
||| ブッシュの第四帝国的世界支配 |||
プーチン、ブッシュ政権の独裁指向を「ナチスの第三帝国的」と批判
「米国は単独政権によるグローバル権力の一極集中を目指している」
モスクワ発 ロイター通信
ロシアのウラジミール・プーチンが、「世界は今、第二次世界大戦に巻き込まれるような平和を脅かす状況に直面している」と語るとき、彼は一体誰を指してそう言っているのだろうか?
9日水曜、モスクワの赤の広場で行われたロシアの戦勝記念日のパレードでプーチンが行った演説は、抽象的な比喩の中に鋭い批判の刃が実に巧妙に隠された宣言であった。しかし演説の各所に現れた相貌を読み取れば、実際には彼が米国を批判している事は、政界関係者の目には火を見るよりも明らかであった。いわく....「人命を軽視し、世界に冠たる地位を標榜して独裁を目指す.... あたかもヒットラーの第三帝国の時代でもあるかのように....」
【訳者注:ロシアの戦勝記念日とは、1945年第二次大戦の対独戦線末期に、ロシア軍の反撃によるドイツ東部戦線侵攻で、4月30日にヒトラーが自殺、5月2日にベルリン陥落、8日にドイツ軍が無条件降伏を受け入れ、ヨーロッパ戦線での米英露連合軍側の勝利が決定した日】 参照 ▶Wikipedia: ベルリンの戦い
プーチン「ブッシュの第四帝国的世界支配」を批判する
1. プーチン、米国独裁主義へ鉄槌
プーチンの演説では、1945年のナチスドイツの敗北を語ったもので、特定の国家の名前は出さなかった。しかしその指摘は世界の外交舞台における米国の独裁ぶりの暗喩として解釈でき、昨今厳しさを増してきているプーチンの米国に対する批判と呼応する。ロシア政府に精通している政治評論家は、プーチンが引き合いに出したナチスのたとえは、ロシアが「国際時事における米国の権力一極集中主義をそう見ている」という絶望感に他ならず、米国独裁に迎合する他の国々に対する軽蔑を暗に示したものだと受けとっている。
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2.
「米国はグローバルな独裁政権を目指している」
「ヒットラーは世界制覇を目指して侵攻を続けたが、今や米国が世界制覇を目指して侵攻を続けている」モスクワを本拠地とする政治リサーチ研究所長で、クレムリンに出入りするロシア要人の人脈を持つセルゲイ・マルコフ氏は、こう指摘する。「ヒットラーはドイツが他の国々よりも優れていると自負した。アメリカは、自国が国連よりも上にあると勘違いしている。彼らの行動は似たり寄ったりだ。」

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3. 一挙に冷戦化する米露の軍事外交関係
ロシアと米国の関係は、今年に入って一挙に氷結した。ロシア政府の反民主化に対する米国の批判。ヨーロッパに接するロシアの国境に近い東欧(ポーランドとチェコ)に米国のミサイル防衛施設を建設する計画に対して沸騰したロシア政府の非難。このふたつが大きな要因である。ロシア政府はしばしば、米国政府が旧ソヴィエト連邦だった国々をロシアの影響下から奪取しようとして、ロシアのお膝元でちょっかいを出していることを非難している。
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4.
「グローバルな特権階級国家」
マルコフ氏は、プーチンの演説内容をこう解説する。「プーチンはアメリカを直接名指しするのを避けることによって、一見矛先を和らげたように見えるが、彼の糾弾は疑いもなく米国政府に向けられたものである。現時点では、米国だけがグローバルな優位性を主張しているのだから。」
またパレードで演説したすぐ後に、プーチンはクレムリンでの閲兵式に臨み、退役兵士たちに向かって次のような演説を述べている。「第二次世界大戦は、軍国主義の野心と、民族主義の独立心、そして世界地図を書き変えようとするあらゆる種類の企てが導いた結果である。」
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5.
核保有、持たざる国の悲劇
マルコフ氏はこの部分を、もうひとつのアメリカに対する暗喩だと見ている。「冷戦時代が終結した後に、米国は新しい軍拡競争を主導してきた。そして世界中の数多くの国々に、核への野心を増長させてきたのも事実だ。もしある国が核兵器を持っていなければ、その国はユーゴスラビアやイラクのように爆撃されるリスクがある...... そして万一その国が北朝鮮のように核兵器を所有すれば、そのような脅威に会わなくて済む。」訳:米流時評 ysbee