
オバマは演説がうまい。いや、うますぎて中身がない、との批判が続出している。
「リベラルのアメリカも保守のアメリカもなく、黒人のアメリカも白人のアメリカもラテン系のアメリカもアジア系のアメリカもなく、ただ“アメリカ合衆国”があるだけだ」。この部分がテレビで繰り返し放送された。しかし、このフレーズをよく考えれば真の意味が理解出来る。要するに票欲しさに有権者に媚びているだけなのだ。オバマの脳裏には米軍によって殺されたアフガニスタンやイラクの人びととその遺族たちの姿はない。
大方の予想に反してオハイオとテキサスの2州で勝利したヒラリー・クリントンがオバマの決まり文句“Yes We Can!”(そうさ、やれば出来るんだ!)をもじって“Yes We Will!”(そう、何が何でもやるわよ!)と切り返した。ライバルの言葉尻を取る、と言うより、むしろパロディーに近いユーモアのセンスを感じさせるところがヒラリーの支持層である白人女性に受けた、と言えそうだ。
何とかの一つ覚えのようにスローガンの「CHANGE」を連呼したオバマの演説は中身がない、と批判された。ちなみに“オバマ勝手連”の人気R&Bグループが「Yes We Can!」を曲に乗せて音楽ビデオを作成。これが「ユーチュープ」などに無償公開され大きな反響を呼んでいる。これにヒントを得て共和党のマケイン批判の「No You Can't!」(アンタは出来ない!)と歌うビデオも登場。
「オバマ勝利」を事前の世論調査として発表したメディアはヒラリーの勝利をどう説明するのか?
いずれにしても予備選はデキレースに過ぎないからあまり一喜一憂するのはやめたほうがいい、と選挙権のない私から僭越ながら米国民に進言しておく。
★ 月刊「紙の爆弾」4月号(3月7日発売)の表紙、表4、「風刺画報」(No.19)はオバマを茶化している。
★ 月刊「創」4月号(3月7日発売)「風刺天国」(No.17)「『大統領は黒人か女性か?』に騙されるな!」。どちらもぜひ一読いただきたい。
★
ヒラリー・クリントンとバラク・オバマの背景には巨大な“陰の力”が存在する。
MAD