先日は、産経の古森記者のブログ
http://drmccoy.blog39.fc2.com/blog-entry-145.html
を紹介しましたが、そのコメント欄はすさまじいものでした。
少しでも
日本の自主性を主張すると「左翼の日米分断工作だ」という、これこそ一種のアメリカの日本属国化工作ではないかと思えるようなコメントの嵐です。
しかし、
彼らは、日本がひたすらアメリカの言うことを聞いてさえすれば、アメリカは日本にずっと良くふるまってくれると信じているのでしょうか?
現実には、すでにアブナイ兆候が見られます。アメリカは自国の国益至上主義の国ですから、日本と組むのが得策と思えばそうする、そうでなければ中国と組むことすらあるのです。
そして、
アメリカが日本と組むのが得策と思わせるためには、ただひたすら相手の言うことを聞くだけの「都合の良い存在」でいれば良いという訳ではありません。
不謹慎を承知で男女関係に喩えて言うなら、アメリカは力があってもてもてのプレイボーイみたいなものです。相手の言うなりの都合の良い女はいつ捨てられるかわからないのです。都合の良い女の末路が日本の姿かもしれません。
ところで、
米中(両傀儡国家を背後で操る国際ユダヤ金融資本)国家接近が今後大きく進むであろうという予測は、かなりの人たちがしていることです。
産経の古森記者みたいに、アメリカの上澄みしかくみ取ることのできない、アメリカを信じ切っている人の曇った目では見えないことなのかもしれません。
本日は、現在発売中の「表現者」
http://www.upsilon-publishing.jp/htdocs/MagH.htmlという雑誌18号から、青木直人氏の
『米中「同盟」の誕生ーグローバリストたちの饗宴がはじまった』という文章を参考に書いてみたいと思います。
今、アメリカではネオコンが力を失いつつあり、それにかわって、

キッシンジャー的な勢力が盛り返しているという話です。
ところで、キッシンジャーをご存じでしょうか?
1971年にキッシンジャーが密かに中国を訪問し、周恩来と話し合いをした際の機密文書が最近公開されましたが、その内容は驚くべきものでした。
そこでキッシンジャーは
『日本を経済大国化させてしまったことを悔やんでいる』、『日本にあるアメリカの核が実際に使われる可能性は低い』、『米国の核こそ日本の独自の核武装を防いでいる』『日米安保は日本の軍事力増強を抑えるための「瓶のふた」である』などと語っているのです。
この
キッシンジャーが、36年たった今、というか、
安倍氏が首相だった当時ですが、北朝鮮の核実験をうけて、ブッシュ大統領の特使として周恩来の後継者たちと同じテーマで話し合いを行ったのです。
安倍首相が「氷を溶かす」ことで一致した日中首脳会談、そして北朝鮮の核武装にたいする制裁へ共同の動きをとろうと約束した、まさにその直後、安倍首相の知らない水面下で、ブッシュ大統領から金正日への親書を携えたキッシンジャーは急遽中国入りして
胡錦濤主席と密会しています。
その親書の内容がいかにショッキングな内容であったかは、一部の人はご存じでしょう。
キッシンジャーと胡のふたりは表面的には北朝鮮の核の放棄を求めつつ、実際には、それは無理だろうから、その核が中東の反米国やテロリストに渡らないような方向での話し合いをテーマにしたものでした。
そして、
米中(背後に国際ユダヤ金融資本)は最終的に北朝鮮の核を管理するために、早期に北朝鮮への経済支援と日本との国交正常化を促すことで合意したのです。
日本が最大の関心事である拉致問題は切り捨てられる方向にすすみだしたのです。そして、アメリカとは「同盟国」であるはずの日本の首相である安倍ちゃんは、前日まで中国にいたのに、この会談があったことすら知らされていなかったのです。
まるで、都合の良い女が、相手を無邪気に信じている女が、信じていた相手に浮気されているのに、おめでたくもその事に気づいていないような惨めさがあります。ちょっと不謹慎な喩えですか。最近ならば男女が逆になっているかもしれませんが。
安倍首相が投げ出してしまった背景には、もしかしてアメリカとの問題で苦しんだためかもしれません。
いずれにせよ、
アメリカ政府の中でも特に親中反日のキッシンジャーがまた動き出しています。
もちろん、親米派からすれば、彼は例外的に親中反日なだけだと言うかもしれません。
その通り、
彼は度はずれに親中反日で、もちろんアメリカ政府関係者がみんな彼みたいなわけではないのはその通りです。しかし、今のアメリカ政府は、ネオコンの衰退とともに、どんどんキッシンジャー流の米中協調グループが力を増しています。
日本の一部には、共和党は親日、民主党は親中と単純な見方をしていますが、そう簡単ではありません。チャイナロビーはそんなに甘いものではないのです。
ブッシュの叔父のブレスコット・ブッシュは米中商工会議所の会長をつとめています。彼が顧問をつとめている企業は北朝鮮最大の銅山の開発を昨年買収することに成功しました。
また、
米中関係が改善すれば真っ先に国際支援が実現されると見られる北朝鮮の港の開発には、何とあのヒル国務次官補の友人の中国系アメリカ人投資家が参入宣言をしています。これらにからんでジャパンマネーが収奪される構図が徐々にできあがりつつあります。
もはや、
米中(背後に国際ユダヤ金融資本)はイデオロギーなどで対立はしていませんし、「日米は自由と民主主義を共有している」などという価値観外交は「きれいごと大好き日本人」だけが信じていて、アメリカ人のほうが、そんなものより自分の利益をしたたかに追求するわけですから、まるで通用しなくなっています。
そんなこともわからず
「価値観外交だ」などと言っている保守派はやはり彼らに比べてはるかに幼稚だと言って良いでしょう。しかも、
自由も民主も別に日米で共有している価値観でも何でもない、アメリカ(国際ユダヤ金融資本)人の価値観であり、それにただ媚びているだけですから救いようがありません。
いずれにせよ、今にいたっては、
米中(背後の国際ユダヤ金融資本)のグローバリスト連中は、お互いの階級利益のために、がっちりと手を組みつつあるのが現実です
。
日本がいくら、自由だ民主だと言ってアメリカに寄り添ってみたところで、すでに経済的に圧倒的に魅力ある中国の前でアメリカは日本よりも中国に接近してゆくのは避けられません。
そんな状況にあって、日本はひたすら「惚れた相手」に捨てられないように、みじめにすがりつき続ける気なのでしょうか。日本はどこまでもアメリカを信じて、言うことを聞いて、このまま進み続けるのでしょうか?
そもそもどうしてこうなってしまったのかをもっと考えるべきです。それは、日本人に独立の気概が無かったから、その場の利益だけで面倒なことを先送りしてきたからこうなったのです。
アメリカに付いてゆきさえすれば良いというのであれば、アメリカに捨てられた瞬間に終わりです。そう考えると、ひたすらどこまでも相手の言いなりになれという極論が出てくる日本人はどうかしています。
具体的にどうふるまうのかは難しいところがありますが、少なくとも、戦後の日本は、ほんとうにアメリカの言うことを聞いて忠実にやってきたと思います。それななのに、北方領土も竹島も返ってきませんし、尖閣諸島も対馬も狙われています。アメリカは知らんぷりです。
そして、
これだけやってきても、中国と組んだほうがトクと思えば躊躇無く中国と組む、それがアメリカ、というか、それがむしろ普通の国なのです。
おめでたくも、他国を過信してしまった日本人が愚かなのです。日本人は早く目をさまさなければなりません。
自分の国を守るのは、自分たちにしかできないこと、他国をあまりあてにしてはいけない、他国に頼めるのは、自分たちの不足分を補う程度、同盟関係とは本来そういうものであって、日本のようにアメリカに全面的に依存してばかりいるのは同盟と呼ぶに値しないのです。
まずは自分たちで自国の領土を守れるようになる、そのためには、依存心よりも独立心を養わねばなりません。
右余極説