
○スカル&ボンーズ
秘密クラブは権力への通路
ケネディー大統領とキューバ革命の英雄である
ゲバラ工業相の思想と行動を読み解くと興味深い世相が蘇ってくる。
ゲバラは、医学部の学生として南米を旅し庶民の暮らしに接し資本主義の影と社会主義の光を学ぶのである。まるで、ケネディーの平和部隊を連想させる。そして、キューバにてカストロと出会い、キューバ革命に貢献し、キューバ国立銀行総裁や工業大臣の経験を経て、次第にソビエトの社会主義体制に疑問を抱くのである。ソビエトは、キューバを農業中心のソビエトの属国とみなしていた。それに反発するゲバラは、キューバ独自の工業開発の技術を通じ国力を強化する経済戦略を提唱した。
ケネディーは、南米の社会主義勢力を抑止するために巨額な経済支援を行った。このケネディーの行為は、イデオロギーの点で相違はあっても、ゲバラが提唱する工業開発や技術移転に貢献したのである。
ゲバラはゲリラ活動の最中にボリビアでCIAの関与で殺された。ケネディーとゲバラ、表層的なイデオロギーは違っても相互補完的に運命的な役割を演じた二人は、21世紀の今日のポスト冷戦の第三の道を予言していたのでないだろうか。