2008/8/28
「○小泉構造改革の失敗」
を取り返すには、
20年以上かかると福田首相が発言!
(小野盛司)
(※http://www.tek.co.jp/p/index.html日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第110弾です)
一人当たりの名目GDPの国際順位が18位にまで落ちたことを指摘したのは、昨年の10月26日の朝日新聞に載せた意見広告だった。
出所 内閣府
この意見広告を見た多くの人が、このショッキングなデータについて話し合うようになった。一人当たりのGDPは、小泉内閣発足時には5位だったのに、内閣の終わりには18位にまで落ちていた。
デフレ時に緊縮財政を行えば国は貧乏になるのは分かりきっている。
小泉構造改革は大失敗だったのだ。
8月26日の朝日新聞によると、福田首相はこの失敗を取り返すために来春「福田版」構造改革の考えを示す考えだそうだ。
一人当たりのGDPを20年後に10位以内に押し上げるという国家目標を立てるのだそうだ。ということは、小泉構造改革の失敗の約半分を取り戻すには20年掛かると彼は思っているようだ。
小泉構造改革が日本経済復活の会にどれだけ大変なダメージを与えてしまったかを示している。
我々が、小泉内閣が2001年に発足した時以来、一貫して主張してきた事は、デフレ時に緊縮財政をしてはならないということだ。
もし小泉純一郎と竹中平蔵と小野盛司の対談が実現したら次のようなものになるだろう。
小泉:「当時、国の借金が増えていたから、これ以上増やすわけにはいかなかった。」
小野:「しかし、実際は緊縮財政のお陰で国の借金は減るどころか200兆円も増えてしまったではないですか。マクロ計量経済学が理解していればこのような過ちは犯すはずがなかったのですよ。」
竹中:「そういいますけどね。緊縮財政をしなかったらもっと借金は増えていましたよ。将来世代にツケを残してもいいんですか。誰が責任を取るんですか。」
小野:「もちろん、借金は増えますが、GDPも増えます。結果として借金のGDP比は減ってきますから、ツケは実質的に減ります。国家目標を立てるために使っている内閣府のモデルでもそうなっています。」
竹中:「確かに、借金のGDP比は最初の1,2年は下がりますが、3年以降は上がります。」
小野:「内閣府のモデルではそうなっています。でも内閣府の試算には次のようなコメントがありますね。『試算は誤差を伴っており、相当の幅をもってみるべきである。
また、先の期間になるほど、不確実な要素が多くなることに留意が必要である。』ということは3年後の試算結果なんて当てにならないと言うことですよ。実際、他のモデルでは、3年後以降も減ることになっている。
竹中:「勉強させていただきます。」
多分、こんな感じになるだろう。私は福田さんに是非分かってもらいたいことがある。つまり、今のように財政立て直しで歳出削減ばかり考えて、財政運営をしていたら、20年かかっても、一人当たりの名目GDPが10位以内になることは絶対にあり得ない。
国は貧乏になるばかりです。デフレとはお金が消えていく病気ですから、この病気を治さない限り、日本は貧乏になるだけ。
お金を刷って、国民に渡せば、あっという間に国は豊かになります。まだまだ日本企業のブランド力は素晴らしい。
お金が一時的に消えただけで、それを挽回するために日本銀行がお金をつくるのは、簡単なこと。
大型景気対策で国民にお金を渡せば、日本経済は見違えるように活気を帯びてきます。
国債が市中でだぶついてきたら、日銀が買いオペをすればよいだけ。景気が回復し経済規模が拡大してくれば、国の借金も実質的に減ってきますし、税収も増えてきますから、財政赤字も縮小します。
将来世代へのツケは減ってきます。きちんとマクロ計量モデルで計算して、戦略を練りましょう。
人口減少なんて関係ありません。今の日本経済の沈滞は、お金がどんどん消えて行っているのが原因です。バブルの時を思い出して下さい。
あのときでもすでに将来の人口減少は分かっていました。それでも、人々は将来土地が足りなくなって値上がりすると思って買いまくりました。思いこみで、経済は沈滞もするし、繁栄もします。
小野盛司氏の日本経済復活シリーズ・インデックス
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2008/08/post_f0c0.html
神州の泉
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