
||| ペンタゴン戦略家は中国のスパイ! |||
台湾への武器輸出、スペースシャトル他防衛極秘情報を中国へ漏洩
今回のニュースは、前代未聞。「!」マークを6つぐらいつけたいほどの衝撃の事実暴露である。中国の諜報が米国内の企業や大学に潜入してスパイ活動を行っているという噂は、常に風評として立ってはいた。しかし、よりによって国防のトップステージであるペンタゴン国防総省の内部で「正規の職員」として「戦略分析」にたずさわっていたとは!やはりビックリマーク1ダースである。
速攻でアップしたので、現在まだ翻訳続行中ではあるが、まずは臨時ニュースからどうぞ。
トップの写真は、今年の1月30日北京の米国大使館で記者会見に臨む、米国FBI本部のロバート・ミューラー長官
【注】この記事はAP通信のワシントン支局記者が緊急で書いたものと思われますが(記者名記述なし)文章のキモがなかなか掴みにくい英語の悪文の好例です。用語などにも本来ならばずばり「BREACH=漏洩」を使うべきところを「Deliver the information=情報をもたらす行為」という非常に歯切れの悪いまだるっこしい表現をしています。ネイティブではない1世の帰化米国人記者でしょう。さらには駐米中国大使館に取材を申し込んだとあるので、チャイニーズの記者ではないかと思われます。
彼らの英語の文章構造というのは独特で、主語が逸脱していたり、抽象観念がなくうだうだと取材メモをそのまま書き連ねるという、要するに編集能力の欠落した綴り方で終わっていることが多いです。ニューズウィークの編集子たちのスマートで歯切れの良いアメリカンスタイルの記述に慣れた目で読むと「核心はいったいどこなの?」と詰問したくなるようなDullな記事ですが、原文がそうであったということを言訳がましく弁明しておきます。(言訳そのもの)
またかなり長い記事でしたので、あとづけで前後編に分けました。お読み落しのないようお知らせする次第です。
【米国時間 2008年2月11日『米流時評』ysbee】
A S S O C S P R E S S | B R E A K I N G
ワシントン発 |ボーイング社のエンジニア出身で、現在戦略分析家として国防総省に勤務する中国人が、ペンタゴンの軍事上の防衛極秘情報を中国へ漏洩していたスパイ活動容疑で検挙されたと、米国司法省から11日月曜朝発表された。
1. ヴァージニア州とLAの別個の事件の同日逮捕
前述の国防総省職員に加えて、さらには防衛分析家として勤務していた、中国と台湾から米国へ移民した二人の中国人も、国家機密情報漏洩の嫌疑で逮捕された。この逮捕は、11日月曜朝ルイジアナ州ニューオーリンズにある容疑者のひとりの自宅を、FBIが家宅捜索した直後に実行に踏み切られたものである。以上二つの国家情報漏洩事件では、1件はヴァージニア州アレクサンドリアが、もう1件はロサンゼルスが犯行の舞台となったが、捜査当局の説明では、両方の検挙が同じ日に行なわれたのは偶然の一致だと伝えられた。
ニューオーリンズの中国人容疑者の自宅を家宅捜索し、証拠物件を押収して搬出するルイジアナ州FBIの捜査官
2.
一連の中国人スパイ事件でも最新の容疑
司法省のケネス・ワインスタイン副長官の発表によると、今回の逮捕は米国の軍事システムと兵器売買に関する最高機密に属する極秘情報を入手しようと企てた中国の諜報活動の中でも最新のものである。彼はまた中国の諜報活動に関して「国家反逆罪という見地からは、極めて巧妙なプロの手口の確信犯である」と表現した。
ワシントンDCポトマック河畔に建つ広大な米国国防総省の建物ペンタンゴン この反対側にはキャピトルヒルがある
3. 米国司法省「我が国の国防に対する脅威」
ワシントンの司法省で開かれた記者会見で、ワインスタイン副長官は今回のスパイ事件に関して、次のように分析した。
「この事件の『米国への脅威』はきわめて明らかである。これは我が国の国防に対する脅威であり、世界における米国の経済的地位を脅かすものである。さらには、わが国の国防システムに潜入たうえに、国家のもっとも重要な『軍事上のテクノロジーと情報』を盗むという、外国の諜報機関(foreign intelligence services;中国と名指しするのは避けた)の懲りない企てによって明らかになった脅威である」
一方、ワシントンの中国大使館では、メディアからの取材のリクエストに対して、現在のところ何らの返答も返してはいない。
中華人民共和国駐美利堅合傘国大使館(中国の駐米大使館)のホームページ 機密漏洩事件には一切触れていない
4. 台湾への兵器販売5カ年計画も筒抜け
最初の事件に関して、司法省の検察側は記者会見で告発内容を次のように公表した。
「ヴァージニア州アレキサンドリア市住民で国防総省の防衛軍備態勢政策分析担当官グレッグ・W・バーガーセン(51)は、ニューオーリンズ市住民の家具セールスマンに、防衛上の最高機密情報を売り渡した。そのセールスマンは、帰化して米国籍を取得した58歳になる台湾生まれの中国人、タイ・クオという人物で、入手した極秘情報をそのまま中国政府へ手渡した事実が確認された。漏洩した機密データは、米国政府が台湾を対象とする兵器販売計画や、その他の軍事防衛テクノロジーに関する、今後5年間のすべての計画が含まれていた。」
5.
スパイ行為の確信犯か利用されたかは不明
極秘情報漏洩の報酬として、バーガーセンがどれだけの金額を受けとったのか、また(そもそも)この情報漏洩の相手が中国政府であった事実を認識していたかどうかさえ、(現段階では)明らかにされていない。

(検察側が)法定へ提出した(告訴状の)書面では、少なくともある面談では、(バーガーセンが)情報を記録したディスケット(訳者注:CDの間違いではないかと思いますが)を(セールスマン・クオに)手渡す際、クオに対して彼らの間でとり交わされた取引に関しては秘密を守るように頼んだが、(バーガーセンは)神経質であった(びくびくしていた)と記述されている。(またもや訳者注:前後関係から推して、クオの自白内容であると思われます)