穴埋めみたいな更新
Golden years singles 1996-2001(The Yellow Monkey,2001)
試聴(開いたサイトからディスコグラフィー→アルバムをクリックして下さい)
The Yellow Monkeyは1989年の暮れに結成された
日本のロックバンド。
1991年にメジャーデビュー。
当初は往年のデヴィッド・ボウイやT-REXなどの
1970年代グラムロックを
1990年代にそのまま焼き直してしまうという
時代錯誤で独特なスタイルを貫いていたため
商業的な成功とは無縁でした。
1994年のシングル「熱帯夜」から路線を一転、
(当時において)通俗的な楽曲の制作に専念し
好調なチャートアクションをみせるようになり、
1996年のシングル「JAM」が大ヒットを記録。
ミスチルやスピッツ、ジュディマリに次ぐ人気を獲得します。
同年、レーベルをTriadからBMGへと移籍。
その後もコンスタントに作品を発表したり、
1998年の7thアルバム「Punch Drunkard」に伴うツアーでは
100本以上に及ぶライブを開催したりと
精力的な活動を展開し、
同世代のバンドの多くが活気を失っていく中で
安定したチャートアクションを確保。
しかし、2001年に
シングル「プライマル」を最後に活動休止、
そのまま2005年をもって解散を表明しました。
今回紹介する「Golden years singles 1996-2001」は
彼らが活動休止に突入してから発売されたベストアルバムで、
BMG移籍後にリリースされたシングル全てが
発売順に収録されています。
(厳密にいうと「Sugar Fix」が未収録)
イエモンしかりジュディマリしかり、
どうも僕の好きな90年代の日本のロックバンドは
過小評価され気味な気がします。
最近の日本のアーティストのプロフィールを見てても
尊敬するアーティストにイエモンの名を挙げている人は
ほとんど(っていうか全く)いません。
音楽番組とかで彼らの名を聞く機会も無に等しい。
もっと評価されるべきですよ、イエモン。
このアルバムを聴けば
絶対に僕のその気持ちがご理解いただける…
とは言い切れませんが、
是非とも聴いて欲しいなぁと思える
素晴らしい曲に溢れていることは断言します…よ?
僕が彼らに出逢ったのが小学3年生のときで
今の僕が高校1年生なわけでして。
実に7年強の歳月を彼らと共にしてきているのですが
(全く聴いてない時期もありましたけど…)
未だに僕は彼らに飽きていません。
それだけでもイエモンというバンドが
どれほど高い能力を持っているのかということが
ご理解いただけたでしょう…か?
彼ら特有の魅力となると
初期の作品群に凝縮されているので
この後期のシングルを集めたベストアルバムでは
それを吟味するのは無理かもしれません。
言ってしまえば商業主義に侵された
耳あたりの良いポップロックが並んでいます。
でもそれはそれで良いんじゃないか、と。
てか、むしろそれでこそイエモンなのではないかと
ファンである僕は思ったりするわけでして。
彼らがイギリス進出を目論んだ際に
イギリスのプレスはイエモンのことを
「グラム化したチープトリック」と扱き下ろしたそうです。
しかし、その「グラム化したチープトリック」という形容が
イエモンの本当の魅力なのではないでしょうか?
どこまでも安っぽい、でも確かにそれはロックである。
それこそがイエモンなのです。
イエモンを語るにおいて
とりあえず登場する言葉が「歌謡曲っぽさ」。
何気にヒットチャートにおいて
ロックと歌謡曲を意図的に(←重要)融合させた
先駆者はイエモンだったわけです。
椎名林檎よりも彼らの方が一足早かったのです。
椎名林檎がイエモンに影響されたとは
とうてい思えないにせよ、
やはりパイオニアとしても
もっと評価されるべきだと思います。
楽曲自体に全く触れられないまま
ダラダラとした文章を書いちゃいましたが、
先ほど述べた通り、
本当に素晴らしい楽曲が揃っています。
めちゃくちゃカッコ良いイントロや
ある種、厭世的な歌詞が印象的な名曲「楽園」で始まり、
いかにもイエモン的でありながら
どこか異色でもある「Love Love Show」、
演歌のようなノリが妙な最大のヒット曲「Burn」、
普通にカッコ良い「球根」と
出だし4曲はアホほど良い。
5曲目以降もディスコを強引に取り入れた「My Winding Road」、
ベタベタなバラード「So Young」、
「追いかけても追いかけても逃げていく月のように
指と指の間をすり抜けるバラ色の日々よ」
この1節が最高な「バラ色の日々」、
能天気な「Shock Hearts」、
最後にしてはあまりにも新鮮な「プライマル」など
良い曲ばっかりでビックリ。
いささかファンとしての偏見のある批評になりましたが、
でも本当に素敵なアーティストのベストアルバムなので、
J-POPが好きな人や
もしくはJ-POPに飽きている人なんかにもオススメ。