1.
Voyager
いわいる序曲。
弾き語りですが挿入される電子音が良い味を出しています。
藤原さんの歌詞の「あなた」っていうのは
たいてい自分自身のことなんでしょうけど、
これもご多分にもれず、そういう意味の「あなた」なのでしょう。
こういうマンネリズムを受け入れなければ
このアルバムは楽しめませんよ。
2.
星の鳥
メーデーのイントロを大袈裟にアレンジしたインスト。
シングルでの「メーデー」は
単調に聞こえて、バンプの持ち味である
広がりが感じられなかったですが、
このインストによって次の「メーデー」に
壮大な雰囲気をこじつけられています。
3.
メーデー
先行シングル。
同時発売された映画主題歌シングル「花の名」に隠れて
あんまり注目されませんでしたが、
個人的には「花の名」よりもこっちのほうがお気に入り。
疾走感のあるアッパーな1曲で
ディストーションのかかったギターの入り方や
エフェクトのかかりまくったドラムはそうとう気持ちいい。
言ってしまえば、そんじょそこらのエモバンドの曲と
大した差はないのかもしれませんが
でも5分半にわたってダレさせないのは、さすがバンプ。
歌詞は前述の通り「オンリーロンリーグロリー」とかあの類で
非常にバンプっぽい曲だと思うし、
逆にバンプの変化が著しく表れていて
その変化の正しさがわかる1曲でもあります。
4.
才悩人応援歌
アルバムオリジナル曲の中ではおそらく1番人気…かなぁ?
僕の中でもオリジナルの中ではこれがベスト…かなぁ?
こちらも「メーデー」同様、
疾走感のある仕上がりでバンプらしい。
終盤の畳み掛けるような展開なんかはいかにもバンプ。
唯我独尊で生きることを推奨する歌とも受け取れるけど、
最後の「大きな声」っていうのの捉え方で
受け取り方もだいぶ変わってくると思います。
5.
プラネタリウム
シングル。
発売当初はいまいちな印象だったんですが、
改めて聴きなおしてみたら、なんと良い曲なのか。
優しいというか美しいというか切ないというか。
TravisとかそこらへんのUKロックにも近いですが、
その手のバンドのような大袈裟な盛り上げ方を避けていて、
かつ淡々としていずしっかりと感動的であるところから
彼らの能力の高さが伺えて愛好者としては嬉しい限り。
でまぁ、何よりも曲にマッチした歌詞が良いですね。
「近づいたぶん遠ざけてて触れることは諦めてた背伸びしたら驚くほど容易く触れてしまった〜見上げれば現実がめぐる実在しない星を探す心がプラネタリウム」
素敵です。
6.
Supernova
「カルマ」と両A面でリリースされたシングル。
発売前にラジオで耳にしたとき、
パーソナリティーの方が
「本当のありがとうはありがとうじゃ足りないんだ」の箇所を
心にしみるとか言っていて、
当時の僕は逆にその陳腐すぎるくだりが大嫌いでした。
更には曲自体が延々とした構成だったので
曲に対する印象も最悪でした。
しかし、プラネタリウム同様、
聴き直してみると改めて後悔。こんなに良い曲だったのか。
自信をなくしたときは是非とも聴いてみてください。
「誰の存在だって世界には取るに足らないけど誰かの世界はそれがあって造られる」
7.
ハンマーソングと痛みの塔
インディーズのバンドによくありそうな、
バンプには珍しい感じのタイトルで、
曲も異色と言えそうなナンバー。
ユグドラシル以降の彼らを徹底的に否定する姿勢をとるならば、
まっさきに批判の対象にできそう。
1980年代のAORやニューウェーブあたりのポップさがあり、
すなわち今現在のJ-POPぽさもあふれています。
なので、かつてのバンプを愛した僕自身も
抵抗がないわけではないのですが、良い曲なのは確かです。
でもアルバムの中では多少、浮いてるんじゃないかなぁ…?
歌詞はものすごく好きです。
箱を積み上げるとか王様とかは出てきますが
ブックレットのストーリーとはほぼ無関係。
被害妄想ぶった人に対するアイロニーでしょう。
終盤に「皆アンタと話したいんだ同じ高さまで降りてきて」と
そうくるあたりが藤原さんらしい。
8.
時空かくれんぼ
イントロのギターからサビのクイーンばりのギターまで、
なかなか力強いというか骨太な1曲。
歌詞はお馴染みな内容で、要約すると
「絶望すると楽になるね」っていう皮肉のこもった一言でしょう。
いつも通り書くのがめんどくなってきました
9.
かさぶたぶたぶ
「Getting Better」に似てるなぁっていうのが
イントロの第一印象だったのですが、
wikipediaによると「ビートルズが使用していたものに
近い楽器で録音されている」とのことでした。
バンプ18番の物語仕立ての歌詞で、
しかもその内容が優しく、更には曲自体が童謡っぽく、
よくみかける批評通り、みんなのうたっぽい。
こういう曲を聞いちゃうと、良し悪しとは全く別の話で、
やっぱりなんとなく悲しい。
「かさぶたぁ〜イェ〜」は微笑ましいけど。
あと、これもwikipediaによると
「もともと隠しトラックの予定だった」そうですが、
こんなマトモな曲が隠しだったら幻滅ですね。
10.
花の名
映画主題歌となったシングルのアルバムバージョン。
ストリングスが控え目になっていて
僕は断然こっちが好きです。
ベッタベタなバラードであることに変わりはないけど、
こっちは良い意味でお腹いっぱいになれない。
ここまでストレートなラブソングは
彼らには珍しいですが、そのお陰で逆に味わい深い。
11.
ひとりごと
優しさについてのひとりごとですが、
メッセージとしているのは優しさについてではなく、
むしろsupernovaとかと同じ、
人間各々の存在の意義についてなんでしょう。
こじんまりとしていますが
何気に印象深い曲となっていて、僕は大好きです。
12.
飴玉の唄
変な表現になりますが、
この曲がアルバムにおいて最初のクライマックスで
ハイライトといった感じ。
なんていうのか、ものすごく良い曲です。
死んだ人に対する唄…っていうのは
ストレートすぎる受け取り方なのかもしれませんが、
やっぱりそういう曲なんじゃないでしょうか。
正直、歌詞のいわんとしていることは漠然としか
わからないのですが、
それでも中盤の「いつか君と離れるなら〜
君がいいよ離れたくないな」は高揚せざるにはいられない。
前作における「太陽」のような、
そこから更に進歩してくれたような、そんな名曲。
13.
星の鳥 reprise
インスト。
ここからいっきに終盤へと向かっていきます。
14.
カルマ
シングル。
僕と同世代の人にとっては
「天体観測」よりもむしろこっちのほうが有名なのかも。
イントロから唯一無比のバンプの音となっていて、
歌詞もメロディーも疾走感も、まさにバンプ。
3分20秒という短い収録時間も良い。
長く重ための雰囲気の曲が多いアルバム中に
メリハリをつける役割も果たしています。
文句無しです。
15.
arrows
まさにクライマックス。
「飴玉の唄」と同じ路線で、とにかく壮大で感動的。
サビのあたりはどことなく「同じドアをくぐれたら」に
似ていますが、こっちのほうが数倍も素晴らしい。
僕はこの曲に助けられる気持ちになるほど
寂しい状況で生きているわけではないのですが、
でも素敵な歌だと思います。
「あんなに近いずっと遠いあの雲に登ろう」っていう、
死を意味するフレーズの前半と最後の対比が良いですね。
16.
涙のふるさと
実質、トリを飾っているシングル。
「arrows」ではなく、この曲で
アルバムが締めくくられていることによって、
アルバム自体の印象が重たすぎず、
むしろ明るめの印象に仕上がっています。
ダイヤモンドなんかに近い楽曲で、
シングル曲の貫録があります(わけわかりませんね)。
いやぁ、いいですね。いいです。
17.
flyby
全体のアウトロみたいな曲。
いやぁ、すばらしいですね。すばらしいです。
僕の更新は手抜きでもアルバムはその真逆です。