今回ご紹介するのは
THE BLUE HEARTS(THE BLUE HEARTS,1987)
試聴(リンダリンダのビデオ)
客観的…A
主観的…B
必聴…"リンダリンダ"日本で最も有名なロックソング。
ザブルーハーツは1985年に結成された4人構成のバンド。
1987年にメジャーレーベルと契約を交わし、
今回紹介する1stアルバム「THE BLUE HEARTS」をリリース。
パンキッシュなバンドのスタンスと
確かなポップセンスが若者を中心に話題を集め、
この1stアルバムはデビュー作にして
オリコン31位にランクインする健闘ぶりを見せました。
この2年後、シングル「Train Train」によって
彼らは一世を風靡することとなり、
1995年の解散から15年近く経った今なお
日本を代表するロックバンドとして
彼らは堂々たる存在感を放っています。
ブルーハーツのデビューアルバム、すなわち
日本のロック史を語るにおいて外せないであろう1枚。
リアルタイムでこのバンドに出会っていたとすれば
僕の中でもこのアルバムは
とてつもない名盤になっていたかもしれません。
しかし、ブルーハーツに影響を受けた
現在のシーンにどっぷりつかっている僕には
このアルバムには何の新鮮味もないわけで、
お世辞にも最初から最後まで
高い水準を保っているとはいえないこの作品は
正直、微妙。
やっぱりロックっていうのは
リアルタイムで味わってこそ価値があるものなんだなぁと
再確認しました。
発売から20年以上経った今でも
ストレートでパンキッシュなサウンドは
カッコ良いと思うし、
キャッチャーなメロディーなんかは
理屈抜きで愛してしまう。
日本語という表現媒体のせいなのか
日本のロックアルバムは
どうしてもボリューム過多な楽曲中心で埋め尽くされ、
そのせいで途中でお腹いっぱいになってしまう
ケースがしばしばなのですが、
今作は3分に満たない曲が中心で
最初から最後まで睡魔に襲われる心配のない
安心できる1枚に仕上がっていて、
それでいて1曲1曲が強い個性を放っている。
そういう面でも、
やっぱり名盤なんだなぁと思わせます。
それでも「名盤になっていたかもしれない」と
あえて曖昧な表現にしたのは、
彼らのメッセージが僕にはあんまりしっくりこないから。
ちょっとベタにパンクすぎるだろ…っていう。
わかる人しかわからない例えになるけど
(まぁわかる人にしかわからないのは当たり前だけど)
「太陽と海の教室」の織田裕二のキャラが
そのまま唄っているような、そういうベタさ。
ひたすらにキレイゴトを貫くことに価値があると
そう唄っているようで、
バンプとかレディオヘッドとかの歌詞を
崇める僕のような現代っ子には、
このマッスグすぎるメッセージは
鼻で笑いたくなってしまう。
それでも、マッスグである力強さというのも
僕のような現代っ子でも感じ取るわけで、
そういうとこにカッコ良さを感じないと
言いきることもできないんですけどね。
いつもに増して何を書いているのか
よくわからないレビューになってきたので、
いつも通り全曲紹介にうつります。
1.未来は僕等の手の中
日本のロックを変えた…かどうかは知らないけど、そんな名盤のオープニングを飾るのはポジティヴなパンクチューン(まぁ全曲ポジティヴなパンクチューンなんですが)。「学校も塾もいらない」なんていう歌詞が僕にはどうも受け入れられないのですが、でも「僕らは負けるために生まれたわけじゃないよ」とかは勇気づけられます。
2.終わらない歌
アルバム収録曲の中では「リンダリンダ」に次いで有名なはず。「真実の瞬間はいつも 死ぬ程こわいものだから 逃げだしたくなったことは 今まで何度でもあった」地獄のような合宿の最終日の地獄のような練習に臨む前、このフレーズを頭の中で反芻させていました。この曲のいわんとしていること自体は、厳しい練習に臨む前の高校生を励ますものとはちょっと違うけど、でもあのフレーズには、これからも部活を続けていく上でお世話になると思います。
3.NO NO NO
甲本さんらしい、捉え方によっては童謡っぽいナンバー。余談ですが、この前、オシッコを我慢しているときに僕の頭で流れていたのは「尿にょにょ尿尿尿尿」っていう勝手な替え歌でした。
4.パンク・ロック
パンクロックが好き、っていう歌。どうでもいいかも。
5.街
ブルーハーツからの影響を公言するアーティストが歌いそうな、そういう曲。サビなんかはどこにでもありそうだけど、でも素敵。
6.少年の詩
スピッツもブルーハーツのフォロワーなんだそうですが、この曲あたりには初期のスピッツに通じるものがある。「そしてナイフを持って立ってた」っていうフレーズの「ナイフ」が具象的なナイフなのか抽象的なナイフなのか、いずれにせよなかなか不気味な歌詞は好きです。「ただ大人たちに ほめられるようなバカにはなりたくない」これはやっぱり好きになれないけど。
7.爆弾が落っこちる時
爆弾が落っこちたら嫌ですよねぇ。うん。いやだなぁ。…。
8.世界のまん中
アルバムの中ではかなり地味な1曲ですが、個人的には結構好きです。誰しもが誰しもの世界のまん中で生きているはずなのに、実際は、自分の生きている世界が自分の世界ではない気がする。それは誰のせいなのかっていうと、遠因は色々とあるだろうけど、最終的には自分自身のせいなんでしょう。「世界のまん中で生きてゆくためには生きるということに命をかけてみたい」。
9.裸の王様
どうでもいいけど、裸の王様って裸じゃなくてパンツははいてたんですよね?じゃぁパンツの王様じゃないんですか?
10.ダンス・ナンバー
ハードコアっぽい1曲。好きです。「トウフにぶつかって死んじまえ」そんな最期だけは避けたいものです。
11.君のため
この曲はちょっと退屈かも。途中のセリフは、まぁ、面白いとは思う。
12.リンダリンダ
言わずと知れた名曲。イギリスの現代人にとってのロックアンセムはオアシスの「Live forever」なんだそうですが、日本人にとってのそれはこの「リンダリンダ」なんじゃないでしょうか?知らない人はいないだろうし、知らない人は絶対に聴くべき必殺フレーズ「リンダリンダァ〜」は最強。
まぁオススメです。