
私は、昔からアメリカ文学をあまり好まない。どこか、その世界観が大味で読み手の虚をつく文章が甚だ少ないように想われるから。けれど、アーネスト・ヘミングウェイだけは別格、です。幼き頃、私は素直に男としてこの大家の編む世界に引き込まれたことを想い出す。そこから転じた話しながら、日本純文学の世界ではもはや、「純情」と「友愛」そうして「青春」を謳った小説は死滅、したなどと論じる識者のお話しを伺った。そこで私はこれらをその底辺に置く小説をものせないかなと想ったわけです。そこから、『爛熟』は拡がっていき、書き留め始めたのですが、うーん、やはりこのテ−マ、現代では上手く読み手の方の心根に滲みてゆけないのかな?・・・私は私の稚拙な文章を棚に上げて、今日はそんなことを思考致しているのでした。