2011/11/29

クラスアクション  原爆・原発問題

宝島社の『福島原発事故の「犯罪」を裁く』(広瀬隆、保田行雄、明石昇二郎)はホントに熱い本でした。この本では、福島原発事故の損害賠償に、アメリカにある集団訴訟の制度である、クラスアクション制度が用いられないかと提起しています。

(クラスアクション制度というと、あのジュリア・ロバーツ主演の映画にもなった、エリン・ブロコビッチがこのクラスアクション制度を基盤にして莫大な賠償金を手にしたことを思い出します。)

もっとも、クラスアクション制度は、日本では現在、法整備されていないので、まずクラスアクション法を成立させる必要があり、なかなか容易に実行できるものではないのかもしれませんが。とにかく、今回の福島原発事故を機に日本でもクラスアクション制度を導入していけないかとこの本では提起していました。
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2011/11/25

なぜTPPを推進するのか 経団連米倉会長 ボロ儲けのカラクリ(日刊ゲンダイ)  時事問題

*日刊ゲンダイの下記の記事は、ゲンダイらしい憶測的な記事ではあるが、僕がTPPと遺伝子組み換え食品について考えていたことと一致するところがあるので、無視できないものを感じる。

(ニュース)
なぜTPPを推進するのか 経団連米倉会長 ボロ儲けのカラクリ
http://gendai.net/articles/view/syakai/133825

反対論が強いのに、強硬にTPPを推進している経団連の米倉弘昌会長(74)。なぜ、シャカリキになっているのか。
大新聞テレビはまったく報じないが、ネット上では「米倉が会長をしている住友化学がボロ儲けできるからだ」と批判が噴出している。
TPPに参加すると、アメリカから「遺伝子組み換え食品」が大量に入ってくる恐れが強い。日本は遺伝子組み換え食品に“表示”を義務づけ、一定のブレーキがかかっているが、アメリカは表示義務の“撤廃”を求めているからだ。その時、国内最大の農薬メーカー、住友化学が大儲けするというのだ。一体どんなカラクリなのか。
「住友化学は昨年10月、アメリカのモンサント社というバイオ会社と提携しています。モンサント社は、強力な除草剤『ラウンドアップ』と、ラウンドアップに負けない遺伝子組み換えの種子をセットで売っている。遺伝子組み換え種子ビジネスの大手です。ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤を作っていました。要するに、遺伝子組み換え食品が広まると、モンサント社が儲かり、ビジネスパートナーの住友化学もウハウハというわけです」(霞が関事情通)
しかし、自分の会社の利益のためにTPPを推進しているとしたら許されない。遺伝子組み換え食品にどんな危険があるか分かっていないからなおさらだ。
「TPPに参加したら、日本の食の安全は崩壊しかねません。たとえば日本は大豆の90%を輸入に頼っている。産地はアメリカが70%で、アメリカの大豆の90%が遺伝子組み換えです。いまは表示を見れば遺伝子組み換えかどうか判断がつくが、表示義務が撤廃されたら、消費者は判断がつかなくなる。多くの消費者は、強力な除草剤をまいても枯れない大豆、人為的に作った大豆が本当に無害なのか不安なはずです」(農協関係者)
住友化学は「米倉会長は経団連会長としてTPPを推進しているに過ぎません」(広報部)と釈明するが、米倉会長を国会に呼んで真相を問いただすべきだ。
(日刊ゲンダイ)


*うーむ、こうなって来ると、陰謀論めいてくるが、下記のような、遺伝子組み換え作物ビジネスの裏にはビル・ゲイツらによる壮大な野望があるという話も、あながち、嘘でもないのかもしれないなあ、というのか、これがもし本当だったら大変な話ではあるなあと思い至る。

◆ビル・ゲイツが進める現代版「ノアの方舟建設計画」とは(浜田和幸)
 2009年06月06日10時00分 / 提供:MONEYzine

http://moneyzine.jp/article/detail/154637
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2011/11/25

あさイチ、ETV特集「放射能汚染地図4」、岩井俊二  原爆・原発問題

*10月17日にここで記事にしたNHK、あさイチの調査、数値に誤りがあり、NHKが番組内で謝罪しました。

(ニュース)
NHK「あさイチ」で放射線測定ミス 番組内で謝罪
 NHKは24日、10月17日に放送した情報番組「あさイチ」の企画「放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査」で放送した、食品に含まれる放射性物質量の数値に誤りがあったとして同番組内で謝罪した。

 問題の調査は、福島県や東京都など全国の7家族の食事をサンプルに、首都大学東京の研究室でセシウムなどの数値を調べたもの。

 放送後、この結果について誤りではないかという指摘が寄せられ、再検証したところ、4家族の食事について、自然界にも存在する別の放射性物質の数値を、セシウム134の数値として公表していたことがわかったという。また、1家族のセシウム137の数値についても、当初の放送とは異なる数値だった。ミスの原因についてNHKは「分析装置の調整の不備」としている。
http://www.asahi.com/national/update/1124/TKY201111240117.html


*それから、ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図4」の放送があります。

2011年11月27日(日) 夜10時 NHK教育(ETV特集)
「ネットワークでつくる放射能汚染地図4 海のホットスポットを追う」
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/1127.html

当初、原発から流出した放射性物質は海で希釈されると考えられた。実際に事故から日数が経過すると、海水中からは放射性物質がほとんど検出されなくなった。
ところが、放射線測定の第一人者・岡野眞治博士と行った測定で放射性セシウムが沿岸部の海底に多量に沈殿している実態が明らかとなる。さらに長尾誠也金沢大教授と田中潔東大准教授の共同研究で、こうした海のホットスポット汚染が福島から茨城沿岸部へ移動するメカニズムが見えてきた。
親潮や黒潮という日本近海の大きな海流で拡散することなく、岸から近い所を流れる沿岸流や陸地の放射性物質を集めて来る河川の影響が複雑に影響している結果だ。

多くの国民が懸念する魚介類への影響はどうか。測定調査の結果、食物連鎖を通じて放射性物質の濃縮が進んでいることが分かってきた。番組では事故以来、操業自粛に追い込まれている福島の沿岸漁業者に密着しな
がら、最新の調査結果によって海洋汚染を検証していく。


*あと、「赤旗」日曜版に岩井俊二監督が出ていて、小出裕章先生や山本太郎さん、鎌仲ひとみ監督らを取材したドキュメンタリー制作について語っている。
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2011/11/23

「黒い雨」資料の保管経緯 放影研、会見で説明  原爆・原発問題

*「赤旗」に以下の記事が出ていました。

(ニュース)
「黒い雨」資料の保管経緯  放影研、会見で説明

 広島と長崎の原爆で約1万3千人が「黒い雨」に遭ったと回答した調査資料を放射線影響研究所(大久保利晃理事長、広島市南区)が保管していることが判明した問題で、大久保理事長ら3人は21日、同研究所内で記者会見し、経過を説明しました。
 調査資料を活用した放影研職員の山田広明氏らが1972年、「黒い雨」を浴びた人に高い確率で急性症状が認められるとするリポートを作成していました。長崎県保険医協会(長崎市)の本田孝也副会長が米国のインターネットで発見し、調査資料の解析と公表を求めています。
 大久保理事長らは会見で、山田氏が事務職員であり研究員でないうえ、リポートが放影研に承認された研究計画に基づいて作成された学術報告書ではないと指摘。「急性症状をまとめたデータの取り扱いに不明な点が多い」と批判しました。
 さらに、放影研は手元にあるデータを再度精査する取り組みとして、2003年ごろから少しずつコンピューターに入力する作業を進めており、その中で約1万3千人が「黒い雨」に遭ったと答えていることが分かったとして、「何らかの科学的な解析ができるのかをこれから検討する」と説明しました。
(2011年11月23日 赤旗)
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2011/11/22

TPPと日本の農家、遺伝子組み換え食品について思うこと  時事問題

TPP、具体的に、どのようなメリット、デメリットがあるのか?
結局、それが国民もみんな、よく分かっていないから、いまいち反対運動が盛り上がらない。

農業の問題については、僕は以前に以下のように書いた。

「農産物の輸入自由化を進めてしまったため、日本の農村は壊滅状態になってしまった。農業に関しては、海外と自由競争することはそもそも無理な話なのである。何故かというと、国土の広さの違いがあり、つまり、たとえばアメリカの大農業家が所有している農地と日本の農家の農地は面積の規模が根本的に違うのだ。アメリカの大農業家と自由競争したら日本の細々と経営しているような農家はかなうわけがなく、皆、潰れていくしかないわけである。そこがたとえば自動車のような産業とは違うのだ。自動車は日本のメーカーの技術力によって、世界でも信頼を得て、産業として世界の企業と競争して勝つことが出来る。しかし、農業の場合は所有している農地の規模が根本的に違うので、自動車のような形にはいかないのである。だから、農業に関しては、愛国的な保護政策をしなければ、とてもじゃないが、太刀打ちできるわけがないのである。
 だが、自民党は農産物の輸入自由化を解禁してしまったので、とにかく小規模な農家はもうどうしようもないので切り捨てていくしかない、大規模な農家のみを奨励して、大規模な農家をより大きくしていき、海外の農家にも対抗できるような力を持つようにしていこう・・という方向にいったのだろう。こうして多くの農家が切り捨てられていき、自民党のかつての強固な選挙基盤であった農村部の支持層が崩れていってしまったわけである。 」

これにダメ押しするものが、今、野田政権が進めようとするTPPであると言える。だから、TPPでは日本の農家は潰れてしまうから、反対であるわけだけれども、そう言うと、しかし、どっちみち、日本の小規模な農家は復興することは難しいのではないか、TPPをたとえやらなかったとしても小規模な農家ではやっていけなくなるのではないか、ならば日本の農業が復興する道はアメリカやカナダに負けないぐらいの大規模農家になっていくしかないではないか、つまりTPPでも潰れないぐらいの力を持つ農家に日本の農家もなっていかなければいけないというのか、なっていけばいい、いくしかないではないかという反論があるのではないか。これはこれで一面では成立する理屈であるようには思う。

しかし、何かがこの論には抜けている。いろいろなことが複雑に絡んでいるので、簡単には物事は白黒がつけられるものではないと思うのだけど、具体的にいろいろな角度から考えてみる必要があるように思う。
たとえば、主にモンサント社が進める遺伝子組み換え技術の問題は大きな観点のひとつだろう。現在、アメリカが進めようとしていることの背景には、遺伝子組み換え食品を広めたいという思惑が確実にある。現実には遺伝子組み換え食品はかなり日本の食卓にすでに入っているし、確実に、僕らはすでに食べているはずであるが(念のために書いておくと、「遺伝子組み換え食品ではありません」という表示があったとしても、そうではない可能性が高いというだけのことで、100パーセント、そうではないという意味ではない。そもそも100パーセント、そうではないということをたしかめる検査の技術は確立されていない。)、TPPでさらに遺伝子組み換え食品の輸入品が多く入ってくるようになることは間違いない。また、国内でも海外の農家に対抗できるような農家になることをめざすということは、すなわち、日本国内でも遺伝子組み換え農産物を生産するようにもなっていくのではないか。つまり、これは、農家が潰れる、潰れないという問題をこえて、食べ物の問題であるのだから、消費者、誰もにも関わってくる問題なのだ。大手メディアは、こうしたTPPの問題に絡めて、遺伝子組み換え食品の問題を見ていくことはほとんどしていないが、本当はこうしたことこそが具体的に消費者に直結したことなのであり、こうしたことを議論していく必要があるのではないか。
先に書いたように、日本では遺伝子組み換え食品について表示があったとしても不完全なものであるが、不完全ながらも表示があるわけだが、現在、アメリカやカナダでは表示の義務は法的には一切、なく、ほとんど表示がないことのほうが一般的である。なので、TPPで、アメリカやカナダが表示をなくすことを日本に求めるのはある意味では当然のことだと言える。自国の中で、全く表示の義務がなく、表示をしていないのに、日本に輸出する食品にだけ表示をすることを企業に求めるというのがそもそもアメリカやカナダの政府には出来ないだろう。これは、アメリカが日本を我がものにしようとしていて、だから表示を無くそうとしているということとはちょっと違うことである。アメリカの政府は自国の国民に表示をする必要はない(なぜなら遺伝子組み換え食品は安全なものなのだから)と説明しているのであるから、自国の国民に対してしていることと同じことを日本の国民に対しても求めているのに過ぎないとは言える。

では、遺伝子組み換え食品はそもそも本当に安全なのか?
それこそが問題であるわけだが、これが科学者、研究者の間でも議論が分かれるものなのであるが、遺伝子組み換え食品が果たして人間にとって安全なものなのかどうか、実は科学者、研究者も含めて誰にも分かっていないというのが本当のところなのではないかと思う。放射能の問題と通じるかもしれないが、専門の科学者、研究者だったら事実が分かっているのだろうとか、たとえばやたらと安全と言う学者は本当は危険だと知っていて隠ぺいして言っているのだ、危険性を言う学者のほうが誠実で信じられるとか、そういう風に考える向きもあるかもしれないが、そういうことではなく、どんな科学者、研究者でも、あるいは医者でも、結局、よく分からないのではないかという気が僕はしてしまう。なぜなら、誰もが遺伝子組み換え食品を食するようになったら果たして人類にどのような影響があるのか、それは人類が経験したことがない未知のことであり、誰も人体で研究などしていないからである。だから、絶対、安全であると断言することにも根拠はないが、しかし、こんなに危険と危険性を言うことも、その指摘がどこまで正しいかは現状では分からないのだと言える。
特に、人体にどのような影響を与えるのか、漠然と遺伝子組み換え食品と言うと危険なのではと不安になってしまうが、生理学的には遺伝子組み換え食品を食したとしてもそれを消化するメカニズムを人体は持っているのではないかと説明されると、それを否定する医学的根拠があるのだろうかとは思う。
だが、仮に、人体に直接的な影響を与えなかったとしても、遺伝子組み換えの広がりによって生態系が壊され、なんらかの変化が起こることは充分に科学的に危惧されることなのではないだろうか。そもそも遺伝子組み換え技術によって、特定の植物や動物が大量に発生すれば、それだけでも生態系に変化をもたらすものであることは確実で、それでも全く生態系になんの影響を与えないという理屈は無理がある。そして、生態系に変化が起これば、それはやがて人類にも影響が及ぶのではないか。つまり、仮に、人体に直接的な影響を与えないというのが本当だったとしても、長い目では人類に大きな影響を与えることは間違いないのではないか。
僕は以前に、日本でも2008年頃から各地で発生しているミツバチの大量死について、遺伝子組み換え技術の影響ではないかと書いたが、これはちょっと間違いだったようで、ミツバチの大量死はネオニコチノイド系の農薬の影響である可能性が極めて高いようであるが(政府は認めないけど、日本各地の養蜂家が、近くでネオニコチノイド系の農薬の散布が行なわれてからミツバチが大量死したと証言されているのだから、因果関係があると考えるほうが妥当なのではないか。中には、ある養蜂家の人はネオニコチノイド系の農薬を散布されるとミツバチが大量死してしまうと必死で反対していたが、止められずに散布が行なわれてしまい、予期していた通りにミツバチが大量死してしまった・・というのだから、ネオニコチノイド系の農薬のためだと疑わないでいることのほうが無理である。)、遺伝子組み換え技術が生態系に影響を与えることがないと断言できる人は誰もいないのではないか。

そもそもそんな分からないものなら、もしかしたら危険かもしれないものなら、最初からやらなければいいではないかと思う人もいるだろうし、それはもっともなのであるが、しかし、結局のところ、それでもしてしまうのが人間というものなのかもしれない。それは、そうした科学技術によって大儲けをしようとか、自分の利益のことばかりを考えてそういうことを推進しようとする悪い人が世の中には存在するものだということもあるが、そういうこと以前に、とにかく、そうした科学技術を手にしたらそれを使ってみたくなるのが人間というものなのだという、人間とは何かという本質的な問題があるのではないだろうか。つまり、遺伝子組み換えとか、クローンとか、神ならぬ人間がそんなことをしてしまってもいいのだろうかと直感的に畏怖の念を抱くようなことなのだが、畏怖の念を抱きながらも、いや、畏怖するからこそより一層、それをしたくなる・・というのがどうも人間というものの本質としてあるように思うのである。これをやったらヤバいかもしれない、でもヤバいからこそ、やってみたい・・そういう好奇心がどうしようもなく人間にはあるということである。結局、人間が、人類が打ち勝てないでいるのは、こうした好奇心というものなのかもしれない。核だろうと、遺伝子組み換えだろうと、クローンだろうと、そういう技術を手にしてしまったら、どうしてもそれをためしてみたくなる、もしかしたら、その結果、人類が破滅するかもしれないが、それほどヤバいものだからこそあえてやってみたいという欲求・・ある意味ではこれこそが人間性というものではあるのだ。そして、我々が克服できないでいることはまさにこうした人間性というものなのかもしれない。

話がまたちょっと脱線してきたかもしれないが、TPPによって日本の農業はどうなるのかという話に戻すと、だから、日本の農家もTPPでも潰れないぐらいの力を持つ農家になっていけばいいではないかということを言う人がいるのだけど、たしかにそのことで生き延びる日本の農家が具体的にあるかもしれないが、本質的に問題を解決することではないように思うのである。
日本の農家がTPPでも潰れないぐらいの力を持つ農家になるということが、たとえば、先に書いたように、日本国内でも遺伝子組み換え農産物を生産するようになるということであるならば、問題の本質的な解決にはならないというのか、むしろ、問題をより広げていると言えるのではないだろうか。
あるいは、アメリカやカナダの農家が日本の農家を潰して占有しようとしている、それに対抗するため、日本の農家は東南アジアや中国に進出していこうと言う人もいるが、アメリカやカナダの農家が日本の農家にしていることを、今度は日本の農家が東南アジアや中国の農家に行なおうというのでは問題の本質的な解決とは言えないのではないか。
では、現実に事態がどんどん進行している中、これ以外にどのような道があるというのだろうか。
分からないが、たとえばひとつの可能性としては以下のようなこともあるのではないか。
それは、たとえばアメリカの農家も、全部が全部、大規模農家で、遺伝子組み換え生産物に転化しているわけではないということである。アメリカの農家の2割ぐらいは、特定の消費者と提携する形を進めたり、有機農業や、より安全な農業を進めようといろいろと模索している。遺伝子組み換え技術の農業がまさに現実にどんどん進んでいるからこそ、それに対して異を唱え、違う道を模索しているのである。日本の農家は、たとえば、こうしたアメリカの2割ぐらいの、大きな流れに抵抗し、別の道を探ろうとしている農家の人達と連帯していくことは出来ないのだろうか。アメリカやカナダの大規模農家に負けないぐらいの強い日本の農家をめざすというのではなくて、アメリカの2割の小規模でも独自の道を模索している農家の人達と連帯をしていくこと。たとえば、そういう方向性はないのだろうかと思うのだ。
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2011/11/17

『ミッション:8ミニッツ』  映画

『ミッション:8ミニッツ』
よく練られている。最近、見たSF映画では、『ミスター・ノーバディ』と並んで、よくこれだけ練ったなあと感心するところはある。

しかし、『ミスター・ノーバディ』は、そのユニークな物語の果てに、へぇ、こういう観点の表現っていうものもあるのか・・と思わず、唸ってしまうような、いわく言い難い気持ちにさせられるところがあったのだが、この『ミッション:8ミニッツ』は、これだけ凝った構造の果てに、伝えたいことって、そんなごく普通の家族ドラマのようなことなのか・・って、個人的にはなんか、違和感が残ってしまって・・。そういうことなら、別に、これ程、凝ったSF的設定の物語を紡がなくても、普通に家族ドラマで描けばいいのではないか・・とちょっと思ってしまったのだ。まあ、ごく日常的な、なんてことがない情景が、凝ったSF的設定によって、輝いて来る・・というのをもしかしたらやろうとしたのかもしれないが。単に僕が求めたものがちょっと違ったのであって、決して出来が悪い作品ということではないのかもしれないが、個人的には、もっと、SFならではの、独自のビジョンみたいなものを見せて欲しかった気がしたな・・。
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2011/11/15

訃報 土屋隆夫  

土屋隆夫氏の訃報。
94歳だから、まあ、寿命で、ショックを受けるような死ではないのかもしれないが、ちょっとセンチメンタルになる。といって、僕が読んでいるのは、『危険な童話』『影の告発』『赤の組曲』『針の誘い』ぐらいだと思うけれども、推理作家なんだけど、推理のトリックの部分よりも、独特のロマンチックな幻想小説のような描写で印象に残る小説を書いていた作家である。
ウィキペディアを見ると、推理作家になる以前、演劇に傾倒していたとあるが、たしかに、演劇的な感覚もあるのかもしれない。
何年か前に、テレビ東京の「2時間ドラマ」で『危険な童話』がやっていたので、つい見たが、原作にかなり忠実につくっていたように思う。
ご冥福をお祈りいたします。

まったく関係ないけど、最近、読んでいる作家で、菅浩江。SF作家であるが、切ない感じの、せつな系のところが凄くいいなあと思う。やっぱりアイデアだけでなく、幻想小説のような描写の文章力というのか、そういうものもきちんと兼ね備えていて、こういう一流のプロの作家というのはやはり凄いものだよなあと思う。

(もちろん、アイデアとか発想も、土屋隆夫氏や、菅浩江氏は、超一流の人達であることは言うまでもありません。)
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2011/11/14

経産省前テント日誌より(転載)  原爆・原発問題

*経産省前テント日誌より。じょじょに緊迫してきている模様。


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<テント日 誌 11/12>


       波乱と緊迫の一日/経産省・警察・右翼との対峙

     ―― 経産省前テントひ ろば 63日目 ――


11/11キャンドル包囲「人間の鎖」から一夜明けた12日は、経産省・警察・右翼が「テントに襲いかかる」とでもいう程の波乱と緊迫の一日だった。

 午前11時、経産省役人9名が、制服警官30名・私服20名同行でテントに来て、宣言後、敷地と道路の境界のポストを上げチェーンバリカーで囲う。「人間の鎖」で包囲された経産省が、テントを鉄の鎖で封じ込めようとしてるかのように。設置理由の説明要求にも一切応じず、チェーンに「居座り座り込み禁止」の紙をベタベタをつり下げる。
その間全部で30分弱。このときの様子を、街 カフェTVのFさんが放映。

午後からはこの報を聞いた人々が続々とテントを訪れる。平日にもかかわらず50名に達する。鎖には「原発いらない」のポスターが貼り巡らされている。

 午後5時半頃、真言密教のお坊さん(女 性)が呼びかけてできたグループ、「混沌の首」の8人が訪れ、記帳・カンパの後、原発・放射能から人々を守るという趣旨の祈り(踊り?)を捧げる。その後石橋上人がこのお坊さんと話し込み、共鳴し合うところが多かったそうな。

「宗教共闘」の成立か?!

午後8時過ぎに、右翼と警察がテントに襲来。右翼は大宮と川崎の2団体、30名程。警察は制服・公安合わせて50名程。右翼と公安数名がテント内に侵入。テント前は右翼と警察が固めて外から近づけないような状態に。この緊迫した状態は2時間近く続く。午後10時頃漸く退散。その頃には急遽駆けつけた仲間の人々も40名程に。

いつものことながら、右翼は原発についての知識も考えもなく、ただただテントは要らない、撤去しろの一点張りで、議論にならない。情報によれば、右翼の「テントは迷惑だ」焚きつけるように言ったのは経産省消費経済政策課長補佐の山村直弘なる人物だとのこと。

 これからも繰り返されるであろうことを思い、明日からの態勢を考えよう。

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<テント日誌 11/13(日)>


穏やかな休日 激励の波が続々と

―― 経産省前テントひろば 64日目 ――


11月13日、昨日に続いて好天の小春日和り。今日の日誌はやはり昨夜の続きから始めねばなるまい。

 昨夜の右翼・警察の襲来時をiphonの動画で実況放映したひまわりさんの映像は、1000名のアクセスがあったという。深夜に千葉から車で駆けつけた30代の夫妻は1万円のカンパを置いていった。夜明け頃には六本木で飲んでいるときツイッターで知ったという若い人達が駆けつけてきた。そして午前から午後にかけてテントを訪れた人は100名を超える。

夜はテント前に30人以上の人達が集い、議論をしたり歌を歌ったり、ギターを弾いたりと遅くまで交流が続いた。

 こんなにも多くの人がテントを守ろうとしている。福島の女達の想い、魂が刻まれたテントひろばに繋がりながら、脱原発への運動を広げていこうとしている。テントに集う人達が多くなればなるだけ、右翼や権力は手出しをできなくなるだろう。

 経産省は明日にも、植栽を置くなどの新たな行動に打って出るかもしれない。12日にそう言い残していったそうだ。テント運営会議は急遽、14日午前10時をメドに結集を呼びかけている。そして経産省にあの鎖を撤去するよう申し入れる予定である。

 国有地という公共空間を私物化しているのは経産省である。例えば、あのトラブル停止中であった玄海4号をなんのテストもなしに、九電や佐賀県知事のヤラセ構造そのままに住民の意思を全く無視して再稼働させた、そのお墨付きを与えた経産省こそ、原子力村による私物化を推進している。

 それに抗してテントひろばは益々多くの人々の意志と想いをつなげ、表現していく場として、公共空間としての実を備えてきている。経産省は退け!テントひろば存続しなかればならない!人々のために。
( 文責 Y・T )
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2011/11/10

広島・長崎原爆:「黒い雨」に1万3000人遭遇データ  原爆・原発問題

*毎日新聞の記事。改めて、昔ながらの「隠ぺい」体質を思わされます。

(ニュース)
広島・長崎原爆:「黒い雨」に1万3000人遭遇

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111109k0000e040003000c.html 
 
 広島・長崎原爆で放射性物質を含む雨(黒い雨)に約1万3000人が遭遇したというデータを、原爆傷害調査委員会=ABCC、現・放射線影響研究所(放影研)=が得ていたことが分かった。黒い雨の人体への影響は分析されておらず、長崎県保険医協会(千々岩秀夫会長)は8日、「すみやかに分析し、情報公開してほしい」として放影研を所管する厚生労働相宛てに要望書を送った。

 同協会の指摘を受けて放影研が明らかにした。

 放影研によると、ABCCが1950年ごろから約12万人を対象に「寿命調査」(LSS)を実施。質問に「Was person caught in Fallout Rain?(放射性物質を含む雨に遭ったか)」との項目があり、1万3000人が遭遇したと答え、そのほとんどは広島被爆で、長崎被爆は約800人だった。

 この質問項目と回答はデータベース化されておらず、近年になってコンピューターで線量を推定する研究の中でデータの存在が分かったという。

 現在、国は「黒い雨による人体影響はない」との立場だが、広島、長崎両市では、国が指定した被爆地域外で黒い雨に遭った人たちが健康被害を訴え、指定地域の拡大や被爆者健康手帳の交付などを求めている。同協会の本田孝也医師は「福島を中心に低線量被ばくへの関心が集まっている。どんな影響があるのかぜひ分析してほしい」と話している。【釣田祐喜】

毎日新聞 2011年11月9日 7時45分(最終更新 11月9日 17時11分)
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2011/11/5

(終了)「被爆者の声をうけつぐ映画祭2011」のお知らせ  映画

(下記の映画祭は終了しました。ご来場された皆様、どうも有難うございました。)

*僕もスタッフとして参加している「被爆者の声をうけつぐ映画祭」、今年度は11月5日(土)、6日(日)に以下の通り、開催することになりました。

今年は新作である「原爆症認定集団訴訟の記録 にんげんをかえせ」の上映のほか、特別企画として、シンポジウム「いま、フクシマは」も行ないます。飯舘村村長、菅野典雄さんをお招きし、基調講演をして頂き、菅野典雄さん、藍原寛子(フリー・ジャーナリスト)さん、小林典子(福島中央テレビ報道部長)さんらによるパネルディスカッションを行なう予定です。

詳細は以下のブログをご参照ください。

http://hikakueiga.exblog.jp/

11月5日(土)

プログラム1 10:00〜12:00
「原爆症認定集団訴訟の記録 にんげんをかえせ」
ドキュメンタリー/2011年/85分/カラー
撮影:磯部元樹 構成演出:有原誠治 製作:原爆症認定訴訟・記録集刊行委員会
お話:弁護団と原告の代表と制作スタッフ

特別企画 13:30〜17:00(開場13:00)シンポジウム「いま、フクシマは」 
福島第一原子力発電所の事故は、これまでの生活だけでなく、フクシマに暮らす人々の将来をも脅かしている。村の再建を目指す人たち、子どもたちと向き合う親や教師、地元のジャーナリストなど、見えない放射能の恐怖と向き合いながら暮らす人々の声に耳を傾け、フクシマの「いま」を考えたい。
・ 基調講演:「お金の世界から いのちの世界へ」菅野典雄(飯舘村長)
・パネルディスカッション パネリスト:菅野典雄、小林典子(福島中央テレビ報道部長)ほか モデレーター:藍原寛子(フリー・ジャーナリスト) 
※特別企画参加費:500円(入場先着順)

プログラム2 18:00〜21:00
「黒い雨」
劇映画/1989年/123分/モノクロ/監督:今村昌平
お話:増田善信(気象学者)


11月6日(日)

プログラム3 10:00〜12:00
「24000年の方舟」
ドキュメンタリー/1986年/33分/カラー
製作:鵜久森典妙
構成・監督:高橋一郎 撮影:山添哲也

「隠された被曝労働〜日本の原発労働者〜」
ドキュメンタリー/1995年/日本/24分/日本語(英語字幕)
イギリス・チャンネル4制作・イギリス放映
日本語版制作:岩佐基金
お話:樋口健二(フリー・ジャーナリスト)

プログラム4 13:00〜16:00
「六ヶ所村ラプソディー」
ドキュメンタリー/2006年/119分/カラー
監督:鎌仲ひとみ 製作:グループ現代
お話:鎌仲ひとみ(映像作家)

プログラム5 17:00〜18:30
「棄てられたヒバク〜証言・被災漁船50年目の真実〜」
ドキュメンタリー/2011年/57分/カラー
制作著作:南海放送 ディレクター:伊東英朗
お話:伊東英朗(ディレクター)

【入場料金】
各プログラム
前売り 大人1,000円/学生・こども500円
当 日 大人1,200円/学生・こども800円
(一プログラムごとの入れ替え制です。)

特別企画は参加費:500円

【会場】(東京・御茶ノ水)明治大学リバティタワー 1階 1011教室

【お申し込み・お問い合わせ先】
共同映画 03-5466-2311
ウイング・コア 03-3232-7867 (FAX)03-3205-8958
Mail:eigasai★gmail.com
※上記アドレスの★を@に変えてご連絡下さい。
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2011/11/4

大阪市長選、共産党推薦候補が立候補断念  ニュース

*橋下氏を当選させないために、共産党が「名誉ある撤退」を決断。よく苦渋の決断をしましたねと、共産党にエールをおくります。

(ニュース)
共産推薦の渡司氏が立候補断念 

 27日投開票の大阪市長選で、共産党推薦で立候補を表明していた前大阪市議の渡司考一氏(59)が4日、出馬を断念することを決めた。支援団体「大阪市をよくする会」の幹部は「橋下徹氏の『独裁』を阻止するための名誉ある撤退」と説明。市長選は現職の平松邦夫市長(62)と、前大阪府知事の橋下徹氏(42)との一騎打ちになりそうだ。

 共産関係者は、渡司氏の不出馬について「民主主義を守るため、橋下氏の勝利を阻止する。苦渋の判断だ」と語った。渡司氏の支援団体は、平松氏と政策協定などは結ばないものの、支持者には平松氏への投票を呼びかける方針という。

 渡司氏は5日夕に会見を開き、出馬を見送った理由などを説明する。これまでは、橋下氏が公約に盛り込んだ教育・職員基本条例案について「大阪中を『橋下色』にする独裁そのもの」などとして対決姿勢を示していた。

 一方、共産関係者によると、市長選と同日選となる大阪府知事選に、共産推薦で出馬表明している弁護士の梅田章二氏(61)については、予定通り立候補する方針という。
(朝日新聞)
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2011/11/1

『ウィンターズ・ボーン』  映画

堂々たる直球の傑作。これこそアメリカ映画の王道かもしれない。デブラ・グラニック、こんな女性監督がいたのか。アメリカ映画はさすがに裾野が広い。
一番、びっくりしたのはチェーンソーで、ホラー映画で殺人鬼が手にしているのとかではない、こういうチェーンソーの使い方があったのか。
それにしても、アメリカの片田舎の人々が擦れてしまっている感じ、これが圧倒的な現実なのかと思うが、果敢にそれに立ち向かうジェニファー・ローレンス演じるヒロインの姿が、そうした空気に多少は風を送り込み、穴をあける。そこに希望もたしかに感じ取れる。
一方、直球というのか、一本で進む話が、豪速球の直球という感じで醍醐味でもあるんだけど、もう少し、話に捻りがあっても良かったのかなとはちょっと思ったが。

今日は「映画の日」で、他に『密告・者』『ウォーリアー&ウルフ』。3本、見て、映画を堪能。
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