2015/6/14

『ドラゴン危機一発'97』  映画

6月12日、シネマート六本木での上映後のトークショーで、谷垣健治氏が、これがどういうジャンルの映画なのかと言うとドニー・イェンのアクション映画と言うしかないという言い方をしてたのだけど、本当にそうだよなあ。もちろん超エンタテインメントの映画なのだけど、実験映画というのか、まるで8ミリ映画少年が一コマごとにあれこれつなぎの実験をしながらフィルムで映画をつくっていたのの延長でパワーアップした商業ベースのアクション映画とでも言えるような、手触り感がある。低予算で、アクションをよりハードにかっこよく見せるための工夫なのだろうけど、本当に1コマ単位でリズミカルに、何が写っているのか、分からないぐらい(分からないので効果的なアクションになっている)細かくあれこれつないでいて、ある意味で実験映画になっている。望遠のカメラで近くの人物を撮ると当然、ぼやけて何が写っているのか、わかりにくくなるが、そうした撮り方を意識的にしていて、それをつなぐことでアクションを効果的に見せているらしい。そこが実験的。そういえば望遠のカメラで近くの人物をわざとぼやかして撮る手法は、アクションシーンだけでなくラブシーンでも使われていたようだ。(雨の中のシーンなど。)8ミリ映画少年が大きくなって映画をつくっているかのような、手触りの手作り感がある。低予算映画だからこそのものだが、そうした手触りの感触の面白さがメジャーの映画になると失われることがあるようなのはなぜなのだろう。とはいえ、『モンキー・マジック 孫悟空誕生』を見ると、メジャーになっても手作り感はドニーの映画からまだまだ失われてはいないようだけど…。
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