2018/2/9

柳澤寿男監督  映画

柳澤寿男監督の『そっちやない、こっちや』を見て、圧倒される。昔、柳澤監督の映画について「あの人の映画は障害者を食いものにしている」と言われていた方がいて、なんてひどいことを言うんだ!と憤ったことがあったけど、考えてみれば、柳澤監督自身が、そのように、内省的に、自分は障害者を食いものにして金儲けをしているのではないか、障害者の映画を撮るとはどういうことなのかと悩みながら作っていたから(ナレーションの端々からそうしたことが受け取れる)、そういう映画を見たからそれに触発されてそういう感想が出てきたものなのかもしれない。
最近、いわゆる「障害者の感動ポルノ」に対する批判、つまり障害者はかわいそうということを売りにした作品(そういうのを「障害者の感動ポルノ」という言い方をしているようだ)はどうなのかという批判がされることがあるけれども、柳澤監督は、はるか昔から「障害者の感動ポルノ」などということとはまったく違う次元で障害者の映画を撮り続けていたのだ。
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