久々の更新。今日は伊坂幸太郎の『重力ピエロ』で。
伊坂幸太郎って食わず嫌いだったんだけど、読んでみたらめっちゃおもしろい。
現代人の切り口として、こんなに素晴らしい作家はちょっといないんじゃないか、と思える作家の一人。
まだ3冊しか読んでないけど、今のとこ『重力ピエロ』が一番好きだなー。
よく言われることだけど、緻密に練られたストーリー、気の利いた皮肉が特徴的で、とても良いです。
小説とはそもそも娯楽なわけで、読みながら(あるいは読んだ後に)『あー、おもしろいなー』と思えることが大切だと思う。
悪く言ってしまえば『単なる勧善懲悪』と片付けられてしまうようなストーリーも、ここまで練られてあれば素晴らしいとしか言いようがない。
連発される皮肉も、もう少しで『やり過ぎ』になってしまいそうなぎりぎりのとこで踏みとどまっていて、そのバランスが絶妙。
「学校で教わるのは、『物事を簡単に信じるな』ってことだけだな」
「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」
「気休めっていうのは大切なんだよ。気休めを馬鹿にするやつに限って、眉間に皺が寄っている」
などなど、ノートには好きな一節がびっしり書き込まれています。
伊坂幸太郎は本当に小説が好きなんだろうな、という気がしてならない。
文章からそれがにじみ出ている、というのは僕の色眼鏡による勝手な解釈かもしれませんが、とにかく大好きな作家が一人増えました。