「オレの名前は譲二。周りの連中からはジョージって呼ばれているんだ。じいさんの名前と
一文字違いさ。made in japanさ。なんか分からないけど家を出てきちまった。」
昼間のじいさんは「揺り椅子」にすわり、いつも焦点の座らない眼で遠くを見ている。
時おり、傍らに置かれたトップのひび割れた古ぼけたギターをひざに乗せさび付いたぺグを廻して音を合わせている。思い出したかのように寂しい歌を、小さな声で・・・
その日の夜も、次の晩も暗くなると、いつもの酒場へ
「ジョージ。お前のおんぼろギターとオレのギターと取り替えないか?」
「じいさんの方がおんぼろじゃないか!」
「いや俺のはぼろに見えるがお前のとは違いローズの香りがするだろ。今日は聞かせてやる」
と言い、狭いステージへつかつかと・・・
「OLD JOE どんな風の吹き回しだい。」
「あんたBLUS聞かせてくれよ」
「いつもの帽子を置いとくれ」
「少しばかりの酒代入れとくぜ」
じいさんの声は狼のように強くそしてしゃがれた声で・・・
♪悪魔に売っちまったんだ
おいらの血と涙を
悪魔に売っちまったんだ
おいらの命を
遠い遠い昔のことだが
いくら銭を出しても 返してもらえねぇんだ・・・♪
酔っ払いたちは、じいさんの歌を静かに聞いている。
けんかをしていた連中も手を止め、口説いている若いお兄さんも・・・静寂
そして2曲目
♪愛しているよお前のことを
この世で1番大好きなお前のことを
今夜は朝まで抱いてやろうか
それとも朝までお酒にしようか
死ぬまでお前と2人で
ダッダ ディダディダ♪
その夜は夜更けまでじいさんは歌っていた。
次にくるときには僕のギターで、OLD JOEはステージに立っていてくれるだろうか?
またOLD JOEが元気なうち会いたいと僕は思った。
翌日の朝、僕はOLD JOEの魂(ギター)を持って、町を出た・・・1部終了
(続く かな?)
今日は佐野の「KEN」さんで夜ライブに出ます。良かったら足を運んでくださいね。
シュワッチ
