パレスチナ問題で、まーくが昔から疑問に思ってきたこと。
米国はなぜ
イスラエルをそこまでかばうのか?
パレスチナ問題解決のためには、
○ イスラエルがアラブ側にある程度の土地を返還する
○ その土地に「パレスチナ国家」を建設する
○ その代わり、アラブ側はイスラエルの「生存権」を認め武装闘争を一切、放棄する
誰がどう見たって、これ以外の解決策はありえない。もっとも、「どの程度の土地を返還すべきか?」は対立があるだろうけど。
ところがイスラエルは1964年の第3次中東戦争で、↑の線をはるかに上回る、エルサレム、ガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸、ゴラン高原まで占領してしまった。
そこで国連に、イスラエルの撤退を要求する決議が上程されるのだが...。
アメリカ(米国)が必ず反対するんだよねえ
アメリカ国務省だって、↑のような線でしか解決できないのは承知のはず。
そもそも東西冷戦下では、国連決議なんてものに実効力はまるで無いんで。
アメリカも
「建前としては、イスラエル非難決議に賛成」
しておいて、実態は、
「イスラエルの占領を黙認」
しておけば良かったわけで。
(注:そもそも「大日本帝国」が「満州国」を占領・建国したことへの「国際連盟」の非難決議だって。列強は「建前として賛成」したけど、「実効力があるとは期待していなかった」「黙認やむなし」だったわけで。まさか日本が「真に受けて国際連盟脱退する」とは夢にも思わなかった、らしい。)
ところが米国は国連決議にヒステリックなまでに反対。
どうしてそこまでイスラエルをかばうのか?
↓
答え:
× ユダヤ陰謀論者に言わせると。米国の政界はユダヤ人に牛耳られている。だからイスラエルをひいきする政策ばかりとるんだ、とのこと。
これは、間違いだね。ユダヤ陰謀論によれば、アメリカばかりでなくヨーロッパ諸国も、多くの国をユダヤ人が牛耳っているはず。でも、ここまでイスラエルひいきなのは米国だけ。
西側先進国も、強固な反共イデオロギーの国も、アラブ・イスラムに対立的な国も、世界中みんなが「少なくとも建前としては、イスラエルの占領を許せない」と言っているのに、ひとり
米国だけがかばう。
○ 今回はじめて、別の側面からちょっと納得できる解説を発見。
岸田秀:著
『嘘だらけのヨーロッパ製世界史』
新書館[2007.03]
岸田.氏の多くの著作は、人類・国家の歴史を人間心理・集団心理から説明しよう、というもの。しかし「意識」の分析に偏りすぎで、必ずしも賛成できない。また、オーソドックスな「心理学」ともかなり距離がある。
しかしこの著作にはうなずける面が多数。
例えば、
「元々の人類は黒人だったが、その中のアルビノ(白子)が差別され、隔離されて白人になった。」など
↑
これは岸田以外にも一定の支持がある説
そしてパレスチナ問題の米国の態度について、岸田が言うには。
○ アメリカ人は、宗教上の理念に基づき、自分たちの神の命ずるままに、先住民を虐殺し、その土地を奪って人工国家を作ってきた。
そのことへの罪悪感を隠し持っている。
ところがイスラエルを見ると。米国がやってきたのと同じことを、今まさにしている。先住民を追い出し、宗教に基づき神との約束の地に、人造国家を作っている。
ここで国際社会がイスラエルのやり方を非難する決議をすると.....
米国は、なんだか
「自分が批判されている」ような気になってしまう。
そこで、ヒステリックにイスラエルを擁護しようとするんだ。
もちろん、これだけで説明するのは暴論ですが、
「そういう一面もある」
として参考になる見解でしょう。
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