昨日転載した記事にジョセフ・コットン夫人と出てくるのですが、『原始女性は太陽であった』(平塚らいてう自伝・大月書店刊)によると、ユージェニー・コットンが正しいようです。
お2人の対談で、「五榜の掲示」に入る前に、重要な部分がありますので、もう少し転載させてください。
丸岡さんのお話です。
「普選実施の前のことですけれど、上野、竹の台の政談演説会というのが、新聞を賑わしていたものですよ。終わったあとの会衆が尾崎行雄、犬飼毅などを先頭に、山下から広小路に押し出してきて、警官隊と衝突したなんていう記事が写真と一緒に出ました。やはりそういう背景があっての普通選挙だったんです。
その国民意思が上手に領導されて、いつのまにか、議会の空洞化に向かっていくんですけれど、議会制度というものがあるうちはまだいい。それが翼賛体制のなかに封じこめられたら、もう手遅れということになるんじゃないでしょうか。昭和15年2月の斉藤隆夫の戦争批判演説を最後に、3月には除名、10月の体制翼賛会の成立と続くように。」
『中曽根政権下の日中関係』(山本剛士)は、まるで小泉政権のことを書いたようだと昨日書いたのですが、それが1987年ですから、20年前です。少し引用しますと、
「日中国交回復から15年、これまでも尖閣列島問題、プラント契約破棄問題、教科書問題と日中間に問題が生じなかったわけではない。しかし、それらは賢明に処理されてきた。これにたいし中曽根政権になって、「新編日本史」問題、靖国神社公式参拝問題、防衛費GNP1%枠問題、光華寮問題と問題が続出している。このことは中曽根政権の性格と無縁でないと思われる。中曽根政権の性格のひとつは、レーガン政権の対ソ戦略に同調し、軍事力に高い優先順位を与えているが、対外政策においても同様で、中国にたいしても、中国を西側に開かれた国とし、東アジアにゆるやかな軍事同盟をつくるというアメリカの戦略に沿って動いている。」
GNP1%枠問題については(怒り心頭だったので良く覚えていますが)、
「そもそも1%撤廃はやむをえず、1%を突破したというものではなく、枠撤廃のため、1%を上回らせたものであり、このことについて日本国民の多数は1%枠は存続させるべきだと考えている(2月25日付け『毎日新聞』。世論調査は77%撤廃に反対)。たしかに、これが直ちに軍国主義につながるものではないが、そうならない保証はない。」
らいてうさんの自伝を読み返していましたら、さらにその30年前の1956年の参院選について書かれた部分があり、今回の衆院選ととてもよく似ているのです。改憲は自民党の党是とよく耳にしますが、こうしてみると、本当に長年、なんとかして改憲しようと思い続けてきたんだなあとよくわかります。そして、今が最大のピンチなんですね。
今日は時間がありませんので、らいてうさんの文章は、明日ご紹介させて頂きます。