ぽぷら21:今日の句日記
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2008/8/16
「覚めやらぬ眼にけぶる合歓の花 晴生」
俳句
月始めに、みちのく旅行した折、朝霧につつまれている合歓の花を、初めて見ました。遠目には派手ではありませんが、薄絹の扇にも似たふんわりとした花は、雨の日はひときわ美しいと言われています。
象潟や雨に西施がねぶの花 芭蕉
これは、奥の細道の句の中で、最も好きな句ですが、「西施」の固有名詞が入っているため解りずらく、一般受けしないかと思われます。合歓の花が物憂げに咲いている雨の象潟をながめていると、中国の伝説的な美女「西施」が憂いに沈んでいる姿が目に浮び、旅の寂しさと悲しみにとらわれている芭蕉の気持が、よくわかります。
この句は、象潟、雨、西施、合歓の花の四つのイメージを重ね合わせ、助詞が巧みに生かされています。芭蕉の地名を入れた句は多くありますが、地名と人名の固有名詞を一句の中に入れたこの句に、芭蕉のただならぬ力をあらためて感じました。
投稿者: 晴生
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