例年にない暖かい4月に誘われて気持ちよく笛の音と過ごしていたはずが、夜の冷気ですっかり体を冷やして春の風邪に誘われて2週間ほど体調が優れず、メモしたブログの原稿も断念しました。なんとか日中は作業や接客に専念していたものの、夜は完全ダウン。飲まず食わずで20時間ほど、寝て過ごしました。
まだ完全に調子を取り戻してはいないのですが、20時間ならまだしも、そのまま寝込んでしまうことだってあるのだ...と思います。それは勿論自分で選択できることではないのですが、改めて色んなことを考えさせられました。自分が健康であるという前提で立てられた人生が、足もとから崩れる時、自負心は根底から覆されてしまう.....。
池の金魚に餌をやらなくてはと思って、ほんの少しだけ外に出たのですが、庭の桜が2輪ほど咲いているのが見えました。気温の変化が激しく、突風や雨もありで、桜もなかなか大変だねと声をかけてしまいました...。
その一瞬の輝きと共に散る桜が、伝えていること。長く厳しい冬を過ぎて待ちわびた春に咲き、刻々と変化しながら瞬く間に散っていく姿は、喜びと別離がどれほど素早くやってくるかを告げているのでしょう。加えて、新たな時を待つ忍耐の必要を伝えているのかもしれません。
それは悲しいことでも、悲観的になるようなことでもないのでしょう。誰しもが心の奥に感じている秘かな思いを鮮やかに、そして美しく告げているように思います。だからこそ、今という時を無為に過ごさず、与えられた束の間の時を楽しく豊かに過ごすようにと心を促しているような気がします。
美しい桜たちの時期を過ぎてしばらくすると、あのシウリザクラが山で花を咲かせますから、その時は山の中で静かに過ごしたいと思っています。6月頃に咲くのですが、今年はシウリザクラも早めに咲くのかもしれません。人目に触れることが少なく、知る人も少ない地味なシウリザクラは、密かに自分の時を待っている事でしょう。
もし、見に行きたいと思われる方がおられましたら、その場所をご案内しますので、連絡してください。近くに古くて小さな温泉もあります.....。