Bノボテルまでの道は花盛り
再び車に乗り込むと道々デンさんが色々な話をしてくれた。彼によれば「イカットもこの9年でとても発展し、色や柄が豊富になり、その分値段も5倍位になった」とのことだった。
ジャカルタは午後になると雷雨になる日が増えてきたが、ロンボク島は多少の雲はあるもののとても良い天気だったので雨季についても訪ねてみると、「雨季には入っているがもともとロンボクはそんなに雨が降らない。本当に降るのは1−2月だけ」ということだった。
観光客にとっては雨はあまり降らないほうが有難い。
車はバニュムレックから南東にあるクタに向けて渋滞知らずの道を進む。ノボテルまではここから大体1時間位だそうだ。それにしても以前はもっとデコボコ道で絶対にこんなに快適ではなかったと思う。ノボテルが出来たお陰でクタ方面への道も整備されたに違いない。
通り沿いにはちょうど季節の来ている火焔樹が見事な朱色の花で目を楽しませてくれた。そしてカプックの木には真っ白な綿の実がつき、ナンカは大人の頭より大きな実を何個も実らせていた。ブーゲンビリアも濃いピンクや白い花をつけ、名前はわからなかったが鮮やかな黄色い花が咲いた木もたくさんあった。
これらの花や実はジャカルタでも見かけるものだが、ロンボク島で見るほうが一層色鮮やかな気がする。空気が澄んでいて太陽の陽射しがダイレクトに当たっているからに違いない。
車はのどかな田園風景の中を快調に進んでいたが、途中道の両側にだだっ広い休耕田のような土地が広がっている場所があった。水牛の群れが所々で草を食んでいるがそれ以外には何もない。
デンさんによるとそこは国際空港の予定地で、来年から工事が始まり2010年に開港予定なのだそうだ。
「うーん…9年前にもまったく同じ話を聞いた気がするんだけど。今回は本当にうまくいくのかなあ。」
やがて車は海岸沿いの道に入っていった。この通り沿いには宿泊施設兼食堂のような建物がいくつか並んでいるが、どう見ても以前より数が増えている。Tシャツや布地を売る店、木彫りを売る店もたくさんある。
デンさんは「あの店は9年前もあったよ、あっちの店は新しいけどね」と一つ一つ教えてくれた。
海岸沿いには地元の人たちの藁葺き屋根の小屋のような家がたくさん並んでいた。海草集めと観光客からのTシャツの売り上げが主な収入源のようだ。
海岸通を進むと5分程でノボテルに到着した。
「ついに来た!あの空き地だった場所に!!」
↓陽光を浴びて一層色鮮やかなブーゲンビリア。
C空き地転じて南国の楽園 〜ノボテル探検 フロント、ササックビラ&ビーチ編〜
到着するとすぐにフロントでチェックインの手続きをする。フロントといっても半オープンな建物の造りになっているのでとても開放感がありリゾート感いっぱいの雰囲気。
そのフロントのソファーには大量の乾燥唐辛子が飾られていた。実はロンボクとはジャワ語で唐辛子という意味で、ロンボク島に住むササック族が辛い食べ物が好きなことからこの島の名がついたのだそうだ。そのことにちなんでフロントに唐辛子ということなのだろう。
チェックインが終わる頃にウエルカムドリンクのサービスもあった。マンゴージュースをベースにしたジュースでとても美味しかった。入れてあったコップも椰子の実で出来ていて南国らしい感じだった。
ウエルカムドリンクを飲み終えると早速部屋へ。予約したのはササックビラと呼ばれるササックの家を模したコテージだ。
ササックビラは藁葺きの屋根に石の壁で、インテリアには椰子の実やロンボク焼きが多用されていてロンボク島らしい雰囲気にしてあった。
そして部屋のあちこちにチチャックがいた。と言っても本物ではなく木彫りのチチャックなのだが、ジャカルタ在住の私は慣れているから平気だけれど日本から来た人はちょっとびっくりするかも知れない。でもチチャックはロンボク島では幸運の象徴として大切にされているそうなので、それを聞けば部屋にたくさんいるのも納得といった感じだ。
ササックビラは海には面しておらず窓も大きいわけではないので開放感には欠けるが、インテリアが凝っているのでそれはそれで楽しめた。
部屋の中を色々探検しているとウエルカムフルーツが届けられた。パイナップルにバナナ、アボガド、スターフルーツなどが盛り合わされていた。
部屋の住み心地はおおむね快適なのだが難点を書くと、夜になると照明が暗く、翌日の予定を立てるためにガイドブックを読むのも大変だった。
また、しょっちゅう停電があり、すぐに回復はするもののそのたびにエアコンを入れなおさないといけなかった。
バスルームは一応お湯をはれるようになっているがなかなかたまらない。諦めてシャワーのみにしたのだが、今度は流したお湯がなかなか流れない。
それから、ハウスキーピングに物を頼んだが1時間近く待たされた。などなど。
でもこれらのことはまったく我慢可能な範囲内にあったので個人的にはとても居心地が良かったと思う。
部屋の探検が終わり一息ついた後、ホテル前のビーチに行ってみた。
ビーチは期待通りの白いビーチだったが、砂を手にとってよく見てみるとサラサラの砂ではなく、丸い小さな粒々の形をしていた。よくわからないけれどもしかしたら砂ではなく珊瑚で出来ているのかも知れない。
クタは南を向いているのでスンギギほどは夕陽は期待できないが、それでも夕方になると海がオレンジ色になって綺麗だった。
風も心地よく吹いていて夕暮れ時にビーチのデッキでくつろぐのもとてものんびりできて良かった。
↓フロントに飾られた大量のロンボク(唐辛子)
Dディナービュッフェとスタッフショーを楽しむ
ノボテルにはレストランが2つとバーが1つある。いずれもビーチに面している。
メインのレストランは朝と晩はビュッフェスタイルで昼はアラカルト。晩のビュッフェは毎晩内容が変わり、夜8時からはショーが行われる。
もう一つのレストランはシーフードが中心のメニューで落ち着いた感じだが、毎日開いているわけではない。
ということで、滞在初日の晩はビュッフェとショーを楽しむことにした。
ビュッフェの料理はかなり種類が多かったので私の場合は最終日まで飽きずに楽しめたが、和食はないのでノボテルでの滞在が長い場合、和食が恋しい人はちょっと苦しいかも知れない。
また、クタエリアにはまわりにお洒落なレストランもないので、そういったものを求める人はスンギギあたりまで行くことになるのかも知れない。
さて、夜8時になるとショーが始まった。ショーの内容も日替わりで、今夜はホテルのスタッフによる踊りとリンボーダンスのショーだった。
スタッフの中にスマトラ島出身者がいるようで、アチェのダンスやピリンダンス(皿踊り)もあった。
が、やはりここはロンボク島。ササック族の結婚式での踊りが一番興味深かった。
それにしても、踊りもリンボーダンスもどちらも見ごたえがあり、これがホテルのスタッフによるものだということに改めて驚いた。
ノボテルに就職するには踊りが上手だったり、体が異常に柔らかくてリンボーダンスですごく低い棒をくぐれたりするなど、何か一芸に秀でていると有利なのではないかと真面目に思った。
↓ササックの結婚式の踊り。