(ジャカルタの天気 晴れ)
昨年に引き続き,ジョグジャカルタ王家であるハメンクブウォノ家ゆかりの人々のハラル・ビハラルのパーティで、ジョグジャ・スタイルのガムラン演奏を行った。
パーティ開始前から前奏で何曲かやったのだが、突然会場の入り口付近がざわつき始めた。近くにいた奏者が「スリ・スルタン(王様)がいらしたよ」と言い、よく見ると人の輪の中に、写真や肖像画で見覚えのあるハメンクブウォノ10世の姿があった。
ずっと実物を拝んでみたいとあこがれていた私はかなり舞い上がって、「わーい、スルタンだ〜」ととても嬉しかった。だが、「ほら、いそいで。ラドラン・ラジャマンガラを演奏するのよ」と言われ、何がなんだかわからぬままラジャマンガラを演奏した(私の担当するボナンがイントロを演奏するので、私がボヤボヤしているとみんなが演奏を始められないのだ)。
後で聞いたら、この曲はスルタンをお迎えするための曲で、他の時は演奏しないものなのだそうだ。先にそうと知っていれば、心の準備が出来ていたのになあ..スギ様(このグループの先生)ちっとも教えてくれないんだもん、ぶつぶつ(笑)。
とにもかくにも、スルタンがお見えになった後も何曲か演奏をしたので、思いもかけず「御前演奏」が実現したのだった。ガムラン歴たったの6年、ジョグジャ・スタイルの奏法を習い始めてからはたったの1年5ヶ月でこのような大舞台で演奏できたのは本当に名誉なことだと思う。
このような経験が出来たなんて、ガムランをやってて本当に良かったと、心の底から思った。
↓パーティで挨拶をするスルタン。明瞭なインドネシア語だった。
↓演奏中の様子。右奥でボナンをやっているのが私。
↓今回も難しい楽器にはたくさんの助っ人が入ってくれた。そのうちの一人、ルバブを弾くムルヨノ先生。
↓プシンデンのジュン先生(右)とガンバンを演奏するガティマン先生(中央)。たくさんの先生に囲まれて、ある意味安心して演奏できたのだが、たくさん失敗もしてしまった。「いくら教えてやっても、いつまで経ってもアイツうまくならないな」と思っただろうなあ(嘆)。
↓パーティ終了後、会場を後にされるスルタンとお妃。見るからに質の高そうなバティックをまとったお妃は気品のあるジャワ婦人といった風情。出待ちをしていたわけではないのだが(そういうのは昔さんざんやったし/笑)、偶然遭遇できてラッキーだった。
ちなみにスルタンは、来年の大統領選挙に立候補もしている。私には選挙権はないが、もしあったらスルタンに清い一票を投じたいものだ(笑)。