言語が持ちうる機能の一つとして時間的空間的連続性の断裂が挙げられよう。つまり言語があるからこそわれわれは時間的空間的連続性の保障を得られないのである。しかし世界は言語とは異なるので時間的空間的連続性の断裂は決して起こることがない。それだけにわれわれの実践は時間的空間的連続性の保障が常に可能なのだとしえるのである。問題なのは言語の方であって世界の方ではない。言語がこのまま世界から一つたりとも絶滅したという仮定をするならば、時間的空間的連続性の断裂という問題はひとりでに解決される。だが人間の実践の中に言語がその領野をどこまで占めているかということを鑑みた場合、少なくとも世界が時間的空間的連続性の断裂を可能とする状況というものももちろん内包せざるをえないと言えなくもないだろう。この状態こそが世界の根本的(本質的)矛盾なのだと言えるでしょう。そうなると時間の遡行は(言語が世界において可能な限り)理論上ありえるのだということになる。言語が世界における過去制作の片棒を担いでいる限りにおいて時間の遡行は(言語を基底としている以上は)理論的にありえるということになるのだ!