南Q太原作の漫画を「ロボコン」の古厩智之監督が映画化した。
南Q太など、この手のスラスラした線の漫画は絵を見ただけでは区別がつかないアッシだが、読めばそのリアルな人間描写に驚いてしまう。
いや、リアルというのは「分かった気になっている」だけである。むしろ、登場人物の感情は見えない。見えないだけにドキドキする。
そんな漫画を漫画に似せることなく、この「見えない」感じを重視して見事に映画化しているのは凄い。
見るからに不器用な主役を演じる星野真理、年齢的に無理があるはずなのに気にならないほどサラリと演じた西島秀俊、完璧な容姿の岩佐真悠子も素晴らしい。
そして本作では星野真理のヌードが披露される。これがまた素晴らしい。
「脱ぐ」と言えば、大体が「濡れ場」であり、「女優」が「愛」を描くために「必然性」があると「脱ぐ」ものである。
しかし、本作の「脱ぐ」は違う。ある意味「必然性」はない。
「脱ぐ」のは、「濡れ場」の後に「感情を吐露する」場面なのだ。要は、喋ってる場面。
だが、その「脱ぐ」が心をさらけ出して「感情を吐露する」のを見事に表現している。体一杯で感情を表してるっちゅうか。
いや、とにかく、必見の一本であります。
さて、最後に西島秀俊の弟分である太郎を演じたのは松尾敏伸。真面目で真っ直ぐであるがゆえに浮いてしまう役柄は、歌舞伎と同じ・・・。
