『海峡を 渡る北風 波まくら』
青函トンネル内を見学できるコースがあったが混んでいたのでやめる。
この時にこんなことを手帳に書いていた
「今思う、都会の人が田舎を訪れたとき不自由さを恥ずかしく思うことがある。でも違う!人は不自由が普通なのである。便利は敵だ・・」
敵だ!と表現するところが若かったと感じさせる。
『海峡を またぐトンネル 人柱』
「昭和4年までここ竜飛には道がなかったんだよ、岩間を登り、そして下り、人々は苦労してこの地にたどり着いたんだよ。」 奥谷旅館の女将は昔ながらの着物に身を包み、なんとも家庭的な人だ。
旅館に着くと、私にこんな話をしてくれた。
荷物を6畳一間の部屋に置き、海岸線を散歩することにする。
すると変なところに国道の看板があることに気づく。。。
ふと見ると
国道339号線とある

ここは有名な階段や坂道だけでできた国道だ。
港を歩きながら泳ぐ魚を見る・・目を遠くに向けると薄っすらと陸地が見える。。既にそこは蝦夷地である。
海岸線を歩きながら、あの吉永小百合さんが映画の中でやっていた居酒屋を探すが・・無い・・どうもあれは三厩(みんまや)の方らしい・・
旅館に帰り夕食だ、部屋で一人食べる。テレビ放送は北海道のものだ・・
【夕食メニュー】
焼き魚:つぼ鯛
おつくり:ハマチ・ホタテ
煮物:ホタテ・貝・大根・厚揚げ
つぶ貝の腹・ネカブ(海藻)・ワカメの根・シュリ貝・カニサラダ
なんとも豪勢だ!
つぶ貝の腹は美味しくてお変わりをする。ビールが進む君である(笑)
これだけの料理が出て、一泊二食付きでビール代も入れて8000円である。
米沢ではすき焼きとビールだけでそのくらいしたのに・・・
11時ごろ床に就く、話では急遽青森のお客さんが入ったとのこと・・
廊下を隔てた反対側の部屋に男二人、女二人の四人が泊まるそうだ。
こういった旅館では防音装置なんかない、話の一部始終が聞こえてくる。
と言っても何を喋ってるかまったくわからない。
そうとうな訛りだ・・・
うとうとし始めたころ・・大声で起こされる。
喧嘩だ
喧嘩といっても口喧嘩である・・・激しく罵り合っているようだ。三角関係ならぬ四角関係のもつれか・・・
延々とつづく大騒ぎ・・・12時を回ったころか階下から女将さんが上がってきて・・
「お客さんたち・・うるさいで〜ほかにもお客さん泊まってるから静かに〜」
これで静かになった・・・朝起きたときにトイレに行くと、そのうちの一人の男性にあった
「昨日はすいませんでした・・お騒がせして」と優しい青森訛りで誤ってきた。
「いえいえ・・ちっとも気になりませんでした」
と嘘をついた。
ロビーで女将と話をすると、あの後二人は怒ってタクシーで青森まで帰ったそうだ。
私の旅は目的地まで着いた。しかし本当の目的は帰り着くことだ・・
今日は岩手県辺りまで下ろう・・・あの奥入瀬も興味あるから行って見ようか・・
8時前に奥谷旅館と本州の最果てに別れを告げ、来たときとは逆の三厩(みんまや)を通り青森に向かう!
「東北一人旅H八甲田の自然」につづく