今朝方、東京を中心に大規模な長時間の停電が発生しました。
停電と言うと、落雷による停電とかですぐに復旧する事が多かったのですが、今回は基幹の送電線の損傷により、また、副回線も同時に損傷という想定外の事故で復旧に時間が掛かったようです。
普段電気に慣れ親しんでいると、電気はどういう流れで手元に届いているのかを忘れがちになったりします。
ということで、自分なりにおさらいをして見る事に・・
各発電所で作られた電気は27万5000V(ボルト)〜50万V(ボルト)という超高電圧に変電されて送電線に送り出され、
各地に設けられた超高圧変電所で15万4000Vまで変電し、その後、1次変電所で6万6000Vにまで下げられます。
6万6000V〜15万4000Vに変電された電気は、一部が鉄道会社や大規模工場に送られて各企業内の変電設備で必要な電圧に落とされ、
残りは中間変電所に送られ、さらに低い2万2000Vに変電されます。
その後、2万2000Vから6600Vに変電され、6600Vになった電気は電柱の上にある柱状変圧器(トランス)で100Vまたは200Vに変圧され、引込線から各家庭へと配電されます。
今回、クレーン船が破損させた送電線の電圧は27万5000Vとの事。(発電所から送られる電気の第一段階)
本線と共に、予備の送電線をも破損させた為に、供給がストップし大惨事になったようです。
一番電圧の高い送電線がストップすると、大規模な停電になるという事を今更ながら感じました。
迂回路から送電して電圧が大丈夫かと確認しながらの作業で、復旧に時間が掛かったとの会見でしたが、迂回路に流れた電流で二次災害になっては元も子もないのは事実。
メディアの解説もチェックしていたのですが、送電に対する脆さが露見とか、東電に対する非を論じている解説者の多いのにビックリしました。
確かに、この停電により、多くの損害や交通マヒが発生したのは事実。
では、その脆さに対する最善策は何であるのかを、深く究明して電力会社にアドバイスしても良いのではと考えてしまいます。
メディア自体も、損傷したのが27万5000V(ボルト)の基幹送電線であったと報じたのは、夕方近くになってから・・・
送電線に接触させたクレーン船は、送電線の存在に気が付かなかったとのコメント。
ちょっとした作業のマンネリ化、気の緩みが、大きな事故を起こしてしまったのではないかと・・・
普段日常過ごしている中でも、こういう落とし穴はあると思います。
慣れ、油断・・・ 気を引き締めないといけないと痛感しました。
東電が損害賠償を請求するようですが、停電に伴い様々な損害を被った企業や人も大勢居る筈と思います。
国は、ただ原因の究明や対策ばかりを指示するのではなく、この事故に対する救済にも当たるべきではないかと感じました。