ブルースブラザーズ2000のエルウッドの気分で、雨の中、楽器の入った黒いカバンをもって、迎えの車が来るのを待っていた。今日は、松本のホットラボで歌うのだ。といっても、その店がどんな所かも知らない。ますます、ブルースブラザーズみたいじゃないか。まるで流れのミュージシャンみたいじゃないか。やがて車がやってきて、楽器と僕らは松本へ向かった。僕はライブで歌う前に、お店の前あたりの道路で、ハーモニカを吹いている事がある。ライヴ関係者にはないしょで、つまり「一人リハーサル」をやっているのだ。今日は雨なので、ハーモニカの音は雨音の中に消えていくけど、ともかく、道路で吹いた。道行く人には、それがなんなのかわかんないだろうね。いわゆる「路上演奏」じゃなくって、でも路上でハープを延々吹いている人がいるんだ。ちょうど、サーカスじゃない場所でピエロを見るような好奇な目線で僕を見ていく。こういう時のハープのテンションは最高だ。悪いけど、ライブ本番よりも高テンションの時もある。精神統一をしすぎて、本番で疲れちゃって、だらだらになってしまう時もある。結局自分でも、何のための練習なのか、いまいち理由がわからない。でもまあ、ライヴ前の通過儀式なんだな。
そして今日、誘い合わせて歌った5人は、本当に最高だったな。みんな、音楽が好きなんだ。それも、半端じゃない。そして個性的だ。自分の音楽をもっている人の演奏は気分がいいよ。こだわりがあるのは良い事だ。さあ、僕ももっともっとがんばろう。