「フン…馬鹿馬鹿しい。
お定まりの結末には、過ぎる演出だろう」
そんな台詞を思い出してしまいました。
思えば、サイバーフォーミュラの頃は福田作品もまだ…。
というわけで、いよいよ放送されたSEEDスペシャル。
折角のスペシャルなのに、主人公の最初のセリフが
「止めろよ、このバカ!」
っていうのはどうなんでしょう。
OPにも一部新作カットが入っていますが、よりにもよって
「要所だけリボンで隠した全裸のラクスを後ろから抱くキラ」
という、殆どエロゲーのボックスアートのような代物。
全体的にも、出来の悪いMADムービーみたいだし…。
さて本編。
基本的には、TVシリーズの最終回に所々新作カットを
加えた、所謂「ディレクターズ・カット版」のような内容。
作画も然ることながら、細かい描写やセリフが増えました。
レイとキラは眉間から稲妻出しまくりだし、アスランは
何故か最終局面に立ち会ってるし、シンは…相変わらず
やられ役みたいな扱いだしorz
でも、イザーク隊長の出番が増えているのは○。
グゥレイトさんとの掛け合いが、相変わらず絶品です。
「フリーダムは何をやっている!」
「何だよ、助けて欲しいのか?」
「違うわバカモノぉっ!
た、助けて欲しいなんて思ってないんだからねっ! 」
やっぱツンデレだな、イザーク。
ちなみに途中、虎さんが
「当たらなければどうという事は無い!」
とか言ってました。
議長に言わせなかった事が、正しかったのかどうか。
で、その議長の描写が、今回は妙に充実。
クルーゼとの脳内会話が描かれています。
「しかし、凄いものだな」
「何がだ?」
「戦い、戦い、戦いだ。人は本当に、戦うのが好きだな」
「フッ…君は違うのか?」
「私は勝ちたいだけだ。戦いたいわけではない」
「だが、勝てないものもある」
「ああ。戦っても勝てない、どうしても得られない。
なら人は、何故生きる? 何故生まれる?」
「フッ…ハッハッハッハ…。
言ったはずだ、ただそれを知るためにだと。
君は気に入らんかもしれんが」
「あぁ、気に入らないねぇ。
私はゴメンだ、君のように足掻くのも、負けるのも」
また、前述の通り、議長・タリア艦長・キラ・レイの
4人だった最終局面に、何故かアスランが追加。
一応サブ主人公なので、華を持たせたのでしょうか。
正直、居ても居なくても変わらない気がしますが。
そして、ここからが本当のメイン。
TVで殆ど描写の無かった、メサイア崩壊後のシーンです。
フリーダムとジャスティスの生存を確認したラクスは、
ザフト側に戦闘の中止を提言。
完膚なきまでに叩きのめしておいて戦闘中止もへったくれも
無い気がしますが、とにかく両陣営の戦艦が信号弾を発射、
戦闘は中止されました。
ただ、それを花火のように演出するのはどうなのかね。
その後、プラントとオーブは停戦。
ラクスはプラントに戻ることになりました。
ラストシーンの描写からするに、議長にでもなったのかな。
そしてシンとルナは、アスラン・メイリンと墓参り。
あの慰霊碑は、戦いですっかり荒れ果てていました。
「ずっと、ここ嫌で…でも、ずっと気になってて…
こんな風じゃなかった、こんな所じゃ…」
フラッシュバックする、いつかの言葉。
『誤魔化せないってことかも。
いくら綺麗に花が咲いても、人はまた吹き飛ばす』
「でもこんなのは、こんなのはもっと嫌だ…!」
「シン…」
そこに現れる、キラとラクス。
本作の主役トリオ、最初で最後の勢揃いです。
「キラ…」
「来てたんだ」
「あぁ…シン、彼がキラだ。
キラ=ヤマト、フリーダムのパイロットだ」
「えっ…」
静かに手を差し出すキラ。
「ダメかな…?」
「あ、あの…オレ…」
「いくら吹き飛ばされても、僕らはまた花を植えるよ。
きっと…!」
「それが、俺たちの戦いだな」
「一緒に戦おう!」
♪君のーすーがーたーはー
「はい…!」
♪僕にー似ーてーいーるー
…って、シンがキラの軍門に降って終わりかよ。
結局、どこまで行ってもSEEDはキラ様賛歌。
それを強調しただけのラストになってしまいました。
これで第3期、どうやって話続けるつもりなんだか。