算数の遭難スポットB:九九の計算
★教室だより 第11号(2007年10月号)より抜粋
□6月号から、算数でつまずきやすいところを説明してきました。今月号では
九九についてとりあげたいと思います。
□おさらいしますと、算数の主な遭難スポットは次のとおりです。
小1 :くり上り、くり下がりの計算
小2 :九九 →なかなか覚えられない、間違えたまま覚える
小3 :2桁以上の掛け算
小4 :わり算 →商の位置が曖昧、商の0が立たない、割る数が2けたに
なるとわからない など
小5 :小数 → 小数点の扱い(特に小数どうしのかけざん、わり算)
小6 :分数 → 約分、異分母の計算(通分) など
□「九九」は、誰でも乗り越えられると思う九九ですが、思わぬ盲点で、意外な難所で す。目に付かない難所で、たちが悪いのです。
□九九を暗唱できるようになるまで、時間のかかる子供が中にはいます。この場合は、でき るようになるまで集中的にやっていきます。学校でもそうやっていると思いますし、算数 学教室でもやっています。これは完全にできるまでやらないといけないのですが、学校で はある程度やってマスター出来ない場合は、家庭でやってくださいと言ってそれ以上面倒 を見ないことがあります。算数学教室では暗唱できるまで、最後まで頑張ってやっています。
□ところが、九九はこれでOKではないのですね。順に暗唱ができても、計算の場合は、順に 唱えるようでは時間がかかりすぎます。7×3=21、7×7=49という風に1個1個すぐに出てこないと実用的でないのです。
□掛け算でもわり算でも、問題にそくして直ぐにできてほしいのです。わり算の仮商をたて る場合でも、「逆九九」や「アットランダム九九」ができないとスムーズに計算ができま せん。
例えば、79÷9=8・・・7 の場合は、「くに じゅうはち、くさん にじゅうしち、・・・」と順に唱えると商を見つけるまで、日が暮れてしまいます。逆から「くく はちじゅういち、くは ななじゅうに・・・」と言えたら、より早く商が発見できるのです。
□また、間違って覚えて癖がついていることがあります。例えば、8×6=48が正しいのに、 8×6=42と覚えてしまうと、これが頭から抜けないので、その後の掛け算やわり算で、必ずミスになります。算数学教室では、3年生、4年生になって発見されたことがありました が、発見されない場合はいつまでも中学数学になってもミスが続くことになります。本当にたちが悪いです。
□九九には、こんなに問題があるのです。でも、すべての計算の重要な土台になっています。九九もときどき、暗唱させてチェックするとか、診断テストをする必要がありますね。

0