「The Singing Detective (1986)」
☆☆☆☆☆
The Singing Detective (1986)
☆☆☆☆☆
1986年に
BBCで放映された6回ミニシリーズ。いやあもう、びっくり!すごいっ!
全身に及ぶ皮膚病のせいで手も使えず歩く事も出来なくなったマーロウ(マイケル・ガンボン…ハリーポッターの3作目以降のダンブルドアの人)が病院に連れてこられる所から物語が始まる。彼はシンギング ディテクティブという本の作者でもあった。病院のベットで朦朧となりながら、治療や大部屋で一緒になった人達とのからみ、彼の書いた本のストーリー、彼の子供時代の思い出、という3つの時間が断片的に交差して、一体なにゆえ、こういう事になったのか、と自分の人生を反芻していくという構成。4回目以降は、それに加えて探偵ストーリーに自分の現実問題が妄想となって重なっていく…。
もうダンブルドアったら本当にすごい演技!っていうか、演技には見えないっ。辛辣なことをポンポン言う時の目の動きとか、ぼーっとしてるんだけど妄想にふけっている顔とか、カメラ回ってるとは信じられない。「真に迫る演技」というコトバがあるけど、真そのもの!なんです。見ていて「すごい!」を連呼しつつ座っている椅子で跳ね回ってしまった。真剣にファンレター書こうと想いましたね。あと、監督、原作者、編集した人!!、子供時代のお母さん役の人、先生役の人、お父さん、病院で相部屋の人達など、脇役も実力ある人ばっかりで、みんなに握手して回りたいくらい。
とにかく私自身、今は中年の危機にさしかかってるし、昔、結婚するか、やめるかと悩んでいた時、爆撃を受けたみたいにドロドロの皮膚病になった事があったので、主人公の問題に完全にのめりこんでしまって、固唾を飲んで見守ってしまいました。チャールズ・ディケンズの「クリスマスキャロル」が子供用としたら、これは大人用の展開。っていうか、子供には見せられないシーンもあるし…。
自分の人生にどう折り合いをつけるか、という問題が、マイケル・ガンボンだからこそ、ここまで説得力を持って描けたんです。日本で公開されてないなんて〜!絶対放映するべきだと切に切に願う!
英語バージョンならDVDで出ています。
タイム誌が選ぶ名作映画100本リストで20位に上げられているのも納得。
タイトル通り探偵はナイトクラブで歌う歌手でもあるのですが、往年の名曲ばかり。しかも、マーロウ本人が歌うのは最初の1回だけで、後のシーンは、オリジナルを口パクなの。最初少しへん?と思ったけど、彼の回想なんだと思えば面白く、効果的な印象を受けました。
あ〜久々に☆☆☆☆☆の映画を堪能した〜。

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