ついこの間、入学したばかり、と思っていたのに、もう卒業式だ。あのミントグリーンの校舎とも、急な坂道の自転車通学ともお別れだね。お兄の時は、次が控えてる、と思ったので寂しくなかったけど、この度はかなり堪えたわ。
入学式は、私の転職後すぐで、午前中仕事をして、走って電車に乗って、石橋で待ち合わせたんだった。あの日もひどい雨で、ストッキングがぬれたまま体育館に入って、すんごく寒かった。今日も雨、昨日は久々の晴れ、天気予報では土日も晴れで暖かい、なのに、なんで今日だけ雨?
朝7時に二人で近所の美容室へ。脱ぎ着しやすい服を着ていきなさい、とは言ったけど確認しなかったら、かぶりの服着てるやん、セットしてもらうのに。仕方ないからババシャツの上からジャケット着て鏡の前に座らせた。
セットとメイクを先にしてもらって、別室で着付け。途中様子を見に来てくれたリエさん、終盤になってもう一人の美容師さんから大声で呼ばれる。「やりなおしです、すみませんがお願いします。」実は、いただきもののウールの袴がかなり短くて、着物の裾がはみ出てしまうのだ。私も言っておけば良かったのだが、うっかりしてた。
えっちゃんが着てるのは私がずっと若い頃、母に作ってもらったもの。柄も色もとても気に入ってたけど、チャンスがなくて、一度も袖を通してなかった。着て貰えて着物も喜んでいることだろう。今頃になって、少しは着付けでも習って、着物を着ておけばよかったなあ、なんて思っている。(なんたって、着物はサイズ変動にやさしいからね。)
何とか間に合いそうだ。家から5分かからない距離だけど、とーちゃんにお迎えを頼む。いったん家に帰って、私が大急ぎで着替え。とーちゃんは自分の準備は出来てたけどゴミ出しがまだだった。ばたばたとそこら中散らかしたまま出発。こっちゃんは登校した後だが、お兄が家にいたので。
体育館に着いて、気がついた。パンツスーツの私、上着も防寒具も持ってない。しまったあ〜。上はけっこうしっかり着込んできたから大丈夫そうだけど、足元が寒そうだなあ。ふと下を見るとお花が椅子の足にずっと並んでいる。うちの職場でも、卒業式に鉢植えで花道を作るのだが、これは鉢ではなくてアレンジのようだ。
車を置きに1km程離れた市役所付近まで行ってきたとーちゃん、今日は土曜出勤の代休。3人の子がいるが、入学式、卒業式には一度も出たことない。全く今日は初めての体験。良かったやん、いっぺんでも出られて。
卒業式が始まった。子供達が入場してくる。えっちゃんは2組なので、カメラを構えて待っていたが、姿が見えない。「えっちゃんおった?」「今通ったやん、目の前を。」「え?」見れば確かにすぐ前に彼女の後姿。セットで身長が5センチは高くなってるので、気づかなかったのだ。で、シャッターチャンスを逃した。
国歌斉唱、校歌斉唱と続き(ここで私は最後の機会となるであろう校歌を3番まで歌い通した。)卒業証書授与。お兄の時もこうだったっけ?代表者だけが受け取る。名前は全員呼ばれるけど。
えっちゃんの学科の代表は、バンド仲間で、私達のライブにも来てくれたAちゃん。
りりしい姿、遠方なのでよくわからなかった。
その後、生徒会会長の送辞(この学校、生徒会会長は女子が多いみたい。)、何名かの代表者による答辞、(答辞の朗読の時涙で声が詰まったのがえっちゃんのクラスメイトだったらしい。)校長先生の挨拶、記念品贈呈、などが続き式は終了。さあ、今度はシャッターチャンス逃さないぞ!退場は、また1組からだったので、ずいぶん前から構えてたのに、今度もシャッターを押したら写らない、何度も押したが間に合わない。ついに式場での彼女は撮れずじまいだった。
教室に戻ってからも、色々することがあるようなので、国道の向こうのミスドで時間をつぶす。かなりつぶしたが、まだ連絡が来ない。とうとうとーちゃんは1キロ先まで先に車を取りに行った。その間も店はフォーマルな格好をしたそれなりの年齢の男女で埋まっていく。店員さんが「今日何かあるんですか?」と聞くほどに。ドーナツも食べたし、飽きてきたし、車も到着したので、そろそろ場所を替えようか、と言う頃メールが入った。目と鼻の先だし、車出したり信号待ったりしてたら歩いたほうが早いわ、と私は歩き出したのだが、なんと、あっという間にとーちゃんの車に追い抜かれてしまった。
バンドメンバー勢ぞろい。みんなきれいなお嬢さんたちやね。
2時間近く待ってたのに、「みんなでびっくりドンキーにお昼食べに行くわ。電車で帰るけど、ご飯代ちょうだい。」って何やのん・・・でもまあ今日だけは勘弁しといたろ。お昼に向かうバンドメンバーのお嬢さんたち。
いったん止んだ雨がまたぴりぴりと降り出した。後姿見てもわかるけど、朝持ってたはずの傘を持ってないえっちゃん、帰り大丈夫かな?せっかくの着付けとセット、ばーちゃんにも見てもらいたかったし、写真もじーちゃんからクレームきそうなのしか撮れなかったので、駅前のばーちゃんちに寄るよう指示を出した。
ばーちゃんの家で、じーちゃんのデジカメと、我が家のデジカメでかなりの数写したのだが、果たしてじーちゃんの気に入るショットがあるのか、ちょっと不安。
体育館で気になってたお花、やっぱりお持ち帰り用だったみたい。去年は花束だったようだけど、私はこっちの方が可愛くて好きだな。
最後に。初めてお化粧して、びっくりする位お姉さんになるかな、と思ったら、小さい時のままの顔だった。白粉(ファンデーションだけど)つけて、口紅ひいたところは、七五三の着物の写真と同じ。なんだかちょっと残念でちょっと嬉しかった。

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