100分de名著苦海浄土  本・文学

NHKEテレ「100分で名著」で9月に取り上げたのが石牟礼道子「苦海浄土」だ。

夏川結衣さんが読む「苦海浄土」の一節。
この記事は固定記事にしておく。100分de名著テキストより
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杉原彦次の次女ゆり。41号患者。
むざんにうつくしく生まれついた少女のことをジャーナリズムはかつて“ミルクのみ人形”と名づけた。現代医学は彼女の緩慢な死、あるいはその生のさまを、規定しかねて「植物的な生き方」ともいう」(第五章「地の魚」)

「ゆりはもうぬけがらじゃと、魂はもうのこっとらん人間じゃと、新聞記者さんの書いとらすげな。大学の先生の診立てじゃろかいなぁ。
 そんならとうちゃん、ゆりが吐きよる息は何の息じゃろうか―。草の吐きよる息じゃろか。
うちは不思議で、ようくゆりば嗅いでみる。やっぱりゆりのにおいのするもね。ゆりの汗じゃの、息の匂いのするもね。体ばきれいに拭いてやったときには、赤子のときとはまた違う、肌のふくいくしたよか匂いのするもね。むすめの【こ】の匂いじゃとうちは思うがな。思うて悪かろか・・・・。
 ゆりが魂のなかはずはなか。そげんした話はきいたこともなか。木や草と同じになって生きとるならば、その木や草にあるほどの魂ならば、ゆりにも宿っておりそうなもんじゃ、なあとうちゃん」(同前)

(江津野杢太郎という少年をめぐって書かれた一節)
「杢は、こやつぁ、ものをいいきらんばってん、ひと一倍、魂の深か子でござす。耳だけが助かってほげとります。
 なんでもききわけますと。ききわけはでくるが、自分が語るちゅうこたできまっせん。(第四章「天の魚」)

「あの石は、爺やんが網に、沖でかかってこらいた神さんぞ。あんまり人の姿に似とらいたで、爺やんが沖で拝んで、自分にもお前どんがためにも、護り神さんになってもらおうと思うて、この家に連れ申してきてすぐ焼酎(おみき)ばあげたけん、もう魂の入っとらす。あの石も神さんち思うて拝め。
 爺やんが死ねば、爺やんち思うて拝め。わかるかい杢。お前やそのよな体して生まれてきたが、そこらわたりの子どもとくらぶれば、天と地のごつお前の魂のほうがずんと深かわい。泣くな杢。爺やんのほうが泣こうごたる。」(同前)

今こそ読むべき本だと思いました。出版された当時読んだきりでその後読むことがありませんでした。もう一度丁寧に読んでみたいと思います。
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2016/9/30

若狭近江旅行(1)  旅・散歩

孫の運動会も終わり、祖父祖母業がとりあえず一段落。久しぶりに旅行することにした。

幾つか候補があったが、若狭小浜のお寺と近江「観音の里」に行くことにした。美しい仏様たちに会いに行くのだ。それと、あまり観光客が押し掛けない割に魅力的な地だと思ったから。

小浜は学生だった40数年前一人旅をした。その時のことは2012年4月12日「福井県大飯町のこと」に書いた。

その時、小浜のお寺回りはしなかったので、そのリベンジ?だ。夫はやはり40年くらい前一人で小浜に来て、自転車で回っている。

まず羽賀寺。田んぼの中の道を行く。
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入口。彼岸花。

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階段上の本堂。檜皮葺の美しい建物だ(室町時代・重要文化財)。

この本堂に十一面観音がいらっしゃる。お堂では女性が建物や仏像について説明してくださった。
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重要文化財 檜一木造10世紀初期の作。秘仏であったため色彩がよく残っている。長い手は人々を救おうを手を伸ばしているからだそうだ。腰をひねってとても優雅なお姿だ。

次は楽しみにしていた明通寺。

田園地帯を抜けた奥にお寺がある。駐車場に車を置くと、谷川の轟音が聞こえてくる。雨が降ったせいもあるが、山奥の渓流のようなのだ。

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本堂。ここでお坊さんから丁寧な説明をうかがった。お坊さんは細身で眼光鋭く厳しい雰囲気の方だった。

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国宝三重塔

今回は文化財特別公開期間なので、内部も見られた。期間限定と言われると頑張って階段を上がってしまう。

明通寺住職の中嶌 哲演(なかじま てつえん)さんは脱原発運動でも有名な方だ。

次いで萬徳寺
藩主代々の祈願所だったという。小浜は京極高次、次いで徳川家重臣酒井忠勝が藩主となった。重要な藩だったのだと思う。

お寺に入って声を掛けると住職が受付窓口を開けてくれた。参拝客は私たちだけだ。このお寺は庭園が有名だ。

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ツツジ、サツキが咲く頃はきれいだろうなぁ。紅葉が多いと思ったら「日本紅葉百選」なのだそうだ。

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本堂への階段。ここも特別公開と言われると行かないわけには行かない。阿弥陀様がいらっしゃる。

自分たちで戸を開けて、参拝する。参拝を終えて戻ると、住職が「登れましたか?じゃご褒美に」と絵葉書をくださった

参拝した三つのお寺、全部真言宗。これはたまたまで、小浜で真言宗が多いということはないそうだ。

宿へ着き荷物を置いて、小浜の街を散策。

そういえば、小浜はオバマ大統領押し「道の駅」にあった写真。
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そして、NHK朝ドラ「ちりとてちん」の舞台でもあった。ロケに使われた路地。
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市内はお寺が多いなぁと思った。

小浜海岸。夏は海水浴でにぎわうそうだ。いつもこのように穏やかなのだとか。
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40数年前に来た時よりも、街に人が少ないように思った。宿の人に聞くと「ちりとてちんの時に多少観光客が増えたが、また元通り。高速が通ったので増えると思ったが、素通りされてしまう。今は北陸新幹線の延伸に期待している」とのこと。「ショッピングモールができて、駅前がさびれて」と、これはどこの地方都市も同じだ。

宿から対岸の半島にある大飯原発らしきものが見えた。地方の経済は厳しいと思う。でも原発頼りはだめだ(小浜は立地自治体ではないので、事故が起きたら被害を被る立場)。
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2016/9/23

天皇杯(見られず)  サッカー(マリノス)

昨日、天皇杯クラシコ「マリノス対ヴェルディ」@高知があった。

俊輔の活躍もあって、4−0の快勝だった。



俊輔FKの動画。


ところで、知人から、マリノスグッズをいただきました。ボールペン。

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明治安田生命横浜支店が配布しているもののようだ

エンブレムが目立っている。使いにくいのでは?と思ったが、邪魔にはならなかった。愛用させていただきます。
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2016/9/19

あれから1年。忘れない  政治

安保法案が強行採決されて1年。日本の政治状況はますますひどくなっている。生活だって厳しくなっている。

「野党共闘」しか日本を救えないのに、民進党はふらふらしている。野田が幹事長なんてありえない。このまま日本は自滅の道を行くのか、なんて言ってられない。諦めないでやって行くしかない。

今日19日は国会前で抗議集会があるが、ちょうどその時間には家を空けられない。夫だけ参加した。

昨年の記事
「9月17日、18日の国会抗議」
http://blue.ap.teacup.com/applet/daizufengtien/20150919/archive

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「安保法案が可決された」
http://blue.ap.teacup.com/applet/daizufengtien/20150920/archive

忘れないために、再度掲載。


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2016/9/18

新潟戦勝利  サッカー(マリノス)

3連休初日。マリノスの試合は14時から。ずっと雨模様で涼しい日が続いていたが、この日は陽射しがあり、蒸し暑かった。帽子や扇子が必要だった。

今日は娘が久しぶりに観戦。連休を利用して帰省したのだ。

マリノスはこのところしぶとく勝ち点を拾っている。とはいえ、怪我人続出の上、累積警告で出場停止もいる。先発メンバーにはユースの選手もいた。

しか〜し!俊輔がベンチ入りしたのである。試合前練習では俊輔を真っ先に探す。学も今日はベンチスタートだ。豪華なベンチ。

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今日はいつもに増して、トリコロールフラッグが多かった。きれい。準備してくださった皆様ありがとうございます。

試合前の映像も新しくなっていて、タスキユニや俊輔FK、カイケ、鹿島戦・学のゴールもあった。

新潟サポーターは川崎サポより沢山詰め掛けていたように見えた。マリノス側の動員がちょっと少ないかな。2階ゴール裏がいつもより寂しい気がした。観客数約21,000人。

試合経過は公式HP⇒
http://www.f-marinos.com/match/report/2016-09-17

中澤ー勇蔵を先発で見るのは久しぶり。なんだろう、この弾む気持ち。金井君もサイドで頑張ってる。彼はマリノスでプレーするのが嬉しそうだね。

なんて、のんきに見始めたが、新潟は残留争いの真っただ中。積極的な試合運びだ。

それでも、マリノスはいつぞやの低調・退屈さはなかった。時々鋭い攻撃を見せた。で、段々マリノスにチャンスが増えてくる。

で、金井君からクロス、それを決めたのが兵藤。兵藤の2試合連続ゴール。
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選手が喜んだ後、ポジションに戻るところ。

あとで録画を見ると、兵藤くん、すっとDFの前に入り込んでトラップ、ゴールにたたきこんだ。クロスが伊藤&DFの頭を越えるのを予測したそうだ。頭のいい、試合の機微を読める選手だ。

前半は1−0.

ハーフタイム。他会場はまだ試合が始まっていない。何故、14時キックオフなんだろう。17時でいいんじゃないの。まぁ、新潟から来た人たちは中華街で夕飯食べても余裕で日帰りできるよね。

後半開始。

勇蔵が上がってきて、「おおー」と言っていたら、横へパス。中町が落ち着いてシュート、2点目が決まる。早々2点差。

兵藤が腿の裏を触る仕草⇒天野純に交代。と、新潟に1点入れられてしまう。クリアできそうだったけど、ボールはマリノスの選手の間を抜けてラファエル・シルバのもとへ。意気上がる新潟サポ。

また追いつかれるのかな、と私は不安になる。だって、私の見る試合は勝てないから。

でも、不安を打ち消したのが、前田の素晴らしいシュート!!それまでもサイドの鋭い突破を見せていたけど、ようやく実る。かっこいいゴールだった。

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大型ビジョンに「GOAL」の文字。前田は背番号25をアピール。見にくいけど、看板の所にマリノスの選手。観客ユニは10番が多いわね。

次の交代は誰かな?俊輔出ないかな〜、と期待していた。

伊藤⇒学だった。贅沢な交代だ。この時間帯に学くんが出てくるとは、相手チームは嫌だろう。

3−1で試合終了。ようやく勝利。私は2勝目。娘も勝利が見られてよかった。

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伊藤と話しながらの俊輔。

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勝利の挨拶も今年2回目。トリパラも久しぶり。

試合後のインタビュー。1アシスト・誕生日前日の勇蔵と、3点目ゴールの前田。勇蔵くんのとつとつとしたしゃべりは何かかわいらしい。前田君は自負の感じられる、しっかりした話しぶりだ。今後の活躍を期待している。

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東ゲート入口の写真も変わっていた。選手の方に手が映っていて、学くんがtwitterで「心霊写真」と言っていた、あの写真なのね。

家に帰って、他の試合をテレビ観戦。大宮vs川崎の試合は面白かった。川崎敗戦で首位陥落。妹が昨年あたりから大宮ファンになっているのでひょっとして熊谷に行ったかなと思ったが、不便なので行かなかったそう。

次、Jリーグは川崎戦。勝てば順位も入れ替わる。絶対勝とう。
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2016/9/17

ブルーレイが届いた  音楽

注文してから、2ヶ月たって、ブルーレイが届いた。

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上は「マノン・レスコー」下が「アンドレ・シェニエ」。二つともパッパーノ指揮ロイヤルオペラのもの。

プッチーニ「マノン・レスコー」はもっと前に出ていたが、別に見なくてもいいかな、と思っていた。ちょっとエロいのであまり好みでないのだ。

でもジョルダーノ「アンドレ・シェニエ」を買うついでだ、と一緒に注文。

「アンドレ・シェニエ」は「ある日、青空を眺めて - Un dì all’azzurro spazio 」「五月の晴れた日のように - Come un bel dì di maggio 」という有名なアリアがある。これを聴きたかった。

オペラでなくコンサートのだけど。
https://youtu.be/Yj-t9--PCmE

ブルーレイは輸入盤。字幕は数か国語あるが日本語はない。それで英語を選ぶ。英語字幕はやはり語学力の貧しさがあって、いまいちよく理解できない。感情移入ができない。なので、何度も何度も見るということがない。

テレビで放送したものは日本語字幕があるから、何度も何度も見ているのになぁ。

ともあれ、「アンドレ・シェニエ」のアリアはジャパンツァーでも歌ってくれる予定なので、楽しみにしてる。
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2016/9/10

オペラ初心者だけど悲しい  音楽

テノール歌手のヨハン・ボータさんが亡くなったというニュースが流れた。

オペラ初心者だけれど、ボータさんのことは知ってる。もちろんオペラを見に行ったことはない。すべて映像だ。

ウチにあるテレビ録画のミラノスカラ座日本公演「アイーダ」、MET「アイーダ」いずれもボータさんがラダメス役だ。

昨年12月初め、METライブビューイング「タンホイザー」を見に行った。タンホイザー役がボータさんだった。

また、つい最近WOWOWで放送された同じくMETの「ニュルンベルグのマイスタージンガー」(2014-15シーズン)のヴァルター役だった。

最近まで(収録は2014or2015だが)元気な姿を見ていたのだ。

今年、出演キャンセルが続いたものの、久しぶりに復帰した(6月)というニュースも聞いた。この秋ウィーン国立歌劇場の日本公演にも参加予定だった。

「病気で出演キャンセル」「重い病気」との報道を目にしたのは、夏暑い頃だった。でもまさか、亡くなるとは思わなかった。51歳だった。悲しい。

テレビ録画では、ヨナス・カウフマン氏より先に歌声を聴いているかもしれない。

私がイメージしていたオペラ歌手そのものだった。巨躯、豊かな声量。
「アイーダ」を見た時、「こんなに太ってて、ちっとも軍人らしくない、でもいいのだ、オペラだから」と思ったものだった。

追悼の文章に「演技や見た目でなく、声だけで勝負できる歌手だった」というのがあった。

それと、ボーダさんと言えば、2011年震災・原発事故の後のこと。ヨナスさんが「ローエングリン」出演をキャンセルした時「喜んで」と代役出演してくれた。

日本舞台芸術振興会(NBS)の「追悼 ヨハン・ボータ

「また2011年の、ケント・ナガノ指揮バイエルン国立歌劇場「ローエングリン」では、東日本大震災と原発事故で騒然とするなか、降板した表題役の歌手の代わりに「喜んで」と来日し、見事な美声を聴かせて感動を呼びました」

(ヨナスさんファンの方が、NBSの怒りが感じられる文章と言っていた。そうかも)

(ヨナスファンの方は「白鳥の騎士」が来ると思ったら「白鳥の力士」が来た、と陰口も。で、ヨナスさんを見るにはこちらから出かけるしかない、と毎年のヨーロッパ遠征のきっかけになったとも言っていた)

ともかく、私の知る数少ないオペラ歌手の方が、あの若さで亡くなり、もう歌声を聴くこともないのか、と悲しい思いになる。

冥福を祈ります。
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