交渉人 真下正義

ネタバレ記事

もう一つの理由。こちらのほうが私の中では大きく影響しているのだが。それは物語の完結のしかたです。今までとはちょっと違う雰囲気のまま終るのが良かったです。映画・・・というかミステリィの文法としては効果的なものです。少なくとも私は好きですね。

ボイスチェンジャーの声を解析し犯人の肉声を割り出し、警視庁のデータと照合した事から犯人を割り出せた事と犯人の真の狙いが判明した時点で一応の事件の完結を迎えるのだが、データ上ではその犯人はすでに死亡しているという情報がもたらされる。さて、どうなる?というところで犯人の乗っていたカエル急便の車が真下の目の前で爆発し結局身元が不明のまま終る。

劇中でも結局最後まで犯人の顔も出ずに終る。不気味さと本当にこれで終わりなのか?という不安な気持ちを映画を観ているものに抱かせながらエンディング。

微妙なバランスを保ったまま終っているのだがこれがまた映画に深みを与えていると思いませんか?ストーリーテリングの上手い人は1の完結と9の謎を残したまま物語を終らすというのは誰の言葉だったろうか?


2006/10/24 投稿者:でに

HOME