これも、やっぱり『シークレット・サンシャイン』に比べると印象がやや薄いかな・・。『ぐるりのこと。』の橋口監督も、『歩いても 歩いても』の是枝監督も、確実に演出がうまくなっていて、技術的にはたいしたものだ・・と思ったんだけど、どこか、パンチが足りないような気はする・・(逆に、上手すぎるのかも?)。
ただ、樹木希林のお母さんを始め、けっこう、『渡る世間は鬼ばかり』並みに本音をズゲズゲ言い合うんだけど、それをちゃんとコメディにして見せていく・・というのは、本当に上手いなあと思いました。ひとつひとつのエピソードは、ひどい話だが、コメディにしているから、これはこれでたいしたものだと認めるしかないかなと・・。
でも、さすがに、あのフリータ−の青年の描き方はちょっと・・。あの描き方はやり過ぎだと思って、不快に思いましたけど、まあ、あれは悪意をこめてやっているんだろうから、不快な気持ちにさせられた・・ということは作り手の術中に嵌っているのかもしれないけれども・・。
まあ、不快になった・・という意味では、『誰も知らない』のほうが僕にはずっと不快というのか、認められない映画なんですが・・。