「アメリカ経済問題についてさらに考えてみる(1)」
時事問題
それにしても、アメリカと世界の経済、ほんとにどうなってしまうのか・・。本当に今回は展開が読めないぞ。まあ、分からないのが、まさに「歴史」っていうのか、歴史は進み続けているってことなのかもしれないけど・・。
とりあえず、拙いながらも、自分の思考を少しでも整理するために書きとめておく。(またダラダラとしたことしか、書けないかもしれないが。)
前記事で
>この金融安定化法案は抜本的な解決策ではなく、法案が通過すれば不況を脱出して企業がバタバタと倒産する事態をふせげる状況ではすでにないようである。あくまで「緩和策」でしかないのだろうか・・。
と書いたが、要するに恐慌とか不況というのは病気で言えば不治の病である。抜本的な、恐慌、不況が起こらないようにする特効薬などというものはない。
(それでも金融安定化法案のような「緩和策」の薬があるのならばやらないよりはやったほうがいいのではないか?と言われるとたしかにそうかもしれないけど、ただ薬には副作用もある。金融機関を救うために税金をつぎこむという薬には効果もあるが副作用もあるので、全面的にいいことだとはやはり言えないわけである。それに、もし副作用のほうが大きかったら、どうするのか?)
そもそも需要と供給の関係によって価格が常に変動していくのが経済活動というものなのだから、変動していくのは当然で、好景気だったのが恐慌が起こり不況になる・・というのは自明のことであり、好景気と不況がくり返されるのが自然な状態なのだ。ずっと好景気が続くとか、モノの価格があがり続けるということはあり得ない。それをあり得る・・と思った時点で、その考え方が間違いだったのだ。根本的に考え違いをしていたのが問題なのであるから、その結果として自然に起こっていることに対して特効薬などあるわけがないのであり、根本的に考え違いをしていたことを反省するしかないのではないか?と思う。
「考え違い」というのはもちろんサブプライムローンのこと。そもそもなぜ不況になったのかと言うと、あまりに大量に商品のほうをつくり続けてしまったからである。生産過剰になったからだ。(好景気だったのが生産過剰になって不況に転じたという点は1920年代の恐慌と同じなのだろうけど、当時と今とでは金本位制であるか、ないかという抜本的な違いがあるので、1920年代の恐慌がくり返されていると考えるのは正確ではないのかもしれないが。)サブプライムローンという仕組みで住宅をあまりに過剰に売り過ぎてしまったのだ。サブプライムローンの問題は永久に好景気が続き、土地の値段があがり続ける(なので土地を担保にしていれば大丈夫なはずという)という前提で高金利になっていることなのだという。(それも最初は低金利で次第に高金利になるものらしい。このあたりの、最初は入りやすくするため低金利でそれから高金利になるという仕組みも問題のようだ。)永久に好景気が続くという前提がそもそも間違いであるわけだが、そういう前提のもとに、それだけの支払い能力がない人にまで住宅を売ってしまい、過剰になってしまったわけである。
もちろんこうした商売をしていた側が一番、問題だろう。それが大手金融機関の、「経済」に関してプロ中のプロの人たちのしていたことなのだから、そんな商売の仕方ではやがては行き詰まることがどうして分からなかったのだろうか?と不思議に思うのだが。もっとも、実は分からなかったわけではないのかもしれない。この人たちはやがては行き詰まるだろう・・と思ってやっていたのかもしれない。それでも、とにかくもうけられる時にもうけておこうと目先の利益を優先させてしまったのだろうか? 目先のものにくらんでしまう、人間の弱さを感じないではいられない。
もっとも、こうしてウォール街の人たちに批判的なことを書いているのだけど、サブプライムローンで住宅を買った側も悪いというか、問題だとは思うのだけど。大体、金がないのに住宅を買わなくてもいいのに・・。アメリカのローン社会の恐さを感じてしまう。ローンだとついつい返せるように思ってしまうんだろうか? しかし、これも好景気がずっと続くという間違った前提でいるからそういう風に楽観的に考えてしまうのであって、好景気が続くとは限らない。自分が勤めている会社だって不況になれば倒産するかもしれないのである。やはりローンの恐さを考えるべきだろう。
いや、これは我々、日本人にとってもまったく他人事の話じゃないのだ。アメリカの不況の影響はアメリカに経済活動を依拠している日本の場合、多大だということである。これから10年はアメリカは不況になる見通しのようだから、日本もまあ、不況がさらに続く。日本の金融機関はすでに大再編されているから倒産まではしなくても、金を貸すことがますます貸し渋りになることは間違いないだろう。金を借りてやっている中小企業などはやはりやっていけなくなってまたバタバタと倒産してしまうかもしれない。まあ、やっぱり明日は失業者になるかもしれないんだから、ローンで買い物をするのはやめたほうがいいように思う・・。
(それにしても、日本の景気対策って有効な手立て、あるんだろうか・・。共産党は、アメリカなど外需に頼っているのが問題なので内需に転換して・・とか言うんだけど、実際問題、それもどこまで現実的に出来ることなのか・・。まあ、共産党は政権をとることまずないからあまりその政策について考えても仕方がないのかもしれないが。自民党案と民主党案を比較するのが当面の現実的な問題ではある。だいたい、日本の場合、金利政策とかはとりようがないんだよな。もう、銀行の金利とか、ほとんどゼロなんだから。ゼロのものを下げられない・笑。それで、麻生首相は「バラまき」とか、いっているんだろうけど、実際、それぐらいしか、自民党政権の立場としては出来ることがないということなんだろうか・・。)
話がまとまらなくなってきたので、このへんで1回、切ります。
(つづく)
*関連する前記事
「アメリカ経済問題について、覚え書き」
http://blue.ap.teacup.com/documentary/1436.html
「金融安定化法案、否決!」
http://blue.ap.teacup.com/documentary/1444.html
「修正金融法案、上院で可決したが・・」
http://blue.ap.teacup.com/documentary/1446.html

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