2017/5/1

『たかが世界の終わり』  映画

グザヴィエ・ドランが天才であることは認めるし、何よりも素晴らしいと思うのは、ドランが人間の不完全さ、欠点なども含めて丸ごと、人間を描こうとする映画作家であること。ドランでなければ味わえない人間に対するめざしがたしかにこの映画にはある。
ただドランが映画の天才であるのかは実はよく分からない。ドランが描く圧倒的な孤独と愛の世界は映画でなければ描けないことなのだろうか、小説や歌や演劇でももしかしたらもっと深く描けるのではないかという気がどうしてもしてしまうので。この表現世界が映画でなければいけない理由はあるのだろうか。
そうは思うのだが、独自の世界を提示できる稀有な才能ではある。
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