2017/6/22

『20センチュリー・ウーマン』  映画

アルトマンともアルノー・デプレシャンともヤスミン・アフマドとも異なる、マイク・ミルズ監督による、ユニークな群像ものの映画の達成。
こういう達成は映画で見た記憶があまりない。小説ならあったかもしれない。でもこの映画はまぎれもなく原作がないオリジナルの映画であり、映画として達成していることはたしか。
物語というより、日常をただ描写しているだけなのに(とりわけ何かが起こるわけではないのに)物語が成立しているという感覚は、マイク・ミルズのパートナーである、ミランダ・ジュライの映画の影響はあるのかもしれないが、さらに、この『20センチュリー・ウーマン』という作品を成立させているのは、ある種の美術というのか、時代考証、カスター大統領の演説やボウイの映画『地球に落ちてきた男』、レインコーツやトーキング・ヘッズの音楽、様々なフェミニスト本などの引用のたしかさにもよるというか、こうした引用が深く登場する女性たちの複雑なキャラクター造型に結びついていて、考えてみるとあり得ないような設定をリアルにあり得るものとして浮かび上がらせている、たしかにこういう女性像は成立する(存在する)と実感させてくれるという魔法のような作品。
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ