アーネスト・ヘミングウェイ 『日はまた昇る』
〜第一次大戦後、禁酒法の成立したアメリカを去り、男たちはパリで「今日だけ」を生きていた〜
平易で簡潔で、そして切れ味の鋭い文体。素敵すぎます。
目を閉じればそこにはパリとスペイン各地が。想像で。
誰の小説か忘れたけど(ジョン・アーヴィングだったかな…)、釣りをしながら、ヘミングウェイの真似をして、
「さっき泉で冷やしておいたワインの様子を見てきてくれないか、ジェイク」
みたいな会話をするシーンがあった気がする。夢です。
ジェイクとは『日はまた昇る』の主人公ね。
4章の終わりが好きです。
朝の4時半、ジェイクが眠っているところへ、恋人のブレットがやってきます。酔っ払って、外には男が車で待っている。
『わざわざ寄ってもらったのよ。これから私の家まで送ってもらうとこ』
と、ブランデーのソーダ割りを飲んで、キスして去っていきます。ジェイクは窓際へ行って彼女の背中を見つめながら、
『昼間なら、何につけ無感動(ハード・ボイルド)を決めこむのは造作もないことだ。が、夜になるとそうはいかなかった』
まあ、これだけ読んでもいまいちかね。
とにかくおもしろいので、おすすめです。