こんばんは
今回はさっき読み終わったばかりの小説を
法月綸太郎(のりづきりんたろう) 『パズル崩壊』
ミステリ作家の短編集です
法月綸太郎、初めて読んだんだけど、おもしろいねー
謎解きのドキドキ感あり、明らかに村上春樹を意識した文体のものあり、ハード・ボイルド作家ロス・マクドナルドのパロディあり。
細かい部分でも「あー、これはあの作家を意識しているんだろうな」と思う点が多い。
文学について詳しくない僕でさえ。
ミステリの魅力の一つは、「死」について書いていることかもしれない。生きているものは世間の荒波にもまれ歳を重ね、死者だけがそのままである。
例えば本編に収められた『カット・アウト』は友人の死を扱った話。前衛芸術家の話で、とても良かったんだけど、自分が絵画について知識がまったくないのが残念だった。
死は生の対極としてではなく、その一部として存在する、と村上春樹は『ノルウェイの森』で書いているけども
死があるからこそ、与えられた時間が限られているからこそ、いかに生きるかというのが重要な問題になるわけで
小説を読みながら死について考えることで、結果的には生きることについて考えてるんではないか、と思う。
そんなことを考えながら、高校生のときに交通事故で亡くなった同級生のことを思い出す。
正直、非常に親しい仲だったというわけではないけども。
あまりに早く人生を終えてしまった友人に、献杯。
彼女の分まで、などと大それたことは言わないけども、少なくとも僕は精一杯生きます。