OH小説

素人の書く作品。
小説というより映像をそのまま文字にした感じの作品になっています。

ウルトラマンマルス 完結致しました。
応援ありがとうございました。


ウルトラマンアザドス 4月15日より毎週土曜日掲載!

 

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【新作情報】


〜ウルトラマンアザドス〜


【登場キャラ】


『高城 聖也』(たかじょう せいや)

22歳。冒険家。11歳の頃に父親をなくした事をきっかけに父親からの「自分自身の勇気」の大切さの教えを支えに生きている若者。彼がウルトラマンアザドスに変身する。

(イメージ俳優:桑野晃輔)


『玉木 尚子』(たまき しょうこ)
22歳。聖也の学生時代の友人であり定期的に連絡をすることもある。興味を持ったことにはとことん突っ込む。アザドスの出現を見て聖也と何か関係があると信じている。

(イメージ俳優:奥田佳弥子)


『館代 大介』(たてがわ だいすけ)
22歳。聖也の学生時代の友人。性格は冷静かつ慎重。尚子、巧と研究施設を運営している。アザドスの出現を見て彼もまた聖也との関係を気にしている。


(イメージ俳優:井上拓哉)


『武蔵野 巧』(むさしの たくみ)
22歳。彼も聖也と学生時代の友人。前向きな性格で時に尚子や大介から突っ込まれうこともしばしば。彼もまたアザドスと聖也の関係を気にしている。


(イメージ俳優:泉大智)

『未頭 英治』(みがしら えいじ)
23歳。ARMの隊員であり性格は常にクール。戦闘機の操縦に関しては隊員の中でずば抜けている。

(イメージ俳優:瀬戸利樹)


『友川 剣斗』(ともがわ けんと)
23歳。ARMの隊員であり格闘術に長けている。性格はおちゃらけており女性をいきなり口説いたりする。

(イメージ俳優:南羽翔平)

『尾重 加奈』(おしげ かな)
22歳。物静かで口調で常に早口な女性隊員。その早口で相手を困惑させることもしばしば。

(イメージ俳優:中原知南)


『ギャロン』
ARMに所属しているアンドロイド。平和を願う想いが回路にインプットされておりARMの知力、戦力として活躍する。しかしその正体は謎に包まれている。


(声のイメージ:小林祐介)


『和代 龍太郎』(わしろ りゅうたろう)
41歳。地球防衛の精鋭部隊である「アーム」の隊長。ウルトラマンアザドスを見て何かを思い出すことが・・・。


(イメージ俳優:益岡徹)


『高城 大五郎』(たかじょう だいごろう)
41歳。元宇宙調査隊のリーダーであり、龍太郎とチームを共にしていた。しかしその任務の最中に命を落とす。

(イメージ俳優:大杉蓮)



【登場ヒーロー】


『ウルトラマンアザドス』


身長2-40m
体重150kg-5万t


宇宙から降ってきた隕石の中に自らをアザドスティックとパワーを詰めたアザドスクリスタルに変換し眠りについていた。封印を解くには「勇気を大切にする者」を必要としており、聖也を選んだとされる。彼がどのような経緯でゴダインと敵対するようになったのか・・・彼が出現したことによってさまざま関係がつながっていく。



(見た目のイメージ:ウルトラマンオーブ・オリジン・ザ・ファースト)


『ウルトラマンアザドス・リヴァー』
身長40m
体重150kg-5万t


青きアザドスクリスタル改めリヴァークリスタルが覚醒した時にアザドスティックにセットし生まれる戦士。
格闘技を基本とし、それは拳法に近く相手の攻撃を流したり、流れるように素早く攻撃を仕掛ける事が出来る。


(見た目のイメージ:ウルトラマンオーブ・オリジン・ザ・ファーストの赤い部分が青くなったようなイメージ)


『ウルトラマンアザドス・ウエポン』

銀色のアザドスクリスタル改めウエポンクリスタルが覚醒した時にアザドスティックにセットし生まれる戦士。
その名の通り、武器を扱うことが可能。額のトサカをなぞる事で三段階の武器を展開する。
一回でアザドスラッガー
二回でアザドスディフェンダー
三回でアザドスランサー


(見た目のイメージ:ウルトラマンオーブ・オリジン・ザ・ファーストの赤い部分が濃い銀色、額の部分にウルトラマンエクシードXのようなトサカが存在)



【8月の掲載予定】

第16話
「忍び寄る宇宙細菌」(8月5日)
執筆:S

液体細菌獣エキラス


第17話
「怒り狂う守護神」(8月12日)
執筆:A

伝説怪獣ゲンノウス


第18話
「現れた宇宙人は中二病」(8月19日)
執筆:T

宇宙怪獣ラビンガ
宇宙魔道士バフール


第19話
「出会ったのは過去にも」(8月26日)
執筆:S

古獣カブトゴラン
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投稿者:管理者

ウルトラマンアザドス 第17話 B

森の中、和俊捜索の尚子たち三人が合流


尚子「どうだった?」


大介「俺は見つけられなかった・・・」

尚子が巧に目線を向けるが巧も同じくして首を横に振った


尚子「そう・・・」



そこへ聖也が駆け寄ってきた


聖也「こっちはなんとかなった・・・そっちはどうやら見つかってないようだが・・・」


尚子「ごめんなさい」


聖也はその謝罪に


聖也「いや俺の責任、しかしどうしたもんかね・・・ゲンノウスが現れないとも限らないし」



すると巧が


巧「やはり、あの要石を元にあった場所に戻すのが良いんじゃないのか・・・?」


大介「それならそれで良いが・・・」



聖也はその二人の会話に


聖也「・・・そういやさっきは聞きそびれた、ゲンノウスの事に関して詳しく話を聞かせてくれないか?」


尚子は頷いてから聖也を見つめて


尚子「そうね、わかった」




〜〜〜〜〜〜〜


森の中を歩く和俊


和俊「どこ行ったんだろ・・・?」



すると彼の耳に


「ここは危ないよ」


と少女の声が聞こえる

和俊は足を止めて


和俊「?・・・さっきの子かい?君こそこんなところにいたら危ないよ?」


姿は見えなくとも声はするので返事はするのだが



すると少女は


「私は大丈夫、でもあなたは危ない」


和俊「・・・どうして?」


その言葉に問う和俊


「・・・それはゲンノウスが怒ってるから」


背後から声がしたので振り向くとそこには先ほどの少女が真正面に立っていた



和俊「え?ゲンノウス?それは何?」


少女「・・・さっきあなたたちが見た怪獣」


和俊は少女へと歩み寄って


和俊「あの怪獣の事を知ってるの?」


その問いに黙って頷く少女


和俊「あの怪獣はどうして怒ってるの?」


少女は困ったような表情で少し空を見上げるようにしつつこう言った



少女「ゲンノウスは・・・人間が嫌いになってしまったの」



〜〜〜〜〜〜〜



同じく話をしていた聖也たち


尚子「その昔、ゲンノウスは地球の守護神として崇められていた・・・この星に住む者たちには優しく接しているとも言われてた・・・でもそれが故に人間たちが要石を巡って争いが続いた・・・誰もがゲンノウスの力欲しさに」


尚子の言葉の続きを言うように大介は


大介「つまりそれ以来、ゲンノウスは人間が嫌いになっている・・・自分の力が利用される事も含めてな・・・それから無意味な争いを続ける人間たちに対して怒り狂っている・・・」


聖也は少し下を向いて


聖也「そんなことが昔にあったのか・・・」



尚子はなおも言葉を続ける


尚子「でも争いを拒み続けていた者たちにはその優しさは変わらなかったみたい・・・そしてゲンノウスは自ら要石共々封印されることを望んだ・・・一人の少女にそれを託して・・・」



聖也は尚子を見て首を傾げた



聖也「・・・一人の少女・・・?」





〜〜〜〜〜〜〜


木にもたれかかるように座る和俊と少女


少女「ゲンノウスはまた要石が動かされた事によって人間たちが自らの力を利用するのではないかって感じ再び怒ってるの」


和俊は少女の横顔を見つめて



和俊「その・・・ゲンノウスの怒りを沈めるのにはどうしたらいいの・・・?」


少女は和俊を見る、目を合わせた状態で


少女「・・・要石を再度封印するしかない・・・あとはゲンノウスの怒りを沈められる者がいれば・・・」




和俊は顔を逸らして少し下を向いた


和俊「力を沈める者・・・」




〜〜〜〜〜〜〜




聖也「・・・なるほど、今回も自分の力欲しさに要石が動かされたと怒り狂ってるのか・・・よし、とにかく今は要石だ、尚子たちは要石をあの人たちから回収してくれ!俺は和俊を探しに行く」



尚子たち三人は頷いて振り向いて走っていく



聖也も真反対に振り向き走り出していく



走りながらに聖也は感じていた



聖也(もしかしたら和俊が見た少女ってのはゲンノウスと何か関係がある子なのでは・・・?)




彼はそう考えながらも足を動かしていた


走りながら彼はポケットからモバイルを出して


聖也「こちら聖也、こちら聖也、ARM基地応答せよ!」



〜〜〜〜〜〜〜

空は夕焼け色に染まり出していた



そんな時刻の山への入口付近の駐車場


自分たちの車と思われるワゴン車の前に歩み寄ってきた冴野と黒戸


冴野「いやー逃げたせいでかなりの遠回りになってしまったねぇ」


黒戸「全くです先生、しかし先生、ロマンの塊を手にしました!」


冴野は右手に持つ要石を空に掲げるようにして



冴野「うむ!実に素晴らしい冒険であった!まさかウルトラマンまで見れるとは思っても」


そんな言葉を遮られるように


「見つけたわよ!」


冴野「ん?」


ふと振り返ると尚子たち三人が駆けつけていた


黒戸は冴野に立ち塞がるようにして


黒戸「また来た!先生のロマンを汚す愚か者ども!」


すると巧は


巧「けっ!既に汚れてるだろ!」


と突っ込むと冴野は高笑いをして


冴野「はっはっはっ!君たちも諦められないんだろ?この石を!だが残念!これは既に私の手中に収まってる物!!!」



大介は呆れながらも


大介「確かに石は欲しいが・・・それはお前の物じゃない!既にその石をあの場から動かしたせいで怪獣が出ただろ?それはわかってるよなぁ?」



冴野「それは私が怪獣を呼び出したということか?なかなか響きの良いキャッチコピーをありがとう!」


どこかズレた返事に調子が狂う三人



黒戸「怪獣を呼び出す冒険者、さすがです先生!」


冴野「はっはっはっ!」


もはや定番のやり取り



尚子「こっちは冗談で言ってるんじゃないの!早く戻さないとまた・・・」


そんな言葉の途中で地響きが



一同は固まった


山の近くの土砂が舞い上がってそこからゲンノウスが出現した



一同はゲンノウスを見て


巧「クソッ!もう現れたのか!?」


尚子「まずいわ・・・このままじゃ・・・」



すると冴野は再び高笑いしつつ


冴野「はっはっはっ!大丈夫だよ諸君!先ほどのようにウルトラマンが助けに来るに決まっている!」


大介は蔑んだ目で冴野を見つめ


大介「こんな人を守るのに戦ってたのか・・・さすがに同情するぜ・・・」


とつぶやいた


ゲンノウスは明らかに尚子たちの方向へと足を進めていた




駆け足の聖也も足を止めゲンノウスの姿を目視



聖也「ゲンノウス!?まずい・・・おそらくあの方向に尚子たちが・・・」



それと同じ頃、和俊と少女も立ち上がってゲンノウスを見つめる


少女「・・・」


少女は悟るように目を閉じた


和俊はそれを見て


和俊「諦めるの?そんなの早くないかな?」


少女は目を開いて和俊を見た



和俊「止められる・・・ゲンノウスを止められるよ・・・!」


和俊は強くそう口にした


根拠は無いのだろうけど、それでも強く口にしていた


それを少女は


少女「ゲンノウスを止められる・・・?」


和俊はその問いに力強く頷いた




迫り来るゲンノウス


冴野と黒戸は車に乗ろうとするが巧と大介がそれを阻止する


冴野「なっ、何をするか!逃げないと奪われちゃうだろう?」


巧「奪われたほうが良いんだよその石だけは!そうすりゃ命までは奪われないだろうし!!」


黒戸「先生のロマンをそう簡単に渡すとでも?」


大介「だから渡したほうが良いんだよ!!!」



刻々と迫るゲンノウス、だがそこで光子砲が命中



ゲンノウスは光子砲が飛んできた方向を見るとそこにはアームトリニティが



コックピットにはサングラスをした英治と剣斗が


英治「新入りの連絡で来たが、早速お出ましか・・・ミッション・スタート・・・ッ」


剣斗「よーし、なんとかここで足止めさせてもらうか!!行くぜ!」


アームトリニティがなんとか時間を稼いでくれることとなった



巧「おぉARM!助かる!」



冴野はそれを見て堂々とし

冴野「なんとARMの皆さんまで!これはいよいよ私は強運に恵まれたといえよう!」


黒戸「さすがです先生!!!」




一方、和俊たちも


和俊「あっ、ARMだ!」


少女は少し首を傾げて

少女「ARM・・・?」


和俊は得意げに


和俊「そう、地球の平和を守る人たち!今のうちに要石を持つ人たちのところに行こうよ!」


少女は困惑しながらもゆっくりと頷いた




一方、聖也はダッシュしながらアザドスティックを取り出しリヴァークリスタルを差し込んだ


『アザドスッ!リヴァーッ!』


聖也「ファイトッ!」


空へ掲げて引き金を引いた


聖也「アザドォォォォスッ!」



青い光に包まれた聖也



ゲンノウスの前に着地したアザドス・リヴァー


ゲンノウスはアームトリニティからアザドスへ視線を変えた



英治「アザドス・・・」


剣斗「神ってるタイミングで待ってました!!」




そして駐車場の所にアームロディーが


降車したのは加奈とギャロンだった


尚子はその二人に


尚子「あれ?ARMの・・・?」



ギャロンは三人に


ギャロン「久々にお会いましたね、ですがご丁寧に話す時間はありません」



そして加奈も


加奈「聖也さんから話は聞いています、要石の回収です」



それを聞いて巧は


巧「さすが、手の回しが早いな聖也」



冴野は加奈とギャロンを見て


冴野「これはこれはARMの方々!この石は渡しませんよ?」



ギャロンは歩み寄りつつ


ギャロン「渡す気がないのは結構ですよ、力づくで奪うだけですから」



冴野「おっ、おい!何を・・・コラ、く、来るな!」




そして和俊はアザドスを見て足を止めた


そして大きな声で


和俊「アザドス!!!」


と呼んだ


アザドスは和俊を見つめた


和俊「ゲンノウスの怒りを沈めてぇぇぇぇッ!!!」


その叫びにアザドスはわかっているとばかりにゆっくりと優しく頷いた



そして視線をゲンノウスに変えてゆっくりと歩み寄っていく


歩きながら両手が水色の光に包まれる


アザドス(聖也)「地球の守護神、ゲンノウス・・・眠りにつく時だ・・・」


ゲンノウスはパンチを繰り出してきたがアザドスは少し屈んで回避


そして両手を相手の腹に突き出して技を繰り出した



アザドス(聖也)「アザドス・・・プリフィケーション・・・ッ!」


手を離して少し距離を置くアザドス



ゲンノウスはおとなしくなり振り向いて地を掘り始めた


アームトリニティのコックピットでは


英治「ミッション完了・・・帰投する」


剣斗「おいっす・・・!」


空中旋回して飛行していくアームトリニティ



アザドス(聖也)「それ以上人間が嫌いにならないように、努めていかなければな・・・」


戒めのようにそうつぶやいてゆっくりと消えたアザドスであった




和俊は隣の少女を見つめ微笑んだ


少女も微笑んで


少女「・・・ゲンノウスを・・・ありがとう・・・」


和俊「・・・僕は何もしてないけどね・・・」



そこへ


「おーい!和俊ー!」


和俊がふと見ると聖也が駆け足で来ていた


和俊「聖也さん!」


駆け寄った聖也は和俊の肩に両手を置いて


聖也「良かった、怪我はなさそうだな!」


和俊「うん、こっちもあの女の子と・・・ってあれ?」


和俊が横を見ると少女はいなくなっていた


聖也はそれを見て


聖也「少女・・・?」


和俊は聖也を見て


和俊「うん、その子からあの怪獣・・・ゲンノウスの事について色々聞いたんだ!」


聖也は疑うわけでもなく微笑んで


聖也「誰も嘘だなんて言ってないだろ?きっと少女はもう帰ったんだ・・・俺たちも帰ろう」


肩から手を離し背中を優しく叩いた聖也


和俊は周りを見渡し困惑しながらも頷いた



聖也は和俊の隣を歩きつつ


(和俊が見た少女こそ、きっとゲンノウスが要石を託した子なのだろう・・・精霊のような形でこの世に留まってるってところかな・・・和俊に見えたのは・・・子ども特有の純真さ・・・ってことにしとこうかな)



和俊は聖也を見て


和俊「・・・あの・・・あの要石はどうなったの?」


聖也は和俊を見て


聖也「ん?今頃仲間が元あった場所に戻してるんじゃないかな・・・?」


和俊「そう・・・良かった」


子どもながらの安堵の表情を浮かべた


聖也はふと和俊を見て


聖也「ん?てか今・・・やっとよそよそしさが無くなったな!和俊!」


そう言われた和俊は若干困惑し


和俊「えっ、あっ、いや・・・敬語はやめることに・・・」



聖也は胸を張って


聖也「構わないよ」


そう話しながら歩いていく二人




聖也(あの後、冴野たちはかなりの咎めを喰らったそうな・・・そして遺跡のARMが特殊な工事を施して入れなくしたそうだ・・・ということはゲンノウスはゆっくりと眠りにつくだろう・・・)




〜ED〜


明日へ向かう光に乗って 闇を進んでいく
友の声を聞きながら行くさ かけがえのない未来
倒れそうになっても 君の手を掴む誰か
例え離れてても 聞こえてるさ
支える声明が

目を覚ませ勇気 解き放て力
君は一人じゃない 信じ合える仲間が
共に未来へ進んでく




〜次回予告〜


聖也「宇宙から地球の調査に来たという魔術師バフール、だがこいつなんだか胡散臭いな」

ARMの前に現れたバフール、その性格で彼らを困惑させる

聖也「なんなんだよこいつ、自分の見抜く力はかなり優秀?それが既に胡散臭い」

バフールに困らされるARM、その最中宇宙から凶悪怪獣が迫る

聖也「ってあの宇宙怪獣、邪気を纏ってる・・・ってことはまた邪士が絡んでるのか!?」

ラビンガ出現!戦えアザドス、ARM!

聖也「次回、【現れた宇宙人は中二病】、宇宙にも中二病はあるらしい」
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投稿者:執筆:A

ウルトラマンアザドス 第17話 A

人工衛星が突然消息を絶った


人工衛星の回収を命じられたARM、ただちにアームトリニティで宇宙空間へ


無事に回収はしたのだが、そこで問題は終わらなかった


謎の液体生物が作業員たちに宇宙細菌を注入していた


それは人間の身体から生物にとって必要な栄養素を得るためであった



加奈はワクチンの開発、他の者は生物搜索へと向かう



生物を見つけた聖也と英治


だがあと一歩のところで逃げられてしまった



そして生物は固体となって巨大化


その姿こそエキラスと呼ばれる怪獣の姿


アームトリニティで迎撃するも腕に捕らわれる


聖也はアザドスとなってアームトリニティを救出


アザドスとアームトリニティの協力で怪獣エキラスは倒された



加奈のワクチンも瞬間的ではなかったが数日もすれば被害者の身体は健康なものへと戻るという



加奈「・・・良かった」


それを聞いた聖也は横目で加奈を見つめる



視線の先で口元を僅かだが緩ませた加奈の表情が目に入った



聖也はそれを見て少し口を開けて驚いた



珍しいものを見たかのように



いや実際珍しいのだが



すると聖也のそれに釣られて少し微笑んで顔を少しだけ上に向けたのだった



〜OP〜


目を覚ませ勇気 自分自身の心の
絶望を裂いて 希望を灯す時
燃え上がる炎 悪の心を流して
その手に握る光を解き放て

大事な想い抱いて 未来のため戦う
飛び立て今 光を宿して

目の前の絶望に 立ち向かうその勇士 未来を刻む
一歩も引かないさ 勝利を掴むまで 戦えアザドス
You Hope



〜〜〜〜〜〜〜



【怒り狂う守護神】


山へと向かう公道を走る一台の車


その運転席には私服の聖也


助手席にはウキウキの和俊の姿があった


聖也で横目で一瞬和俊を見てから前方を見る



聖也(今回、和俊と一緒に山へと遊びに行くことになった・・・のだが、何故こうなったのかと言うと・・・)



時間は遡り数日前



基地の廊下を歩く聖也


その背後から


「聖也、ちょっといいか?」


駆け足で駆け寄る龍太郎の姿


聖也は振り向いて龍太郎と向き合う


龍太郎は足を止めて


龍太郎「明日、休みだったな?」


聖也「はい、そうですけど・・・何かありますか?」


龍太郎は少し困り顔を見せつつ


龍太郎「・・・和俊を連れてどこかへ遊びに行かせてやってくれないか?」


聖也は少し微笑んで


聖也「えぇ、構いませんよ」


二つ返事で引き受けた聖也


龍太郎はホッと安堵の一息


龍太郎「助かるよ」


聖也も満更でもなさそうに


聖也「まぁ、僕の弟ですから」


その一言に笑みを浮かべる龍太郎


龍太郎「そうだったな、ハハッ」




ということで今に至っている



聖也(俺としても一人ではやる事も特になさそうだったからこういう日があっても良いだろうということだ)



すると和俊が聖也を見つめて


和俊「あとどれくくらいで着きます?」


と問われた


聖也は前方を見ながらではあるが微笑み


聖也「ん?あともう少し・・・ってか敬語やめてもいいってさっきも言ったろ?よそよそしいぞ」


そう言われて和俊は口元を動かしながら何か言いたげだったが結局何も言わなかった





〜〜〜〜〜〜〜


緑広がる森


駐車場に停めた車から降りて登山用のリュックを背負う聖也と和俊


聖也は山を見て


聖也「空気が既においしい!」


和俊は隣に立って輝かしい目で山を見つめる



聖也はそんな和俊を見てなんだかほっこりしてる様子


聖也「じゃあ一つ登ってみますか」


和俊「はい!」


歩き出した二人


聖也「・・・敬語はなし」




しばらく歩いた二人は緑の草はお生い茂る場所へと来た


先導していたのは聖也、その後ろを周りを見渡しながら歩く和俊


和俊はふと足を止めて何かを見つめる


その先には木に隠れるようにしてこちらを向いている着物のような服装のツインテールの少女

見た目から和俊とほぼ同じ年齢ということが伺える



和俊「?」


その子と目が合って和俊は首を傾げる



すると


「和俊?どうかしたか?」


歩き続けていた聖也が少し離れた場所から問いかけてくる


和俊は聖也の元へと駆け足で向かって


和俊「いや、女の子が一人で・・・」


その言葉に聖也は和俊が向いていた方を見つめる


聖也「女の子・・・?俺には見えなかったが・・・?」


和俊「迷子かもしれないですね」


聖也は数回頷きつつ


聖也「ほうほう・・・だとしたら放っておくのも危ない・・・って敬語はやめろって」


突っ込む聖也に和俊は

和俊「ごめんなさい」


聖也「いや謝る必要はないけれども・・・しょうがない、ここはひとまず」


女の子を探そうとでも言おうとしたその時、すぐ近くから爆発音が聞こえてきた


「!?」


二人はその爆発音が聞こえてきた方角を見て


聖也「なっ、なんだ!?」


思わず声を上げた聖也


和俊「行ってみましょう」


聖也「だから敬語は・・・まぁそんな事よりそうだな」


二人はその方角へと足を進めた



向かった先には石盤のような所から煙が漂っていた



それを見た二人は足を止めて


聖也「おいおい、何があったんだ・・・?」


和俊は指差して聖也に


和俊「あれ!」


聖也は指差された所を見ると人影が見える


それは冒険者風の男二人組だった


「ゴホッ!ゴホッ!少しばかり火薬の量が多かったかぁ?」

ウェスタンハットを被る男が言う

「でも道は開けましたよ先生!さすがです!」


頭に黒い鉢巻を巻いた男が言う



するとハットの男は


「はっはっは、そうだろそうだろ?この冴野 奈伊都(さえの ないと)にかかればこんなものだ、はっはっは!」


冴野と名乗る男がそう言った


「さすがです!さすがです!この黒戸 信介(くろと しんすけ)、どこまでも先生に着いて行きます!」



そんなやり取りをしていて・・・


冴野「では我が弟子!共に参るぞ!」


黒戸「はい!先生!」


二人は爆薬で開けた穴へと進んでいった



それを見ていた聖也と和俊



和俊「どうします・・・?」


聖也は苦笑いしつつ


聖也「・・・ついていくぞ」



二人もその穴へと足を進めた



中に入ると遺跡のような光景が広がっている


聖也「ここは遺跡だったのか・・・?知らなかった」


和俊は聖也を見つつ


和俊「冒険って感じがしますね」


聖也は苦笑


聖也「そう言ってられるままなら良いんだがな・・・」



遺跡の行き止まりで屈んでいる冴野と黒戸


黒戸「先生ー!これは!まさかー!?」


冴野「おぉー!ロマンの塊というものだな!はっはっは!」



それを聞いていた聖也


聖也「ロマンの塊・・・?」


和俊と顔を合わせてからその二人の元へと近付いていく



冴野たちの目の前には古文が記された石碑とその前には四角形の緑色の石が



聖也「・・・あれは・・・?」


すると遺跡の入口の方から



「あぁぁぁぁ!!!こんな事をしてるの誰!!!!」


と女性の怒鳴り声のようなものが耳に入る


聖也たちだけでなく冴野たちまでも振り向いた


その方向から三人の人影が駆け足で近付いてくる



それは尚子、巧、大介の三人だった


尚子は冴野たちに


尚子「ちょっとぉ!ここがどういう場所か知ってるの!?」


聖也は驚愕の表情で


聖也「げっ、尚子!?それに巧に大介まで・・・」


尚子はふと横を見て聖也と目が合って


尚子「・・・なんて事してくれたの聖也くん!」



聖也「いや待て俺じゃない!ってそうじゃなくてこんなところでお前らこそ何してるんだよ!?」


尚子は石碑を指差して


尚子「遺跡調査よ!でも場所に来るだけが目的だったの、こうして爆薬で穴が開けられてるなんて・・・」



大介たちも聖也の元へ来て


大介「そういうこった、ここは危険な場所だからな、それよりお前こそ何してる?ARMの任務でここに来たのか?」


聖也「休みだ休み!登山でここに来ただけだ」


巧は和俊を見て


巧「・・・で、この子は・・・?」


和俊はそんなやり取りを見ていてどこか困惑気味


聖也「キャップの息子、休みを利用して遊んでくれって頼まれたからこうしてんだよ!」


聖也は和俊を見て


聖也「あぁー大丈夫、こいつら俺の友達だから怖がらなくてもいいぞ」


和俊は困惑したまま


和俊「はっ、はい・・・」


聖也は尚子に


聖也「・・・っで、この遺跡の謎を知ってるんだろ?だったら話を」


そんな言葉を遮るように彼らの後ろにいた冴野は


冴野「この私を差し置いて話をするなぁぁぁぁぁ!!!」


聖也たち一同は冴野を見つめた


尚子「そうよ、今は聖也くんに説明してる場合じゃないわ!あなたここがどういう場所かわかってるの!?」



冴野は知ってるかのように笑い


冴野「当然だ、この私を誰だと思ってる・・・?」


大介は小声で聖也に


大介「・・・誰なんだ?」



聖也「・・・冴野・・・奈伊都・・・だったかな・・・」


曖昧な返事の聖也



冴野の前にしゃがんだ黒戸


黒戸「この方は偉大な冒険者!冴野奈伊都先生である!!!」



それを聞いた大介は小声で


大介「合ってた」


聖也「うん、良かった」




すると巧が


巧「知らねぇよ!しかも質問に答えてねーぞ!ここがどういう場所だか知ってるのかって聞いてんだよ!!」



黒戸は立ち上がって横に逸れると冴野が


冴野「だから当然と言ってるだろう?ここはそう!あの恐れられた!」


唾を飲む一同


冴野「マイティージャンの秘宝が眠る場所!!!」


ずっこける尚子、巧、大介


元々知らないため聖也と和俊は無反応



尚子「違うわよ!全然違うわよ!ここはね、地球の守護神が眠る場所なの!!!」


巧「この野郎勿体ぶりやがって!全然違うじゃねぇか!」



すると冴野は


冴野「はっはっはっ!そう言って私を脅しているのだな?だが無意味!この石は高く売れる宝だ!誰にも渡しはせん!!」


そう言って振り向いて石に手を差し出す


大介「あっ、おい!待て!」


止めようとする大介たち三人


すると黒戸がムチのようなものをしならせながら立ち塞がった


黒戸「先生のロマンを奪うな愚か者め!!!」


巧「馬鹿!ふざけてる場合じゃねぇって!その石は動かしては・・・」


石を手にした冴野


ゆっくりと振り向いてドヤ顔で


冴野「ほーう、この石を動かすとどうなるのかなぁ?」



沈黙する尚子たち


冴野「はっはっはっ!これで君たちが嘘をついているとわかっ・・・」


その言葉の最中に地震のように揺れ始めた


目だけ動かし周りを見渡す冴野


冴野「・・・おや?」


その揺れは激しくなっている


聖也は皆に


聖也「おい、とにかく出るぞ!ここは危険だ!」


聖也の一声に全員出口へと疾走


外へ出た一同は離れた場所で遺跡を見つめる




すると遺跡が崩れ地中から巨大な影が



尚子「伝説が蘇っちゃった・・・」



聖也はそれを聞いて


聖也「・・・伝説?あれが守護神なのか?」


尚子はその問いにゆっくりと頷く


聖也は再び怪獣へと目を向ける



出現した怪獣は手足が青色、胴体は灰色、口のような物は見られず目は緑色である



大介「伝説怪獣・・・ゲンノウス」



ゲンノウスと呼ばれた怪獣が聖也たちの方へ足を進め始めた



すると冴野は石を持ったまま


冴野「ではでは皆さん!後はよろしく!」



黒戸「さすがです先生!」


そう言って二人は逃亡



巧「あっおい!コラ!!!」


聖也は皆に


聖也「俺たちもとりあえず逃げるぞ」


聖也たち五人も怪獣から逃げる



「ウゥゥゥゥオォォォォッ!!!」


怒りを感じさせる声を発しながら迫ってくるゲンノウス



聖也たちは岩場に身を潜めた


一番後ろで隠れた和俊、ふと何かを思い出したように


和俊「あっ・・・あの女の子も危ない・・・!」


そう言ってその場から離れた


聖也は尚子を見て


聖也「このままじゃ街に向かわせる事になる・・・俺がなんとか食い止めるからその隙に和俊を連れて安全な場所へ逃げろ」


尚子「わかった、頼んだわね」


聖也「ということで和俊、お前は・・・あれ?和俊?」


和俊がいなくなった事を今気付いた聖也


聖也「おいマジかよ!いつ居なくなったんだ!?」



焦る聖也


巧「ここへは一緒に来てたんだが・・・」


大介「和俊くんは俺たちが探す、お前はお前のすべき事を!」


聖也は大介の言葉に


聖也「あぁ、そうだな!頼む!」


アザドスティックを取り出して岩場から出て行く聖也


尚子は二人を見て

尚子「さぁ、行くわよ」


頷く二人



歩くゲンノウスの真横辺りに移動した聖也


聖也「守護神さんよ、そこからは動かさないぞ」


アザドスティックにアザドスクリスタルを差し込んだ聖也


『ウルトラマンッ!アザドスッ!』

聖也「ファイトッ!」


しゃがんでから立ち上がる勢いと共にスティックを空へ掲げた


聖也「アザドォォォスッ!」


引き金を引いた聖也は光に包まれた


歩くゲンノウスの前に着地したウルトラマンアザドス


ゲンノウスは足を止めてアザドスに対して構える


アザドス「・・・デェヤッ」


アザドスもゆっくりとファイティングポーズを取った



逃げていた冴野たちは足を止めて対峙する両者を見た


冴野「おぉー!この私の幸運さ!ウルトラマンまで呼び出してしまったか!!!」


黒戸「さすがです!先生!」



というやり取り


一方、和俊も周りを見渡していたがアザドスを見て


和俊「ウルトラマンアザドス・・・!」


とつぶやく


アザドスは地面を強く踏み込んでから走り出す


ゲンノウスは迎え撃つように右足を上げてキック


アザドス「ウォッ!デェッ!」


左腕でそれを掴んでから右腕でエルボーして押し倒す


そのままマウントを取って両手でパンチを次々打ち込む


アザドス「ダッダッダッ!!!」


ゲンノウスは両手でアザドスを突き放す


背中から倒れ込むがすぐさま後転して立ち上がるアザドス


ゲンノウスも立ち上がりダッシュしてくる


アザドスはそれを受け止めるように地面を踏み込んだ


掴み合った両者


アザドス「グォォォッ・・・!」


ゲンノウスはそのまま押し込んでくるアザドスのパワーを利用し巴投げ


投げられたアザドスは転がり込む


ゲンノウスは再びダッシュして左足で踏みつけるようにキック

アザドスは即座に前転して回避


背後へと回り込んで立ち上がりざまに右足でキックし体勢をよろめかせる


アザドス「フンッ!ドォォォォリャァァァッ!!」


そして両足で豪快なドロップキックを喰らわせた


吹っ飛ばされるゲンノウスは強く地面に叩きつけられるように倒れる


跳ね起きで立ち上がるアザドスは構える


ゲンノウスは上体だけ起こして輝きを放つ緑色の光線を目から発射


アザドス「!?」


両腕を交差し防御するアザドス


アザドス「ヌンッ!グォッ!」


しかし威力に押され両腕の構えを解かれてしまった


ダメージを負ったアザドスは背中から倒れる


胸のランプも赤くなって点滅する


ゲンノウスはそのまま後ろへと向きを変えて地面を掘り始めた


アザドスは起き上がろうとしてそれを目にする


アザドス「・・・?」


ゲンノウスはそのまま地中へと姿を眩ませてしまった


立ち上がったアザドスは構えを取らずその地中へと続く穴を見つめていた


アザドス(聖也)「・・・逃げた・・・のか?」


そう疑問を口にした


戦いを見守っていた和俊は何かを思い出すように周りを見渡し始めた


和俊「怪獣はいなくなったけど、元は探すつもりだったんだしこのまま続けよう・・・」


と少女を探し続けていることにしたようであった


Bへつづく
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投稿者:執筆:A

ウルトラマンアザドス 第16話 B

病室のような部屋、ベッドに横たわる先ほどの男性たち



それを見つめるARMの面々


剣斗「一体何が起こってこんなことになったんだ・・・?」


その隣で聖也も首を傾げて


聖也「ギャロンは二人を発見した時にはもう何も残ってなかったようだが・・・」



その言葉にギャロンは

ギャロン「えぇ、辺りを少しばかり捜査しましたが何も発見出来ませんでしたね」



加奈は龍太郎に


加奈「キャップ、この一件を調査させてもらえないでしょうか?人工衛星搬入から時間も経過してない中でこの事件、何か繋がりがあると考えます」


龍太郎は加奈を見て


龍太郎「わかった、しばらくは人工衛星の件は置いといてこっちを頼むとしよう」


加奈「ありがとうございます」


龍太郎は他の面々を見て


龍太郎「他の者は基地一帯を警戒だ、何者かが潜んでるのかもしれん」


「オッケーキャップ」


英治、剣斗、聖也の三人は退室


龍太郎「では、頼んだぞ」


加奈にそう告げて龍太郎も退室


ギャロンは加奈を見て


ギャロン「加奈さん、何かお手伝いすることはありますか?


加奈は二人を見つつ


加奈「今のところは私一人でも良さそうです、ギャロンも警戒に当たっても良さそうです」


ギャロン「そうですか、わかりました」



そう返事しギャロンも退室したのだった


加奈は表情一つ変えず二人を見つめた



〜〜〜〜〜〜〜


一晩かけて基地全体の捜索をしたARMの面々


だが、謎の液体を発見するに至らなかった



そして朝となった今、作戦室の机にノートパソコンに打ち込む加奈の姿


入室してきた聖也がそれを見て


聖也「加奈、随分と早いが・・・まさか徹夜か?」


加奈は手を止めることなく


加奈「はい、二人を苦しめる正体がわかるようにまでなりました」



聖也は隣に座って


聖也「本当か?それはどういった物だったんだ?」


加奈は表情変えずに聖也を見つめて


加奈「地球上には存在しない細胞でした・・・仮に宇宙細菌とでも呼びましょうか、その細菌が人間の身体の中の細胞を死滅させる危険な物だとわかりました」



聖也は驚愕の表情を浮かべるが加奈は一切表情に変化は見せない


聖也「えっ、平然と口にしてるがそれってマズイだろ・・・」


加奈「えぇ、マズイです・・・ですが私は元々科学者みたいなものでしたからその宇宙細菌を死滅させることが出来るワクチンを作る事に今は専念しています」



聖也「・・・一つの問題すら解決出来ない俺たちと違って次々と問題点を解決してるんだな・・・すごいな加奈」


加奈「褒めていただき光栄ですね、しかしまだ問題はあります・・・この宇宙細菌を注入した者の正体はまだしも目的が不明なところがなんとも言えませんが」



聖也は椅子から立ち上がって


聖也「そいつの正体と目的を解明するのが俺たちの仕事だな」



すると聖也のモバイルに通信が


龍太郎「聖也、たった今英治からB通路で倒れているガードマンを発見したと報告が入った、至急現場へと向かってくれ」


聖也「了解です」


そう返事し通信を終了すると聖也は加奈を見つめ


聖也「じゃ、お互い使命を全うするか」


加奈「えぇ」


冷たく返事するも、これにはもう慣れたのか聖也は少し笑ってから部屋を後にする




〜〜〜〜〜〜〜


通路で英治と合流した聖也



聖也「状況は聞いてる、ガードマンは?」


英治はその問いに


英治「ギャロンに病室に運んでもらった、しかし昨晩は音沙汰なかったのにどうしたことだ・・・」


聖也は周りを見渡しながら


聖也「夜なんだから眠ってたとか・・・?」



すると二人の耳に男性の悲鳴が


英治「C通路だ、行くぞ」


聖也「オッケー」


二人は駆け足でその悲鳴をする方向へと足を進める



曲がり角を曲がった二人は足を止める


その視線の先には倒れるガードマンの姿


聖也が駆け寄ろうとした時、青色の液体がガードマンから離れ壁に付着した


聖也はそれを見て咄嗟に足を止めた


聖也「なんだこの液体!?」


すると液体は聖也に向かって飛びかかる


聖也「うおっ?」


横へ前転して回避する聖也


英治は腰にかかるアームシュートを手に液体に向け射撃


狙い違わず命中するも効果があるか目ではわからない


床へと落下した液体は水柱のような形へとなってそのまま静止


聖也はその隙にガードマンの元へ


英治はその液体に警戒を続けたまま聖也に


英治「新入り、モバイルで奴の反応を確認しろ」


聖也は言われた通りにする



水柱となっていた液体は突如として蛇のように地を這って外へと飛び出した



英治「!?」


聖也「逃げた・・・?」



英治は聖也の元へ歩み寄りガードマンの容態を確認



英治「このガードマンも顔色が悪い・・・正体はまだしも宇宙細菌を注入したのはあいつで間違いなさそうだ、お前がモバイルで反応も確認したことだ、ひとまず作戦室に戻ってキャップに報告だ」


聖也は英治の言葉に頷いた



〜〜〜〜〜〜〜



メインモニターに表示された謎の青い液体


それを見ていた加奈以外の一同


龍太郎「これが基地の者たちに宇宙細菌を注入していた生物・・・か、恐ろしい」


そしてギャロンは今回の敵を分析


ギャロン「この生物は宇宙空間で人工衛星に付着し特殊な部位を使ってエネルギーを吸収していたのでしょう、そして今度は人間から必要な栄養素だけ吸収しているようです、この反応を確認する限りあの生物は今まで吸収したエネルギーで一つの個体として活動出来るようになっているように思えます」



ギャロンの言葉に剣斗は思わず疑問を口にする


剣斗「ちょい待ってくれ、吸収はわかったが人間の体内に宇宙細菌を注入するのはどういう訳なんだ?」



ギャロンは少し考える素振りを見せた後、剣斗を見つめ


ギャロン「例えば、身近な存在で挙げると蚊という昆虫が存在してるでしょう?蚊は血を吸うときに自らの唾液を注入します・・・これは固まった血を柔らかく、そして吸いやすくするためです・・・そしてその唾液は人体に痒みを発生させるものです、それと同じ原理と考えれば特に不自然な点はありません」


英治「つまりは人間から栄養素を吸収する際、特殊な部位に人体にとって危険な宇宙細菌が付着していると・・・」



ギャロン「そういうことです」



聖也は龍太郎を見て


聖也「危険性は蚊の上位互換ってことです、このまま野放しにしてる訳にも・・・」


そこまで言ったとき、ギャロンが


ギャロン「基地の前方、それもすぐ近くに反応が!」



龍太郎「なっ、まさか!?」




龍太郎の察したとおりだった


基地からすぐの森林地帯に出現した巨大化した水色の人型の怪獣


これが液体細菌獣エキラスが自らの姿としたもの


「ジョロロロロッ・・・!」


ゆっくりとその足をARM基地へと進めていた




龍太郎は一同に


龍太郎「聖也と剣斗は地上から、英治とギャロンはアームトリニティでそれぞれ迎撃!基地には指一本たりとも触れさせるな!」


「オッケーキャップ!」


防具、ヘルメットをそれぞれ装着し部屋を後にする四人


そしてモバイルで龍太郎は


龍太郎「加奈、そっちはどういう状態だ?」



〜研究室のような部屋〜


白衣を着て作業を続ける加奈


加奈「一応ワクチンは完成しましたが効果があるかどうかは断言できません、ぶっつけ本番となります」





〜〜〜〜〜〜〜


進行するエキラス、そこへアームトリニティが



コクピットでサングラスをかける英治とギャロン


英治「ミッション・スタート・・・ッ!」


光子砲で攻撃を開始する



命中すると同時に青色の液体が周辺に飛び散る


エキラスの身体も少しばかり潤っている



ギャロン「・・・あの怪獣は無理矢理固体になってしまったのでは?身体の成長が追いついていないようです」



英治「だったらチャンスってことか」



接近していくアームトリニティ



するとエキラスは右腕をムチにようにしならせ伸ばしてアームトリニティに巻きつけた




英治「くっ、捕まった・・・!」


ギャロン「なるほど、身体がまだやわらかいせいでこのような事も可能ということですか」



地上で聖也と剣斗はそれを見ると


聖也「アームトリニティが危ない、二手に別れて攻撃だ」


剣斗「おう!」


二人は別れてそれぞれ射撃



命中するもエキラスはアームトリニティを放さない


「ジョロロロロロ・・・ッ!」



コックピットでメーターが下がっていくのを見た英治


英治「エネルギーを吸収しているのか・・・?」



聖也は木の陰に隠れて


聖也「そうはいかねぇ!」


アザドスティックにアザドスクリスタルをセット


『ウルトラマンッ!アザドスッ!』


空へ掲げて引き金を引く


聖也「ファイトッ!アザドォォォスッ!」


光に包まれた聖也


アザドスは空中で登場


着地しすぐさまアザドウム光輪を放ちアームトリニティを掴んでいた右腕を切断


解放されたアームトリニティ



ギャロン「ありがとうございます、ウルトラマンアザドス」


アザドスはアームトリニティを見て頷いた後、エキラスに向かってダッシュ


エキラスの右腕が何事のないように再生


アザドス「ウォラッ!」


胸にパンチ、しかしビクともしない


アザドス「・・・?ヘェヤッ!」


右足でキックするもこちらも効果なし


エキラスは両腕でアザドスの首を掴む


アザドス「グォッ!」


左足で強く押し込むように突き放す


アザドス「・・・!」


エキラスは液体状になってアザドスの身体に巻き付いた


そして巻き付いてから固体になる


アザドス「ヌッ・・・!?」



ギャロン「あのままではエネルギーが吸収されてしまいます!」


英治「どうにかして脱出させる方法は・・・」


ギャロンの言葉通り、エネルギー吸収を開始したエキラス



アザドス「グォォォ・・・!」


苦しむアザドス、胸のランプも青から赤へと変わり点滅


ギャロンはアザドスに


ギャロン「熱・・・熱です!アザドス、なんとか自らの体温を!」


アザドスは聞こえたのかアームトリニティを見る


アザドス(聖也)「熱・・・?へっ、その手があるか、よし見せてやる・・・アザドス・ヒートアップだぁぁぁぁぁ!!!」


アザドスは両手の拳を強く握り締め身体が赤く光っていく



蒸気のようなものも発生しエキラスが苦しむように声を上げる


「ジョロロ!ジョロロ!」


そして液体となってアザドスから離れた



アザドス「・・・アァッ!」


右膝をついて胸に左手を添えるアザドス


アザドスから一定の距離を保った場所で固体姿に戻るエキラス


アザドスは膝をついたままエキラスを睨む


アザドス(聖也)「へっ、どうせ物理は無効、ならこれしかない!」


構えを取ったアザドス、両手で十字を組んだ


アザドス(聖也)「アザドウム光線ッ!!!」



上半身から溶けるように消滅していったエキラス


構えを解いたアザドスはゆっくりと立ち上がって空を見上げ


アザドス「・・・ジョウゥワッ!」


飛び立っていった



〜〜〜〜〜〜〜



作戦室で座っていた加奈以外の面々



剣斗「とりあえず元凶は倒した・・・あとは患者だな」


どこか心配な表情を浮かべる剣斗、その隣で英治は表情こそ変えなかったものの何か言いたげな感じだった


聖也も少しの不安が残るなか、加奈が入室してきた



すると黙ってノートパソコンを開いて机に置いた


まるで見ろと言わんばかりに


画面を見つめる一同


加奈は一人、椅子に腰をかけた


その画面を見たギャロンは


ギャロン「瞬間的に効果は出なかったものの、数日もすれば宇宙細菌は死滅すると・・・人体も時間をかけて健康体に戻る・・・ですか、やりましたね」


剣斗は安堵の一息を吐き、英治も椅子に座り直し口で小さく息を吐いた


龍太郎は加奈を見て


龍太郎「やったな加奈、そしてご苦労様」



加奈は無言で少し頭を下げた


聖也も加奈の隣に腰をかけて横顔を見つつ


聖也「互いに使命全うしたな」


加奈「そうですね」


表情変えずに返答する加奈


聖也は少し笑って視線を加奈から変えた



すると横の加奈が小さな声で


加奈「・・・良かった」


それを聞いた聖也は横目で加奈を見つめる



視線の先で口元を僅かだが緩ませた加奈の表情が目に入った



聖也はそれを見て少し口を開けて驚いた



珍しいものを見たかのように



いや実際珍しいのだが



すると聖也のそれに釣られて少し微笑んで顔を少しだけ上に向けたのだった




〜ED〜


明日へ向かう光に乗って 闇を進んでいく
友の声を聞きながら行くさ かけがえのない未来
倒れそうになっても 君の手を掴む誰か
例え離れてても 聞こえてるさ
支える声明が

目を覚ませ勇気 解き放て力
君は一人じゃない 信じ合える仲間が
共に未来へ進んでく



〜次回予告〜

聖也「休日!が、龍太郎さ・・・キャップに頼まれて和俊と山に遊びに行くことになったんだが・・・ってお前ら!」

和俊と共に山へ来ていた聖也、だがそこで尚子たちと出会い・・・

聖也「伝説の存在が眠る場所だって?おいおい物騒な」

その伝説の存在は、人類に対し怒りに燃えている!?

聖也「ってなんだあの怪獣!・・・ってあれ?和俊はどこに・・・?」

皆とはぐれた和俊、すると彼は一人の少女と出会う

聖也「次回、【怒り狂う守護神】、俺たち人間への怒りの理由とは・・・!?」
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投稿者:執筆:S

ウルトラマンアザドス 第16話 A

宇宙から飛来したウエボルト

彼の目的は強き者と戦うこと

地球には彼を満足させる極上の強者の気があるという



その目的を果たそうとするウエボルト、ARMが挑むも強力なウエボルトの前に撤退を強いられる


しかもウエボルトからかつてゴダインから感じられた邪気が

聖也は彼をゴダインに関して何か知ってるのではと思い問いかけるも


ウエボルト「ゴダイン?誰だそれは?そんな無駄口よりかかってくるがいい」



それを聞いた聖也は


聖也「なるほど、お前は違うらしいがその邪気に関しては見覚えもあるし見過ごせない、お前も悪感情に支配されてるのなら・・・!」



リヴァーの力で解放すればと考えていた


一時的に撤退しウエボルトも強者が現れるまで待機することにしたようだったがいつまでも出てこないと知ると街で暴れ始めた



アームトリニティで迎撃するARMのメンバー


その最中に聖也はアザドスに変身し応戦


浄化技であるアザドス・プリフィケーションが意味を成さなかった


アザドス(聖也)「なっ、お前は無理矢理暴れさせられてるんじゃないのか!?」


ウエボルトはそれに対して左手でパンチを繰り出す


さらにアザドスを突き放すと


ウエボルト「お前は何を言っている?私はさらなる強き者と戦うために自らの邪気を強くしてもらっただけに過ぎない、無理矢理ではなく自らの意志で戦いに趣いている!!!」


アザドス(聖也)「なんて事だ、最初から邪な心を持つ相手には浄化の力も意味を成さない・・・!」



思わぬ形で追い詰められるアザドスを援護するアームトリニティ


アザドスもリヴァーからウエポンへとチェンジしウエボルトに立ち向かう



アザドス・ノックインパクトとアーム・ストライカーの連携攻撃でウエボルトを倒すことに成功した


ウエボルト「うおっ・・・くくっ、強き者の敗れし私・・・これ以上なき満足感だ・・・」



そう言いつつゆっくりと倒れ爆発を起こしたのだった




〜OP〜


目を覚ませ勇気 自分自身の心の
絶望を裂いて 希望を灯す時
燃え上がる炎 悪の心を流して
その手に握る光を解き放て

大事な想い抱いて 未来のため戦う
飛び立て今 光を宿して

目の前の絶望に 立ち向かうその勇士 未来を刻む
一歩も引かないさ 勝利を掴むまで 戦えアザドス
You Hope



〜〜〜〜〜〜〜



地球から少し離れた宇宙空間


そこに漂う人工衛星らしき物



聖也「人工衛星の回収・・・?」



作戦室に集まったARMのメンバー、聖也の疑問に龍太郎が今回の任務を説明していたところだった



龍太郎「その通り、突如として人工衛星の反応が途絶えた・・・我々に届いた指令はただちにその衛星を回収することにある」



メインモニターには人工衛星の参考写真が



それを見た加奈


加奈「しかし突如として反応が消えるとは何者かの仕業という説が一番強いと思いますが」


加奈の言葉に龍太郎は


龍太郎「そう、だからこそ我々の出番ということだ・・・現に今、アームトリニティで宇宙空間への任務も行えるようになったのだ」


剣斗は龍太郎を見て


剣斗「なるほど、迎撃が出来るってことですね」


龍太郎はその言葉に頷いて返す


英治は立ち上がって


英治「そうと決まればすぐに出動しましょう、このまま放っておくのもよくないでしょう」


剣斗も立ち上がって


剣斗「異議なしってところだな!」


英治は横目で剣斗を一瞬だけ見ると


英治「やる気は結構、足は引っ張るなよ」


剣斗「ムッカー!」


そんなやり取りをする中、ギャロンも


ギャロン「では今回も私も行きましょう・・・回収した人工衛星はこの基地の格納庫へと移します」


龍太郎「頼むぞギャロン、なんせARMとして宇宙空間での任務は今回が初となる・・・敵がいないとも限らないからな、全員心せよ、では出動」



「オッケーキャップ!」



こうして出動することとなったARM

格納庫からアームトリニティが発進する


コックピットには英治、剣斗、聖也、ギャロンの顔ぶれが


ギャロン「・・・もうすぐ大気圏突破、エンジンを切り替えます」


英治「わかった、スペースエンジンにチェンジ」


英治は手元のレバーを操作


聖也は窓越しから空を見つめ


聖也「まさか宇宙に行くことになるとはな・・・」


剣斗はそんな聖也のつぶやきに


剣斗「おいおい、旅行に行くわけじゃないぞ聖也」


聖也は苦笑いで


聖也「そういう剣斗こそやけに落ち着きがない様子だが・・・」


図星だったのか剣斗はギャロンを見て


剣斗「しかし宇宙にまで行くってすごいよな」


ギャロンは剣斗を見ずにお決まりと言った感じで


ギャロン「・・・自信作ですから」


とだけ返した



やがて大気圏を突破し宇宙空間へ飛び出したアームトリニティ



英治はサングラスを外して周りを見渡す


剣斗も口を開けて感動しているような表情だった


聖也も真っ黒の宇宙空間を見つめ


(これが父さんが見てきた世界・・・か)


と心でつぶやく


ギャロン「・・・皆さん、目新しさでキョロキョロしてる場合じゃありませんよ」


ギャロンの言葉に真っ先に英治が


英治「あぁ、それより人工衛星の反応はどの辺りで途絶えたかわかるか?」


ギャロンはその問いに


ギャロン「もちろんです、ここからまだ先ですね・・・マップに出すのでしばしお待ちを」


剣斗も前方を見て


剣斗「どこまでも吸い込まれていきそうな雰囲気だな、この間は異空間に行ったが今回は宇宙と来た、こんな短期間で珍しいところに来たもんだなぁ」


そんな剣斗に聖也は


聖也「それは自慢と判断して良いのか・・・?」


剣斗は聖也を見て微笑み


剣斗「好きなように解釈してくれ」


聖也「おっと、それは挑発か?」


そう言った途端にギャロンが


ギャロン「反応が再確認出来ました、英治さん、そのまま前方へ移動をお願いします」


聖也と剣斗も前方へ目をやる


英治は再びサングラスをかけて


英治「回収の際はチェーンフックを用いる、発射準備を怠るなよ新入り」



聖也「了解」


聖也は手元のボタンを操作


剣斗もそれを見て手元のボタンを操作



飛行するアームトリニティ



コックピット越しにギャロンは前方の何かに指を差す


ギャロン「ありました、あれです」


聖也と剣斗も身を乗り出して前方を見つめる



その先にはどこかへ流されそうな人工衛星が


聖也「完全にコントロールを失ってる・・・」


座り直し聖也は


聖也「チェーンフックの準備オッケー」


剣斗も同じく座り直して


剣斗「こっちも行けるぜ」


英治は二人の言葉を聞いて


英治「よし、合図を出したらカウントスリーで発射だ」


アームトリニティは人工衛星の真上で静止



英治「今だ、スリー、トゥー、ワン・・・!」


聖也と剣斗はボタンを同時に押す


機体下から放たれたチェーンフックは狙い違わず人工衛星に引っかかる


ギャロン「成功です、帰投しましょう」


英治「よし、これより地球へと帰還する」


旋回するアームトリニティ



人工衛星に何か青い液体が付着している



この液体の正体とは、まだ誰も知る由もなかった


【忍び寄る宇宙細菌】


〜〜〜〜〜〜〜


格納庫へと収納された人工衛星


研究員や作業員がそれらを調べるのを見守る龍太郎と加奈


龍太郎「破損状況は?」


加奈は机の上にあるノートパソコンを見つめつつ


加奈「外的損傷は特に見られません、内部損傷は現在調査中です」


龍太郎は人工衛星を見つめつつ


龍太郎「そうか・・・このまま調査は彼ら含め、加奈にも行ってもらうとしよう」



加奈は龍太郎を見て


加奈「わかりました」


龍太郎は頷いてその場から去る


加奈は人工衛星を見つめてからノートパソコンに状態を記しているのであった




そんな人工衛星、作業員たちの目を盗んで謎の液体が床へと垂れていく


一定の量が垂れるとその液体は作業員の一人へと迫っていく



作業員が歩くところ、液体の場所にちょうど右足がつく


右足を上げるとそこには液体が見受けられなかった



靴底に液体は付着した様子だった



〜〜〜〜〜〜〜


日も暮れてすっかり暗くなった空


ARM基地の通路を歩く作業員


その顔色がみるみる青ざめていき、終いにはその場に倒れ込んでしまった



それを見ていた近くの白衣を着た研究員のような男性が駆け寄る


「おっおい、大丈夫か?どうした?」


うつ伏せから仰向けにし作業員の顔色を確認しようとした研究員


すると彼の首元に青色の液体が


「!?」


思わず言葉を失うも束の間、液体は今度研究員の首元に巻き付く



「うっ、なんだこれ!?」


抵抗虚しく研究員のその場で倒れ込んでしまった



液体はその場から離れるように流れていく



っとそこへギャロンの姿が


ギャロン「・・・? これは一体?」


ギャロンは駆け足で倒れる二人に駆け寄る



ギャロンは二人の様子を見つつ


ギャロン「これは只事ではない・・・」



ギャロンはそうつぶやいたのであった




Bへつづく
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投稿者:執筆:S

ウルトラマンアザドス 第15話 B

次の日の昼の時間帯の事だった


森に待機していたウエボルト



木にもたれかかるように座っていた彼はゆっくりと立ち上がり


ウエボルト「・・・このまま待っていても現れそうにはない、となるとこちらから何か仕掛けるべきと言える」


そう言うと腰にかかっている銃を手にして



ウエボルト「・・・この邪気の力を存分に使い暴れさせてもらおう」

紫の邪気に包まれたウエボルトの身体がみるみる大きくなっていき・・・





〜〜〜〜〜〜〜


作戦室、ギャロンは一声


ギャロン「ウエボルトが出現、昨日待機していた場所から移動を開始しました・・・しかし反応が大きくなっています、このまま行けばG49からG50の市街地に侵入します」



龍太郎は勢い良く椅子から立ち上がって


龍太郎「我々が危惧していた事態になったということか・・・」



そんな作戦室に入室してきた英治


英治「行きましょう、今度こそ倒してみせます」


龍太郎は英治を見て


龍太郎「・・・よし、英治とギャロンと加奈はアームトリニティで出動、聖也は地上で人々の避難を急がせてくれ」



それを聞いた剣斗は椅子から立ち上がって


剣斗「ちょっ、キャップ!俺は・・・くっ!」


言葉の途中で右足を抑えた剣斗


昨日の傷はまだ癒えている訳もなかった


龍太郎はそんな剣斗に


龍太郎「お前はまだ出動出来る状態ではない、ここで待機だ」


龍太郎は視線を剣斗から一同を順番に見て


龍太郎「では、ARM出動だ」


「オッケーキャップ!」


剣斗以外のメンバーは防具、ヘルメットを装備し出動した



剣斗は椅子に座って


剣斗「へっ、今日ばっかりはあいつらに任せておいてやるっての」


龍太郎は剣斗を見て少し微笑み


龍太郎「ふっ、元気なのは助かるよ、剣斗」




〜〜〜〜〜〜〜


市街地で猛威を振るうウエボルト


銃撃で建物を次々と破壊していく



ウエボルト「さぁ私を楽しませる極上の気を持つ者よ、出てくるがいい!」



そう口にするウエボルトの背中に光子砲が命中


ゆっくりと振り返るウエボルトの視線の先にアームトリニティが


ウエボルト「ほう・・・昨日の地球人どもか、少しは楽しませる気があるようだが?」



コックピットで英治はサングラスをしたまま


英治「今度は負けないぞウエボルト・・・ミッションスタート・・・ッ!」


光子砲で次々攻撃を仕掛ける


ウエボルトもその攻撃には多少の効果は見られる



ウエボルト「ほうこれはなかなかのものである・・・少しは力を出して応えてやらねばな」



ウエボルトは腕を交差させると紫の邪気を少し放出させる



そして一方、アームロディーを停車させて降車した聖也は周りを見渡し避難を急がせている



そしてウエボルトを睨み


聖也「やっぱりあいつも無理矢理悪感情を前面に出されてるだけなのか?だとしたら一刻も早くリヴァーの力でどうにかしないと・・・」


そう小さくつぶやいた


ウエボルトの反撃の銃撃が数発命中するアームトリニティ



英治「くっ・・・!」


隣のギャロンは


ギャロン「これくらいの攻撃なら耐えられます、あまり私の自信作を舐めないでもらいたいですね」


英治はギャロンを一目見てからウエボルトに視線を戻し


英治「・・・あぁ、どうやら大作なようだ」



そして聖也は周りを見渡し


聖也「よし、これくらいで良いな」


避難を終了させてウエボルト目掛けて走り出す


そしてアザドスティックを手にリヴァークリスタルを差し込んで走りながら前に突き出した


『アザドスッ!リヴァーッ!』


聖也「ファイトッ!アザドォォォス!!!!!」


引き金を引いた聖也が青い光に包まれる


そしてウエボルトから少し離れた場所にアザドス・リヴァーが登場した



ウエボルトはアザドスを見つめ


ウエボルト「おぉ・・・その気、お前が私が探し求めていた存在であるか」


嬉々とした態度で口にするウエボルト


アザドスはゆっくりと構えを取って


アザドス(聖也)「お前のその邪気、取り払ってやる」


ウエボルトは有無言わず銃を放つ


アザドスは側転で回避


ウエボルトはまだまだと言わんばかりに連射


アザドスは続いて連続バック転で回避していく


そしてバック転終わりにすぐさまジャンプ


空中で前宙してウエボルトの背後に着地


互いに振り向く


そしてアザドスは振り向きざまに左手で相手の胸に掌拳を喰らわせる


少し引き下がって怯むウエボルト


アザドスはその隙を突いて接近し両手に青い光を纏わせる


アザドス(聖也)「アザドス・・・プリフィケーション・・・ッ!」


そのまま相手の腹に両手を突いた


ウエボルトの動きが止まって邪気が抜けていく


それを見たアザドスは


アザドス(聖也)「よし・・・」


少し安堵するような声を発した



ウエボルト「・・・なんだその攻撃は?」


アザドス「!?」


ウエボルトはアザドスの顔を見て少し首を傾げた


するといきなりキックを繰り出しアザドスを突き放す


アザドス(聖也)「なっ、お前は無理矢理暴れさせられてるんじゃないのか!?」


ウエボルトはそれに対して左手でパンチを繰り出す


さらにアザドスを突き放すと


ウエボルト「お前は何を言っている?私はさらなる強き者と戦うために自らの邪気を強くしてもらっただけに過ぎない、無理矢理ではなく自らの意志で戦いに趣いている!!!」



格闘技を連打しアザドスは押され気味だ



アザドス(聖也)「なんて事だ、最初から邪な心を持つ相手には浄化の力も意味を成さない・・・!」


ウエボルトは銃撃を連発


アザドス「ググッ!ガァッ!」


全て命中し倒れ込むアザドス


ウエボルトはそんなアザドスに冷たく


ウエボルト「お前もつまらない理由で戦ってるのか?だとしたらガッカリである!」


心底つまらなさそうに発言するウエボルト



ウエボルトはアザドスへと迫り銃を構える


すると右腕に光子砲が命中


ウエボルト「むっ・・・」


それはアームトリニティだった


コックピットで英治は


英治「相手はアザドスだけじゃないぞ、それにお前こそつまらない理由で武器を握るんじゃない」


ウエボルトの横を通り過ぎて旋回したアームトリニティ


英治はアザドスに向かって


英治「アザドス、力を貸してくれ・・・俺は・・・俺たちは負けるわけにはいかない・・・!」


その願いを聞いたアザドスはゆっくりと立ち上がりながら頷いて返す


そしてウエボルトを見つめ


アザドス(聖也)「武器とは何かを守るためにあるもの、傷付けるだけの物じゃないってことを教えてやる!」


聖也はクリスタルをウエポンに差し替えて再び引き金を引く


『アザドスッ!ウエポンッ!』



アザドス・リヴァーからアザドス・ウエポンへと姿を変えた



額を一度なぞってアザドスラッガーを右手に持つアザドス


ウエボルトは少し距離を置いて


ウエボルト「少しはその気になれたか・・・良いだろう、楽しませてくれ」


アザドスの横に静止したアームトリニティ


英治はアザドスを見て頷く


アザドスをそれを見て疼いて返す


英治「・・・ギャロン、加奈、分離状態だ・・・行くぞ」

ギャロン「了解です、英治さん」

加奈「わかりました」


アザドスが走り出すと同時に分離したアームトリニティ


接近戦のアザドスは優勢に戦いを進めていく


アザドス「ドォワッ!ショォゥワッ!!!」


斬撃を喰らわせ隙を突いてアームトリニティの分離した三機の牽制が入る


見事な連携攻撃の前に追い詰められていくウエボルト


アザドス「ヘェェェヤッ!!!」


渾身の一撃を喰らって転がり込むウエボルト


アザドス(聖也)「タチの悪いお前はここで倒すのみ!とどめだ!」


アザドスラッガーを目の前に空中静止させた


αのコックピットにいる英治はモバイルで


英治「ギャロン、加奈、こっちも合体してアーム・ストライカーだ」


ギャロンと加奈は声を揃えて


「了解」


と返事


空中合体したアームトリニティ


ウエボルトはゆっくりと立ち上がり


ウエボルト「ほう、これはなかなかのもの・・・!」




アザドス(聖也)「アザドス・・・ノックインパクトッ!!!」


両手でスラッガーを弾くと凄まじい速度でウエボルトに命中


ウエボルト「ぐぐっ!!!」


少し引き下がったくらいでなんとか踏ん張るウエボルト


ウエボルト「まだだ・・・まだやられはせんぞ、フフッ」


状態とは裏腹に言葉に少し余裕が感じられるウエボルト


だがアザドスは突き放すように


アザドス(聖也)「あぁ、でもこれで最後・・・今だ!!!」


アームトリニティに向かって叫んだ聖也


アームトリニティの先端にエネルギーが集まる


コックピットの英治は


英治「喰らえ、アームストライカー・・・!」


放たれたオレンジ色の光線は狙い違わずウエボルトの胸に命中



ウエボルト「うおっ・・・くくっ、強き者の敗れし私・・・これ以上なき満足感だ・・・」


そう言いながらゆっくりと倒れ爆発を起こした



アザドスはそれを見て体勢を整えスタンディングポーズ


その横を飛行して帰投しようとするアームトリニティ


英治はアザドスの横顔を見つつ


英治「助かった・・・アザドス、ありがとう」


そうつぶやいてから気を取り直したように


英治「ミッション終了・・・これより帰還する」




〜〜〜〜〜〜〜


訓練室の一角にある射撃場で一人射撃の練習をしていた英治


黙々と的に向かって射撃をしていると


「・・・なんだ、先客がいたか」


と聖也の声


英治は聖也を一目見てからアームシュートを腰に戻し


英治「心配するな新入り、俺はもう戻るところだ」


聖也はその横に立ってアームシュートを手にすると


聖也「素直じゃないねぇ」


英治は部屋を後にしようと歩きつつ


英治「お前も足を引っ張らないように訓練するんだな」


聖也は引き金を引く


すると一発で的の中心部に命中させた


聖也「へっ、一発だ」


英治「・・・まぐれだ」


聖也は思わず英治を見て


聖也「はっ?じゃあ見とけ、もう一回やるから!」


英治はそんな言葉には反応せず


英治「新入りの射撃を見続けるほど俺は優しくはない」


そう言って部屋をあとにした


聖也「ムッカ、いつまでも新入り呼ばわりとは気に食わねぇ・・・」


聖也は新しい的を用意し射撃開始


しかし中心部になかなか当たらない


聖也「あっ、あれぇ?」



聖也はふと扉を見て


聖也「・・・まぐれ・・・だったか・・・?」




廊下を歩く英治、その目はどこか次の戦いに備える戦士の眼差しをしている



ARMもアザドスもさまざまな戦いを経て、成長していくのだろう



そう感じさせる、今回の戦いであった




〜ED〜


明日へ向かう光に乗って 闇を進んでいく
友の声を聞きながら行くさ かけがえのない未来
倒れそうになっても 君の手を掴む誰か
例え離れてても 聞こえてるさ
支える声明が

目を覚ませ勇気 解き放て力
君は一人じゃない 信じ合える仲間が
共に未来へ進んでく



〜次回予告〜


加奈「人工衛星の反応が突如として消えました、その人工衛星の調査及び回収をARMが引き受けることとなりました」

人工衛星を回収したARM、だが基地に異変が起こる

加奈「宇宙細菌と呼ばれるものでしょうか、次々と研究員たちに異変が」

その細菌をばら撒いているのは人工衛星に付着していた液体状の生命体だった

加奈「どうしたものでしょうか、この生命体を倒す鍵となるものが何なのか調べる必要があります」

アザドス、そしてARMの危機、どう乗り切るか?

加奈「次回、【忍び寄る宇宙細菌】、私の表情に少しだけ変化が見られるかもですね」
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投稿者:執筆:K

ウルトラマンアザドス 第15話 A

剣斗の研修生の頃の同期だった芹亜と謎の異空間調査となったのだが・・・


剣斗「その態度、上等だ生意気女め、研修生の頃に成績優秀だったからって調子に乗るのは今でもってか?いやいや、冗談好きですね芹亜さん」

芹亜「あらあら、成績で負けたのが余程悔しかったの?あなたこそ冗談そこそこにして欲しいもんですよ剣斗さん」

剣斗「成績で負けた?あれれ?訓練機操縦や近接武器を扱った試験でこの俺に負けたのに何の冗談だよ?」

芹亜「えぇ?射撃や筆記はこの私の足元にも及ばなかったのに何言っちゃてるのあなた、負けたって言っても微差だったじゃない、それで勝ったつもりなのかしら?」


剣斗「はぁ?微差は大差なんだよ!わかってないねぇ・・・これだから勘違い女は・・・」


芹亜「あなたにだけは言われたくないわよ、女性研修生の大半にナンパして失敗したチャラ男さん」


剣斗「大半じゃねぇ!たったの三人だ!捏造すんじゃねぇ!」



こんな感じで犬猿の仲のような関係であった



調査に向かった一行、その最中にアームスターに搭乗していた剣斗と芹亜が異空間の中へと引きずり込まれてしまった


ギャロン「では皆さんに簡単に説明しましょう・・・今回の新戦闘機であるアームトリニティは今のような事態に向き合うことが出来る戦闘機です、すなわち異空間突入が可能となるのです」



その間にギャロンは新戦闘機、アームトリニティを完成させた


これで異空間への突入が可能となる


スペガルンと呼ばれる怪獣は異空間の主、それに狙われる剣斗と芹亜



二人の危機にアームトリニティが登場


分離しギャロンと英治は剣斗と芹亜を救出する



攻撃を受けた聖也が乗るβ


聖也はその際にアザドスへと変身を遂げ、無事にスペガルンを撃破することに成功



そして戦いが終わり・・・


作戦室で向かい合う芹亜とARMの面々


龍太郎「この度、協力していただき感謝する・・・ありがとう」


芹亜は微笑んで


芹亜「いえこちらこそ、素晴らしい戦闘機アームトリニティのおかげで助けていただきました・・・本当にありがとうございました」


礼をした芹亜、そして顔を上げて


芹亜「また機会がありましたら、よろしくお願いします」



そう言い終わると剣斗の前に移動



剣斗は腕を組むと


剣斗「なんだ?異空間の中での俺の頼れる行動に惚れたのか?だが残念、ストライクゾーンから外れている」



芹亜は呆れながら


芹亜「まだ何も言ってないでしょ、てかなんで私が勝手に振られてるのか理解に苦しむんですけど?私から願い下げよ」


剣斗は腕組みをやめて


剣斗「おう上等だ、その態度改めさせてやる!」


芹亜「いいわ、そういえば対決するって言ってたわね?受けて立とうじゃないの」



周りはまた始まったとばかりにそれぞれ席についた


ギャロンだけが興味津々に見つめている



剣斗「おっ、なんだやる気になったみてぇだな!逃げない事だけは褒めてやる!」


芹亜「どうせ私が勝つんだから逃げる理由なんてないんですけど?」


剣斗「よーし良いだろう!こてんぱんに・・・」


その言葉の途中で腹がなる剣斗


剣斗は腹を見てから芹亜を見て


剣斗「ついてこい!勝負内容が決まった!大食いだ!負けたほうが支払いな!」


芹亜「ちょっと!女性相手に大食いとかデリカシーの欠片もないわけ!?」


二人はそう言いつつ作戦室から移動を始めようとする


剣斗「俺の目からしたらお前はレディーに見られてないから無駄な事だ!そういう扱いされたかったら態度改めろ!」


芹亜「言ってくれたわね、あんたみたいな男の態度こそ改めさせてあげるわ!」



そんな言い合いをしつつ作戦室を後にした二人


そんな光景を見て聖也は



聖也「仲、良いんだなぁ・・・本当に」



と和やかな雰囲気を感じつつ口にした


それを聞いたギャロンが


ギャロン「えっ?あれが・・・ですか・・・?」



困惑したように問うギャロンに聖也は



聖也「・・・たぶんな」


と少し自信なさげに答えたのであった




〜OP〜


目を覚ませ勇気 自分自身の心の
絶望を裂いて 希望を灯す時
燃え上がる炎 悪の心を流して
その手に握る光を解き放て

大事な想い抱いて 未来のため戦う
飛び立て今 光を宿して

目の前の絶望に 立ち向かうその勇士 未来を刻む
一歩も引かないさ 勝利を掴むまで 戦えアザドス
You Hope



〜〜〜〜〜〜〜



宇宙から紫色の流星が地球に向かっている


何やら嫌な予感すら覚えさせるその流星



そして、作戦室では・・・



モニターでアームトリニティの画像を見つめる一同


ギャロンは椅子に座っている一同に


ギャロン「今回の戦闘機は私の自信作・・・しかし他にもさまざまな機能が備わっています、前回の任務で行った異空間突入、そして宇宙空間の飛行・・・そして」



そこで間を取ったギャロン



聖也「・・・? おい、何故黙る?」

剣斗もそれに続いて


剣斗「そうそう、早く喋って!」



ギャロンは声を張り上げて自信満々に


ギャロン「必殺光線、アーム・ストライカーを発射することが可能となるのです!」



聖也と剣斗は声を揃えて


「マジ!?」


と口にするが英治と加奈は冷静だった



英治「なるほど、それは確かに強力だな」

加奈「ARMの戦闘力に希望が持てます」


ギャロンはそんな二人に


ギャロン「もう付き合いも長いのであまり気にしなくなりましたが、今のは驚くところではないのですか?アンドロイドの私でもそう感じるのですが・・・」


英治はギャロンを見て少し笑い


英治「どうしたんだ・・・?」


ギャロン「いえ、聖也さんが入隊したことでようやく驚いてくれる人間が増えたと思っていまして・・・」



剣斗はそんな二人に


剣斗「本当にどうしてそこまで感情を隠せるのかねぇ」


と感心しながら口にした


加奈「・・・慣れ、とだけ言っときましょうか」



龍太郎はギャロンに


龍太郎「でっ、話を戻すがアーム・ストライカーは三機合体状態じゃないと使えないんだな?」



書類に目を通しつつ口にするとギャロンが


ギャロン「はい、その通りです・・・まぁ戦闘機の名がトリニティですからね」



聖也は頷きつつ


聖也「三位一体ってことだもんな」


ギャロンは聖也に


ギャロン「そうです、名前の由来がわかりましたか?」


聖也は頬を右手の人差し指で掻きながら


聖也「えっ?まっ、まぁ・・・最初から気付いてたが・・・」


そんなやり取りをしているとギャロンが


ギャロン「むっ?宇宙から謎の反応が地球に向かっています」


そう言って龍太郎を見て


ギャロン「調査に向かってもよろしいかと」


龍太郎は椅子から立ち上がって


龍太郎「大きさは?そして着地予想地点は割り出せそうか?」


ギャロン「大きさは全長5mほど・・・場所はG49ポイント付近かと思われます」



龍太郎はそれを聞いて


龍太郎「よし、全員アームロディーで出動だ!」


「オッケーキャップ!」


英治、剣斗、聖也、加奈の四人は防具とヘルメットを着用し作戦室を後にした




町外れの廃工場付近に落下した流星


爆発を起こし煙が立ち込める



そこへアームロディーが到着


降車する四人


四人は並んでアームシュートを手にする



その煙の中から足音が聞こえる


聖也「・・・来るぞ・・・」


聖也の声に身構える一同



煙が立ち込める中から出てきたのは全身黒色の装甲のような物を装備した宇宙人の姿だった


腰には銃のような武器が確認出来る、そして目の色は黄色だった



足を止めて四人を見る宇宙人


英治は有無言わせずアームシュートを構えるが剣斗がそれを手を掴んで制止


剣斗「待て、いきなり攻撃するもんじゃない!相手は善良な者かもしれんだろ!」


英治「・・・」


しかし英治の視線は宇宙人を見つめたままだった



そして宇宙人は顔を上げて四人を見つめる


「これはこれは・・・初めて出会った地球人がまさか防衛隊と来たか・・・」


そう口にした宇宙人に聖也は


聖也「俺たちは地球を守るARMというチームだ、お前は何者だ?」


宇宙人は右手を上げて聖也に指差すと


「人の名前を聞く前に名乗るといった態度は良し、それでは私も名乗らせてもらおう」


仁王立ちした宇宙人は


「私の名前はウエボルト、強き者と戦う事、そしてさらにはその者の命をこの手に奪う事、それに満足感、充実感を覚える者だ・・・」



ウエボルトと名乗った宇宙人は少し低い声でそう口にした


英治「・・・なんだと?」


ウエボルト「お前たちは武器を手にしている、そして地球を守るチームとも言ったな?ではさぞかし強くなくては困るな・・・この地球には私が求める極上の強者の気を感じ取ってやって来たんだ、前菜にはなるだろう?」



剣斗はウエボウトに


剣斗「ロクでもない奴だったらしい、もっと人を見る目には自信があるつもりだったが・・・」


隣の加奈が律儀に


加奈「どこからそんな言葉が出てくるのか気になるのですが」


と突っ込んだ


しかし聖也は相手の出方を伺ったまま、そしてその表情は険しかった


聖也(極上の強者の気・・・?)

ウエボルトの言う『極上の強者の気』が気になっているらしい





ウエボルトは腰にかかってる銃を手にし


ウエボルト「では早速だが戦を交えよう」



英治は加奈を見て


英治「加奈は下がれ、俺たち三人で戦う」


加奈「わかりました」


加奈はそう言って三人から距離を取る


ウエボルトはダッシュし三人に接近してくる


三人はアームシャフトを手にして応戦


激しい立ち回りを繰り広げる



ウエボルト「ほう、少しくらいは力を出しても良さそうではある」


少し距離を置いたウエボルトは腕を交差させた


するとどこかで見たことあるような紫色の邪気が発生した



それを見た聖也は驚きを隠せなかった


聖也「この邪気・・・ゴダインを支配していた邪気と同じもの・・・!?」


ウエボルトは腕を下ろして改めて構える


ウエボルト「さて、再開だ」


しかし聖也は


聖也「お前、その邪気・・・まさかお前がゴダインを悪感情に支配させた者なのか?」



その言葉にウエボルトは首を傾げ


ウエボルト「ゴダイン?誰だそれは?そんな無駄口よりかかってくるがいい」



それを聞いた聖也は


聖也「なるほど、お前は違うらしいがその邪気に関しては見覚えもあるし見過ごせない、お前も悪感情に支配されてるのなら・・・!」


聖也(それをリヴァーの力で解放するだけのこと!)


聖也がダッシュすると英治も続いてダッシュして接近する



ウエボルトは聖也と英治をパンチで突き放すと背後から走ってきた剣斗の右足に銃撃


命中し膝をつく剣斗


剣斗「ぐっ!!」


ウエボルトはそのまま剣斗に右足でキック


蹴られた剣斗は転がり込む



剣斗「くっそ・・・がぁっ!?」


剣斗は立ち上がろうとするが足に激痛を覚え立てない


聖也「剣斗!」


英治はそれを見てアームシュートでウエボルトの頭に射撃


命中したがなんともない感じのウエボルト


ゆっくり振り返ってウエボルトは英治を見て


ウエボルト「狙いは確かだったが、いかんせん弱すぎる・・・武器を手にする者は強くなくてはならない、要するにお前は武器を持つ資格などない」


英治は構えたまま立ち上がって


英治「武器というのは何かを守るための物、お前のように誰かの命を奪う者に持たせる事こそが許されないことだ」


ウエボルトは馬鹿にするように笑い


ウエボルト「ハハハッ!如何にも弱者が口に出す言葉である」


ウエボルトはジャンプして銃を構える


防具の何箇所かに射撃し火花が散る


英治は少し引き下がる


英治「くっ!」


着地したウエボルトは回し蹴りを英治に喰らわせる


突き飛ばされた英治は転がり倒れる



英治「ぐはっ・・・!」


聖也は英治に駆け寄り


聖也「おい、英治!」


英治「馬鹿、俺に構うな」


聖也はウエボルトを睨み


聖也「てめぇ!」


怒りを露にした聖也に対してウエボルトは


ウエボルト「お前たちでは私を満足させる強さなど持ち合わせてはいない、私はその気を持つ強者が現れるまで待機することにする・・・お前たちにはもう用はない、帰れ」



冷たい口調でそう口にされた聖也たち



英治「くっ・・・!」


ウエボルトは一同に背を向けその場から歩いて去っていく




〜〜〜〜〜〜〜



その夜、作戦室では・・・



ギャロン「ウエボルトはG48ポイント近辺の山で動きを止めています」


椅子に座っている英治、剣斗、加奈、聖也


剣斗の右足は包帯が巻かれている


聖也「本当に待機したままってか・・・」



加奈「・・・ウエボルトが言っていた極上の強者の気というのはウルトラマンアザドスの事でしょうか・・・?」


そんな疑問を口にすると聖也は

聖也「それは俺も気になっていた、アザドスなら戦うだけの目的で現れる訳はない、ウエボルトがこのまま待機しているならこっちが手を出すわけにも・・・」


そう口にすると加奈は聖也を見て


加奈「随分と根拠がありそうな発言ですね」


そう言われた聖也は少し目を逸らして


聖也「別に根拠があるってことでは・・・」


アザドスへ変身するのは自分自身、だからこそ戦いが好きなウエボルトの相手は少し気が引けるという気があった


しかしリヴァーの力で相手の邪気を沈めたいという想いも少なからず持っている



すると英治は席を立って作戦室から出て行った


その背を見て聖也は下唇を噛み締めた



剣斗は聖也を見て


剣斗「誰よりも悔しいのは英治だ、あれだけの言われようだったしな・・・しかしアザドスが現れないとなると・・・」



その言葉の続きを言うようにギャロンが


ギャロン「えぇ、誘き出すために現れるかもしれませんね」


龍太郎は皆を見て


龍太郎「その時はもう一度交戦する他ない・・・この星を守る事こそが我々の使命であるのだからな」



龍太郎の言葉に各自頷くのであった




〜〜〜〜〜〜〜


訓練室の一角にある射撃条では一人勤勉に射撃に励む英治の姿が見られた


的を見つめ引き金を引く彼の目は鋭い目付きをしている


放たれた弾は的の中心部を射抜いた



英治はアームシュートを下ろして表情を引き締めたままであった



何か決意を固めたようなそんな表情にも見えていた




Bへつづく
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投稿者:執筆:K

ウルトラマンアザドス 第14話 B

うつ向けに倒れていた剣斗


ゆっくりと目を開けて


剣斗「・・・ここは?」



ゆっくりと立ち上がり周りを見渡す剣斗



そこは空の色が紫に染まった岩場であった



剣斗「・・・異空間の中・・・ってことか・・・」


すると彼は背が重いことに気付く



後ろを振り向くとパラシュートが目に入った



剣斗「パラシュート・・・あぁそうか、咄嗟に脱出装置を使ったんだっけか」



剣斗は背負っていたパラシュート装置を外して少し足を進めた



そして同じくうつ向けで倒れていた芹亜が目に入る


剣斗はすぐに駆け寄って呼びかける


剣斗「おい!しっかりしろ」


呼びかけに目を覚ました芹亜はゆっくりと起き上がって


芹亜「ん・・・あぁ異空間の中ね・・・」


剣斗「あぁ、まさかこんな事になっちまうとはなぁ・・・」


芹亜はゆっくりと立ち上がって剣斗と同じくパラシュート装置を外して



芹亜「・・・助けに来れるかどうかはARMの皆さん次第ね・・・情報が役立てばいいけど・・・」



そんな事を口にした芹亜に剣斗は


剣斗「情報・・・?」



と疑問を口にした



〜〜〜〜〜〜〜


作戦室に帰還していた英治たち三人



英治はモバイルの画面を龍太郎に見せた



龍太郎「これは異空間内の情報か・・・?」


その問いにモバイルを下ろした英治


英治「はい、異空間に引きずり込まれる際に送ってきたようです・・・何かの役に立てばということでしょう」



英治はモバイルを操作し異空間内の情報を全員のモバイルに送信し共有させた


モバイルを見る一同


聖也「酸素が薄い?ってことか救出するなら早くしないと・・・」



加奈は聖也に


加奈「助けると言っても次に特異点が発生するタイミングなんてわかりませんしそもそも突入しても帰る術があるかどうかが問題です」



問題は難航していた様子だった




〜〜〜〜〜〜〜



異空間、岩場を進む剣斗と芹亜



剣斗「・・・なるほど、引きずり込まれる際にお前がみんなに異空間内の情報を送信してたってことか・・・」


芹亜は横目で剣斗を見て


芹亜「そういうこと、どう?少しはやるでしょ?」



自慢げな芹亜に剣斗は


剣斗「あぁ、咄嗟の判断はさすがだな」


と返された芹亜は少々困惑


芹亜「えっ、あっ、ありがと・・・」


話題を変えようとする芹亜は


芹亜「それより、どうしてアームスターから脱出を・・・?」


その問いに剣斗は


剣斗「その事だが、突然の出来事だったからあまり覚えてない・・・何かすげぇ危機を感じて脱出装置を作動させたんだと思うが・・・」



芹亜はそれを聞くと


芹亜「・・・ま、まぁ結果オーライな事を信じる事にするわ」



剣斗は半笑いで


剣斗「あぁ、そうしてくれ」



そんな話をしていると芹亜は途端に足を止めた


剣斗もそれを見て足を止めた


剣斗「ん?どうかしたか?」


芹亜が何かを見つめてそれに向かって指を差す


剣斗はそれを目で追っていくとそこには無残な姿の旅客機が



剣斗「・・・おいおい、ありゃひでぇ・・・」



芹亜「・・・調査してみましょ?」



剣斗「それに関しては異議なしなしだな」



二人はその無残な姿の旅客機へ向かって足を進めていった



〜〜〜〜〜〜〜


切羽詰ったような雰囲気に包まれていた作戦室


そこへギャロンが入室してきた



ギャロンはそんな一同を見て


ギャロン「何やら暗い表情ですが、今からする報告は笑顔で聞いてもらわなくてはいけない気がしますが」



ギャロンを見つめる一同


聖也「ギャロン、ずっと開発組と篭りっきりだったがどうしてたんだ?今こっちは異空間に閉じ込められた剣斗と協力者である芹亜の心配で・・・」



ギャロンは右手で聖也を話を制止すると


ギャロン「事情は知っています、趣味が悪いと思われるかもしれませんが盗み聞きはしてましたからね」


ギャロンはそう言って右手を自身の頭に添えた


龍太郎はそんなギャロンに寄り添って


龍太郎「で、我々が笑顔で聞ける報告とは?」


ギャロンは龍太郎を見つめて



ギャロン「ついに完成したんですよ、新戦闘機が・・・【アーム・トリニティ】が!」



〜〜〜〜〜〜〜



旅客機の元で探索する二人


芹亜「やっぱり生存者はいなさそうね・・・」



すると剣斗が


剣斗「おーい、こっちに来てくれ」


芹亜はその声を聞き剣斗の元へ



剣斗は破壊された操縦席らしき場所でメモを発見した


それを開いて目を通していたようだ


芹亜「メモ?それがどうかしたのかしら?」


剣斗はメモを黙って芹亜に渡す


芹亜がメモに目を通すとある一ページにはこう記されていた




「逃げられない・・・やがては怪獣の餌食だ」



芹亜は剣斗の横顔を見て


芹亜「ねぇ、これって・・・」


剣斗「・・・怪獣で少しだけピンと来たような気がする・・・」



芹亜はその言葉に首を傾げた



すると遠くから



「グォォォォオゥ!」



怪獣の鳴き声のような音が



剣斗と芹亜は顔を見合わせ


剣斗「聞こえたな?」


芹亜は黙って頷く



二人は揃ってその旅客機から離脱する



外に出た二人は周りを見渡す



するともう一度怪獣の声が



剣斗と芹亜はその方向をに顔を向けると


剣斗「向こうから近付いてくる・・・」



目を凝らして見つめる二人


その方向から四足歩行で黒い岩肌のような身体に赤い瞳を光らせる怪獣が接近してきているのが伺えた


この怪獣こそが異次元怪獣スペガルンである


芹亜「あの怪獣がこの空間の主ってことね・・・」


剣斗「あの怪獣・・・あぁ、思い出した!」



〜回想〜



異空間に引きずり込まれたアームスター



コックピット越しに周りを見渡す剣斗


後部では既に芹亜が気絶している



するといきなり前方にスペガルンを目視


剣斗は咄嗟にレーザー発射と脱出装置を作動させた


スペガルンは攻撃に少し怯み、空中へと投げ出された二人


パラシュートが開いて爆風に流された


剣斗はそこで気を失った



〜〜〜〜〜〜〜



剣斗「あいつを攻撃したと同時に脱出したんだった・・・攻撃の爆風で上手く流されて助かったってことだったのか・・・へっ、俺はラッキーだな」



芹亜は若干呆れながらも


芹亜「悪運が強いっていうのよそれは・・・でも本当に結果オーライだったわね」



剣斗「おう、そうだろ?なんなら対決はお前の負けで勘弁してやらんこともないぞ」



芹亜「なんでそうなるのよ」


二人はそう言いつつもスペガルンから距離を置くようにその場を後にする




〜〜〜〜〜〜〜


作戦室、ギャロンの前に整列する英治、加奈、聖也


ギャロン「では皆さんに簡単に説明しましょう・・・今回の新戦闘機であるアームトリニティは今のような事態に向き合うことが出来る戦闘機です、すなわち異空間突入が可能となるのです」



頷く三人


ギャロン「特異点を見つける必要もありません、時間がありませんのでこれくらいにしてすぐに出動準備といきましょう」



ギャロンの言葉を受けて龍太郎は三人に


龍太郎「これよりARMは異空間に突入し剣斗と芹亜の救出、そして脅威が存在した場合その脅威を撃滅する」


ギャロン「いきなりの実戦です、私も同行させていただきます」



龍太郎「うむ、わかった、では全員、出動!」



「オッケーキャップ!」


三人は防具、ヘルメットを装着し作戦室を出る


それに続いてギャロンも退室


龍太郎は出入り口を見つつ


龍太郎「頼んだぞ、みんな」



〜〜〜〜〜〜〜


アームトリニティに乗り込んだ四人


コックピットは前部、後部に二人がけとシートが存在する


前部に英治とギャロン、後部に聖也と加奈が


英治はサングラスを装着し

英治「アームトリニティ、発進!」


レバーを引いてエンジンが始動しゆっくりと飛び立つアームトリニティ


発射口から飛び立つ新戦闘機



コックピットではギャロンが何やら捜査を行っている


ギャロン「フィールドチェンジ、始動します」


機体が電撃を纏う


英治はギャロンに


英治「異空間と言っても本当に剣斗たちのいる空間に行けるのか?」


ギャロンは心配無用とばかりに


ギャロン「今この地球で感知されてる異空間は一つです、そこに行けば剣斗さんたちがいることでしょう」


加奈「すごいですね」


顔色一つ変えずに口にした加奈を見た聖也は


聖也「いや、加奈もすごいがな・・・ある意味」



アームトリニティはそのまま飛行中、ねじ曲がるようにして姿を消した


異空間突入に成功したのだろう



〜〜〜〜〜〜〜


岩場に隠れている剣斗と芹亜


芹亜は屈んで息を上げていた



剣斗はそれを見て


剣斗「そうか、酸素が薄い場所だってのをすっかり忘れてた・・・このまま移動しても埒が明かない・・・あいつは未だにこっちに来てる」


そう彼らが隠れている場所にスペガルンが接近してきていた


スペガルンは明らかに剣斗たちに気付いて迫ってきている様子だった



するとそこへ・・・



突如光に包まれながらアームトリニティが出現



剣斗はそれを目にして


剣斗「なんだあれ!?」



アームトリニティのコクピットでは



聖也「すげぇぇぇ!本当に異空間!」


しかし聖也以外はスペガルンを見て


英治「あいつがここの主か・・・」



ギャロンは聖也と加奈に


ギャロン「お二人はそれぞれβとγに乗り移ってください、特に聖也さんは機体操縦があまり実戦的ではないのはわかってますが今は緊急事態です、お願いします・・・準備ができれば通信でお伝えください」



聖也「頼られてるのか馬鹿にされてるのかわからないけど、やってみるよ」



二人は後ろにある乗り換え扉を経て移動



聖也「オッケーだ」


加奈「大丈夫です」


βとγはそれぞれアームスターと同じようなコックピット構図となっている



ギャロン「わかりました、英治さん・・・分離レバーを引いてください」


英治は右隣にあるレバーを引く


するとアームトリニティは三機に分離した



ギャロン「私たちはすぐに着陸して剣斗さんたちを、居場所はモバイルで特定出来ました」



英治「わかった」



トリニティαは着陸


スペガルンに対して攻撃を開始するトリニティβとトリニティγ



剣斗は芹亜に寄り添って


剣斗「どうやら助けだ、もう少しの辛抱だぞ」


芹亜「こんなところでくたばってたまるもんですか・・・」



剣斗たちの元へ英治とギャロンが



ギャロン「ご無事で何よりです」


剣斗「おぉ、ギャロン!というかあの戦闘機は一体・・・?」



ギャロン「自信作です」


その言いつつ芹亜に肩を貸すギャロン


剣斗も立ち上がって


剣斗「へぇ、ってことは例のやつってことか!」



英治「いいから行くぞ、ただでさえ酸素が薄い場所だ・・・長居は出来ない」



四人はαへ移動を開始



スペガルンは攻撃に耐性がついてきたのか着陸してるαを狙うためそちらに足を進める




それを見た聖也は


聖也「あっ、そっちじゃなくてこっちだろ!」


並行していたβとγ、しかし速度を早めたβが先行



加奈「聖也、危険です」


聖也は光子砲を連射させる


スペガルンはそれを受けて振り向いて口から赤い光弾を発射した



命中してしまったβ


聖也「なんてこった!新品に・・・」



それを見ていたギャロンたち


英治「あの馬鹿・・・」


ギャロン「大丈夫です、あの攻撃では不時着しませんよ」


剣斗「気絶してなきゃいいが・・・」




煙を上げるβ


聖也はそれを見て


聖也「まぁここは一つ、自演でもしておくか」


アザドスティックを取り出した聖也はアザドスクリスタルをセットし前に突き出し叫ぶ


聖也「ファイトッ!アザドス!」


引き金を引くとアザドスが出現しβを両手で持ってゆっくりと地に下ろした



一同安堵の表情


芹亜「あれがウルトラマンアザドス・・・」


ギャロンは皆に


ギャロン「今のうちです、さぁ早く」


三人を促しαへと駆け足で向かう


アザドスはスペガルンを見て飛びかかる


上半身を掴んで右足で膝蹴り


スペガルンは至近距離から光弾を発射


アザドス「ヌッ!」


回避出来ず攻撃を受けて吹っ飛ぶアザドス



転倒しなんとか起き上がる


アザドス(聖也)「環境のせいか、いつもにも増して戦いづらい気がする・・・」


スペガルンはダッシュでアザドスに向かってくる


アザドスは迎え撃とうと構える


するとスペガルンは屈んでアザドスの右足に噛み付いた



アザドス「ヌォゥッ!」


左手で顔面を殴って必死に振りほどこうとしている



アザドス「フンッ!ドリャァ!」


左足でアゴに膝蹴りを喰らわせた


スペガルンはたまらず転がり込む



アザドスは左膝をついて右手を右足に添える



それと同時にαに乗り込んだ四人


ギャロン「英治さん、アザドスを援護しましょう」


英治「わかった、任せろ」


ギャロンは通信で加奈にも


ギャロン「加奈さんもお願いします」


加奈「了解です」



αは上昇



立ち上がったスペガルンは光弾を連発


アザドスは回避出来ず攻撃を受け続ける


アザドス「グォッ!ンガァァッ!」


仰向けに倒れて苦しむアザドス、胸のランプが青から赤へと変わって点滅を始める


スペガルンはゆっくりとアザドスに接近していく



その背後からαとγが接近


英治「加奈、タイミング合わせて発射だ」


加奈「わかってます」


同時に光子砲を発射しスペルガンの背中に猛攻撃


思わず怯んで振り返るスペガルン


アザドスはその様子を見つつゆっくりと立ち上がる


アザドス(聖也)「ありがとう・・・さて、反撃と行こうか」


アザドスは足を痛みを堪えてダッシュ


背を向けていたスペガルンの尻尾を掴むと


アザドス「・・・ウォォォォッ!!!」


ジャイアントスイングを敢行



三回ほど回してから投げ飛ばす


投げられたスペガルンは岩に打ち付けられそのまま地面に横たわる


アザドスは体勢を戻して構える


スペガルンはゆっくりと立ち上がってアザドスを睨む


アザドスは一連の動作をしてから両腕を十字に組んで


アザドス(聖也)「アザドウム光線ッ!」


赤い光線を発射しスペガルンに命中させた


まともに受けたスペガルンは爆発四散



構えを解いたアザドス、その光景に隊員たちは各それぞれ喜びを顕した



〜〜〜〜〜〜〜


作戦室で向かい合う芹亜とARMの面々


龍太郎「この度、協力していただき感謝する・・・ありがとう」


芹亜は微笑んで


芹亜「いえこちらこそ、素晴らしい戦闘機アームトリニティのおかげで助けていただきました・・・本当にありがとうございました」


礼をした芹亜、そして顔を上げて


芹亜「また機会がありましたら、よろしくお願いします」



そう言い終わると剣斗の前に移動



剣斗は腕を組むと


剣斗「なんだ?異空間の中での俺の頼れる行動に惚れたのか?だが残念、ストライクゾーンから外れている」



芹亜は呆れながら


芹亜「まだ何も言ってないでしょ、てかなんで私が勝手に振られてるのか理解に苦しむんですけど?私から願い下げよ」


剣斗は腕組みをやめて


剣斗「おう上等だ、その態度改めさせてやる!」


芹亜「いいわ、そういえば対決するって言ってたわね?受けて立とうじゃないの」



周りはまた始まったとばかりにそれぞれ席についた


ギャロンだけが興味津々に見つめている



剣斗「おっ、なんだやる気になったみてぇだな!逃げない事だけは褒めてやる!」


芹亜「どうせ私が勝つんだから逃げる理由なんてないんですけど?」


剣斗「よーし良いだろう!こてんぱんに・・・」


その言葉の途中で腹がなる剣斗


剣斗は腹を見てから芹亜を見て


剣斗「ついてこい!勝負内容が決まった!大食いだ!負けたほうが支払いな!」


芹亜「ちょっと!女性相手に大食いとかデリカシーの欠片もないわけ!?」


二人はそう言いつつ作戦室から移動を始めようとする


剣斗「俺の目からしたらお前はレディーに見られてないから無駄な事だ!そういう扱いされたかったら態度改めろ!」


芹亜「言ってくれたわね、あんたみたいな男の態度こそ改めさせてあげるわ!」



そんな言い合いをしつつ作戦室を後にした二人


そんな光景を見て聖也は



聖也「仲、良いんだなぁ・・・本当に」



と和やかな雰囲気を感じつつ口にした


それを聞いたギャロンが


ギャロン「えっ?あれが・・・ですか・・・?」



困惑したように問うギャロンに聖也は



聖也「・・・たぶんな」


と少し自信なさげに答えたのであった




〜ED〜


明日へ向かう光に乗って 闇を進んでいく
友の声を聞きながら行くさ かけがえのない未来
倒れそうになっても 君の手を掴む誰か
例え離れてても 聞こえてるさ
支える声明が

目を覚ませ勇気 解き放て力
君は一人じゃない 信じ合える仲間が
共に未来へ進んでく


〜次回予告〜

英治「宇宙から強い者と戦う喜びを持つ宇宙人ウエボルトが襲来した」

ウエボルトの目的は地球に住む強い者と戦うこと、しかしウエボルトから見たことある邪気が?

英治「あの邪気はゴダインと同じ・・・?それより武器を命を奪うために使うなど断じて許せん」

ウエボルトは強敵である、英治が射撃で成す術がなかった

英治「このまま引き下がるわけにはいかない、俺たちは必ず勝ってみせる」

アザドスと協力しウエボルトを撃破できるか!?

英治「次回、【悪しき手の兵器】・・・ミッション・スタート・・・ッ!」
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投稿者:執筆:T

ウルトラマンアザドス 第14話 A

聖也はこれから一層ARMの一員としての使命を全うするため、尚子たちとしばらくは会えないということを伝えた


尚子たちからも背中を押された聖也の決意は固まった


そして、とある湖で行方不明者が続出するという報を受け、聖也と剣斗が調査に向かった



そこで見たのは謎の声に導かれる女性の姿、二人はその事をキャップたちに伝える



湖の調査は難航するかと思われたがギャロンの行動により解消、謎が解明された



攻撃を開始するARM、湖から現れたのはアクバルスと呼ばれる者だった


加奈は正体をこう推測した


加奈「人間の不の部分を食すと呼ばれる生物です、その存在は都市伝説とまで言われてましたがまさかこうして実物を見れるとは・・・と言いたいところですが先ほどの言葉を聞く限りその伝説を利用しこの湖に居座っていた宇宙人だと推測できます」


伝説を利用し人間の不の部分を食す宇宙人だと


聖也はアザドスに変身しアクバルスと対決



激闘の末、戦いに勝利したアザドス



戦いが終わって、ARM作戦室でのひとコマ


(アクバルスを倒した後、湖に閉じ込められた人々を救い出した・・・重傷者は居たものの不幸中の幸いと言うべきか死者は出なかった・・・しかし・・・)


(なんとか説得したけど、やはり人間に不の部分は必要ないのかもしれない・・・)


(不の部分は必要ないかもしれない・・・でもきっとあるのには理由がある・・・だって・・・)



聖也「だって不の部分が無いと嬉しい事が起こってもそんなに喜べないだろ?対になるものがあって初めて良い物の価値が出るってもんだし」


聖也なりの考えを口にするとメンバーたちは・・・



剣斗「熱い、熱いよ、熱いねぇ聖也、嫌いじゃないよその熱さ」



聖也はそれを聞いてあれ?と言いたげな表情に



加奈は隣で


加奈「剣斗が二人に増えたと解釈してもよろしいのでしょうか?」



英治「毒されたのか新入り」



聖也「ちょちょ!ちょっと待ってくれ!さすがにそれは嫌だ!」



剣斗は椅子から立ち上がって聖也に肩を組んできた


剣斗「へっへ、教育の成果かなぁ?」



聖也「そんなつもりは・・・おい!ニヤニヤするな!やめっ、やめろ!」


面倒に感じながら剣斗を払いのけようとする聖也



(でも、なんだろ・・・ここに入隊してからこんなに実感したのは初めてかもしれない)



聖也は抵抗しつつも少し微笑んで




(俺、ARMの一員になったんだなぁ)



そう心でつぶやいたのだった




〜OP〜


目を覚ませ勇気 自分自身の心の
絶望を裂いて 希望を灯す時
燃え上がる炎 悪の心を流して
その手に握る光を解き放て

大事な想い抱いて 未来のため戦う
飛び立て今 光を宿して

目の前の絶望に 立ち向かうその勇士 未来を刻む
一歩も引かないさ 勝利を掴むまで 戦えアザドス
You Hope



〜〜〜〜〜〜〜


【ARM異空間突入】

英治「アンバランス・ゾーン・・・?」


英治が突然、そう問いかけた


椅子に座る四人の横、龍太郎が立ったままその問いに答えるべく話を始めた


ギャロンは不在である

龍太郎「そうだ、10年前から定期的に確認される現象だ・・・ある場所が突然異次元の出入り口となり異次元に引きずり込まれる・・・というもの」


その言葉に続くように加奈が


加奈「その特異点となった場所は法則的な物は存在せず本当に気まぐれのように出現するというもので調査も難航してると聞きます、一体誰が何の目的で異次元とこの地球を繋いでるのかは不明ですが」



加奈の言葉に聖也は


聖也「引きずり込まれたら最後、出ることは不可能なのか・・・?」


その問いに加奈は首を傾げるだけだった



聖也の向かい側の剣斗は


剣斗「ふん、かなりの難問って感じだな・・・何か対策はあるんですか?」


剣斗は龍太郎にそう問いかけた


龍太郎は剣斗を見て少し笑うと


龍太郎「我々人間も何度もこの現象を察知しているんだ・・・異次元との繋がりが濃くなる場所がレーダーで発見出来るようにもなった・・・」


剣斗は椅子から立ち上がって


剣斗「やったじゃないですか!これで突入して調査すれば良いんでしょう?」


そんな剣斗に英治は


英治「簡単に言うな、引きずり込まれて帰ってこれるのかもわからない・・・調査と言ってもその異空間には何が存在しているのかすらわからない、迂闊に動けば死ぬことになる」


その言葉を聞いて渋々座る剣斗


すると龍太郎は


龍太郎「だが調査と言っても内側からではなく外側からでも出来る方法も・・・今回は協力者がいる・・・まずはその人が到着してから話を進めることだな」




剣斗はその言葉に首を傾げる


聖也も英治もそれは誰なのか気になるような表情を浮かべる


すると作戦室の扉が開いた


入ってきたのは青色のARMの隊員服色違いのよな服を着たショートカットの女性だった


見た目は20代前半、聖也たちと年齢が近い印象を受ける



剣斗「・・・おい」


小声でつぶやいた剣斗



女性は龍太郎を見て


「どうも和代キャップ、今回の調査に協力させてもらう美野 芹亜(みの せりあ)です、よろしくお願いします」



微笑んでから礼をした芹亜と言う女性

龍太郎の次に四人にも礼をする


龍太郎「君が協力者だったのか、よろしく」


芹亜は頭を上げてるとそれと同時に剣斗が椅子から立ち上がって


剣斗「おう、しっかり頼むぜ芹亜さん」


そんな剣斗に芹亜は


芹亜「あら、あなたARMに所属してたのね・・・気付かなかったわ」


鼻で笑うようにそう口にしてきた芹亜に剣斗は歩み寄って対峙



剣斗「その態度、上等だ生意気女め、研修生の頃に成績優秀だったからって調子に乗るのは今でもってか?いやいや、冗談好きですね芹亜さん」


芹亜も眉がつり上がっていき


芹亜「あらあら、成績で負けたのが余程悔しかったの?あなたこそ冗談そこそこにして欲しいもんですよ剣斗さん」


困惑した表情を浮かべる龍太郎


聖也も隣の加奈に


聖也「二人の仲、かなり良さそうだな・・・どんな関係なんだ?」


加奈は冷静な表情で


加奈「研修生の頃の話が出てたので同期とかじゃないですか?」


聖也「へぇ・・・そうなんだ・・・」


聖也も次第に困ったような顔に



二人の言い合いはまだ続いていた


剣斗「成績で負けた?あれれ?訓練機操縦や近接武器を扱った試験でこの俺に負けたのに何の冗談だよ?」


そんな煽りに芹亜は


芹亜「えぇ?射撃や筆記はこの私の足元にも及ばなかったのに何言っちゃてるのあなた、負けたって言っても微差だったじゃない、それで勝ったつもりなのかしら?」


剣斗「はぁ?微差は大差なんだよ!わかってないねぇ・・・これだから勘違い女は・・・」


芹亜「あなたにだけは言われたくないわよ、女性研修生の大半にナンパして失敗したチャラ男さん」


剣斗「大半じゃねぇ!たったの三人だ!捏造すんじゃねぇ!」



そんな言い合いに困っていた龍太郎、すると英治が冷たく一言



英治「どんぐりの背比べはそれまでにしてほしいもんだな」



その一言に二人は黙って目線を互いに外した



〜そして〜


椅子に座った四人、その横に龍太郎と芹亜が立っている



芹亜「早速ですが今回の調査に関しての話を・・・異空間は法則性もなく特異点が出現しある物を引き寄せるというものですが、レーダーでその特異点の発見を早めることも可能となりました」



隣で頷く龍太郎


芹亜「で、その特異点がどれほどの時間存在するのかというのも判明しました」



その言葉に英治は


英治「その時間はどれほどの長さなんだ?」


芹亜は英治を見て


芹亜「平均3時間です・・・でもこの数字は過去に確認されたものを全て合わせた平均の数字、最近の特異点は出現しても1時間足らずで消滅することが多くなりました」


加奈「なるほど、調査が難しくなってきたということですね」



芹亜はその言葉に頷いた



龍太郎「でも、今回は依頼を受けた・・・調査に関して何か手がかりがあるということだね?」


芹亜はその言葉にも頷いて


芹亜「はい、最近5回確認された特異点ですが、いずれも都内で発生したものです・・・別動隊は飛行機を所有してないので1時間弱しか発生しない特異点は調査できずですが・・・」


その言葉に続くように聖也は


聖也「アームスターがあるARMなら可能・・・それもここは都内からさほど離れてもいないからな」


芹亜「そういうことです」



英治「で、どういった調査をするんだ?」


その問いに芹亜は


芹亜「まずは特異点に向かい、特殊レーダーで異空間の空間内を調べます」


英治「・・・なるほど、それが可能ならば中に何があるのかわかるかもしれないということか」


芹亜は龍太郎を見て


芹亜「アームスターがいつでも出撃出来るように準備をお願いします」


龍太郎「了解だ、皆は基地で待機、特異点を発見次第に向かう」


龍太郎は次に剣斗を見て


龍太郎「剣斗は格納庫へ向かいアームスターの整備状態確認だ」


剣斗「オッケーキャップ!」


そう言って立ち上がる剣斗は作戦室を後にした



聖也も椅子から立ち上がって作戦室を後にした




〜〜〜〜〜〜〜



ゆっくりと歩いてやってきた聖也が辿りついた場所は格納庫だった


整備員に何か指示してる剣斗の様子が見られた


だが表情はいつもと違って真剣であった


聖也はそんな剣斗に近づいて


聖也「どうした?いつもと違って気が立ってる様子がするが?」


声をかけられた剣斗は聖也の方を向いて


剣斗「なんだ聖也、冷やかしに来たのか?」


少し笑いながらそう問うと聖也は首を少し振って



聖也「いいや、冷やかしに来たわけじゃないんだが・・・いつもと様子が違うと思ってな」


剣斗は整備中のアームスターを見つめながら


剣斗「まぁ同期がいる手前だ・・・足引っ張るわけには行かないってこった!むしろあいつに吠え面書かせてやる!」



それを聞いた聖也はなんだとばかりに笑った



剣斗「・・・?」


首を傾げる剣斗


聖也「いや、なんだかんだ内面は変わってないと安心したよ・・・その気合が空回りすることがないようにしないとな?」



その一言に剣斗は


剣斗「お前まで少し馬鹿にした感じで言いやがって、神ってる俺を甘く見るなよ」


そう口にすると整備員が剣斗の名を呼ぶ


剣斗はそれを聞いて整備員に頷いて返すと聖也に


剣斗「また後でな」


それだけ言い残し整備員の元に歩み寄っていく



〜〜〜〜〜〜〜


それから数時間が経った


作戦室に集まった全員に芹亜が


芹亜「特異点が発生しました、場所はB43ポイント・・・」


芹亜がそう言うと龍太郎は


龍太郎「幸いにもここから比較的近い場所だ・・・アームスターには特殊レーダーを積んで剣斗と芹亜が搭乗してくれ、英治、聖也、加奈はアームロディーで現場へ向かってくれ」


その言葉に剣斗と芹亜が一瞬だけ目が合ったがすぐに気を取り直したように龍太郎を見る


そして全員声を揃えて


「オッケーキャップ!」


そう口にして防具をつけてヘルメットを手にして作戦室を退室したのだった




〜〜〜〜〜〜〜


公道を走り現場へと向かうアームロディーの車内


運転席には英治、助手席には聖也、後部座席に加奈という構図だった



すると聖也が


聖也「アームスターにあの二人で大丈夫なのか・・・?」


と心配の声を発すると英治が


英治「・・・まぁなんとかなるだろう」



聖也は英治を見て


聖也「なんで最初言葉詰まったんだ」


英治「詰まらせてなどいない」



すると加奈は


加奈「まぁ剣斗からしてみれば芹亜さんとは同期から知り合いのようですし私たちよりも下手すると連携が取れていて良いかもしれませんね」


そんなことを早口で言う加奈に聖也は


聖也「なぁ、それ皮肉入ってただろ?」


加奈「入ってません」



即答され困惑する聖也



聖也「えっ、あっ、はい」


としか返せなかった




〜〜〜〜〜〜〜


一方アームスターのコックピット


前部に剣斗、後部に芹亜という構図


剣斗「ったくなんで神ってる俺がお前と一緒なのかねぇ?」


その言葉に芹亜は


芹亜「あら奇遇ね、私もあなたと一緒に出動するだなんてとんだ貧乏くじだったわ」


剣斗「おう上等だ勘違い女め、この任務が終わったら対決だ、覚悟しろ」


芹亜「えぇ良いわチャラ男さん、あんたこそ覚悟してなさいよ?」



一連の会話が終わって


芹亜「特異点に到着するわ、速度緩めて」


剣斗「はいよ」



レバーをゆっくりと引く剣斗



レーダーの画面を見つめる芹亜


芹亜「今から異空間内の反応を確認するわ」


特異点であろう周辺を飛び回るアームスター



レーダーを引き続き見ていた芹亜



芹亜「・・・異空間内は謎のエネルギー体が存在してるわね・・・これは何かしら?しかも少しばかり酸素が薄いこともわかるわ」



そう言われて剣斗は


剣斗「そんなこと言われても突入出来ないんだしどうもこうも・・・」


そう言いかけた剣斗はアームスターのレーダーを見ると


剣斗「・・・っておい、なんだこれ?」


レーダーの中心、つまりアームスターと重なる場所に赤い点が存在していた



芹亜「・・・どうかしたの?」


剣斗「何かがアームスターに接近してるぞ!」



芹亜「!?」



するとその瞬間、アームスターの真後ろにワームホールのような物が出現



二人はそれを見て


芹亜「特異点!?どうして?」


剣斗「くっ、このワームホール生きてるみてぇだ!俺たちに近付いて来やがった!!」



芹亜「振り切れない?」



剣斗「・・・残念ながら振り切れるならとっくに振り切ってる・・・おいおいヤバいですねこれは!」



徐々に引きずり込まれるアームスター



現場の近くに到着したアームロディー


三人は降車してその様子を見ると


英治「何が起こってる?」


加奈はモバイルを取り出してそれを見つつ


加奈「ピンポイントでアームスターだけ引きずり込んでいます」


聖也「狙ってるってことか・・・?」



やがてアームスターはワームホールの中へと引きずり込まれた


それと同時にワームホールは消滅した



聖也「消えた・・・?」


唖然として見ていた聖也、するとその横で英治のモバイルに何か反応が



モバイルを見た英治は


英治「・・・なるほど、咄嗟の判断はなかなかのものらしい」



加奈は二人を見て


加奈「特異点はまだ近くにあります、アームスターを引き込まれたのを見るに振り切れるほど容易くはないようです、ここは一旦離脱するべきです」


聖也と英治はその言葉に頷いてアームロディーに乗り込む


アームロディーはその場から撤退するように発車したのだった



車内では加奈は基地に通信していた


加奈「特異点の発生部分を確認するにあのワームホール自体が特異点なようです、しかし予想外の事態としてあのワームホールはまるで何か獲物を捕食するかのようにアームスターを引きずり込みました」



龍太郎「中に何が存在しているのかはわからんがこの事態をなんとかせねばならん、君たちは一旦基地に帰還だ・・・詳しい話は後にしよう」



加奈「了解です」



通信を終了した加奈



異空間に引きずり込まれた剣斗と加奈の運命は如何に・・・?


そして、彼らを救い出す道はあるのか・・・?




Bへつづく
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投稿者:執筆:T

ウルトラマンアザドス 第13話 B

ARMの作戦室



聖也と剣斗の報告を受けた龍太郎はその表情を渋くした


龍太郎「若い女性が引き込まれる・・・か、だが報告を聞くに被害者はまだ他にいるはずだ」


椅子に座っていた四人


英治「水都へ誘う・・・幸せに暮らすと言っていたようだが人間は水の中では呼吸が出来ない・・・一体どういうことだ?」



聖也は英治に


聖也「・・・それにマイナスエネルギーを受け取りましたとも口にしていた、謎が深まるばかりだが・・・」



龍太郎は加奈を見て


龍太郎「不消湖に関して調べてくれ、加奈」


加奈「はい、わかりました」


そう言って席を立ち退室した加奈



英治は龍太郎を見て


英治「あの湖に潜る事ができれば少しは謎に迫れそうな気がするのですが」



龍太郎はその言葉に頷いて


龍太郎「しかしあの不消湖の水深も不明だ、潜水艦を用意したとて細部まで調べられないだろう・・・」


すると聖也が勢い良く立ち上がって


聖也「潜る!それだ!俺が潜りますよ!」


そう龍太郎に言った聖也


剣斗は呆気を取られている


英治はそんな聖也に


英治「それは愚かを通り越して馬鹿だ、相手が何者かわからないんだぞ?」


聖也は英治に


聖也「でもこのままじっとしてるわけにも行かない・・・もうあの湖付近は立ち入り禁止区域に指定された、となれば近付く人間もいなければその水都へと誘う者もいないってことだ・・・遅かれ早かれ向こうから手を打ってくると思うが?」


聖也の言葉に英治は


英治「近付く者がいない、水都へと誘う者がいない、これだけで十分だ・・・調査という大義名分こそあるもののお前が行おうとしているのは自ら餌になりに行く獲物みたいなものだ」



両者の意見が食い違っていると龍太郎が


龍太郎「まぁ二人ともそこまで、相手の目的も正体もわからない・・・となれば」



そこまで言うと剣斗が


剣斗「先制攻撃を仕掛ける訳にも行かないですよねぇ?」


そう言われると龍太郎は


龍太郎「まぁ・・・その通りだが、今回は人間を連れ去っている・・・これだけは見過ごせない、救出出来る手段があれば良いのだが・・・」



そう口にしたところ、作戦室の扉が開いた



機械音のような足音と共に


「その役目、私が引き受けましょう」


全員が出入り口に目を向けるとギャロンと加奈が立っていた



龍太郎「・・・ギャロン!?」


入室してきた二人、すると加奈は


加奈「調査してる最中にギャロンが来たので状況を簡単に説明すると潜ると言いました」



そこまで言われるとギャロンは



ギャロン「人間のマイナスエネルギーを受け取り、水都へと誘う・・・水の中で呼吸が出来ない人間がそこでどう幸せに暮らしているか見てくれば良いのでしょう?水中で呼吸云々は私には関係のないことですから」



龍太郎はそこまで言われると


龍太郎「しかし相手の正体もわからず、目的も不明だ・・・何が起こるか」


その言葉を遮るようにギャロンは



ギャロン「私には探知能力も備わっています、危険を察知すればすぐに撤退もできますし人間の反応も見つけることも可能、無論生死の確認まで」


聖也は心の中で


(万能すぎるだろ)


と一人ツッコミを入れていた



龍太郎はそこまで言われると負けたと言わんばかりに少し笑って英治を見ると


龍太郎「だそうだ・・・英治、君の見解は?」


英治は少し目を逸らして


英治「判断はキャップが下すことですので・・・」



聖也は龍太郎を見て


聖也「決まりですね」



龍太郎は頷いた、そしてギャロンを見て


龍太郎「明日の朝、潜行を頼むぞ、ギャロン」


するとギャロンは頷いてから


ギャロン「多々機能が備わっているのはアンドロイドなので特になんとも思いませんが、やはりどこか寂しさが感じられますね」



とだけつぶやいて作戦室を後にした



聖也はそんなギャロンの言葉が気になったのか少しだけ首を傾げた



そんな隣に剣斗が近づいてきて耳元で


剣斗「ところで、俺の疑心暗鬼は正しかったろ?今ならごめんなさいで済むぞ?」


ニヤニヤしながら言ってきた剣斗に聖也は鼻で笑うように


聖也「悪かったな」


剣斗「ムッカ、なんて態度だ!」


顔を引きつらせながらそう口にしたのだった




〜〜〜〜〜〜〜



次の朝、湖近くに来たARMの面々


聖也、加奈、ギャロンの三人である


聖也はギャロンを見て


聖也「ギャロン、危険だと思ったらすぐに上がってこいよ?」


ギャロンは聖也を見て


ギャロン「えぇ、わかりました・・・お気遣いありがとうございます」


そう言うと湖へと足を踏み入れる


ギャロン「英治さん風に言うとミッション・スタート・・・ってところでしょうか」


そう言って湖の中へと飛び込んでいった



それを見守っていた聖也と加奈


加奈「私たちはすぐに事態に対応出来るように準備しておきましょう」



聖也「うん、そうだな」



〜〜〜〜〜〜〜


湖へと入水したギャロン


ギャロンの目がライトのようになり濁った水の中を照らす



ギャロン「・・・生命反応?少し違うような気がしますが感知・・・接近します」



そう口にして泳ぎながら先へ進む



そして進んでいった彼の目線の先には奇妙な光景が広がっていた



シャボン玉のようなものがいくつか存在しており、その中に人間の姿が確認出来る



老若男女、年代もバラバラで統一性はなくただ一致しているのは皆満足気な表情を浮かべつつ目を閉じていることだった



ギャロンはそれが見える遠い場所で静止



ギャロン「あと人々から生命反応が感知されない・・・ということは死んでいる?にしては妙ですね」


死んでるには違和感のある光景でもあった



ギャロン「・・・あの顔色、とても死んでるとは思えませんね・・・仮死状態でしょうか・・・もっと調べなくては・・・」



そう言いつつ進行


すると彼の探知機が反応があったのか咄嗟に動きを止めた



ギャロン「ん?これは人間とは一致しない反応・・・別の生命体が存在していますね」



彼の目線は人々が閉じ込められてる玉の中心部に向けられた


そこには遠くからかその姿が定かに出来ないが半魚人のような姿の影が


ギャロン「・・・あれは・・・!?」




〜〜〜〜〜〜〜


湖近くで待機していた聖也と加奈


すると湖からギャロンが出てきた


聖也「おっ、帰ってきたか・・・まずは一安心だな」


互いに歩み寄った三人


加奈「どうでしたか?」


ギャロンは二人に


ギャロン「すぐに湖に向けて攻撃しても良いかと思います・・・それにここに存在していたのは只者ではありませんでした」




〜〜〜〜〜〜〜


作戦室の龍太郎はモバイルを片手に驚いた


龍太郎「えっ?つまり湖に潜んでいるそいつは湖に近づいてきた人間のマイナスエネルギーに反応し湖の中へ誘って特殊なバリアで包み込み仮死状態にすると・・・?」



それを聞いていた同室の英治と剣斗が椅子から立ち上がった



そして通信相手であるギャロンは


ギャロン「はい、そしてその者は人間のマイナスエネルギーを餌に力を蓄えているように見えました、マイナスエネルギーと言ってもほぼ生命力、吸い尽くされれば仮死状態ではなく正真正銘の死となります・・・あの中にいる人々を救い出すには早めに攻撃を仕掛けるのが吉でしょう」



龍太郎は頷いて

龍太郎「わかった、おそらくその付近は戦場となる・・・近隣の人々に避難勧告を出してくれ、ただちにアームスターで攻撃を開始する」



英治と剣斗は顔を見合わせて頷いた



〜〜〜〜〜〜〜


空を行くアームスター


コックピットには英治と剣斗の二人


コックピットで英治は通信をする


英治「で、どこに目掛けて水陸両用ミサイルを撃てばいい?」



そう問われたギャロンは


ギャロン「特殊なバリアと言ってもまともに攻撃されればせっかくの作戦も台無しになります・・・ですが私はその者の座標を正確に記録したのでその情報をあなた方のモバイルに転送します」



英治「わかった、その座標に撃てばいいんだな?」


その後ろで剣斗は


剣斗「英治が撃つんだからイージーだろ?」


英治はそんな剣斗に


英治「褒めてるのか馬鹿にしてるのかわからないが調子が良いのはその程度にしておけ」


と冷静に返す


湖から少し離れた場所で事の成り行きを見守っている



英治はモバイルを見た


湖のマップの中心にギャロンが記録した座標が



英治「ここに撃てばいいってことか」



湖を目視した英治



英治「ミッション・スタート・・・」


発射ボタンを押しミサイルが発射され着水



すると湖が沸騰したように泡立つ


そして次の瞬間、湖の中から巨大な二足歩行の巨大生物が出現した


全身赤色の半魚人のような姿、両目は青色のアクバルス



アクバルス「誰だ俺の食事をする者は!?」


女性のような声をしながらも一人称は俺



アクバルスは空を行くアームスターを見て


アクバルス「てめぇか、今の状態でもてめぇくらいひと捻りだ!地球の環境にはもう慣れたかんな!」


両手の拳を鳴らしながらそう口にした



それを見ていた聖也たち三人



加奈「あれはアクバルス・・・?」


聖也とギャロンは加奈を見て


聖也「アクバルス?」


ギャロン「加奈さん、詳しくお願いします」



アームスターの攻撃を受けてもビクともしないアクバルス



加奈はそれを見ながら冷静に、そして早口で


加奈「人間の不の部分を食すと呼ばれる生物です、その存在は都市伝説とまで言われてましたがまさかこうして実物を見れるとは・・・と言いたいところですが先ほどの言葉を聞く限りその伝説を利用しこの湖に居座っていた宇宙人だと推測できます」



聖也とギャロンはアクバルスを見て


聖也「なるほど、上手い話には裏があるってのは伊達じゃなかったってことか・・・すまねぇ剣斗」



湖の外へ足を進めるアクバルス



ギャロン「しかしこのままでは侵攻させることになりかねません、足止めをしないと」


聖也は二人を見て


聖也「二人はアームロディーからの攻撃を頼むよ、俺は別方向から攻撃を加える」



加奈「わかりました」


二人はアームロディーの方向へ


聖也は腰にかかっているアームシュートを手にして湖の傍へ移動を開始した



アクバルスはアームスターに向かって目から赤色光線を発射


回避するアームスター



英治「くっ、攻撃に効果が見られないのはどういうことだ・・・」



アクバルス「おいおい、逃げてばかりじゃどうにもならねぇっての!かかってこいよぉ!」



一方、聖也は足を止めてアザドスティクを取り出しアクバルスを見つめる


聖也「水に縁のある者同士ってことで、勝負と行こうか!」


リヴァークリスタルをセットし少ししゃがんだ


『アザドスッ!リヴァーッ!』


立ち上がると同時に空へと掲げて


聖也「ファイトッ!アザドォォォス!」


光に包まれてアザドスが出現する


アクバルスはアームスターからアザドスへ目を移し


アクバルス「あぁん?なんだてめぇ!」


アザドス(聖也)「・・・ウルトラマン・・・アザドス・・・!」


静かな口調で名乗ってから


アザドス(聖也)「相手をさせてもらう・・・」


そう言って右手で挑発するように手招き


アクバルスはそれを見て


アクバルス「へぇ・・・余程自信あるようだねぇ!」


そう言うと同時に飛びかかってきた


アザドスは軽く回避した


着地したアクバルスは攻撃をさらに続ける


受け流しつつ要所要所で反撃するアザドス


アザドス「ウォラッ!」



アクバルス「ったく、これなら?」


両手を掴んで腹に膝蹴りをしてくる



アザドス「ウォッ!グゥッ!」


アクバルス「おらよッ!」

そして両手を放してケンカキック


突き飛ばされたアザドスは背中から倒れ込む


アクバルスはアザドスに接近してもう一発ケンカキック


アザドスは跳ね起きして左手一本でそれを掴んでドラゴンスクリューのように相手を転倒させる


少し距離を置いたアザドス



立ち上がったアクバルスは膝を両手で払いながら


アクバルス「あぁもう!じれってぇ!残りのマイナスネルギーをとっとと食ってお前なんざすぐにぶっ飛ばしてやる!」


アザドスを飛び越えて湖の中へと飛び込む



アザドス(聖也)「おっとそうは行かない」


アザドスもそれに続けて湖の中へ


それを見ていたARMの面々



湖の中、閉じ込めている人々目掛けて泳ぐアクバルス



その足を掴んだアザドス


アクバルス「なっ!離せ!」



アザドス(聖也)「そうも行かないんでな!」


掴んだまま水面へ


膝辺り水に浸かったまま戦闘を再開した両者


アザドス「ヌワッ!オォォォォリャァッ!」


右手で腹にパンチし少し突き放したところ接近して両足でドロップキック


アクバルス「うおッ!」



水しぶきを上げながら倒れ込むアクバルス


グロッキーながらも立ち上がったアクバルス


アザドスはゆっくりとダッシュして右手に水色の光を纏わせた



アザドス(聖也)「アザドスマッシュ・・・ッ!」


胸を突かれたアクバルスは少し後ろへと引き下がった



アクバルス「ぐおっ・・・俺は人間たちから感謝される立場なんだけどなぁ?なんせ俺が不の部分を食してやったからあいつらは幸せだってのに・・・」



アザドス(聖也)「・・・黙れ、生命力を吸い付くす目的の口実なだけだ、断じて許せるものじゃない」



アクバルス「へっ、不の部分があっちゃ困るのは人間の方だけどな・・・」


ゆっくりと倒れて湖の中へと沈んでいったのだった





〜〜〜〜〜〜〜


ARM基地の通路を歩く聖也


(アクバルスを倒した後、湖に閉じ込められた人々を救い出した・・・重傷者は居たものの不幸中の幸いと言うべきか死者は出なかった・・・しかし・・・)



解放された人々はこの世の終わりのような顔をして水都から出された事を嘆いた


ARMの面々がなんとか説得



(なんとか説得したけど、やはり人間に不の部分は必要ないのかもしれない・・・)



作戦室に入室した聖也




龍太郎はそんな聖也に


龍太郎「ご苦労だったな聖也」


横にいたギャロンも頷いた


聖也は首を振って


聖也「いえいえ、これが仕事ですし」


そう言って椅子に腰をかけた聖也


加奈、英治、剣斗の三人も同じく座っていた


剣斗「しっかし、水都ってどんな感じなんだろうな?」


英治「・・・考えたくもない」



加奈「英治に同感です」


そんな冷たい返答に剣斗


剣斗「いや、だってよくよく考えたらあのアクバルスって不の部分を食してくれるんだろ?それだけの役目だったら良かったのになぁ・・・」



そんな剣斗の言葉に聖也は



聖也「それだけの役目でも無理だろ」



剣斗は聖也を見て


剣斗「えっ?なんでだ?」



(不の部分は必要ないかもしれない・・・でもきっとあるのには理由がある・・・だって・・・)



聖也「だって不の部分が無いと嬉しい事が起こってもそんなに喜べないだろ?対になるものがあって初めて良い物の価値が出るってもんだし」



(きっとこういう理由なんだろうなと感じながら俺はそう口にしてみた)



すると剣斗が


剣斗「熱い、熱いよ、熱いねぇ聖也、嫌いじゃないよその熱さ」



聖也はそれを聞いてあれ?と言いたげな表情に



加奈は隣で


加奈「剣斗が二人に増えたと解釈してもよろしいのでしょうか?」



英治「毒されたのか新入り」



聖也「ちょちょ!ちょっと待ってくれ!さすがにそれは嫌だ!」



剣斗は椅子から立ち上がって聖也に肩を組んできた


剣斗「へっへ、教育の成果かなぁ?」



聖也「そんなつもりは・・・おい!ニヤニヤするな!やめっ、やめろ!」


面倒に感じながら剣斗を払いのけようとする聖也



(でも、なんだろ・・・ここに入隊してからこんなに実感したのは初めてかもしれない)



聖也は抵抗しつつも少し微笑んで




(俺、ARMの一員になったんだなぁ)



そう心でつぶやいたのだった




〜ED〜


明日へ向かう光に乗って 闇を進んでいく
友の声を聞きながら行くさ かけがえのない未来
倒れそうになっても 君の手を掴む誰か
例え離れてても 聞こえてるさ
支える声明が

目を覚ませ勇気 解き放て力
君は一人じゃない 信じ合える仲間が
共に未来へ進んでく


〜次回予告〜

剣斗「俺の研修生時代の同期、芹亜(せりあ)と謎の空間現象調査することになったが」

芹亜と剣斗は犬猿の仲?ARMは空間調査を芹亜を含め行う

剣斗「おいおい面倒だって!ってあれ?異空間に閉じ込められた?」

剣斗と芹亜が異空間に閉じ込められた、その原因は異次元怪獣の仕業だった

剣斗「おいおいどうすんだこの流れ!てかあの戦闘機はなんだ?ギャロンの言ってたやつか?」

二人を救出するため新戦闘機、出撃!

剣斗「次回、【ARM異空間突入】、まぁ俺が大活躍する・・・んだよな?」
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投稿者:執筆:A
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