OH小説

素人の書く作品。
小説というより映像をそのまま文字にした感じの作品になっています。

ウルトラマンマルス 完結致しました。
応援ありがとうございました。


ウルトラマンアザドス 4月15日より毎週土曜日掲載!

 

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【新作情報】


〜ウルトラマンアザドス〜


【登場キャラ】


『高城 聖也』(たかじょう せいや)

22歳。冒険家。11歳の頃に父親をなくした事をきっかけに父親からの「自分自身の勇気」の大切さの教えを支えに生きている若者。彼がウルトラマンアザドスに変身する。

(イメージ俳優:桑野晃輔)


『玉木 尚子』(たまき しょうこ)
22歳。聖也の学生時代の友人であり定期的に連絡をすることもある。興味を持ったことにはとことん突っ込む。アザドスの出現を見て聖也と何か関係があると信じている。

(イメージ俳優:奥田佳弥子)


『館代 大介』(たてがわ だいすけ)
22歳。聖也の学生時代の友人。性格は冷静かつ慎重。尚子、巧と研究施設を運営している。アザドスの出現を見て彼もまた聖也との関係を気にしている。


(イメージ俳優:井上拓哉)


『武蔵野 巧』(むさしの たくみ)
22歳。彼も聖也と学生時代の友人。前向きな性格で時に尚子や大介から突っ込まれうこともしばしば。彼もまたアザドスと聖也の関係を気にしている。


(イメージ俳優:泉大智)

『未頭 英治』(みがしら えいじ)
23歳。ARMの隊員であり性格は常にクール。戦闘機の操縦に関しては隊員の中でずば抜けている。

(イメージ俳優:瀬戸利樹)


『友川 剣斗』(ともがわ けんと)
23歳。ARMの隊員であり格闘術に長けている。性格はおちゃらけており女性をいきなり口説いたりする。

(イメージ俳優:南羽翔平)

『尾重 加奈』(おしげ かな)
22歳。物静かで口調で常に早口な女性隊員。その早口で相手を困惑させることもしばしば。

(イメージ俳優:中原知南)


『ギャロン』
ARMに所属しているアンドロイド。平和を願う想いが回路にインプットされておりARMの知力、戦力として活躍する。しかしその正体は謎に包まれている。


(声のイメージ:小林祐介)


『ゴダイン』
地球外からやってきた古獣を操る男。その目的は地球人類の壊滅、だが彼が何故そのような目的を持つようになったのかが聖也は気になっている。


(イメージ俳優:渡辺いっけい)


『和代 龍太郎』(わしろ りゅうたろう)
41歳。地球防衛の精鋭部隊である「アーム」の隊長。ウルトラマンアザドスを見て何かを思い出すことが・・・。


(イメージ俳優:益岡徹)


『高城 大五郎』(たかじょう だいごろう)
41歳。元宇宙調査隊のリーダーであり、龍太郎とチームを共にしていた。しかしその任務の最中に命を落とす。

(イメージ俳優:大杉蓮)



【登場ヒーロー】


『ウルトラマンアザドス』


身長2-40m
体重150kg-5万t


宇宙から降ってきた隕石の中に自らをアザドスティックとパワーを詰めたアザドスクリスタルに変換し眠りについていた。封印を解くには「勇気を大切にする者」を必要としており、聖也を選んだとされる。彼がどのような経緯でゴダインと敵対するようになったのか・・・彼が出現したことによってさまざま関係がつながっていく。



(見た目のイメージ:ウルトラマンオーブ・オリジン・ザ・ファースト)


『ウルトラマンアザドス・リヴァー』
身長40m
体重150kg-5万t


青きアザドスクリスタル改めリヴァークリスタルが覚醒した時にアザドスティックにセットし生まれる戦士。
格闘技を基本とし、それは拳法に近く相手の攻撃を流したり、流れるように素早く攻撃を仕掛ける事が出来る。


(見た目のイメージ:ウルトラマンオーブ・オリジン・ザ・ファーストの赤い部分が青くなったようなイメージ)


『ウルトラマンアザドス・ウエポン』

銀色のアザドスクリスタル改めウエポンクリスタルが覚醒した時にアザドスティックにセットし生まれる戦士。
その名の通り、武器を扱うことが可能。額のトサカをなぞる事で三段階の武器を展開する。
一回でアザドスラッガー
二回でアザドスディフェンダー
三回でアザドスランサー


(見た目のイメージ:ウルトラマンオーブ・オリジン・ザ・ファーストの赤い部分が濃い銀色、額の部分にウルトラマンエクシードXのようなトサカが存在)



【6月の掲載予定】

第7話
「戦士への道」(6月3日)
執筆:S

古獣パサズカ


第8話
「アザドス・ウエポン」(6月10日)
執筆:S

古獣グラスパイダー


第9話
「過去は漆黒の中に」(6月17日)
執筆:S

古獣ディノドン


第10話
「群体古獣襲来す」
執筆:A

古獣リキロッチ
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投稿者:管理者

ウルトラマンアザドス 第9話 B

作戦室に入室してきた聖也とギャロン


作戦室には英治、剣斗、加奈の姿があった


聖也は龍太郎がいないことを少し気にしつついると剣斗はこちらを見て


剣斗「よっ!その様子だと朝からギャロンの付き添いで訓練室に行ってたみたいだけど」


聖也は思わず自分の身体中に目を配りながら


聖也「えっ、どこを見てそういう風に見えたんだ・・・?」



と疑問を浮かべると加奈が


加奈「剣斗さんは密かに訓練室で射撃の練習をしているあなたを目撃しての発言だと思います、別に見透かした訳ではありませんから」



相変わらずの早口がそう申した



剣斗は慌てて加奈を見て


剣斗「当たってるけどなんでお前がそれを知ってんだよ!?」


すると英治にも


英治「お前が得意げに話すときは何か証拠がある時だけだからな、そりゃ見破られるだろう」



剣斗は頬を指で掻きながら


剣斗「そっ、そういうことなら・・・仕方ないな」


と渋々口にした



そんな様子を見て聖也は少し微笑んだ



すると彼の背後の出入り口から龍太郎が姿を見せた



すると龍太郎は聖也に



龍太郎「聖也、急でなんだが私と一緒にパトロールだ」


聖也は振り向いて驚いたように


聖也「パトロール?わ、わかりました・・・」



と返事


龍太郎は次にギャロンを見て


龍太郎「ギャロン、何かあったらすぐに報告してくれ・・・じゃあ行こうか」


聖也は頷いて二人は作戦室から退室



そして、アームロディーに乗りパトロールへと出向く二人


運転席には聖也、助手席には龍太郎が



ハンドルを握りながら聖也は


聖也「・・・あの、先ほどの息子さんですが・・・」


そう口を開くと龍太郎は聖也の横顔を見るにとどめた



聖也「もし10年ほど経てARMに入りたいとおっしゃったらキャップはどう判断するのでしょうか?」



そう問うと龍太郎は再び前方を見て


龍太郎「さぁ、私はその時どういう答えを出すのだろうね・・・」


と自分でもわからない風に口にした



聖也はそれを聞いて何も言えずにいた


すると龍太郎の方から


龍太郎「君がARMに入隊したいと思ったのは父に追いつきたいから・・・だったな」



聖也はそれを聞いてるだけだった



龍太郎「もしも和俊も君と同じ考えなのかね・・・?」



ただ疑問に感じてるような口ぶりに聖也は


聖也「・・・違うとは言い切れませんが、最終的には似た方向になるんじゃないでしょうか」


その言葉に龍太郎は再び聖也の横顔を目にする


聖也「なんだかんだ、息子にとって父というのは目標ですから・・・」




龍太郎は再び前方を見て


龍太郎「・・・そうか、そうなのか」



ふと目を動かした龍太郎は何かを発見し


龍太郎「少しばかり車を停めてくれ」



そう言われた聖也はブレーキを踏む


降車した龍太郎


場所は至って普通の路地だった


龍太郎の目線の先には共に遊びに行ったと思われる友達と別れて帰路につく和俊の姿が


和俊も龍太郎を目視し少々驚く表情



龍太郎は和俊に歩み寄りながら


龍太郎「偶然だな、今帰りか?」


和俊は少し気まずそうにしながら


和俊「うん・・・そうだけど・・・」



そんな他愛もない話の様子をアームロディーの中から伺っている聖也



その様子を見て


聖也「俺も昔はあんな感じだったかなぁ・・・」



と昔の自分と重ねるように口にした




しばらく様子を見てると龍太郎がこちらを見て手招きしていた


聖也はそれを見て少し慌てた様子ながらも降車した



二人の元へと歩み寄る聖也


聖也「どうしたんですかキャップ・・・」


龍太郎の横に立った聖也


龍太郎は和俊を見つつ


龍太郎「君に頼みがあるんだ」


聖也は和俊を見て


聖也「えっ、俺ですか?」


和俊は聖也に目を向けた



龍太郎は聖也に再び目を向けて



龍太郎「些細なことだが君にしか頼めそうにないのでね」



聖也「はぁ・・・で、どのような?」


龍太郎「母親・・・つまり私の妻は少し前に病死してしまったんだ・・・それ以来私の立場の問題もあって寂しい想いをさせてる・・・兄弟がいないし君には和俊の兄のような存在になってほしい」



和俊はそんな龍太郎に


和俊「何を頼んでるんだよ父さん・・・」


と少し恥ずかしそうに


聖也はそう言われて


聖也「こんな俺で良ければ・・・大丈夫ですが」



と快諾した



龍太郎は少し微笑んで


龍太郎「そうか、良かった・・・まぁ偶然だが和俊に会えたし今頼んだだけでゆくゆくは頼むつもりではあった」



聖也「そうだったんですか・・・」


聖也は和俊を見た



和俊は右手で頭を掻き少々言いづらそうにしながらも


和俊「父さんが変な頼みをしてごめんなさい」



そう口にされたので思わず笑った聖也



聖也「ハハッ、別に俺はいいよ・・・俺も弟がいないし」


和俊はそんな聖也の言葉を聞いて何か聞きたそうにした様子だったが結局は口には出さなかった



龍太郎はそんな二人のやり取りを見てどこか安心した様子だった



と、そこへ・・・



「見つけましたよ」


聖也たちはその声のする方を目にした



そこには杖を抱くようにして立ち不敵な笑みを浮かべているゴダインの姿が



聖也「ゴダイン!?」



龍太郎は聖也の反応を見て


龍太郎「こいつがゴダイン・・・」


と察した



ゴダインは杖を左手で持ち右手を胸に添えて


ゴダイン「これはこれは初対面の方がおられますねぇ・・・私、ゴダインと申します・・・以後お見知り置きを」



アームシュートを構える聖也


龍太郎も和俊を自分の後ろへと隠れさせるように促す



ゴダインはそれを見て


ゴダイン「あなた、雰囲気がどこか変わったと思ったらARMへと入隊したのですか」


聖也「そういうことだ、目的はお前のような者から世界を救うため!」



ゴダインは右手を口元に近づけ


ゴダイン「フッフッフ、愚かな・・・笑わせてくれるな?今回の私は負ける気がしないのですよ」



聖也「?」



そう口にするとゴダインは左手の杖を天に向けた



ゴダイン「私の憎しみとシンクロし、悪しき魂を呼び起こす古獣の登場に震えるが良いのです!!!」



杖が光ると彼の背後から土砂が舞い上がりディノドンが出現した



それを見た聖也は龍太郎を見て


聖也「キャップ、和俊くんと共に今は逃げましょう!」



龍太郎は頷くと三人でディノドンから離れるように逃走


ゴダイン「逃しませんよ、今度という今度は私の目的を達成させるのです・・・!!」



走りながら聖也はモバイルで



聖也「こちら聖也!パトロール中にゴダインと遭遇!古獣を召喚されてピンチに!応援頼む!!!」



その声を聞いた作戦室では


英治「行くぞ・・・!」


英治の合図で剣斗は頷いた


そして二人は防具を取り付け退室

それを見送った加奈とギャロンであった





一方、迫るディノドンから逃げ続ける三人



聖也は二人を見て



聖也「キャップ、ここはなんとか時間を稼ぎます!その間に安全な場所へ!」


龍太郎は足を止めて振り向き躊躇


龍太郎「しかし・・・!」



聖也はアームシュートで攻撃しながら振り向かずに


聖也「早く!僕は大丈夫ですから!!」


龍太郎は振り切って和俊の腕を取ってその場から撤退



聖也はさらに場所を変えるために走る



ディノドンは目標を聖也に固定した



聖也は物陰に隠れるとアザドスティックを取り出しアザドスクリスタルをセットし空へと掲げて引き金を引いて叫んだ



聖也「ファイトッ!アザドスッ!」



迫るディノドンの前にウルトラマンアザドスが姿を見せた



龍太郎と和俊は足を止めてアザドスを目視


和俊「あれが地球最後の砦・・・ウルトラマンアザドス!」


龍太郎は和俊の言葉を聞き彼を見たあと再びアザドスに目線を戻した



アザドス(聖也)「これ以上お前の好きにさせるわけにはいかないぞ、ゴダイン!」


アザドスとディノドンの戦いが始まった


互角の激しい攻防戦を繰り広げる



それを見ていたゴダインは左手の杖を強く握り


ゴダイン「無駄だ・・・無駄だ!如何なる攻撃も今のディノドンには通用せぬ!!!」


やがて防戦一方となるアザドス


アザドス「フッ!フワァ!」


防御に徹するアザドス



そしてアームスターが現場に到着


前部には英治
後部には剣斗が搭乗していた



剣斗「うわっ、首が二つあるぞ」


英治「構わん、ミッション・スタートッ・・・!」


光子砲で攻撃するとアザドスがその場を離れて攻撃が命中


ディノドンは怯む様子を見せなかった


アザドスはそれを見ると


アザドス(聖也)「なるほど、通常攻撃は寄せ付けないってか・・・ならばこれならどうだ!」


腕を十字に組んでアザドウム光線を発射


アザドス(聖也)「アザドウム光線ッ!」


命中したディノドンだったがそのままアザドス目掛けて突っ込んでくる


光線を止めないアザドス、しかしディノドンも耐えながら突っ込んでくる



アザドス(聖也)「なにぃ!?」


そのまま突進されて突き飛ばされるアザドス


背中から倒れるアザドスを見たゴダイン



ゴダイン「聞いてなかったのかぁ?今はどんな攻撃も無力!無力だ!」


ゆっくり起き上がるアザドス



アザドス(聖也)「ハァ・・・エネルギーを無駄に使うわけにもいかない・・・ここは戦法を変えるか」


そう言いながら彼はアザドスティックにウエポンクリスタルをセットした



『アザドスッ!ウエポンッ!』



引き金を引くとアザドスがアザドス・ウエポンに変身した



アザドスは額に左手を二回なぞって逆三角形で銀色のアザドスディフェンダーを召喚


左手に持つと構えを取った


ディノドンはそれを右の顔から火炎弾を発射


それを防ぐと右手を左手に添えて跳ね返す


跳ね返された火炎弾はディノドンに命中し転倒させた



ゴダインは感心するような声で


ゴダイン「なかなか咄嗟の判断にしては上出来ではないですか?」


アザドスを庇うように飛行するアームスターが攻撃を開始


ディノドンは立ち上がってその攻撃を弾くと左の顔から紫色のムチを振るった



命中したアームスターの左の翼が損傷した


英治「翼が切断されただと・・・!?」


剣斗「くっ、脱出だ脱出!それしかねぇよ!」



二人は脱出した


その切れ味を見たアザドスは驚いていた


ディノドンはアザドスに突進



アザドスはそれを見てディフェンダーで抑えるように防ぐ


アザドス「グッ!ガァッ!」


徐々に押されるアザドス



それを見たディノドンが至近距離から右足で蹴ると体勢を崩すアザドスに火炎弾を浴びせる



アザドス「ガァァァッ!!!」


背からビルに倒れこみ倒壊したビル


瓦礫の上に横たわるアザドス



胸のランプも点滅を始めた



アザドス「ムゥン!グオォ・・・!」


ゆっくりとアザドスに迫るディノドン



するとそこへ



「頑張れ!アザドス!!!」


和俊の声が聞こえた


アザドスは倒れながら横を見るとそこには龍太郎と和俊の姿が


アザドス(聖也)「和俊くん・・・」



それを思わしくない表情で見たゴダイン


ゴダイン「ディノドン!」


ディノドンは言われるがまま火炎弾を発射


和俊たちの方向へ


そして近くに振り注ぎ爆風で吹き飛ばされる和俊と龍太郎



アザドス「!?」



煙が晴れると倒れて気絶している和俊


そこへ歩み寄るフラフラの龍太郎


上半身を抱え龍太郎は必死に呼びかける


龍太郎「和俊!おい!和俊ッ!!」



そこへもう一発火炎弾を撃ち込んだディノドン


龍太郎はそれを見て腕で顔を庇った



しかし不審に思った龍太郎は腕を退ける



目の当たりにしたのはしゃがみながらディフェンダーで防ぐアザドスの後ろ姿



龍太郎「・・・アザドス・・・!」



アザドスは顔を少し横に向けて二人を見つめる



気絶する和俊の顔を見てアザドスは右手を強く握りしめてからゴダインを睨みつけるように見つめると



アザドス(聖也)「小さな命にも容赦なしか・・・!」


次の瞬間、ゴダインに訴えるように叫んだ



アザドス(聖也)「どうしてこんなに酷い事が出来るんだ!?ゴダインッ!!!」



ゴダインはそう言われて口元を緩めた



ゴダイン「ふっふっふ・・・怒りを覚えてますねぇ・・・しかしあなたがそのような態度にも・・・」



言葉の途中で目を見開き詰まらせた


ゴダイン「・・・!?」


歯を食いしばるようにして左手で頭を抑えた



ゴダイン「ぐくっ・・・今のは・・・あぁぁッ!!!」


激痛が走ったのか苦しみを露にする




アザドス「・・・??」


それを見て驚くアザドス



すると彼の身体から紫色の邪気が少しだけ抜けていくように見えた



ゴダイン「いかん・・・このままでは・・・!?」


危機を覚えたゴダインは姿を消して撤退した



するとディノドンが急に動きを止めて天に顔を向けた



アザドスはディノドンを見て


アザドス(聖也)「とにかく今は奴を!」


額に右手を一回なぞるとディフェンダーが光に包まれて変形


そして彼の手にはアザドスラッガーが出現した



そして左手で下から上へとなぞるとアザドスラッガーを目の前で空中静止させた


両手を後ろへ少し下げる


アザドス(聖也)「アザドスッ!インパクトノックッ!」


思い切り両手で弾くようにスラッガーを飛ばしディノドンに命中



一筋の光がディノドンを経てアザドスの手元へと戻ってきた



ディノドンはゆっくりと倒れて爆発したのだった



その爆発を見つめるアザドス



しかしなんだかその佇まいは何かを気にするような雰囲気を感じさせた




〜〜〜〜〜〜〜


病室、ベッドで横になる和俊を見守る龍太郎


その横に聖也



龍太郎「命には別状がないらしい・・・それだけでも本当に良かった・・・」


聖也は龍太郎の横顔を見て


聖也「僕は先に戻ります・・・」



龍太郎はゆっくりと頷いた



聖也は病室を後にする



退室直後に足を止めて部屋を見つめる


和俊にエールを送るように念じていたのだろうか、そのような表情に受け取れた



そして足を進めてその場から離れていく



病院の外へ出た聖也


足を止めて夕焼け色に染まる空を見つめて


聖也「しかし・・・あれは・・・?」



彼の頭には先ほどのゴダインの異変が気になっていた



聖也「・・・奴には一体何があったというんだ・・・!?」




彼がそうつぶやいていた一方・・・




よろめきながら森林を歩くゴダイン


バランスを崩しそうになるが木に寄りかかりなんとか耐えていた



ゴダインは再び左手で頭を抑えながら



ゴダイン「あの言葉・・・あの感じ・・・記憶にあるぞ・・・!!!」


彼の脳裏にとある光景が残っていた



それは地球とよく似た場所での事



緑が広がる場所のはずがそこは火の手が広がっていた


その火の手の中心には竜のような顔つきの巨大生物が君臨していた



それを遠くから何者かの影が見つめていた



その者は巨大生物に向かって叫んだ



「なぜこんな酷いことが出来るんだ!?」




それを思い出した所で地に膝をついたゴダイン


ゴダイン「今の光景は・・・私は・・・私は一体何を見た・・・何をしていた・・・!?」



自分の存在に対して疑問を抱くような口調



彼の身に何が起こってるというのか・・・?



それは本人にも、誰にもわからないことだった




〜ED〜


明日へ向かう光に乗って 闇を進んでいく
友の声を聞きながら行くさ かけがえのない未来
倒れそうになっても 君の手を掴む誰か
例え離れてても 聞こえてるさ
支える声明が

目を覚ませ勇気 解き放て力
君は一人じゃない 信じ合える仲間が
共に未来へ進んでく


〜次回予告〜


聖也「よっ!前回の戦いで俺はゴダインに疑問をさらに抱いた・・・何があの時起こったのか?」

ゴダインに対して謎が広がるばかりの聖也、その最中群体古獣が出現した

聖也「群体古獣だと!?ゴダインめ、また性懲りもなく送り込んできやがった・・・でも・・・」

聖也は何かあると思いメンバーに相談するもメンバーたちは相手が相手なので躊躇出来なかった

聖也「ゴダイン、お前が何があってこんな目的を企てた?何がお前にそうさせてるんだ!?」

ARMの総力戦、群体古獣撃滅作戦開始!

聖也「次回【群体古獣襲来す】、次回もファイトッ!アザドスッ!」
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投稿者:執筆:S

ウルトラマンアザドス 第9話 A

聖也は地球を守る精鋭部隊であるARMに入隊した


その理由はウエポンの力を取り戻すためでもあった


射撃の特訓の最中、ARMの仲間である英治にとある言葉を受けた


英治「武器は使う者の手によって凶暴さが自由に変わる・・・何かを守るために武器を手にする俺たちがそんな事では何も守れず、守るどころか破壊することになってしまう・・・肝に銘じておけ」

礼を言う聖也に英治は背を向けたまま


英治「勘違いするな・・・お前に頑張ってもらわないとお前を入隊させたキャップの立場がなくなるだけだ」


キャップを庇うようにそう口にしたのだった



そして現れた古獣グラスパイダー


特訓の末に聖也はウエポンクリスタルを覚醒させることに成功、そして彼は


聖也「俺はもう、武器を使うための責任感を背負えたと感じている・・・今こそあの古獣を倒すために力を貸してくれ!ウエポン!!!」

アザドス・ウエポンとなりグラスパイダーの撃滅を完了した


戦いが終わって尚子にメッセージを送る聖也


「何も挨拶出来ずに出て行く形になって申し訳ない、でも暇さえあればそっちにも顔を見せる事にするからそこは心配しないでくれ・・・あっ、アザドスの事はお前たちだけの秘密ってことで」



尚子はそのメッセージを読んでこう口にした


尚子「どう致しまして・・・聖也くん」


顔を横に向けて窓の外を見つめる尚子であった



〜OP〜


目を覚ませ勇気 自分自身の心の
絶望を裂いて 希望を灯す時
燃え上がる炎 悪の心を流して
その手に握る光を解き放て

大事な想い抱いて 未来のため戦う
飛び立て今 光を宿して

目の前の絶望に 立ち向かうその勇士 未来を刻む
一歩も引かないさ 勝利を掴むまで 戦えアザドス
You Hope



〜〜〜〜〜〜〜



【過去は漆黒の中に】


基地の廊下を歩く聖也


そんな彼の向かい側からギャロンが


聖也は足を止めて



聖也「ギャロン、おはよう」


と口にするとギャロンも足を止めて頭を少しだけ下げた


ギャロン「おはようございます、聖也さん・・・もうここに来て数日ですがこの場所には慣れたでしょうか?」


聖也は右の人差し指で頬を掻くと


聖也「まぁどこに何があるのかとかわかったし場にも慣れてきたけど実戦的な事はどうにもならんなぁ」


ギャロンは両腕を後ろに回し腰あたりで組むようにして立つ仕草


ギャロン「そうですか・・・まぁそれも訓練でカバーする他ありませんね」


聖也は右手を顔から放し頷く


聖也「あぁ、それしかなさそうだ・・・だが武器を持つ責任感というのは持つことができたと思う・・・これから射撃の練習に向かうところなんだ」



するとギャロンは


ギャロン「私もついて行ってもよろしいですか?」


聖也はそれを聞いて歓喜を感じるかのような表情で


聖也「本当か?いやぁ、助かるよギャロン・・・近くに誰かがいたらアドバイスをしてもらえそうだからな」


ギャロンは腕を組むのをやめて振り返って


ギャロン「じゃあ行きましょうか」


そうして二人は訓練室へと向かう



歩いている最中、聖也は心の中で


(俺はここに住み込む形になっている・・・まだ入ったばかりで仲間には少しばかり気を使っている・・・)



隣を歩くギャロンを少しばかり横目で見てから


(でもギャロンは気さくに接してくれている・・・俺が話しても気軽に返してくれる・・・案外メンバーの中で一番接しやすいかもしれない・・・)



そう心でつぶやきながら歩く聖也



そんな並行する二人の前に龍太郎の姿が見えた


よくよく見ると龍太郎の向かい側に小学生くらいの見た目の少年が立っているのが見える


足を止めた聖也とギャロン


聖也はそんなギャロンに耳打ちするかのようにして


聖也「あの子は・・・?」


ギャロンは聖也の問いに



ギャロン「あの子はキャップの息子さんですよ」


と返してくれた


聖也はその少年を見ながら


聖也「ふーん、子どもか」


感心しつつそう口にした



龍太郎「和俊(かずとし)、ARMに入りたいという気持ちもわかるが今はまだ早すぎる・・・ここへの出入りは控えてくれ」


息子の名は和俊


そしてそう言われた少年は


和俊「僕はすぐにでもARMに入れるよ!」


そう真剣な眼差しで口にされた


すると龍太郎は



龍太郎「例えお前がそのつもりでも私が早いと判断している・・・もっと立派に勉強し知力、体力、そして精神力が一人前と呼べる日が来るまでは入隊はさせられない・・・いいな?」


和俊は少しうつ向いた






聖也とギャロンは様子を見ていると何を話してるのかはわからないが少年がやや苛立った様子で振り向いて行ってしまった事はわかった



聖也の目にも何かあったとわかる程度には苛立っている様子だった


聖也とギャロンは再び足を前に出して龍太郎の元へ


ギャロン「キャップ、また息子さんを怒らせたんですか?」


ド直球の質問に龍太郎は二人を見て


龍太郎「ギャロン、聖也・・・」


聖也「おはようございます、キャップ・・・」


龍太郎「おはよう」


聖也にそう返してからギャロンを見た龍太郎は


龍太郎「相変わらずストレートな発言だなギャロン・・・私は和俊をこの基地に頻繁に出入りさせたくないんだ」



ギャロン「まぁキャップの子ですから、入隊したいんじゃないですか?」


そんな言葉に龍太郎は少し笑って


龍太郎「まだ9歳だぞ?まだまだ早いもんだ・・・あと10年は無理だな」


すると龍太郎は二人に


龍太郎「それよりお前たち二人で何してるんだ?」



そんな問いにギャロンは


ギャロン「訓練室へと向かっている途中でした、聖也さんが射撃の訓練をするそうなのでね」



聖也はそうですと言わんばかりに頷いた


龍太郎は微笑んで歩き出して彼らの横を通り過ぎる際に


龍太郎「そうか、一日も早く頼りがいのある隊員になってくれよ」


そう口にし歩いて去っていく



そんな龍太郎の背を見つめた聖也


ギャロンは聖也を見て


ギャロン「どうかしましたか?」


聖也はそれにハッとして首を横に振って


聖也「いいや、なんでもない・・・行こうか」



と二人は再び歩き出したのだった




〜〜〜〜〜〜〜



一方、尚子たちの研究施設では・・・



机に置かれた二つのコーヒーカップ


大介と巧が並んで椅子に座り、そのカップを見つめるようにして


大介「聖也・・・今頃どうしてんのかな」


そうつぶやくと巧が隣で


巧「辛い訓練でもやってるんだろう・・・なんせARMは地球を守る精鋭部隊だからな」



しかしその机から少し離れて窓越しに立っている尚子は少し様子が違った


大介はふとそれを目にすると


大介「お前はさっきからそこに立って何を考えてるんだ・・・?」


すると尚子は大介たちの方を向いた


そしてその右手にはメモのようなものが


巧はそれを見て


巧「ん?何かメモってたか?」


その言葉に尚子は頷いて


尚子「うん、先日見たアザドス・ウエポンの力を客観的に見た感想を書いてるの・・・少しでもアザドスに関して聖也くんに私たちが助言してあげなくっちゃ」



それを聞いた大介と巧は感心するような表情に


大介「なるほどなぁ、確かチームにはアザドスの事は話さないんだったな」


巧「なら、俺たちが出来るあいつにとって大きな力になる小さな事をしなくちゃな」



尚子は再び頷いて


尚子「そういうこと、ほらあなたたちも手伝ってよ」


その言葉に二人は力強く頷いた




〜〜〜〜〜〜〜


とある洞窟の中


一人佇んでいるゴダイン


右手に持つ杖を見つめて


ゴダイン「次なる古獣はアザドスの如何なる攻撃にも耐えるため、私の想いとシンクロ出来るあいつが適任であろう・・・」


そうつぶやくと不敵な駅を浮かべて


ゴダイン「そう・・・ディノドンならば私の憎しみと悪しき心とシンクロする能力を持っている・・・その気持ちが通じ合っている限りディノドンは無敵だ」



そう言うと足を進めてどこかへと去ってしまった




〜〜〜〜〜〜〜



訓練室、射撃をしている聖也


何発も何発も引き金を引いて発射するが的の中央には命中しなかった


そして次の一発だった


聖也「フッ!!」


引き金を引いた聖也



ようやく的の真ん中に命中させた聖也


後ろで見ていたギャロンは


ギャロン「67発目にてようやく命中ですね、聖也さん」


聖也はアームシュートを下ろして振り向いて


聖也「数えてたのか・・・?」


ギャロンは頷き


ギャロン「えぇ、命中精度を高める上で何発中何発当てたのかを計算しなくてはね?」


聖也は少し笑って


聖也「確かに、ありがとうギャロン」


ギャロンは左手を横に振って


ギャロン「いえいえ、それより左手に力が入っていて狙撃しにくいのでは?」


そう助言を受けた聖也は


聖也「ん?そう見えるか?俺は特に気を使わずに自然な形でやってるつもりだったんだが・・・」



ギャロンは頷いて


ギャロン「バッチリ力は入ってましたよ・・・その左手の力加減を意識にして狙撃すれば命中精度も上がるのではないでしょうか・・・?」



そう言われた聖也は左手を見て


聖也「そうか・・・そんな些細なことでも意識しないと成長出来ないよなぁ・・・」



そうつぶやいた


それを見ていたギャロンは小さく彼に聞こえるか聞こえないかの声量で


ギャロン「しかし聖也さんからはどこか不思議な力を感じるのですが・・・」


聖也はギャロンを見て


聖也「ん?何か言った?」



そう問われるとギャロンは首を横に振って


ギャロン「いいえ、ただの独り言というやつです」




そう口にしたギャロンだった



Bへつづく
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投稿者:執筆:S

ウルトラマンアザドス 第8話 B

翌日のARMの作戦室



英治、剣斗、加奈、ギャロンが並んで向かい側には龍太郎と隊員服になった聖也が立っていた


龍太郎「本日からARMに入隊した高城聖也くんだ・・・よろしく頼む」


聖也「高城聖也です・・・よろしくお願いします」


一礼した聖也



剣斗「おぉー後輩かぁ!ってことは俺は先輩!?」


隣の英治は

英治「俺は認めていないが入隊を認めたのはキャップだ・・・すぐにでも実戦レベルに仕上げてくれ、足でまといは結構だからな」


加奈「全く英治さんは軽々しく冷たいこと言いすぎです、少しは遠慮というものを知ってはいかがでしょうか?」

相変わらず早口な加奈に剣斗は


剣斗「いや、おまいう!」


ギャロンは一歩前に出て


ギャロン「よろしく、聖也さん・・・」


龍太郎はギャロンを見て


龍太郎「ギャロン、聖也を訓練室に連れてってくれ・・・状況が状況だからな」


ギャロン「オッケーキャップ・・・ではこちらに」



ギャロンは聖也を連れて退室


英治は龍太郎に


英治「キャップ、彼を入隊させる気になったのは何故ですか?」


龍太郎は椅子に座って


龍太郎「昔・・・彼の父親に助けられたことがある・・・とだけ言っておこうかな」


英治は目を細めて


英治「父親に・・・ですか」


龍太郎は頷いた、そしてそこからは何も口にはしなかった



〜訓練室〜


机に置かれた武器


ギャロン「アームシュートとアームシャフトです・・・これを使いこなせるようになってください」


手に取った聖也


聖也「・・・わかった、ありがとうギャロン」


ギャロン「礼は不要ですよ、これは命令でしたから」


聖也は少し笑って


聖也「そうか・・・」


ギャロン「では」


ギャロンは部屋から去った


聖也は手にしたアームシュートとアームシャフトを見つめて


聖也「これを使いこなせれば、ウエポンの力が呼び起こされるはずだ・・・!やってやる・・・!」



〜〜〜〜〜〜〜



その夜、研究施設では・・・


椅子に座って考え込む尚子


向かい側に座っている大介とコーヒーを飲む巧


大介は尚子を見て


大介「お前が考え込んだってしょうがないだろ・・・もう今となってはあいつが自分で気付くしかないんだから・・・」


横で頷く巧


尚子は二人を見て


尚子「・・・聖也くん、アザドスの事話すのかな・・・?」


巧はそんな言葉に


巧「・・・話さないだろ、さすがに・・・」


大介は頷いて


大介「俺もそう思う・・・俺たちに簡単に話したと言ってもそれは俺たちとあいつの関係上の事だと考えれば自然な事だ・・・」


尚子は再び少し下を向いて


尚子「でも、それとは別にかなり焦ってるように見えたけど・・・」



すると大介は


大介「そこはあいつを信じるしかない・・・ずっと昔から遠くの存在なようで近い存在だった・・・英雄なのに俺たちの友達って感じかな・・・」


横で少し笑った巧


巧「わかる、それ」


大介は尚子を見て


大介「裏を返せば俺たちの友達であって英雄・・・世間では今じゃ最後の砦とまで言われてる・・・プレッシャーになってるかもしれねぇけどあいつはそういう修羅場をくぐり抜けてきた・・・大丈夫じゃないか?」


尚子は窓の外を見て


尚子「・・・そうなのかなぁ・・・」



今の聖也の状態がかなり心配な様子だった



〜〜〜〜〜〜〜


広い訓練室でアームシャフトの素振りをする聖也



聖也「フッ!フッ!」


水平に振ったところで動きを止めて体勢を正した聖也



聖也「・・・ダメだ・・・何かきっかけが欲しい・・・」


机に置かれてるアームシュートを見つめる聖也


聖也「・・・今度はあれを使ってみよう」



〜〜〜〜〜〜〜


街を見渡せる丘の上に立っていたゴダイン



右手に持つ杖を見つめながら


ゴダイン「明日の夜明けがウルトラマンアザドスにとって最後の夜明け・・・」


そして空を見つめると



ゴダイン「私にとっても最後にしたいのだが・・・」


そうつぶやいたゴダインであった




〜〜〜〜〜〜〜


射撃練習用の的に向かってアームシュートの引き金を引く聖也


だが、弾はなかなか中央に命中しない



下唇を噛み締めながら射撃する姿は何故当たらないのかと考えながらしているように映った



次の一発も、その次の一発も当たらない


腕を下ろした聖也は的を見つめた


聖也「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」


汗が垂れ、息を上げる聖也



すると足音が聞こえ振り向く


そこには英治の姿が


英治は聖也の隣に立って自分用の的を作動させた


ゆっくりと構えに入った英治


聖也はその様子を黙って見ていた


引き金を引いた英治、的の中央に一発で命中


それを見た聖也は驚いた


聖也「これが・・・実戦で鍛え上げられた腕前・・・ってことか」



腕を下ろした英治


英治「・・・それもある」


聖也「・・・?」


英治は顔を聖也に向けた


英治「だがお前との決定的な違いがもう一つある」



聖也「・・・決定的な違い?」


英治は聖也の的を見て


英治「お前には武器を握っているという責任感を感じられない・・・」


聖也「責任感・・・?」



英治は再び聖也を見て


英治「あの的が何よりの証拠だ、責任感だけでなく重みも感じない・・・武器を使う人間がそれすら失えば傍若無人に暴れまわる狂人と同じだ」


聖也は黙ったまま英治の話を耳にしていた


英治「武器は使う者の手によって凶暴さが自由に変わる・・・何かを守るために武器を手にする俺たちがそんな事では何も守れず、守るどころか破壊することになってしまう・・・肝に銘じておけ」


それだけ言い残し立ち去ろうとする英治


聖也「あの・・・」


足を止めた英治



聖也「・・・ありがとう・・・」


振り向かないまま英治は


英治「勘違いするな・・・お前に頑張ってもらわないとお前を入隊させたキャップの立場がなくなるだけだ」


再び足を進めて退室した英治



聖也は頷いてから再び的を見て構えた



すると尚子の言葉が頭に過ぎった


「私には聖也くんが焦ってるようにしか見えない」

「そんなに焦っても・・・応えてくれないと思うよ・・・?」



聖也は構えながら小さくつぶやいた


聖也「・・・ふっ、こんなことではあいつらに心配ばっかりかけることになるな」


引き金を引いた聖也


しかし中央には命中しなかった


聖也「俺が自ら望んでここへ来た・・・あいつらが胸張って送り出してくれるようにしなきゃならないのに!」


もう一発、しかし外れた


聖也「しっかりしなきゃいけないのに!」


もう一発、もう一発


外れても、外れても



だが先ほどと違い、彼の表情に余裕が感じられる



聖也「俺にしか出来ない事がここにあるから、俺は今ここで頑張るしかない!」


そして次の一発


聖也「俺の勇気に応えたアザドスの力のもう一つを!今呼び起こす!」


引き金を引き放たれた一撃は中央を射抜いた




それを見た聖也は目を大きく見開いて驚く


聖也「・・・よし、もう一回だ」


次なる的を作動させてもう一度引き金を引く


次も成功


笑みが溢れた聖也であった




〜〜〜〜〜〜〜


朝日が顔を見せ、地中から姿を現すグラスパイダー


「グフィグフィグフィ!」



森林を進み市街地へと向かっていた




そしてARMの作戦室では・・・


全員が集合していた


ギャロンは全員に


ギャロン「古獣がポイントC89へと進行しています」


龍太郎はそれを聞き


龍太郎「都市部進入は絶対に阻止しなければならない・・・英治、剣斗はアームスターで・・・加奈、そして」


聖也を見つめた龍太郎


龍太郎「聖也も加奈と一緒にアームロディーで出動、付近に避難者がいないか見てくれ」


全員声を揃えて


「オッケーキャップ!」



〜〜〜〜〜〜〜


市街地が見える所にまで足を進めてきたグラスパイダー


そこへアームスターが到着


コックピットには英治と剣斗が


英治「ミッション・スタート・・・ッ!」


剣斗は拳を鳴らして



剣斗「ガッテン!」


光子砲で攻撃するアームスター


胸付近に命中し、アームスターに反撃の光弾を発射するが回避される



一方、近くに到着したアームロディー


運転席には加奈、助手席に聖也が


加奈「ロディ砲で攻撃開始しましょう」



聖也「オッケー」


ボタンを操作する聖也


ロディ砲が出現する


加奈「私の合図で攻撃してください」


頷く聖也


グラスパイダーは糸でアームスターを捕らえた



それを見た加奈は


加奈「今です、古獣の口元に攻撃です」



ターゲットがロックオンされて聖也はボタンを押した


聖也「ロディ砲、発射!」


口元に命中し糸が切断され解放されたアームスター


グラスパイダーはアームロディーに狙いを変えて光弾を発射


加奈はバックするためにギアを入れようとするが爆発に襲われるロディー


助手席で頭を打った聖也



聖也「いってぇ・・・野郎ぉ・・・」


ふと横を見ると運転席で加奈が気絶している


聖也「加奈?おい加奈!」


起こそうとしても目を覚まさないのを見て聖也は降車


少し移動して足を止めた聖也はウエポン・クリスタルを取り出し見つめた



聖也「俺はもう、武器を使うための責任感を背負えたと感じている・・・今こそあの古獣を倒すために力を貸してくれ!ウエポン!!!」



すると徐々にヒビが入っていき銀色のクリスタルが姿を見せた



それを見て頷く聖也


ウエポン・クリスタルをアザドスティックにセットし少し屈んだ


『アザドスッ!ウエポンッ!』


立ち上がる勢いを利用し空へと掲げて引き金を引いた


聖也「ファイトッ!アザドォォォスッ!!!」


白と青が混ざったようなゾーンを経てアザドスが出現する



グラスパイダーの前に立ち塞がるように出現するアザドス



赤い部分が濃い銀、そして額にはトサカ


この姿こそアザドス・ウエポンである



アームスターのコックピットから見ていた英治と剣斗


英治「アザドスが再び違う姿に・・・!?」


剣斗「全身銀色・・・ピッカピカだなぁ・・・!」



そして尚子たちが乗る車が近くに停車


降車した三人はそのアザドスの姿を見て


大介「おい、あの姿は・・・!」


巧「あぁ・・・間違いねぇ!呼び起こしたんだ!」



尚子はアザドスの姿を見つめながら


尚子「あれが・・・ウエポン・・・アザドス・ウエポン!」




そして別の場所から見ていたゴダインも驚いた表情を浮かべて


ゴダイン「三つ目の力も呼び起こしただと・・・!?」



仁王立ちのアザドス


グラスパイダーはそれを見て光弾を発射


アザドスはトサカに右手を添えて上から下へと一度なぞった


そして右手を前に差し出し短刀形の武器【アザドスラッガー】が出た


アザドス「ウォリャァ!」


逆手持ちにしスラッガーで光弾を切り裂いた



そしてゆっくりとダッシュ


グラスパイダーは光弾を連発


走りながら切り裂いていくアザドス



すると足を止めたアザドス、足元には先の戦いの時のように糸が絡まった



グラスパイダーは勢い良く顔を上げると宙に浮き上げられたアザドス



アザドス(聖也)「その手はもう無理だぞ」


スラッガーをブーメランのように投げて糸を切断


バック宙し着地すると念力でスラッガーを操りグラスパイダーに命中させる



転倒するグラスパイダー



スラッガーが手元に戻ってくると額のトサカを上から下へ三回なぞる


右手を差し出すと光に包まれたスラッガーが槍型の武器、【アザドスランサー】へと変形した


両手で持ってダッシュ


グラスパイダーは立ち上がって糸を発射


アザドス「ウォリャァ!」


糸を切断しそのままランサーで突き


胸に命中し火花が散る


アザドス(聖也)「まだまだぁ!!!」


次々と斬撃を繰り出しダメージを与えていく


そしてランサーを杖のように地面に突き立ててそれを支えに少しジャンプしたアザドス


アザドス「デェェヤァ!」

右足で強く蹴り飛ばした


転がり倒れるグラスパイダー


着地し左手にランサーを持ったアザドス


グロッキーながらも立ち上がるグラスパイダー


アザドス(聖也)「これでとどめだ!」


今度は右手でトサカを下から上へと三度なぞった


トサカが光り輝く


振り回して右手に持ち替え構えるアザドス


アザドス(聖也)「アザドスッ!ストレートアロォォォォッ!!!」


力一杯投げたランサーはグラスパイダーに命中し通過


ゆっくりと倒れるグラスパイダー


アザドスは背を向け、彼の背後で大爆発が起こった



アザドスの勝利に喜ぶ尚子たち



大介「よっしゃぁぁぁ!!!」


巧「おぉぉぉぉ!!!」


尚子も両手を会わせて笑顔だった



アザドスは空へ飛び去った


アザドス「ショォウワッ!」



アームスターのコックピットでは


剣斗「すげぇすげぇすげぇ!アザドスすげぇぇぇぇッ!!」


後ろではしゃぐ剣斗とは裏腹に英治は冷静に


英治「ミッションは終了・・・帰還する」



〜〜〜〜〜〜〜


運転席の加奈をさする手


目を覚ました加奈


加奈「・・・!」


急に体勢を良くした加奈にびっくりする聖也


加奈は周りを見渡して


加奈「古獣はどうしましたか?」


聖也は苦笑しながら


聖也「あ、えーっとアザドスが倒した・・・」


加奈は聖也を真顔で見つめた


聖也「えっ・・・なにその目は・・・」



加奈「そうですか、では帰りましょう」


前方を見てアクセルを踏む加奈


アームロディーは発車し帰路へとついたのだった





〜〜〜〜〜〜〜


基地の廊下でスマホを見る聖也


何やら文字を送っていた様子


聖也「・・・これでよし・・・だな」


そう口にしてスマホをポケットにしまって廊下を歩く聖也



一方、研究施設では・・・


スマホを見つめる尚子



尚子はそれを見て少し微笑んだ


画面には聖也からのメッセージが


「何も挨拶出来ずに出て行く形になって申し訳ない、でも暇さえあればそっちにも顔を見せる事にするからそこは心配しないでくれ・・・あっ、アザドスの事はお前たちだけの秘密ってことで」


追記でこう記されていた


「お前のおかげで三つ目の力を呼び起こせた、ありがとう尚子」



尚子は画面を見ながら


尚子「どう致しまして・・・聖也くん」


顔を横に向けて窓の外を見つめる尚子であった




〜〜〜〜〜〜〜


洞窟を歩くゴダイン


その目付きは怒りを覚える表情であった


彼の次なる攻撃は、すぐにでも始まろうとしていたのだった





〜ED〜


明日へ向かう光に乗って 闇を進んでいく
友の声を聞きながら行くさ かけがえのない未来
倒れそうになっても 君の手を掴む誰か
例え離れてても 聞こえてるさ
支える声明が

目を覚ませ勇気 解き放て力
君は一人じゃない 信じ合える仲間が
共に未来へ進んでく


〜次回予告〜


聖也「みんな!アザドス・ウエポンの力、見てくれたか〜?でもこれで終わったわけじゃないのは勿論わかってるよな?」

ゴダインの次なる攻撃、古獣ディノドンが解き放たれる

聖也「って、龍太郎さ・・・いや、キャップに息子がいたなんて知らなかった!」

龍太郎の息子、和俊がゴダインに狙われる!?

聖也「ゴダインめ、子どもだからって容赦なしなのか!?どうしてそんな酷い事が出来るんだ!?」

だが、聖也の言葉でゴダインに異変が・・・?

聖也「次回、【過去は漆黒の中に】!次回もファイトッ!アザドスッ!」
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投稿者:執筆:S

ウルトラマンアザドス 第8話 A

古獣パサズカが襲来


応戦するARM、そしてウルトラマンアザドス


しかし致命的なダメージは与えられぬままパサズカを逃してしまった


そして聖也はウエポンの力を解放するにはARMに入隊するしかないと考えていた


戦いが終わり、帰路に着こうとしていたARMのメンバーに接触した聖也


聖也「あぁ・・・あんたたちのリーダーに・・・龍太郎さんに会わせて欲しい」


英治「素人を戦場に立たせる気は俺には全くないが入隊許可はキャップが決めること・・・お前の件に関しては俺から報告しておこう・・・名は?」



聖也「聖也・・・高城聖也・・・!」



そして聖也の一件は龍太郎に話された


龍太郎も彼と話すことを決意




再び現れたパサズカ、アザドスはリヴァーの力を使って古獣の撃破に成功した



戦いが終わって研究施設の聖也たち四人


インターホンがなる


巧は立ち上がって


巧「俺が行くよ」


そう言って玄関へ


巧「はいはーい」


扉を開けた


巧「どちら様で・・・」


言葉を詰まらせた巧、その目線の先には



「どうも、私・・ARMに所属してるアンドロイド、ギャロンと申します」


とギャロンが姿を見せた


巧は驚愕の表情を浮かべて


巧「あ、あ、アンドロイドォ!!!???」



突然の来訪者、ギャロン


これは一体どういうことなのか・・・?



〜OP〜


目を覚ませ勇気 自分自身の心の
絶望を裂いて 希望を灯す時
燃え上がる炎 悪の心を流して
その手に握る光を解き放て

大事な想い抱いて 未来のため戦う
飛び立て今 光を宿して

目の前の絶望に 立ち向かうその勇士 未来を刻む
一歩も引かないさ 勝利を掴むまで 戦えアザドス
You Hope



〜〜〜〜〜〜〜


【アザドス・ウエポン】



驚く巧の前にギャロンが姿を見せた



巧の声を聞いたのか、玄関にやってくる聖也たち三人



大介「どうしたんだ?」


三人もギャロンを見て


尚子「アンドロイド・・・!?」



ギャロンの背後から龍太郎が姿を見せる


聖也の表情は引き締まって


聖也「龍太郎さん・・・!!」


龍太郎も少し笑顔で聖也に


龍太郎「やぁ、聖也くん・・・まさかこんなに早く再会するとは思わなかったよ」


尚子はその会話を聞いて察した


尚子「この人がARMのリーダー・・・」



龍太郎は聖也以外の三人に


龍太郎「はじめまして、ARMのリーダーをさせてもらっている和代龍太郎だ・・・」



するとギャロンも


ギャロン「はじめまして、私はARMに所属するアンドロイド、ギャロンです・・・出自不明です」


大介と尚子は若干苦笑いしてギャロンの言葉を耳にしていた


そして龍太郎は聖也を見つめて


龍太郎「聖也くん・・・ここに来た理由はわかるな?」


聖也は深く頷いて


聖也「もちろんです・・・むしろお待ちしていました」


龍太郎はギャロンの肩に手を置いて


龍太郎「・・・ギャロン」


ギャロン「・・・はい」


ギャロンは何かを察して三人に


ギャロン「キャップは彼と話すようなので・・・あなた方はここでお待ち願えますか?」



尚子は頷いて


尚子「わかりました」


龍太郎は振り向いて歩いていく




聖也は彼らの横を通って龍太郎についていく


そしてギャロンも一礼、去るのかと思えばそのまま研究施設に足を踏み入れた


巧「えっ?お前は行かないのかよ!?」



ギャロンは足を止めて巧に


ギャロン「話すのはキャップだけで十分です・・・私はあなた方と積もる話をしろと」


戸惑い気味の巧、すると尚子は


尚子「良いですよ、私も色々とARMに所属する人とお話してみたいですから」


そんな何気ない言葉にギャロンは


ギャロン「嬉しいです・・・」


大介と巧は首を傾げて


大介「嬉しい・・・?」


ギャロンは二人を見て


ギャロン「あなた方には絶対に感じられない嬉しさ・・・とでも言っておきましょう」



〜〜〜〜〜〜〜


公園に歩いてきた聖也と龍太郎


前を歩く龍太郎と後ろを歩く聖也の光景だった


噴水の前にあるベンチに腰をかけた龍太郎



龍太郎は聖也の顔を見て


龍太郎「・・・聖也くん、本当にARMに入りたいのか?」



龍太郎の前で足を止めて顔を横に向けたまま頷く聖也



龍太郎はさらにこんな問いを


龍太郎「何が君にそうさせたんだ・・・?」


聖也は少し下を向いて


聖也「やるべき事があるというのと・・・そして、父に追い付きたいと・・・」


そう口にした


龍太郎「・・・父に追いつく・・・と?」


聖也は龍太郎を見つめて


聖也「父は宇宙を調査していました、僕はそれに負けじとこの星の色んなところを冒険してきたつもりです・・・ですが、まだまだ僕の知らないところだらけで宇宙にまで辿りついた父には到底敵いっこないと思いました・・・」



龍太郎「・・・それがARMに入りたいと思った動機・・・なのか?」


聖也は首を横に振って


聖也「・・・許せないんです・・・」


龍太郎「?」


聖也は龍太郎を見つめて


聖也「まだまだ冒険していないのに、この星で生きる人間を、そして地球を滅ぼそうとしている者がいるということが」


龍太郎は目を少し下に向けて


龍太郎「ゴダイン・・・だな」

聖也は自分の右手を見つめて握り締めた



聖也「・・・僕はこの手で・・・そういう者たちからこの星と愛する人々を守りたいんです」



龍太郎はそれを見て


龍太郎「・・・そういうところ、本当に父親譲りなのだな・・・聖也くん」



聖也は右手を下ろして龍太郎を見つめる


龍太郎「私は負い目を感じている、君の父を死なせてしまったことを悔やんでいる・・・本当は君に危険な事はして欲しくない・・・だがそれと同時に父を死なせてしまった事の詫びとして君の面倒も見るべきなのではないかとも感じている」



聖也はただ黙って彼の話を聞いている


龍太郎「・・・ふっ、おかしな生き物なものだ人間というのは・・・平気で矛盾を口にする・・・」



少し笑いながらそう口にした龍太郎


聖也は龍太郎に身体の正面を向けた


そして深く一礼をした



聖也「お願いします、僕を入隊させてください!」


龍太郎はそれを見てベンチから腰をあげて右手を差し出し握手を求めた


龍太郎「良いだろう、君の入隊を許可しよう・・・」


頭を上げた聖也は龍太郎の右手を見てから同じように右手を差し出し握手したのだった



〜〜〜〜〜〜〜


研究施設では・・・


ギャロンの向かい側に座る三人


ギャロン「ARMは現時点でゴダインに関しては目的しか掴めていないのです・・・その真意は見定めてはおりません」


巧はそれを聞いて


巧「やっぱりそうかぁ・・・」


尚子はギャロンに


尚子「どうも、それを教えてくださっただけでもありがたいことです」


するとギャロンは


ギャロン「ゴダインについてはお教えしましたが、あなた方は関わらない方がいい」


大介はそれを聞いて


大介「関わらない方がいい・・・?」



ギャロンは頷いて


ギャロン「あなた方は民間人です・・・民間人を危険に晒すことは出来ませんから・・・」



そう口にした瞬間、何かを察知したギャロン


ギャロン「ん?この反応は古獣・・・?」




そう、彼の発した通り市街地に目は四角で赤色、二足歩行で合計六本の腕が存在する蜘蛛のような古獣グラスパイダーが姿を見せていた


「グフィグフィグフィ!」


口から赤い光弾を発射し街を破壊していた




公園にいた龍太郎のモバイルに連絡が行く


龍太郎「どうした?」


相手はギャロンだった


ギャロン「キャップ、ポイントD52に古獣が出現しました」


龍太郎「わかった、英治たちへ連絡を頼む・・・私も現場に向かい古獣を迎撃する」


通信を終了し龍太郎は聖也を見て


龍太郎「君は先ほどの研究施設で待っててくれ・・・この戦いが終わり次第、君にはARMの基地へと来てもらう」


そう言い残して去っていく


聖也はその後ろ姿を見ながら


聖也「・・・ARMへの入隊がとりあえずは決まった・・・だったら今すべき事は一つ・・・」


ポケットからアザドスティックとリヴァークリスタルを取り出し


聖也「行くぞ、アザドス!」



〜〜〜〜〜〜〜


侵攻を続けるグラスパイダー


そこへアームスターが到着


コックピットにはいつもの如くサングラスをかけた英治と剣斗の姿が



英治「ミッション・スタート・・・!」


アームスターの光子砲がグラスパイダーの背中に命中


グラスパイダーは振り向いてアームスターを睨む


そして口から蜘蛛の糸を発射しアームスターを捕らえた



剣斗「うぅわッ!捕まっちまった!」


操縦桿を力強く握り締める英治



英治「・・・くっ」



徐々に引き寄せにかかるグラスパイダー


そこへ前宙したアザドス・リヴァーが登場


着地しその糸を右手で切断


脱出したアームスター


コックピットの二人は


英治「・・・アザドス・・・!」


剣斗はサムズアップをして


剣斗「サンキューアザドス!」


アザドスはアームスターを見て頷いてからグラスパイダーを見つめる


グラスパイダーは再び糸を発射


アザドス「デヤッ!」


左手で流しダッシュ


怯むグラスパイダー


接近して右手を伸ばしたアザドス


するとグラスパイダーは光弾を発射


アザドス「ムッ!?」


咄嗟の攻撃に避けきれず受けるアザドスは背中から倒れ込む


「グフィグフィグフィ!」


あざ笑うかのような声を発したグラスパイダーに対してアザドスは跳ね起き


アザドス(聖也)「なめるな・・・!」


今度はジャンプしたアザドス


前宙して頭上を飛び越え背後に着地


グラスパイダーは振り向いて光弾を発射


バック転で回避したアザドスは振り向いてダッシュ


光弾を次々放つグラスパイダー


次々受け流すアザドス


すると彼の右足に糸が絡む


アザドス「!?」


グラスパイダーは密かに糸を彼の足元に発射していた


そのまま転倒させられたアザドス


糸を放すグラスパイダー



体内の聖也はアザドスティックのリヴァークリスタルをアザドスクリスタルに差し替えて引き金を引いた


『ウルトラマンッ!アザドスッ!』


立ち上がると同時に赤色のアザドスとなった


アザドス(聖也)「接近するのが困難ならば遠距離で攻撃するのみだ!」


構えを取ったアザドス


アザドス(聖也)「アザドウム・・・」


腕を組もうとした時、グラスパイダーが糸を発射し首に巻きつけた



苦しさのあまり両手で糸を持つアザドス


アザドス「ウッ・・・!!」



グラスパイダーは次に電気ショックを糸に流した


アザドス「ウァァァァッ!!」


電流を浴びるアザドス、胸のランプが青から赤へと変わって点滅を始めた


左膝が地面についたアザドス


糸を放したグラスパイダーは光弾を発射し浴びせる


攻撃を受けたアザドスは仰向けに倒れて苦しむ


アザドス「ウァッ・・・!」


そこへアームロディーが到着し降車する龍太郎とギャロン


龍太郎「アザドス・・・!」


ギャロン「ピンチに陥っているようですね」


龍太郎はモバイルで


龍太郎「英治、古獣の口元に集中攻撃だ!」



それを聞いたアームスターの英治は


英治「オッケーキャップ・・・!」


光子砲で口元に攻撃を浴びせる



グラスパイダーは少し怯んで後ろへ引き下がる



それを見てから龍太郎はアザドスを見た


アザドスは起き上がって膝をついた状態でグラスパイダーを見つめていた


龍太郎「・・・アザドス!」


龍太郎の声に反応してアザドスは彼を見た


龍太郎「君は過去に私を・・・仲間を逃がすために戦った!もう君の活動時間も残り少ない!今は一旦退いてくれ・・・退くんだ!!!」


アザドスはそれを聞いてからグラスパイダーを見つめて右手を悔しさで力一杯握りしめてから空へと飛び立っていった


グラスパイダーは飛び去っていくアザドスを見た


するとそこへゴダインの声が


ゴダイン「興ざめだろうグラスパイダー?もういい、今は戻るのです」



グラスパイダーはそう言われて地中へと姿を消したのだった



ギャロン「古獣も姿を消した・・・」


龍太郎はそれを目にして


龍太郎「やはり狙いはアザドス・・・なのか」



〜〜〜〜〜〜〜



建物の壁に右の拳を叩きつける聖也


聖也「ハァ・・・ハァ・・・あの古獣に勝つには・・・ウエポンの力が必要だ・・・」


彼の目は確信を抱く目付きだった


手を下げて鋭い眼差しのまま彼はその場から去っていくのだった





〜〜〜〜〜〜〜


研究施設に戻ってきた聖也


出迎える三人


尚子「聖也くん・・・」


大介と巧は何も言葉をかけられなかった


椅子に座った聖也はウエポンクリスタルを見つめた


そう石のままの・・・



じっと見つめていた中、インターホンが鳴る


聖也は真っ先に反応し椅子から立ち上がって玄関へと向かう



大介はそんな聖也に


大介「おい、入隊決まったのか?」


足を止めた聖也は振り向かずに



聖也「あぁ・・・何も言わずに申し訳なかった・・・だが今は話す時間すら惜しい」



大介は察してそれ以上何も言葉をかわさなかった



聖也は再び足を進めて玄関へ


扉を開けると龍太郎が


龍太郎「聖也くん・・・古獣には逃げられてしまった・・・今の状況で君を迎え入れるというのは」


言葉の途中だったが聖也は


聖也「今だからこそ、このタイミングだからこそ・・・僕はあなたたちの力の一部となりたいのです」



龍太郎は聖也の瞳を見て


龍太郎「わかった・・・ではついてきてくれ」


龍太郎は振り向いて歩いていく


聖也も頷いて足を進めようとしたその時だった



「待って!!」


足を止めた聖也は振り向いた


そこには尚子が


聖也「なんだ?今は話す時間すら惜しいと言ったはず」


言葉の途中で尚子は


尚子「私には聖也くんが焦ってるようにしか見えない」


聖也「・・・!?」


そして尚子は次に


尚子「そんなに焦っても・・・応えてくれないと思うよ・・・?」


龍太郎も足を止め聖也の様子を伺っていた



聖也は少し目を逸らして



聖也「すまない・・・今はそれしか言葉がない」


再び振り向いて聖也は去っていく


尚子は引き止めずそのままだった


立ち止まっていた龍太郎の横を通り過ぎようとした聖也



龍太郎「彼女の話を最後まで聞かなくて本当に良かったのか?」


足を止めた聖也


聖也「今は・・・古獣を・・・ゴダインの目的を阻止することが先決だと思ってますから」


龍太郎は右手を彼の肩に添えて


龍太郎「・・・例え戦人になっても・・・待ってくれる人がいることを忘れてはいけない・・・いいな?」



聖也は深く頷いて


聖也「・・・わかりました」



龍太郎は右手を離して先導するように歩く



聖也もその後をついていくのだった




Bへつづく

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ウルトラマンアザドス 第7話 B

聖也の言葉を聞いたARMの三人


剣斗「おいおい・・・ARMに入りたいだって・・・?」


聖也は深く頷いた


剣斗は横の二人を見て


剣斗「・・・だってさ」



加奈は何も言わず、そして英治は一歩前に出て聖也に向かって


英治「素人を戦場に立たせる気は俺には全くないが入隊許可はキャップが決めること・・・お前の件に関しては俺から報告しておこう・・・名は?」



聖也「聖也・・・高城聖也・・・!」


英治はそれを聞くと振り向いてアームロディーに向かって歩いていく


加奈はそれを見て自分もアームロディーへ


剣斗は少し慌てて


剣斗「えっ?えっ?ちょっと!」


二人を追うのだった



聖也はそれを見ながら小声で


聖也「俺はなんとしてもARMの一員にならなくてはならない・・・でなければアザドスの力を呼び起こすことなんて出来やしない・・・」



そんな彼の背後から尚子たちが乗る車が


車は停車し降車する三人



対してアームロディーは発車しその場から去った


その光景を見て察した尚子は聖也の背中を見てどこか寂しげな表情を浮かべたのだった




〜〜〜〜〜〜〜


とある洞窟


ゴダインは少し歩き回りながら


ゴダイン「まさかあのような形でパサズカを撤退させるとは・・・」


足を止めたゴダインは不敵な笑みを浮かべて


ゴダイン「しかし傷を受けたのはパサズカだけでなくアザドスも同じこと・・・次の攻撃では集中的にその部分を叩けばいいことです」




そう言って右手の杖を見つめたのだった



〜〜〜〜〜〜〜


夕方になり、暗くなり始めた空


研究施設では・・・


上半身だけ服を脱いだ聖也の身体に包帯を少しだけ巻く巧


巧「ったく、真正面から突撃するとはな・・・」


横で杏仁豆腐を食いながら大介は


大介「しかしアザドスの必殺光線を受けてもあの具合だ・・・今回の古獣もかなりの強敵であることには変わりなさそうだな」


巧は横目で大介を見て


巧「また食ってるよこいつ」


と呆れ口調


尚子は少し離れて窓の外を見つめている


大介はそんな尚子の様子を見て


大介「尚子、お前昨日からずっとそんな具合だけど何を思いつめてんだ?」



尚子はそう言われて振り向いて


尚子「・・・気になってる」


大介は首を傾げ、巧もそれを見て


巧「・・・何を?」


治療を終えた聖也は黒いシャツを着て尚子を見て


聖也「・・・俺がARMに入りたいと言った理由だろ?」


尚子は少し苦笑いして


尚子「なんだ、バレてるじゃん」


聖也「・・・しょうがないんだ、こればっかりは・・・いつもいつも身勝手な事ばかり」


首を振った尚子は


尚子「そんなことない・・・でも・・・」


言葉を詰まらせた尚子



大介「・・・でも?」


尚子は首を横に振って


尚子「ううん、やっぱりいい・・・」


巧は机に向かって顔を伏せて


巧「なんだよぉ!こっちが気になるぜ!」



聖也はポケットから石のままのウエポンクリスタルを見つめた


それを見た大介は


大介「肝心の理由はウエポンの力を呼び起こすこと・・・」


聖也は頷いて


聖也「そうだ・・・俺は前回の戦いの時、ARMと古獣の戦いを見て思ったんだ」



聖也の回想、それはアームシャフトを使って優勢に戦いを進めるARMの姿があった



その時に聖也はどこか確信していたのだった



巧は顔を上げて


巧「なるほど、色々ときっかけはあったってことね」


聖也は椅子から立ち上がって


聖也「リヴァーの力を呼び起こした時も川の動きを見ての事だった・・・つまりウエポンは武器の扱いに関することなのかなって・・・」



大介は聖也に指差して


大介「その理由に一理だな、その考えは正しいとは思う」


巧は聖也の肩に手を置いて


巧「まぁ未知の力に選ばれたんだ・・・自分がそう思うならその道へ進めばいい・・・」



聖也は頷きつつクリスタルを見つめ


聖也「うん・・・戦士への道ってところだな」



その日はそのまま日は暮れて夜となったのだった




〜〜〜〜〜〜〜


夜になったARMの作戦室では・・・



椅子に座っていた龍太郎は顔を上げて


龍太郎「・・・何?聖也くんが入隊したいと?」


真正面には英治が


英治「はい、表情からは冷やかしなどの理由とは思いませんでした・・・」


龍太郎は両肘を机につけて


龍太郎「そうか・・・彼がそのようなことを・・・」



隣に立っていたギャロンは


ギャロン「キャップはどうするおつもりですか?」


龍太郎はしばらく無言だった



そして肘を机から放し、立ち上がった龍太郎は


龍太郎「まぁ話は聞いても良さそうだな・・・だがそれは今回の古獣との戦いが終わってからだな」



龍太郎は英治を見て頷いた



〜〜〜〜〜〜〜


太陽が昇り明るくなった


とある場所の森林を歩くゴダイン


足を止めて空を見上げた


ゴダイン「さて、傷も回復・・・楽しんで来い、パサズカ」



そして空の彼方から地上に向かってパサズカが飛来してきたのだった




〜〜〜〜〜〜〜


ARMの作戦室


ギャロンは皆に向かって


ギャロン「昨日の古獣が地上に向かっています」


龍太郎は全員に


龍太郎「出動だ!」


三人は


「オッケーキャップ!」


と声を揃えて返事


そして龍太郎はギャロンを見て


龍太郎「ギャロン、君も来い」


ギャロン「オッケーキャップ」


と返答


そしてコンテナ置き場付近に着地したパサズカは光弾を連射しその場のコンテナの次から次へと爆破していく



そこへアームスター到着


コックピットには英治、剣斗


英治「ミッション・スタートッ!」


剣斗は拳を鳴らして


剣斗「いっちょやりましょうか!」

光子砲で攻撃し胸に命中させる


パサズカはアームスターを見て反撃の光弾


回避したアームスター


剣斗「へっ、そう簡単に落ちてたまるかっつーんだ!」



一方、現場に到着したアームロディー


降車した龍太郎、加奈、ギャロン


龍太郎は加奈に


龍太郎「加奈、近くに逃げ遅れた人がいないか確認してくれ」


加奈「はい」


加奈はその場から去ると龍太郎はギャロンに


龍太郎「我々はロディー砲で攻撃だ」


ギャロン「了解です」


アームロディーに乗車した二人


ロディー砲で攻撃開始


背中に命中しパサズカはアームロディーを睨む


その隙を突いて背後から接近するアームスター



パサズカは咄嗟に振り向いて翼を振って強風を発声させる


アームスターは安定した飛行が出来なくなった



コックピットでは


剣斗「なんだよこの風!!台風じゃねぇんだぞッ!」


操縦桿を握り締める英治


英治「くっ、このままだと吹き飛ばされる・・・!」



そして聖也たちも同じくして現場に到着


車から降りた四人


強風に煽られるアームスターを見た大介は


大介「まずいな、アームスターが空中分解する可能性すらある」


聖也はアザドスティックを握りしめて


聖也「俺が行く!」


聖也はダッシュ



一方、アームロディーもロディー砲で攻撃するが効果がない



龍太郎「くっ・・・まずいぞ」


ギャロン「あの風ではお二人を脱出させても命に関わります・・・」



走りながらスティックに青いクリスタルをセットした聖也


『アザドスッ!リヴァーッ!』


足を止めて空に向けて引き金を引いて叫んだ


聖也「ファイトッ!アザドォォォスッ!!!」



青い光がパサズカに突進


パサズカはその勢いで倒れる


なんとか風は止まり、その場から少し離れるアームスター


青い光は地上へ降りてアザドス・リヴァーが姿を見せた


コックピットからそれを見ていた英治たち


英治「今度は青い形態で挑むか・・・」


剣斗「いやぁ助かった・・・本当に良いところで神ってる登場するんだから」



立ち上がったパサズカはアザドスを睨む


アザドスもゆっくりとファイティングポーズを取る


パサズカは光弾を連射


アザドスはゆっくりと走り始め両手でそれを流しつつ接近していく


パサズカは三連発


アザドスはスライディングで回避


懐に入り、立ち上がると同時に右手でアッパー


背中から倒れるパサズカ


右手をゆっくり下ろしたアザドス


立ち上がったパサズカ


アザドスはそれを見て空へ飛び上がる


空中で動きを止めたアザドス


パサズカはそれを目視



そしてアザドスは左手で来いと言わんばかりのジェスチャー



パサズカはそれに応えて空中へ


そのまま突撃するも受け流される


すぐに旋回して光弾を発射


アザドスは横へ飛行し回避


空中戦を繰り広げる両者




そして両者一定の距離を保って動きを止めた


アザドスの胸のランプが点滅している



パサズカは最後の力を振り絞って突撃してくる


アザドス(聖也)「これで最後だ、古獣!」


アザドスは青い光に包まれて引き合うように突撃


「アザドス・・・シューティングスター・・・!」



両者衝突し爆発が起こった



どうなったのかと見つめる一同


爆発の中から姿を見せたのはアザドスだった



それを見て喜ぶ尚子たち


安堵の表情を浮かべる龍太郎


アームスターのコックピットでも


剣斗「さっすが!かっけぇ!」


後ろで少しはしゃぎ気味の剣斗とは裏腹に


英治「ミッション終了・・・これより帰還する」



と静かな口調でそう口にした英治であった



アザドスも空へと去っていくのだった



〜〜〜〜〜〜〜



研究施設でコーヒーを飲む聖也


その横の大介もコーヒーを飲むも苦渋の表情を浮かべてから手元の砂糖を大量にコーヒーに入れる


向かい側の巧と尚子もコーヒーを飲みつつ


尚子「とりあえず一件落着ってことで」


横の巧は

巧「うんうん・・・それより聖也はここにいるってのも今のうちだけなのか・・・」



大介は少し笑って

大介「なんで今更そんなこと・・・」


すると研究施設のインターホンがなる


巧は立ち上がって


巧「俺が行くよ」


そう言って玄関へ


巧「はいはーい」


扉を開けた


巧「どちら様で・・・」


言葉を詰まらせた巧、その目線の先には



「どうも、私・・ARMに所属してるアンドロイド、ギャロンと申します」


とギャロンが姿を見せた


巧は驚愕の表情を浮かべて


巧「あ、あ、アンドロイドォ!!!???」




〜ED〜


明日へ向かう光に乗って 闇を進んでいく
友の声を聞きながら行くさ かけがえのない未来
倒れそうになっても 君の手を掴む誰か
例え離れてても 聞こえてるさ
支える声明が

目を覚ませ勇気 解き放て力
君は一人じゃない 信じ合える仲間が
共に未来へ進んでく



〜次回予告〜


聖也「突然研究施設に訪ねてきたのはアンドロイド!?いや、龍太郎さんもいるのか」

研究施設にやってきたギャロンと龍太郎

聖也「入隊はとりあえず許可してもらえそうだが、まずは訓練ってところか」

そこへ現れる古獣グラスパイダー

聖也「だが古獣が現れピンチだ、しかもこの古獣・・・強敵だぞ」

追い詰められるアザドス、そしてARM、勝利を手にするきっかけとは何か?

聖也「次回、【アザドス・ウエポン】今こそ呼び起こすぞ!ウエポンの力を!」
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ウルトラマンアザドス 第7話 A

古獣ゴーリガが街中に現れた

だが今回の古獣は巨大な物ではなく等身大の相手であった


ARMのメンバーが戦いを挑み、その最中に首謀者であるゴダインと対面を果たす


ゴーリガに追い詰められ一時撤退するゴーリガ



基地へと戻った一同、一方でギャロンが新兵器を制作し彼らに手渡した


【アームシャフト】と呼ばれる武器だった



そして再び戦うARMとゴーリガ


ゴーリガを追い詰めるARM、しかしゴーリガはゴダインの放った邪気により巨大化



しかしそこへウルトラマンアザドスが現れ逆転に成功


無事に勝利を手にしたのだった



そして、戦いが終わり帰路につく聖也たち


足を止めた聖也


それに気付いた尚子も足を止めて振り向く


横の大介と巧も振り向いて聖也を見つめる


尚子「・・・どうしたの?」


聖也は右手にするクリスタルを見つめた後、三人を見て口にした



聖也「・・・俺、ARMに入隊したい」



尚子、大介、巧の三人は驚きの表情を浮かべた


聖也の顔は真剣な表情そのものだった


彼の想いが変わり進むためにそのような決断を下した・・・というべきだろうか



〜OP〜


目を覚ませ勇気 自分自身の心の
絶望を裂いて 希望を灯す時
燃え上がる炎 悪の心を流して
その手に握る光を解き放て

大事な想い抱いて 未来のため戦う
飛び立て今 光を宿して

目の前の絶望に 立ち向かうその勇士 未来を刻む
一歩も引かないさ 勝利を掴むまで 戦えアザドス
You Hope



〜〜〜〜〜〜〜


【戦士への道】


夜の研究室、一人で椅子に佇む尚子


両肘を机について、その表情はどこか寂しげな雰囲気を醸し出していた



尚子「・・・」


聖也の発言が余程気になっている様子だった



彼女は思い出すように回想


「・・・俺、ARMに入隊したい」


その一言に驚く三人



大介「ちょっ、いきなりどうしたんだ!?」


横で頷く巧


尚子は二人より一歩前に出て


尚子「・・・何か感じたの?」


すると聖也は石のままのウエポンクリスタルを取り出して


聖也「この力を解き放つため・・・とでも言っとこうかな」


尚子はそのクリスタルを見つめて


尚子「・・・ウエポン・・・武器・・・」


とつぶやいた



聖也は申し訳なさそうな表情で彼らに


聖也「・・・っていきなりこんなこと言えば困惑しちゃうよな・・・すまねぇ、帰るか」


その言葉に大介と巧は


大介「そうだな」


巧「お、おう!」


聖也は彼らに歩み寄って、そして並列して歩く


尚子は彼らの少し後ろを歩くようにしたのだった


聖也の背を見て尚子はどこか寂しげな表情を浮かべた




〜〜〜〜〜〜〜


尚子は椅子から立ち上がって窓の方へ


そして空に輝く三日月を見て


尚子「私が気にしてもしょうがないのかな・・・」


と自分の心に対して問うようにしてつぶやいたのだった




〜〜〜〜〜〜〜



同じ頃、森林の中に立っていたゴダイン


右手にする杖を見つめて


ゴダイン「次なる古獣・・・パサズカの力でなんとしてもウルトラマンアザドス打倒、そして地球人の壊滅・・・」


杖を少し下ろして空を見上げたゴダイン



ゴダイン「・・・さてと、今度こそあなたの命をいただくとしましょうか」



そうつぶやいて顔を前に向けて歩き去っていく



〜〜〜〜〜〜〜


朝日が昇り明るくなった地上


突如空から赤い光弾が降り注ぎ建物が破壊されていく


その破壊する者の正体は新たなる古獣パサズカだった


パサズカはゆっくりと地に降り立った


「キェェェェオッ!」


逃げ惑う人々



研究施設では・・・


研究室にいた聖也と大介、巧


そこへ尚子が入室してきて


尚子「街に巨大生物が現れたんだって!」


それを聞いた三人


聖也「古獣・・・か」


大介は聖也を見て


大介「行くか」



聖也が頷くと四人はその場を後にした



そして街で侵攻を続けるパサズカ


そこへアームスターが登場


コックピットにはサングラスをかけた英治が搭乗していた


英治「ミッション・スタート・・・!」



光子砲で攻撃を開始し背中に命中させた


パサズカは振り向いてアームスターを目視して口から光弾を発射した


英治「・・・!」


操縦桿を倒して旋回させて回避する


それを見たパサズカも翼を広げて空へ飛び立つ



一方、地上ではアームロディーが現場に到着


降車した剣斗と加奈


剣斗は加奈を見て


剣斗「加奈はこっから援護を頼む!」


加奈は頷くと剣斗は腰にかかっているアームシュートを手にダッシュ


パサズカと空中戦を繰り広げるアームスター


光弾を連射するパサズカ


すべて回避するアームスター



そして地上では聖也たちも現場に到着した


車から降車した聖也は三人に


聖也「みんなはここにいてくれ!」


それだけ言い残しパサズカを見ながら走っていく


三人はそんな聖也の背を見てから空中で対決するアームスターとパサズカを目にする



パサズカはアームスターに突撃


間一髪で回避したアームスター


しかしパサズカは瞬時に振り向いて光弾を発射


アームスターのエンジン部分に命中


英治「くっ・・・しまった・・・!」


煙を上げながら墜落していくアームスター


地上で見ていた剣斗は


剣斗「英治ッ!!」



そして聖也はそれを見つつアザドスティクを取り出して赤いアザドスクリスタルをセットした


『ウルトラマンッ!アザドスッ!』


足を止めて空に向けて掲げて引き金を引く


聖也「ファイトッ!アザドスッ!」


光に包まれた聖也



空中から墜落するアームスターの元にアザドスが近寄り両手でキャッチ


ゆっくりと着地したアザドスは地面にアームスターを優しく置いた


英治はコックピット越しにアザドスの顔を見て


英治「アザドス・・・助けてくれたのか・・・」



少し離れた場所に着地したパサズカ


アザドスは振り向いてパサズカを見つめる


ゆっくりと立ち上がってからダッシュしてパサズカに挑む


アザドス「シェアァ!」


接近して胸にパンチを繰り出したアザドス


次は左足でキック


少し引き下がったパサズカは光弾を発射


横へ前転して回避したアザドス


受け身を取ってからパサズカを見るがそこに姿はなく空中へと目線を変えるとパサズカが飛び立ってるのが見える



アザドス「セヤッ!」


それを見てアザドスも空中へ


空中で大きく旋回したパサズカはアザドス目掛けて突撃してくる


アザドスはそれを見て引き合うように接近しつつ構えを取った


「アザドウム光線ッ!」


腕を十字に組んで赤い光線を発射


パサズカの右肩に命中


苦しみの声を上げながらもアザドスと衝突


両者ダメージで空中から落下


地に打ち付けられた両者


それを見た尚子たちは


尚子「はっ・・・アザドスが・・・!」


大介と巧も心配そうな表情を浮かべている



先に立ち上がったのはパサズカ


「キェェェ・・・」


一方アザドスは胸のランプが点滅しながら胸を抑えて倒れ込んでいた


パサズカは不安定ながらも飛び去っていく


少し起き上がってそれを見たアザドス


もはや追うことすら出来なかった


アザドス「ウッ・・・」


ゆっくりと姿が消えるアザドスであった



アームスターのコックピットから出た英治はサングラスを取ってヘルメットも脱ぐ


そして空を見て


英治「相打ちってところか・・・」


そこへアームロディーが到着


英治はそれを見た


降車した剣斗と加奈


剣斗「大丈夫か?英治」


駆け寄ってきた剣斗に英治は


英治「不覚を取られた・・・だが大したことにはならなかった」


加奈も歩み寄ってきて


加奈「駆虫での戦いは明らかにこちらが不利でした、何か手を打たなければいけませんね」



剣斗は頷いて


剣斗「あぁ、なんとか一矢報いることが出来ればな・・・!」




その頃、聖也は胸を右手で抑えながら歩いていた


聖也「はぁ・・・はぁ・・・」


彼の進行方向はアザドスがアームスターを置いた場所だった



そしてARMのメンバーはアームロディーに乗ろうとした


すると剣斗は何かを見て乗車を中断


彼の目線の先には歩いてくる聖也の姿が



剣斗「ん?」


剣斗は少し聖也に近寄っていく


聖也は足を止めて右手も胸から放す


剣斗「へい、何か用か?」


聖也はその問いに


聖也「あぁ・・・あんたたちのリーダーに・・・龍太郎さんに会わせて欲しい」


剣斗はそれを聞いて


剣斗「はぁ?」


英治と加奈も剣斗の元へ寄ってきた


加奈は聖也の顔を見て


加奈「あなたはキャップの知り合いの・・・」


英治「知り合い・・・?」


剣斗は聖也に向かって


剣斗「知り合いだかなんだか知らねぇけど、また後日にしてくんねぇか?今は古獣と呼ばれる巨大生物が現れてその対策か何かで」


言葉の途中で聖也は


聖也「少しでも早いほうが助かる!だから・・・会わせて欲しい・・・!」


英治は聖也を見て目を細めながら


英治「とりあえず訳を聞かせてもらおうか、キャップに何の用があって会おうとしてるのか・・・」


その問いに聖也は一度うつ向いた


そして顔を上げて言葉に力を込めて口にした


聖也「俺をARMに・・・入隊させてほしい!」


それを聞いて驚く英治と剣斗


加奈は表情を変えなかった




真剣な眼差しで三人を見つめる聖也


そして三人もまた聖也を見つめる


ついに聖也はARMのメンバーに対面し龍太郎に会う理由を口にした



Bへつづく
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ウルトラマンアザドス 第6話 B

その夜、研究施設に戻ってきた聖也たち四人


椅子に座った大介、巧


大介「結局見つからずだったな・・・」


巧「うーん・・・」


腑に落ちない二人に聖也は


聖也「ゴダインが操る古獣はどうも曲者が多いらしいな・・・」


その言葉に尚子は


尚子「それってどういうこと?」


聖也はその問いに


聖也「前回、俺はゴダインと対面したんだ」


その言葉に大介が


大介「おい聞いてないぞ!そんなこと・・・」


聖也は苦笑いしつつ


聖也「あぁ、言ってないもんな」


巧はそれに鼻で笑った


聖也は表情を引き締め直して



聖也「前回の古獣シュンゴラスは俺との戦いにしか興味を示さないようになったと言っていた・・・とすると今回はARMと古獣の間に何かがあってそれにしか興味を示さなくなったのかもしれない」



尚子は首を傾げつつ


尚子「でもゴダインの目的はアザドス・・・すなわち聖也くんでしょ?」


聖也は尚子を見つめて


聖也「それもあるが第一、あいつはこの地球に異常なまでの敵対心を持っている・・・それに疑問が浮かんでいるがあいつからその真意を聞き出すことは出来なかった」



大介「あぁ人類壊滅って言ってたなそういえば・・・」


聖也は右のポケットから石のままの【ウエポン・クリスタル】を取り出して


聖也「まぁあいつの目的を打ち破るにはあとこの力も呼び起こさないといけないがな・・・」


巧はそれを見つめ


巧「ウエポン・・・武器・・・か」


大介は巧の肩に手を置いて


大介「難しく考えるなら、あれだな」


巧は大介の顔を見て首を傾げた



聖也と尚子は何かと思って大介の顔を見つめる


次の瞬間大介は


大介「・・・今日はあんみつだ!」


ずっこける聖也と尚子、そしてひきつるような笑い方をした巧であった



〜〜〜〜〜〜〜


夜の街、とあるビルの屋上に立って街を見渡すゴダイン


そして次に夜空に瞬く星を見てゴダインは絞り出すかのような口調で


ゴダイン「思い出したくない物まで思い出してしまうなぁ・・・この星空は・・・」


右手にしていた杖を力強く握りしめていた



彼の思い出したくない物とは一体どんなことなのだろうか?




〜〜〜〜〜〜〜


翌日、夜が明けた



ARMの作戦室にギャロン以外の人物が揃っていた



作戦室に入室してきたギャロン、両手には持ち手が黒の銀色の棒が四本


ギャロン「皆さんに私からプレゼントがあります」


机の上に置いたその棒を見た一同


剣斗「・・・これは?」


英治と加奈もそれを見て疑問が浮かんでいた


するとギャロンは龍太郎を見て


ギャロン「私はアームシュートと並ぶ武器が必要だと考えていました、しかし現れるのは巨大な生物のみ・・・これを使うことはないと思っていました」


龍太郎はその中の一つを手に取って


龍太郎「これはまさか・・・開発予定だったがそのまま延期し続けていた」


言葉の途中でギャロンがその武器の名を口にした


ギャロン「そう、【アームシャフト】です」


英治と加奈もそれを手に取って


英治「アームシャフト・・・?」


加奈「まさか実物を見れるとは・・・さすがギャロンと言うべきでしょうか」




ギャロン「しかし今回現れた古獣と呼ばれる生物は我々と同じくらいの大きさでした、なのでこのアームシャフトが役に立つと思ったのです」



剣斗はギャロンの肩に手を置いて


剣斗「さすがだなギャロン!これさえあれば百人力だ!」


ギャロンは剣斗を見つめつつ


ギャロン「特に剣斗さんならば使いこなせるでしょう」


龍太郎はそのやり取りを見て少し笑った



そして次の瞬間、ギャロンは


ギャロン「むっ?どうやら古獣が出現したようです」



剣斗はアームシャフトを手にして


剣斗「早速使うときが来たようだな!」


英治と加奈は椅子から立ち上がった


英治「威勢は結構、だが足は引っ張るなよ」


加奈「ごもっともです」


二人にそう言われた剣斗は苦笑いしつつ


剣斗「うるせぇ!」


龍太郎は三人を見て


龍太郎「出動だ・・・!」


三人は


「オッケーキャップ!」



〜〜〜〜〜〜〜


研究施設でも尚子がその情報を掴んだ


尚子「古獣が出たって!」


それを聞いた三人


聖也「今度こそ!」


大介「だな!」


四人は外で飛び出したのだった



〜〜〜〜〜〜〜


街を進むゴーリガ、目の前は逃げ惑う人々


「ウッーキキッ!!」


そこへアームロディーが到着


降車した英治、剣斗、加奈の三人


三人一列に並んで歩く



ゴーリガはそれを見て動きを止めて威嚇


三人も足を止めて


英治「さて・・・ミッションをスタートさせる」


剣斗は加奈に


剣斗「加奈は後方支援を頼むぜ?」


すると加奈は即答で


加奈「元よりそのつもりです」


苦笑いの剣斗




近くのビルの上からその状況を見つめるゴダイン


ゴダイン「・・・人間め・・・身の程を知れ・・・」


英治と剣斗は腰にかけていたアームシャフトを手にし持ち手部分のレバーを引くと少し伸びて長くなった


英治「初使用が実戦、失敗するなよ剣斗」


剣斗は横目で英治を見てから


剣斗「当たり前だろ、今の俺は神ってるからなぁ」


ゴーリガは勢い良く突撃してくる


英治「ミッション・スタート・・・!」


二人もそれに引き合うようにダッシュ


ゴーリガのパンチを前転で回避した二人


立ち上がって振り向きざまにシャフトで打撃を与える


少し突き放されたゴーリガ


英治は手応えに関して


英治「相手に接触と同時にスパークか・・・なかなかの代物のようだ」


剣斗「あぁ、負ける気はしないし勝てる気しかしねぇ!」


それを見ていたゴダイン


ゴダイン「ほう、新しい武器か・・・」



右手を顎に添えて高みの見物のようなゴダイン



一方、近くに停車した車から降車した聖也たち四人もその戦況を目にした


巧「えっ?今回の古獣・・・ちっさ」


大介はその言葉を聞いて頷きつつ


大介「あぁ・・・十人十色・・・ってところか」


すると巧は横で


巧「十獣(じゅうじゅう)十色・・・だな」


尚子は巧を背後から冷たい目で見つめる



やや押され気味のゴーリガ


そしてアームシャフトで確実にダメージを与えているARMのメンバー


それを見た聖也は右のポケットに右手を添えて


聖也「あれは・・・!!!」


武器を使って戦う彼らの姿を見て何かを感じ取った様子だった



英治と剣斗は勢い合わせてシャフトを突き出しゴーリガを吹っ飛ばす


転がり倒れるがすぐさま受け身を取って起き上がるゴーリガ



それを見たゴダイン


ゴダイン「ふむ・・・遊びに付き合うのもここまでで良いでしょう・・・」


杖をゴーリガに向けたゴダイン


不敵な笑みを浮かべつつ


ゴダイン「さて、ここからが地獄・・・あなた方にとってのね!!!」


杖が光るとゴーリガも共鳴するかのように光る


そして紫色の邪気に包まれたゴーリガは巨大化する



少し距離を置いたARMの三人


剣斗「・・・でっか!」


英治「大きいな」

加奈「大きいですね」




一方、聖也たちも


巧「なんだよ!結局大きくなるのかよッ!」


大介は聖也の肩に手を置いて


大介「バトンタッチってところじゃないか?」


聖也は頷いてダッシュしてゴーリガの方へ走っていった



ゴダインはゴーリガに


ゴダイン「アザドスが来る前の余興としてその三人を死に追いやるのですッ!!!」



ゴーリガは三人に向かって足を進める



走っていた聖也は足を止めて


聖也「行くぞ、古獣!」


アザドスティックにリヴァークリスタルをセットした


『アザドスッ!リヴァーッ!』


少ししゃがんで引き金に指をかけた

聖也「ファイトッ!!」


そして勢い良く立ち上がって空へ掲げて引き金を引いて叫んだ


聖也「アザドォォォスッ!!!」

白と青が混ざったようなゾーンを経てアザドスが出現する



ゴーリガの背後に着地したアザドス・リヴァー



ゴダインはアザドスを見て


ゴダイン「来るのが早いっての・・・」


と若干呆れ口調



ゴーリガも振り向いてアザドスを目視


アザドスは右手を差し出して挑発


ゴーリガはそれを見て怒るような動作を見せてからダッシュしてパンチ


アザドス「フッ!」


それを受け流して相手の腹に右腕のエルボー、怯んだ隙に豪快な左足での回し蹴り



吹っ飛ばされ転がり倒れるゴーリガ


アザドスはそれを見て静かにファイティングポーズを取る


ゴーリガは口から火炎放射


アザドスは右手一本で青いエフェクトを発生させて空へ受け流す



アザドス(聖也)「川とは水・・・火が水に勝てるとでも・・・?」



ゴーリガは立ち上がって再びダッシュしてパンチを連発して繰り出してくる


アザドスは次から次へと受け流していく



するとゴーリガは両手でアザドスの両手を掴む


アザドス「!?」


そして頭突きをした


少し引き下がったアザドスは左手で顔面を抑えながら


アザドス(聖也)「いってぇ・・・!」


その隙を見たのかゴーリガは右足で二段蹴り



アザドスは両手でそれを掴んでドラゴンスクリュー


倒れたゴーリガ、バック転で距離を置くアザドス


ゆっくりと立ち上がったゴーリガは火炎放射しながらダッシュ


アザドスは空へジャンプ


空高くで前宙しゴーリガの背後へ着地


咄嗟に足を止めて振り向くゴーリガ


アザドスは振り向きざまに右手で正拳突き


顔面に浴びせることに成功


両手で顔面を抑えたままのゴーリガ


それを見たアザドス


アザドス(聖也)「よし、今だ・・・!」


ゆっくりと空へ舞い上がるアザドス


空中で静止すると身体全体が青く輝く


そしてそこからゴーリガ目掛けて降下


アザドス(聖也)「アザドス・・・シューティングスター・・・!」


そのまま突撃しゴーリガは爆発、その爆発を経て着地したアザドス・リヴァー




それを見ていたARMの三人


剣斗「よぉーし!さっすがアザドス!俺もだけどお前も負けねぇくらい神ってんな!」


横の英治は


英治「ミッション終了だ・・・帰るぞ」


加奈「・・・はい」


二人はすんなり帰る、それを見て剣斗はやれやれと言わんばかりの動作



ゴダインもアザドスを睨みつつ


ゴダイン「まぁあっさりと・・・次の手を考える他ありませんかねぇ・・・」


そこから立ち去るゴダイン



〜〜〜〜〜〜〜


石のままのウエポンクリスタルを見つめる聖也


そこへ尚子たち三人が駆け寄ってきた


尚子「聖也くん、やったね!」


聖也は三人に気付いたような表情


聖也「うん、なんとか次なる古獣も倒すことが出来た・・・」


巧の聖也の手に握られたクリスタルを見て


巧「どうやって呼び起こすか考えてたのか・・・?」


そう言われて聖也は


聖也「うん・・・まぁな」



尚子は三人に



尚子「まぁ、とりあえず帰ろっか」


頷く巧、大介を行こうという感じで聖也の背を叩いた


聖也は三人の少し後ろを歩く



尚子「今日は何を食べよう?」


大介「ケーキ、ケーキ!」


巧「てめぇどんだけ甘いもん食えば気が済むんだよ!!!」



そんな雑談の最中、足を止めた聖也


それに気付いた尚子も足を止めて振り向く


横の大介と巧も振り向いて聖也を見つめる


尚子「・・・どうしたの?」


聖也は右手にするクリスタルを見つめた後、三人を見て口にした



聖也「・・・俺、ARMに入隊したい」



尚子、大介、巧の三人は驚きの表情を浮かべた


聖也の顔は真剣な表情そのものだった



【想いは変わり進む】



〜ED〜


明日へ向かう光に乗って 闇を進んでいく
友の声を聞きながら行くさ かけがえのない未来
倒れそうになっても 君の手を掴む誰か
例え離れてても 聞こえてるさ
支える声明が

目を覚ませ勇気 解き放て力
君は一人じゃない 信じ合える仲間が
共に未来へ進んでく



〜次回予告〜

尚子「どうも、尚子です!聖也くん・・・急にARMに入りたいって・・・その言葉の真意はなんなんだろう?」

聖也の言葉に驚く三人、そして聖也は龍太郎との対面を望む

尚子「ARMの人に聖也くんがリーダーの人に会いたいって必死に頼んでる・・・でもそこにまた古獣が!」

そんな状況で現れる古獣パサズカ、ARMと聖也に危機が

尚子「ここから先、一体どうなっちゃうの!?」

アザドス・リヴァーとパサズカの空中大決戦!

尚子「次回、【戦士への道】・・・次回もファイト!アザドス!」
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ウルトラマンアザドス 第6話 A

古獣シュンゴラスの攻撃の前に成す術がなかったウルトラマンアザドス


聖也はある日、山奥の川を見て考えていた


そこに現れたゴダイン


どうして酷いことをするのか、しかしその問いにゴダインは直接的な返答はしなかった


だが、気がかりになる言葉があった


ゴダイン「・・・ん?そんなこと聞きたかったのですか?昔からアザドスと関係あるものはそういう問いばかりだ」



聖也「昔から・・・?」


ゴダイン「えぇ、私はずっと前からウルトラマンアザドスと敵対関係です・・・私の目的を阻止しようと必死に逆らってきましたよ・・・ですが、いつの間にか宇宙空間で何者かに力を失うまでに追い詰められたようですがね」


昔からアザドスとゴダインの関係が少し垣間見えた気がした聖也


ゴダインはシュンゴラスを出現させ、聖也を襲わせる


聖也もアザドスに変身し対抗するが苦戦は続いた



だが、父親の幻影からアドバイスをもらった


「目を向けろ、川に」

「川は水が流れている場所だ・・・その川の動きこそがアザドスの新たな力を呼び起こすヒントとなるだろう」


聖也「・・・そうか・・・流れる・・・そして流す・・・相手の攻撃を流すんだ!!相手の攻撃を凌ぐにはそれしかない!」

聖也「リヴァー、やっと理解した・・・今こそこの力が必要なんだ!アザドス、俺の想いに・・・応えてくれ!!!」


そしてここに、ウルトラマンアザドスの新たなる力が呼び起こされた


それがアザドス・リヴァーである


シュンゴラスを撃破したアザドス



彼は一つ、成長を遂げたのであった



〜OP〜


目を覚ませ勇気 自分自身の心の
絶望を裂いて 希望を灯す時
燃え上がる炎 悪の心を流して
その手に握る光を解き放て

大事な想い抱いて 未来のため戦う
飛び立て今 光を宿して

目の前の絶望に 立ち向かうその勇士 未来を刻む
一歩も引かないさ 勝利を掴むまで 戦えアザドス
You Hope



〜〜〜〜〜〜〜


青空広がる市街地


平和かに見えたその場所、すると何人かの人物が何かを見て悲鳴を上げて逃げ始める




そしてARMの作戦室では


椅子から立ち上がった龍太郎


龍太郎「出動だ・・・」


同じく椅子から立ち上がった英治、剣斗、加奈



一方で研究施設でも


スマホを見つめていた尚子が三人を見て


尚子「怪物の目撃情報よ!」


そう言われると聖也が一番最初に立ち上がって


聖也「行こう!」


それに応えるかのように大介、巧が立ち上がって


大介「そうだな」


巧「懲りもせずにまた来やがったな」



〜〜〜〜〜〜〜


街を走るアームロディー


運転席には英治、助手席には加奈、後部に剣斗が乗車している


曲がり角を曲がって停車したアームロディー


その前にスーツ姿の男性が転がり込んできた


降車した三人


英治はその男性に駆け寄り


英治「大丈夫ですか?」


男性「あっ、はい!そこに怪物が・・・!」

指差した方向は道がカーブしていた先


英治はそれを見てから二人を見て


英治「行くぞ」


腰にかかっているアームシュートを手にして足を進める三人


カーブを経て怪物を見つけた三人


しかし相手は等身大の猿のような見た目をした怪物だった

これこそ古獣ゴーリガだった


それを見た三人


剣斗「・・・ちっさ」

英治「小さいな」

加奈「小さいですね」


と順番に口にする


しかし英治は咄嗟に

英治「それでも俺たちと同じぐらいの大きさ、何が武器かわからん、油断するな」



ゴーリガは三人を見て突撃してくる


剣斗は加奈を右手で少し後ろへ下がらせた

剣斗「ここは俺と英治で!」


加奈「えぇ、任せます」


相変わらず無表情で静かな口調で答えた


剣斗も引き合うようにダッシュして肉弾戦


どちらも激しいパンチやキックを繰り出したり防いだりの攻防戦


英治は少し離れて射撃のチャンスを伺っている


剣斗は両手で相手を掴む


剣斗「へっ、捕らえたぜ・・・?」


するとゴーリガの背を英治に向けさせた


英治はそれを見て射撃


命中し怯んだゴーリガ


剣斗はその隙に顔面に頭突きしてから巴投げ


転がり倒れるゴーリガ


起き上がる剣斗は右手で頭を摩りながら



剣斗「いってー!頭突きはダメだったかな・・・」


剣斗に駆け寄る英治


英治「お前にしては上出来だな」


剣斗は少し英治を見て何か言いたげな表情だったがゴーリガを再び見る


跳ね起きで立ち上がったゴーリガは二人を睨む


アームシュートを構える英治、そしてファイティングポーズを取る剣斗



そこへ拍手する音が


二人はその方向を見る


横にあるアパートの2階部分から見下ろすように拍手をしていたのはゴダインだった



ゴダイン「人間にしてはなかなかやるじゃないですか」


加奈も二人の元に歩み寄ってきた


剣斗「お前、何者だ!?」


ゴダインは拍手をやめて右手を自分の胸に添えて


ゴダイン「おっとッ!申し遅れました!わたくし、古獣を操る者・・・」


言葉の途中で加奈が


加奈「あなたがゴダインというものですね」


ゴダイン「そうそうわたくしの名は・・・って先に言うな!」


裏返るような声で突っ込んだゴダイン


英治はアームシュートをゴダインに向けた


英治「対面するのは始めてだな、ゴダイン・・・お前の好きにさせるわけにはいかない」



ゴダインは首を傾げつつ少し微笑んで


ゴダイン「ほう、抗うと?」


剣斗「当たり前だ!地球は絶対に守ってみせる!」


ゴダインは表情を変えずに



ゴダイン「ふっ、あなた方の努力は果たして報われるかどうか・・・?」



加奈「あなたの目的は地球侵略でしょうか?それとも人類壊滅?」


ゴダインは首を傾げるのをやめて真顔になり


ゴダイン「どちらかと言えば人類壊滅ですかねぇ?あとウルトラマンアザドスの撃破か」


加奈「では次の質問です、どうしてそのような目的をお持ちで?」


ゴダインは左手に杖を持ってそれを三人に向けた


ゴダイン「実に不快な問いかけだ、それしか聞けないのか地球人は?」



英治は加奈を見てからゴダインを見て


英治「だが目的の少しだけはわかった、そんなことをさせるわけがないがな」



ゴダインは杖を向けるのをやめて不敵な笑みを浮かべて


ゴダイン「実に熱心、実に勤勉、実に勇敢・・・あなたのその意思・・・存分に見せてもらいましょう」



ゴダインはゴーリガを見て


ゴダイン「ゴーリガ、現実を見せてあげようか」


ゴーリガは頷いて再び突撃


剣斗はそれを見て応戦


しかしゴーリガのパンチとキックに吹っ飛ばされる剣斗


建物の壁に打ち付けられ倒れ込む剣斗


剣斗「ぐおっ・・・なんだ、さっきと動きがまるで違うじゃねぇか・・・」


英治はそれを見てゴーリガに射撃


ゴーリガは前宙で回避


そして壁を蹴って反転して英治に向かって飛び蹴り


防御するが耐え切れず転がり倒れる英治


英治に駆け寄る加奈、そしてゴーリガを見て


加奈「動きが格段に良くなっています、先ほどまでの戦い方とはまるで違います・・・まさかさっきまでのは単なる・・・」


言葉の途中でゴダインが



ゴダイン「そう!さっきまでのは単なる遊びだ・・・古獣が地球人如きに遅れを取ると本気で思ったのかな?」



加奈はゴダインを睨んで


加奈「確かに、でもあなたの使う古獣もウルトラマンアザドスに遅れを取ってるのはご存知ですか?」



それを聞いたゴダインは左腕で目を覆って


ゴダイン「ハハハ・・・言ってくれるじゃないですか」


少し明るめの声でそう口にしたが次の瞬間、それはいきなり変化した



ゴダイン「身の程知らずめ・・・実に愚か、実に下等・・・」


再び顔を出して濁ったような声で


ゴダイン「命捨てる覚悟は出来てるんだろうなぁぁ!?」


剣斗はそれを見て立ち上がりつつ


剣斗「豹変してる・・・ただものじゃねぇなあいつ!」


英治も立ち上がって


英治「退却するぞ・・・」



ゴダインは杖を天に向けながら


ゴダイン「逃げられるとでも思ってるのかな?」



ゴダインはゴーリガを見つめて襲わせと言わんばかりの表情


ゴーリガは三人に向かって足を進めようとしたが何かが接近してくる音がする


ゴーリガがふと空を見るとアームスターが飛行してきていた


英治はそれを見て


英治「アームスター・・・!?」


コックピットにはギャロンと龍太郎が搭乗していた


龍太郎「目標を発見、攻撃を開始だ」


ギャロンは明るめの声で


ギャロン「了解ですキャップ」


発射ボタンを押して光子砲をゴーリガに向けて発射した


ゴーリガは身の危険を感じて後ろへジャンプし回避



そしてコックピットの龍太郎は通信機を使って

龍太郎「今だ英治、剣斗、加奈、退却だ」


英治たちはその機を逃さず退却



それを見たゴダインは


ゴダイン「・・・冷めた、ゴーリガ・・・退きましょう」


薄らと消えるように姿を消したゴダイン



ゴーリガもいつの間にか姿を消していた


そして次の瞬間、現場に到着した聖也たち


車が停車し降車する四人


周りを見渡す一同



尚子「さっきアームスターがこの辺りに攻撃してたけど・・・」


聖也「古獣の姿なんてまるで見当たらない・・・」


大介と巧は顔を見合わせて首を傾げた



しかし聖也の表情は引き締まったままだった


聖也「・・・でも嫌な気配が残ってる・・・単なる思い過ごしではなさそうだな」



そう口にした聖也を見つめる尚子


大介は聖也を見て


大介「・・・しばらくこの辺りを捜索するか・・・?」


聖也は頷いて


聖也「あぁ・・・まだ近くにいるかもしれんしな」



そう返すだけだった




〜〜〜〜〜〜〜


ARMの作戦室


椅子に座って机に肘をついている英治


目線は少し下に向いていた


剣斗は壁にもたれかかっていた


こちらも目線は下だった


加奈は龍太郎と向かい合って



龍太郎「そうか・・・巨大生物、そして今回の怪物を操るゴダインと対面したのか」


加奈「はい、目的も少しですが把握出来ました・・・私たちが退却したと同時にあちらも姿を消したようで被害は最小限済んでいます」



龍太郎は少し顔を横に向けて


龍太郎「うーむ・・・しかしこのままでは太刀打ち出来んな・・・なんとか手を打たねば・・・」



加奈はふと周りを見渡した


加奈「・・・そういえばギャロンは・・・?」


作戦室にギャロンの姿が見当たらない加奈が疑問が浮かんだ


龍太郎「ん?充電しているんじゃないのか?」


すると加奈は


加奈「充電なら今朝済ませていたはずです」


そう言われた龍太郎は


龍太郎「・・・何か思い付いたのだろうか?」



〜〜〜〜〜〜〜


とある一室にギャロンが立っていた


目の前には机が、そしてその上に工具が並んでいた



ギャロンは両手にスパナとドライバーを持って何やら作業を開始した



彼は何を始めたのだろうか・・・?
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ウルトラマンアザドス 第5話 B

朝、研究施設では


研究室に入室してきた尚子



尚子は机の上を見て聖也のジャケットがないことに気付いた


尚子「聖也くん・・・?」


続けて入室してきた大介と巧



巧「おはよー」


大介「尚子、おはよう」


そんな二人を見た尚子は


尚子「聖也くんがどこに行ったか知らない!?」



急にそう言われた二人は


大介「はぁ?まだ寝てるんじゃないのか?」


巧はすぐに寝室へと向かった


中を見ても聖也の姿はなく


巧「いなくなってる・・・」



尚子は少しうつ向いて


尚子「まさか・・・ゴダインに会いに・・・?」



尚子の言葉を聞いた大介は



大介「・・・会う手段があるとも考えにくい・・・でも思いつめてたのは間違いないな」


尚子は大介を見て


尚子「思いつめてた・・・?やっぱり昨日の戦いかな・・・」


大介は腕を組んで


大介「だろうな・・・あいつ自身あそこまで追い詰められたのは初めての事だしどうすれば勝てるかとかすごく考えてるだろう」



尚子「だったらなおさら探しに行かなきゃ・・・」


大介は尚子に向けて右手を向けて制した


大介「探すたって、あいつがどこにいるかもわかってねぇ・・・それより俺たちはあの古獣が現れたらすぐに現場に向かえるように準備するだけのことだろ」



尚子はそう言われて少しうつ向いた


大介「あいつが思いつめてる中で俺たちまで焦りを見せたらとんでもない事になるんだ・・・小さな力でもあいつにとっては大きな力になるとまで言ってくれたんだ・・・なら俺たちに見合う働きをしないとな・・・」


尚子は大介を見て少し笑顔になって頷いた




〜〜〜〜〜〜〜


森の奥、川が流れる見渡しのいい崖にやってきた聖也



聖也は川を見つめ


聖也「・・・って、川を見つめたって何もならねぇけどな・・・」



ゆっくり目を閉じて川の流れる音を聞く聖也



目を閉じながら彼は


(教えてくれ・・・どうすればあの古獣を倒す力が呼び起こせるんだ・・・?)



すると彼の耳に父である大五郎の声が



「目を向けろ、川に」


目を開けた聖也は


聖也「・・・父さん!?」


父の姿を探す聖也だったが



聖也「っているわけないか・・・だって父さんはもういないんだもんな・・・」



そして川を見つめる聖也


そんな彼の横に大五郎の幻影が


大五郎は川に向かって指を指して


大五郎「川は水が流れている場所だ・・・その川の動きこそがアザドスの新たな力を呼び起こすヒントとなるだろう」




聖也は川を見つめながら


聖也「・・・川の動き・・・それが力を呼び起こすヒント・・・」



そうつぶやくと横にいた幻影がゆっくりと姿を消した



川を見つめ続ける聖也




するとそこに



「死ぬ覚悟はもう持てたかな?」



聖也「!?」


崖の上に目を向けるとそこにはゴダインの姿が



聖也「ゴダイン!!」


ゴダインは不敵に笑って


ゴダイン「名前を覚えていただいてるとは光栄です・・・さぁて、さてと早速ですが私の古獣の遊び相手となっていただけませんか?」




聖也「遊び相手だと・・・?ふざけるな!」


ゴダインは首を傾げて


ゴダイン「だって、シュンゴラスはあなたとの戦い以外に興味を失ってしまったのですよ?いくらあなたを誘き出すために街を破壊しろと命じても向かわなくなってしまいましたから」



それを聞いた聖也は右の拳を握りしめて


聖也「俺を誘き出すためにあんな酷いことをしたのか・・・!」


ゴダイン「まぁ人類壊滅も私の目的ですからねぇ、その目的の前に」


杖を聖也に向けたゴダイン


ゴダイン「ウルトラマンアザドスを倒すという目的が先決ですが」



聖也は拳を怒りに震わせながら


聖也「目的が俺ってことは変わりねぇのか・・・まぁでもちょうどいい!俺もお前に用があったからな!」



ゴダインは首を傾げて杖を向けるのをやめて


ゴダイン「私に用?ほほう・・・どんなことですか?まさかシュンゴラスの素早い攻撃に耐えかねて降参宣言ですか?」



聖也「全くもって見当違いだな・・・俺がお前に聞きたいのはどうして人類に対してそこまで敵視する必要があるのかどうかだ!」



ゴダインは首を傾げるのをやめて不敵に笑いつつ


ゴダイン「・・・ん?そんなこと聞きたかったのですか?昔からアザドスと関係あるものはそういう問いばかりだ」



聖也「昔から・・・?」


ゴダイン「えぇ、私はずっと前からウルトラマンアザドスと敵対関係です・・・私の目的を阻止しようと必死に逆らってきましたよ・・・ですが、いつの間にか宇宙空間で何者かに力を失うまでに追い詰められたようですがね」



聖也はそう言われて


聖也「何者かに・・・?」


聖也はアザドスティックを拾った時の事を思い出した


聖也「・・・そうか、だから力を呼び起こす必要があって俺を選んだのか・・・」



ゴダイン「そうみたいだねぇ、まさかこの星に降ってくるなんて予想外でしたよ・・・おかげで今度こそアザドスを倒せると思いましたがまさかこの星の人間が力を覚醒させるとは」



聖也はアザドスティックを取り出して見つめた



ゴダイン「でも、そんな事も今日で終わり・・・何故なら・・・今!ここで!あなたが!倒されるからです!!!」



杖を天に向け光らせる


すると近くの地面からシュンゴラスが出現した


聖也はシュンゴラスを見てからゴダインを見て


聖也「おい!俺が聞きたいこと・・・まだ答えてもらってねぇぞ!!!」



ゴダインは狂気じみた表情で


ゴダイン「そんなこと答える必要などありませんねぇ!あなたが今ここで死ぬのだから!!」


シュンゴラスは聖也に向かって接近してくる


ゴダインはシュンゴラスを見て


ゴダイン「さぁ、お待ちかねのアザドスとの戦いの時間だぁ、たっぷりと楽しんでくれぇ」



そう言ってその場から姿を消した



聖也「くっ、逃げられた・・・しかも万事休す・・・」



シュンゴラスは目からレーザーを発射


聖也のすぐ前で爆発


聖也「うおっ!」


爆風に吹き飛ばされ川に着水する


倒れながらシュンゴラスを睨む聖也




一方、研究施設の尚子たちは・・・


尚子はスマホを見ていると


尚子「・・・!?」


目を見開いて驚きの表情を浮かばせる


尚子「巨大生物が!」


それを聞いていた大介と巧は


巧「現れたか・・・」


大介「よし、向かうぞ!きっとそこに聖也がいるはずだ」


尚子は二人を見て力強く頷いた



一方、ARMの作戦室でも



ギャロン「キャップ、D12に巨大生物が出現したようです」


龍太郎はそれを聞いて椅子から立ち上がって英治、剣斗、加奈を見て


龍太郎「出動だ!」


三人は声を揃えて


「オッケーキャップ!」



〜〜〜〜〜〜〜


聖也に迫ってくるシュンゴラス


聖也は立ち上がって


聖也「くっ、このままいてもやられるだけだ!」


アザドスティックにアザドスクリスタルをセットした


『ウルトラマンッ!アザドスッ!』


少ししゃがんで引き金に指をかけた

聖也「ファイトッ!!」


そして勢い良く立ち上がって空へ掲げて引き金を引いて叫んだ


聖也「アザドォォォスッ!!!」

白と青が混ざったようなゾーンを経てアザドスが出現する




シュンゴラスの前に姿を見せたアザドス


シュンゴラスは一度足を止めた


アザドスは体勢を低くして構えた


アザドス(聖也)「行くぞ、古獣シュンゴラス!」



その戦況を見つめるゴダイン


ゴダイン「これがウルトラマンアザドス最後の戦いになる・・・!」



シュンゴラスはジャンプして飛びかかってきた


アザドスは横に前転して回避

すぐに振り向き立ち上がるアザドスだったが既にシュンゴラスは格闘を仕掛けてきた


アザドス(聖也)「ダメだ!早い!」


胸にキックを喰らうとパンチを連発してきて最後に両手で掴まれた


アザドス「グオッ!」


そして巴投げされたアザドス


背中から打ち付けられた


シュンゴラスも立ち上がって倒れるアザドスにマウントを取って顔面に両手で交互にパンチを繰り出す


反撃できずただ殴られるアザドス


そこにアームスターが到着


コックピットには英治ただ一人


英治「アザドスが既に出現か・・・ミッション・スタート・・・!」


光子砲でシュンゴラスの背中に攻撃


シュンゴラスはアザドスへと攻撃を中断しアームスターを睨む


アザドスはその隙に乗じて右足で突き放し危機を脱する


倒れ込むシュンゴラス、そして立ち上がるアザドス


シュンゴラスも素早く立ち上がった



そんな死闘の最中、アームロディーが到着


車内から両者の死闘を見つめる剣斗と加奈


剣斗「やっぱりアザドスは劣勢か・・・」



別の場所に尚子たちが乗る軽自動車も到着


降車する三人


巧「くそぉ、どうすりゃいいんだ・・・!」


大介と尚子は横でアザドスを信じて見つめるしか出来なかった



一定の距離を保っているアザドスとシュンゴラス


アザドス(聖也)「やはりシュンゴラスの攻撃は素早い・・・なんとかして攻撃を凌がないと・・・」


シュンゴラスはゆっくりとアザドスに向かって迫ってくる


アザドスはそれに合わせてすり足で後ろへと下がっている



アザドスの元に父の先ほどの言葉がこだまする



「目を向けろ、川に」


アザドスはそう言われて顔を少し横に向け川を見た


「川は水が流れている場所だ・・・その川の動きこそがアザドスの新たな力を呼び起こすヒントとなるだろう」


川を見たアザドス、そして聖也



聖也「・・・そうか・・・流れる・・・そして流す・・・相手の攻撃を流すんだ!!相手の攻撃を凌ぐにはそれしかない!」


彼の右手に握り締められた【River】の文字が書かれた石


聖也はそれを見つめながら


聖也「リヴァー、やっと理解した・・・今こそこの力が必要なんだ!アザドス、俺の想いに・・・応えてくれ!!!」


聖也の叫びに石にヒビが入り青色のクリスタルへと変貌を遂げた



聖也はそれを見て待ってましたと言わんばかりに頷いてアザドスティックにセット


『アザドスッ!リヴァーッ!』


そしてスティックを前に差し出して引き金を引いた



するとアザドスが全身青色の光に包まれた


シュンゴラスはそれを見て足を止めた



一同も驚きの表情


ゴダインが、ARMの面々が、そして尚子たちが



そして光が消え、その姿を見せたアザドスの新たなる姿


赤色の部分がすべて青くなった【アザドス・リヴァー】となった



巧「アザドスの姿が変わった・・・」


大介「あぁ・・・青くなった」


尚子はそれを見て微笑んで


尚子「呼び起こせたんだね・・・新しい力が!」



アームロディーの車内でも


剣斗「あ、あ、青色・・・!?」


加奈「新しい力ということですか」

加奈は表情をあまり変えなかった



アームスターのコックピット、英治もサングラスを取って


英治「何が起こった・・・?」



ゴダインはアザドスの姿を見て


ゴダイン「あの姿・・・また一つ力が取り戻されたということか・・・!?」



アザドスは姿勢を低くせず背筋を伸ばしたまま手を広げたまま片方の手を前に、もう片方を曲げて胸の前に静止させた


これがアザドス・リヴァーのファイティングポーズである


シュンゴラスはそれを見てダッシュしてくる



アザドスは身動きを取らずにいた


パンチを繰り出すシュンゴラス


するとアザドスは素早く左手に青いエフェクトが発生し受け流す


シュンゴラスは続いて右足でキック


今度は右手でエフェクトを発生させ流す


そして素早く右手で張り手のようにシュンゴラスの胸に繰り出す


クリーンヒットし後ろへとよろめきながら下がるシュンゴラス


しかしなんとか踏ん張ってアザドスを睨む


再びアザドスは静かにファイティングポーズを取る


「コォォォワァ!」


威嚇するシュンゴラス


それを見たアザドスは前に出した手で挑発


シュンゴラスはそれを見て怒り狂って突撃してくる


再びパンチをしてきたのをアザドスは少し屈みつつ右手で流す


そして素早くそのまま脇腹にチョップを命中させる


怯んだシュンゴラス


その隙を見てアザドスは怒涛のラッシュを繰り出す


胸に右足でキック、左手で腹に張り手、右手で顔面にパンチ、右腕で腹にエルボー、そして最後に左手でアゴに掌拳突き


ひとたまりもなく背から倒れるシュンゴラス


アザドスは構えを取らずそれを見つめる、すると胸のランプが点滅を始めた


だが彼は動じなかった


立ち上がったシュンゴラスは目からレーザーを発射


アザドスは軽く左手で流すとジャンプ


空中からシュンゴラス目掛けて滑空


全身が青い光に包まれたアザドスはそのまま流星のように突撃


アザドス(聖也)「アザドス・・・シューティングスター・・・!」


そのままシュンゴラスに命中し、地面に滑るように着地


そして踏ん張って止まったアザドス


彼の背後でシュンゴラスがゆっくりと倒れて爆発を起こした


そして振り向いたアザドス


アザドス(聖也)「これがアザドス・リヴァー・・・か」



ゴダインは決着を見て


ゴダイン「・・・これは厄介だ・・・」


そうつぶやいてその場から立ち去った



アームスターのコックピットでは


英治「・・・巨大生物が倒された、これより帰投する」


アザドスの横を通り過ぎる際に彼に目を向けた英治



英治「新しい力・・・見せてもらった」


そう口にしたのだった



アームロディーの車内では


加奈「・・・任務はこれにて終了しました、帰投しましょう」


剣斗は横目で加奈を見て


剣斗「相変わらず冷たい言い方・・・」


そう口にして車を走らせたのだった




〜〜〜〜〜〜〜


森林を歩く聖也、その姿はまさに凱旋と呼べる光景だった



そこへ尚子たちが駆け寄ってきた


尚子「聖也くん!」


聖也は足を止めて


聖也「お前ら・・・来てくれてたのか」


大介「あぁ、だが来るまでもなかったみたいだな・・・」


巧は聖也に肩組んで


巧「かっけぇ姿見せてもらったしな!!」


聖也は少し笑うと尚子が


尚子「アザドスの力、解放出来たね」


聖也は頷いて


聖也「あぁ、リヴァー・・・文字通り川のような感覚だった・・・」


巧は首を傾げて


巧「ん?」


聖也「うーん、わかりやすく言うと心が静かになれる力だった・・・」


大介は頷きつつ


大介「なるほどなぁ、川のせせらぎは心を癒し、そして穏やかにしてくれる」


尚子もそれに続いて


尚子「そして相手の攻撃を水のように流すってことね」


聖也「あぁ、やっと理解出来た・・・この力を」


その言葉を聞いて安堵の表情を浮かべた尚子


尚子「・・・じゃあ帰ろっか」


頷く三人は車へと向かう


巧は聖也の横で


巧「なぁなぁ、これは自然に出たのか?」


と挑発のポーズをすると聖也は苦笑いしながら


聖也「いやぁ・・・それは・・・」



困惑する聖也であった



こうして彼は新たな力、リヴァーの姿を解放することが出来た


あと一つの力もすぐに解放出来るのだろうか・・・?



〜ED〜


明日へ向かう光に乗って 闇を進んでいく
友の声を聞きながら行くさ かけがえのない未来
倒れそうになっても 君の手を掴む誰か
例え離れてても 聞こえてるさ
支える声明が

目を覚ませ勇気 解き放て力
君は一人じゃない 信じ合える仲間が
共に未来へ進んでく



〜次回予告〜

巧「どうも、巧だよー!アザドスのもう一つの力、ウエポンを解放するべく俺たちの新たなる話が始まる!」

街に現れた古獣ゴーリガ、だが今までの古獣と違って等身大だった!

巧「古獣が現れたって言うから現場に行ってみたら何もいない!と思ったら小さなやつだった!」

ARMとゴーリガの死闘、そしてARMの面々がゴダインと初対面!?

巧「こりゃ次回ももう一波乱だなぁ・・・」

ゴーリガを倒すべくアザドス・リヴァーが立ち上がる!

巧「次回、【想いは変わり進む】!次なるアザドスの姿、能力、今から楽しみだ!
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投稿者:執筆:S
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