OH小説

素人の書く作品。
小説というより映像をそのまま文字にした感じの作品になっています。

3月14日より、新作品「R→F」掲載開始!毎週火曜日更新!
ウルトラマンマルス 毎週土曜日更新

 

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【新作情報】


〜R→F〜

監修:Y、K


【登場キャラ】

「大門 義男」
(だいもん よしお)

メガネをかけた私立探偵、だがあんまり頭は冴えてなくて推理するも助手の百花の推理を助けにすることが多い。しかし鎌をかけるような口調が何故か事件解決を導いたり・・・?

(イメージ俳優:山崎樹範)

「有田 百花」
(ありた ももか)

赤渕メガネをかけた女性。私立探偵大門の助手的な立ち位置、だが大門よりも頭が切れ事件解決の突破口を開く。

(イメージ俳優:西崎あや)


「西戸 久志」
(にしど ひさし)

防衛軍所属。防衛軍が出撃する必要がない場合に大門に事件を依頼する。あまり披露する機会がないがピアノが得意らしい。

(イメージ俳優:津田寛治)


【3月の掲載予定】


第1話
「出口なきトンネル」(3月14日)
執筆:Y


第2話
「女が消える町」(3月21日)
執筆:Y


第3話
「タイトル未定」(3月28日)
執筆:Y




〜ウルトラマンマルス〜


キャッチコピーは「君は、隠れたヒーローを目撃する!」

監修:K
シリーズ構成:K、S


【防衛チーム紹介】

MMG(エムエムジー)
(Monster Measures Group)の略称


【メンバー】

『浅見 ミツル(あさみ みつる)』
MMGの隊長を務める人物、隊員からもその信頼は厚く冷静な面も熱血な面もある。
(イメージ:香川照之)


『早風 テツト(はやかぜ てつと)』
考えるより先に動く行動派の青年。
とある事件がきっかけでウルトラマンマルスと一心同体となる。
(イメージ:才川コージ)


『日向 シンゴ(ひゅうが しんご)』
冷静な性格をしている青年、射撃の腕前はMMGトップ。
(イメージ:多和田秀弥)


『青木 カズヒロ(アオキ カズヒロ)』
明るくチームを盛り上げるムードメーカー、慌てん坊でもあるが格闘の腕前は相当である。
(イメージ:汐谷恭一)


『赤城 アミ(あかしろ あみ)』
少々お節介な女性隊員。物事を一歩引いて客観的に見る分析派である。
(イメージ:小島梨里杏)


『尾花 エリカ(おばな えりか)』
主に基地内で通信を担当する女性オペレーター、そのため機械系の知識は抜群。
(イメージ:岡野真也)


【メカニック】
『スペースバード』
全長35.05m
全幅24.38m

カラーリングはワインレッドをベースに、MMGマシンでは唯一無二の宇宙飛行を可能にしたマシン。ナンバリングは「1」

(イメージ:サンダーバード1号)


『ビッグバード』
全長54.20m
全幅32.86m

カラーリングはホワイトをベースに赤いラインが入っていて他のマシンを積み込む事が出来る巨大戦闘機であり「空の指令室」との異名を持つ。ナンバリングは「2」

(イメージ:サンダーバード2号)


『ファイターバード』
全長11m
全幅22m

ファイターバード-αとファイターバード-βの二機が存在しておりデザインに大きな違いはなく、カラーリングが赤か青かの違いだけである。ナンバリングは「3」


(イメージ:ダッシュバード1のアタックモード)


『ドリルタンク』
全長16m
全幅13m

カラーリングは黄色がベースで先端にドリルを有する地底戦車、地中を自由に動くことが可能である。ナンバリングは「4」


(イメージ:ダッシュバード3のドリルモード)


『ジェットマリン』
全長16m
全幅13m


カラーリングは銀をベースに赤いラインが入る。水中用のマシンで大きさはドリルタンクと同じ。水中を自在に動くことが可能だが海や湖までは自力で向かえずビッグバードによって運ばれる。ナンバリングは「5」


(イメージ:ダッシュバード3のサブマリンモード)


『タイガーリーフ』
全長4.4m
全幅1.7m


カラーリングは銀をベースに赤のラインが入った乗用車、パトロールに使われることが多いが武装しており戦闘も可能。ナンバリングは唯一記されていない。


(イメージ:ジオアトス)


【ヒーロー紹介】

「ウルトラマンマルス」


身長:40m
体重:3万5千t
飛行速度:マッハ11
年齢:6300歳

変身道具:マルスパーク


(声のイメージ:石田彰)


テツトが「ウルトラマンマルス!」または「マルス!」と叫びながらマルスパークを掲げフラッシュを焚くとエメラルド色のバンクで登場するヒーロー、M78星雲光の国から地球にやって来た銀色と赤色のウルトラマン。カラータイマーは丸形、姿は初代ウルトラマンやウルトラマンネオスに酷似。


「ウルトラマンゼルド」


身長40m
体重3万t
マッハ11
年齢:6300歳

(声のイメージ:森川智之)

マルスと同じくM78星雲出身の赤い巨人。赤い炎に包まれ登場し、戦法としてキックボクシングのようなファイティングスタイルである。額にビームランプが存在してカラータイマーはありません。脳天、両耳の少し上に角を有していて顔の形はウルトラマンタロウに酷似しており、身体の模様も赤が主体で胸から肩周りにセブンのようなプロテクター、そして胸から両足の膝辺りまで銀色のラインが入っている。



【その他のイメージ】


ナレーション:中田譲治


【3月の掲載予定】


第34話
「創造される理想郷」(3月4日)
執筆:S

創造宇宙人クリエピア



第35話
「憎悪開花」(3月11日)
執筆:O

双頭怪獣ディノドン



第36話
「ゼルド処刑計画」(3月18日)
執筆:A

凶悪宇宙人ガルギナ星人



第37話
「異次元の来訪者」(3月25日)
執筆:A

異次元超神ゼブール人
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投稿者:管理者

ウルトラマンマルス 第37話 B

街を並んで歩くカズヒロとレイナ


しかし歩いているだけで会話はまるでなかった



カズヒロは心の中で


(今か・・・?いや、絶対違う!恋愛音痴の俺でも今は違うってわかるぞ!)


右手に胸ポケットに添えるカズヒロ


それを見たレイナは


レイナ「・・・どうしたの?」


カズヒロは慌てて誤魔化すように笑って


カズヒロ「いやいや!なんでもない!ハハハッ・・・!」


レイナは少し首を傾げたのだった




〜〜〜〜〜〜〜


指令室では・・・


テツトが一同に先ほどの出来事を話している様子だった



テツト「彼らは自分たちが正義だと思って、今回の攻撃に備えてきたんだと思われます」



椅子に座ってるシンゴとアミは


シンゴ「俺たちが未来の侵略者・・・か」


アミ「だからって、彼らの行為は許されるものかと言われれば・・・」



テツトは二人に


テツト「未来は変えることが出来ます、それに彼らの行為は許されるものではありません・・・」


その言葉に隊長は頷いて


ミツル隊長「テツトの言う通りだ、もし本当に我々が未来の侵略者だったとしても目の前の脅威を見過ごすわけにはいかない・・・」


隊員たちは隊長を見て頷いたのだった



〜〜〜〜〜〜〜



上空にゼブール人が扮するキャスターが姿を見せた



街を歩いてるカズヒロたちはそれを目撃


カズヒロ「おい、なんだありゃ!?」


周りの人々もそれを見て驚いたりしている


するとキャスターは


「未来の侵略者、ちっぽけな夢や愛を盾にする愚か者たちめ、滅びるが良い!!!」


キャスターは紫の光に包まれて変異していく


光は巨大となって、そして姿を現した


コンテナ置き場に着地した巨大なゼブール人


昆虫のような顔つきに身体は赤紫の配色、右手先には刃、左手は普通の手


これが異次元超神ゼブール人の本当の姿だった



それを見た人々は逃げていく



MMG基地でもその知らせを受けた



エリカは隊長を見て

エリカ「隊長!TK05ポイントにゼブール人が出現しました!」


隊長は席を立って一同に

ミツル隊長「出動だ、シンゴはファイターバード、テツトとアミはタイガーリーフで地上から攻撃だ!」


一同、席を立って


「了解!!」


ヘルメットを手に退室


そして隊長はブレスで


ミツル隊長「カズヒロ、緊急収集だ!すぐに帰還してくれ!」


通信先のカズヒロはそれを聞いて


カズヒロ「了解!!」


通信を終了してレイナを見つめた


カズヒロ「すまねぇレイナ、俺行かなきゃ・・・」


申し訳なさそうな表情を浮かべたカズヒロにレイナは


レイナ「私なんかより早く隊長の指示に従ってください!」


そう言われたカズヒロは頷いて走り去ろうと振り返った


が、再び右手で胸ポケットを触れたカズヒロは再びレイナの方向に振り向いた


レイナはそれを見て


レイナ「どうしたの!?早く!」


カズヒロは胸ポケットから黒い四角のケースを取り出した


それは正真正銘の指輪ケースだった


それをレイナに差し出したカズヒロ


レイナ「!?」


カズヒロはレイナに


カズヒロ「持っててくれ・・・戦いが終わったらちゃんとプロポーズするから・・・」


そう言われたレイナは驚いた表情を浮かべてから両手でそれを受け取った


そして真剣な表情に戻ってカズヒロの目を見て頷いた


カズヒロも頷き返して再び振り返って走り去っていく



〜〜〜〜〜〜〜


コンテナ置き場の中を足を進めるゼブール人


左手から桃色の光弾を出してコンテナを破壊していく


そこへファイターバード-αが登場


コックピットのシンゴはゼブール人を見て


シンゴ「ゼブール人確認!攻撃を開始します!」


レーザーで攻撃を開始した


その戦いの最中、現場に遅れて登場したタイガーリーフ


降車したテツトとアミ


侵攻するゼブール人、テツトは周りを見渡して一つのビルに目をつけて


テツト「アミ、二手に分かれて攻撃しよう」


アミはそう言われて腰にかかってるアタックレーザーを取り出して


アミ「わかった!」


テツトも頷いてその場から離れる


アミは射撃を開始した



一方テツトはビルの階段を駆け上がっていき屋上へと向かった


屋上に出てゼブール人を確認したテツト


胸ポケットからマルスパークを取り出して空へ掲げて叫んだ


「ウルトラマンッ!マルゥゥスッ!!」


赤色とエメラルド色に包まれて変身


ゼブール人がファイターバードに向かって光弾を発射しようとしたその時


「ドルァァァ!」


横から豪快なドロップキックを繰り出したマルス


突き放されたゼブール人は倒れ込んだ


着地して構えるマルス


それを遠くから見つめるレイナ


レイナ「・・・マルス!」


ゼブール人も立ち上がってマルスを警戒


両者互いに足を踏み出して接近


マルス「ヘヤッ!」


接近戦が開始された


互いの格闘技を防いだり回避しながらの互角の攻防戦


右手の刃を突き出してきたゼブール人


マルスは咄嗟に回避して右手で相手の顔面に裏拳、怯んだ隙に右足でハイキックをして突き放す


引き下がったゼブール人は左手から光弾を発射


マルスは横へ前転して回避


そして受身の後に右手からマルス・ショットを発射


ゼブール人もそれを刃で弾く

マルスは再びダッシュで接近


マルス「フッ!シャッ!」


相手に接近して前転してから右足でローキック、腹に決めて怯んだところを掴む


マルス「シャァァァ!」

そしてすくい投げしてゼブール人を地面に倒させた


少し後ろへ下がって距離を取るマルス


立ち上がったゼブール人はダッシュ


マルスは左足でキックをするが前転で回避され背後に回られた


振り向いたマルスに光弾を至近距離から発射


命中したマルスは背から倒れた

そんなマルスにマウントを取るゼブール人


刃をマルスの顔面目掛けて突き出す

マルスはなんとか首から上をを右にずらして間一髪で回避


そんなゼブール人の背中にレーザーが命中


シンゴが搭乗する-αの攻撃によるものだった


マルスはそれを見て勢いよくゼブール人に右手でチョップ


横に受け身を取ったゼブール人、跳ね起きのマルスは膝を地につけたままゼブール人を睨む


ゼブール人は立ち上がりマルスに向かって光弾を発射しようとしたがミサイル攻撃に阻止された


マルスは発射された元を見つめる、そこにはファイターバード-βが


コックピットには隊員服に着替えたカズヒロが


カズヒロ「待たせたな!こっからは俺もいるぜ!!」


地上から見ていたアミは頼もしさを感じて


アミ「カズヒロ・・・!」


シンゴも通信で


シンゴ「へっ、こんな時にすまねぇなカズヒロ」


カズヒロもそれを聞いて

カズヒロ「なーに、こんな事が起こるんじゃないかって思ってたがな!」


二機の連携攻撃でゼブール人を集中攻撃、確実にダメージを蓄積させていく


そして同時のミサイル発射が胸に命中


後ろへ引き下がったゼブール人


それを見たカズヒロが


カズヒロ「今だぜマルス!!!」


それを見ていたマルスはしゃがんだ状態でマルスラッシュを発射


しかしゼブール人は咄嗟に電撃状のエネルギーを目から身体の周りに張り巡らせた


マルスラッシュはそれに防がれ粉々に


マルス「!?」


それを見て驚くマルス


ゼブール人「フッフッフ、勝ったと思ったのか?」


マルスはゆっくり立ち上がってダッシュ


接近してパンチをするも相手はバリアに包まれている様子でダメージはない


攻撃をやめたマルス、それを見て左足でキックし突き放すゼブール人


倒れるマルス、それに歩み寄って右足で踏みつける


マルス「ホワァ!」


ゼブール人はマルスを見下ろしながら

ゼブール人「未来の侵略者の庇う愚か者めが、所詮この星の生物に生きる意味など与えられてはいない!愛?夢?そんなものを盾にする者の味方をする必要があるかな・・・?ハッハッハ・・・!」


マルスに言い聞かせるゼブール人



コックピットで聞いていたカズヒロは


カズヒロ「愛、夢がそんなものだって・・・?」


怒りを覚えたような感じを表していた


そしてシンゴも


シンゴ「未来の侵略者?お前こそ現在それと同等と事をしてるだろ!自分を正当化しやがって・・・!」



MMG基地のメインモニターでその様子を見る隊長はエリカに


ミツル隊長「エリカ、奴のバリアを分析出来ないか?」


エリカはkンピューターのキーボードを打ちながら


エリカ「やってみます!」


すると画面を見ながらエリカは


エリカ「これは・・・?」


隊長はエリカに


ミツル隊長「どうした?」


エリカ「隊長、これを見てください!」

メインモニターに表示したゼブール人のバリアの図


それは両目の部分だけがバリアで囲まれてなかった


エリカ「ゼブール人のバリアは目だけは防ぐことができないんです!」


隊長はそれを見て


ミツル隊長「そうか、ここが奴の弱点!」



ファイターバードのモニターにデータが送られてきた様子の二人


シンゴ「なるほど、ここを攻撃すれば・・・!」


カズヒロ「バリアは消滅するってことか・・・よし、シンゴ!俺が囮になる!お前は目を狙え!」



シンゴはそれを聞いて

シンゴ「囮だと・・・?それだったら俺が!」


カズヒロの身を気遣っての発言、だがカズヒロは


カズヒロ「馬鹿!お前じゃないと確実に仕留められないだろ?わかったら準備しろ!もう突撃するからよぉ!!」


-βが先行、それを見たアミは


アミ「カズヒロ!」


遠くで見ていたレイナも驚く


レーザーを連射しながら突撃する-β


カズヒロ「うぉぉぉぉッ!」


徐々に接近する-β


カズヒロ「勝つのは俺たちだ!」


ゼブール人はそれを見たが自分のバリアを過信していたのか、余裕の様子


カズヒロ「よし、シンゴ!バトンタッチだぁぁぁぁッ!」


ゼブール人目前で急浮上する-β


その後ろから-αが接近して



シンゴ「喰らえッ!」


レーザーを発射し左目に命中させた


ゼブール人「!!!」


ダメージを受けたゼブール人は引き下がった


苦しみながら左手を空に向け光弾を放つ、そして-βに命中



カズヒロ「うぉわ!!」


シンゴとアミはそれを見て


シンゴ「カズヒロ・・・!」


アミ「カズヒロ、脱出・・・脱出して!」



カラータイマーが点滅するマルスも起き上がってそれを見つめた

不安定な飛行の最中、コックピットで脱出レバーを引くカズヒロ


しかし作動しなかった



それを見たカズヒロは察したのか、少し笑った


カズヒロ「・・・はぁ、そうか・・・」


とつぶやいた


地上に不時着し爆発する-β


それを見た誰もが驚きの表情を見せた


シンゴ「カ・・・カズヒロ・・・」


アミも信じられないという想いが表れた表情をしていた



マルス「!!」

指令室の隊長とエリカにも衝撃が走る


そしてレイナは


レイナ「カズヒロ・・・?カズヒロ!!!」


その場からダッシュしてその現場へと向かった



ゼブール人は左目を抑えながらマルスを見てあざ笑った


マルスはそれを見て立ち上がった


ゼブール人はダッシュして右手の刃を突き出す


マルスは横へ咄嗟に回避し両手合わせてチョップ

刃の根元を切断


ゼブール人はそれを見て驚く隙にマルスは少しジャンプして相手の顔面に右膝で蹴る


そして勢い良く右足での回し蹴りを電撃キックでお見舞いする


背中から倒れたゼブール人


まだ警戒を続けるマルス


ゼブール人はすぐに立ち上がって光弾を発射



マルス「フッ!」


ジャンプして回避したマルスは空へ


ゼブール人もマルスを目で追う


空中で構えを取ったマルスは腕を十字に組んでマルシウム光線を発射



顔面に命中したゼブール人、マルスが背後に着地した瞬間、その後ろで木っ端微塵に爆発した



マルスはしゃがんだ状態からすぐに空へと飛び去った


マルス「シャァァァァッ!!」



〜〜〜〜〜〜〜


地上を走るテツト、そんな彼の元に合流するシンゴとアミ


足を止めた三人は顔を見合って


シンゴ「早くカズヒロの元へ!」


頷く二人


そして再び三人は駆け足で向かう




火が上がり、バラバラになった機体、その残骸にもたれかかるように座るカズヒロ


顔をうつ向かせたまま微動だにしなかった


そこへ駆けてきたレイナはカズヒロの目の前へ


両膝をついてカズヒロの右手を手に取るレイナ


レイナ「カズヒロ・・・生きてるんでしょ?」


声を震わせながら口にしたレイナ


返事がないカズヒロを見ながら涙目になりつつ首を左右に振るレイナ


レイナ「嫌・・・嫌!嫌だよぉ!!」


右手を握る両手の上に顔をうつ向かせてそう言う


そこへ駆けつけた三人の隊員


少し距離を保ってそれを見ていた


テツト「そんな・・・カズヒロ隊員が・・・?」


シンゴとアミは目を逸らし下唇を噛み締めた


悔しさを全面に表していた



すると、レイナの手にあるカズヒロの右手が少し動いた


レイナは顔を上げてカズヒロの顔を見つめる


するとうつ向いたままだが


カズヒロ「・・・生きてるぜ、レイナ・・・」


レイナはそれを聞いて安堵したのか、また涙が流れる


ゆっくりと顔を上に上げたカズヒロ、額から血が流れている


レイナ「・・・おかえり、カズヒロ」



それを見た三人


シンゴ「・・・はっ、良かった・・・!」


シンゴに同調するように頷くアミ


テツトはブレスで通信


テツト「こちらテツト、カズヒロ隊員の・・・生存を確認しました!!」



指令室でそれを聞いた隊長


ミツル隊長「・・・そうか・・・わかった!」


通信を切った隊長はガッツポーズ、横でエリカも


エリカ「やったぁ!」


と大きく喜んだ




カズヒロは自分の右手をレイナの手から放し、手のひらを上に向けて


カズヒロ「・・・ほら、約束・・・しただろ」


頷くレイナは指輪ケースを取り出しカズヒロの右手に置いた


カズヒロはゆっくりだがそれを開いて中からダイヤの輝く指輪を取り出した


それを優しく持つカズヒロ


それを見たレイナは左手を差し出した


カズヒロはゆっくりとレイナの薬指へと指輪をはめた



それを見た三人は子どものように


テツト「ヒュー!カズヒロさん、やりましたね!」


シンゴ「幸せになれよー!」


アミは拍手しながら


アミ「おめでとう!」



レイナは照れながらカズヒロを見て頷く


カズヒロはそんな三人を見て呆れながら


カズヒロ「おーい、ムード壊すなよなぁ・・・ハハッ!」


言葉の最後に笑ったカズヒロ



青空広がる元へテツトとシンゴの肩を借りて立ち上がるカズヒロ


『こうして異次元超神ゼブール人との激闘は終わった、そしてカズヒロも愛を掴んだ・・・彼らの愛の行方は誰にもわからない、でもこれだけは言えるでしょう、幸せな家庭を築いているということだけは確かなのです・・・!』




〜次回予告〜

『数々の惑星の平和を奪ってきた謎の宇宙人グリバイド、彼は次に地球を目標に定めた』

『どうなる人類?どうなる地球?侵略兵獣メガルモンスを前にどうするMMG!?』

『地球最大の危機!果たしてこの戦いに勝利できるか?そしてウルトラマンマルスは?』

『次回、ウルトラマンマルス【平和を奪う者】』
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投稿者:執筆:A

ウルトラマンマルス 第37話 A

〜ウルトラマンマルス〜


MMG基地の指令室


入室してきたテツトは目に入った隊長に挨拶


テツト「おはようございます」


隊長は椅子に腰をかけたままテツトを見て

ミツル隊長「おはようテツト、コーヒーが入ってる・・・飲むといい」


机の上に置かれたコーヒー


テツトは椅子に座ってコーヒーを手に隊長に向かって


テツト「ありがとうございます」


向かい側に座っているシンゴとアミ


なんだか落ち着かない様子だった


テツトはそれを見て

テツト「・・・どうしたんですか?」


するとシンゴは


シンゴ「いや、今日カズヒロ非番なんだけどさ・・・」


横目でアミを見たシンゴ


アミは頷いてから


アミ「ちょっと心配なのよね・・・ドジしないかどうか」


テツトは首を傾げて


テツト「ドジ?何を心配してるんだ?」


そこへエリカが歩み寄ってきて


エリカ「実は今日カズヒロ、松木秘書官とデートなんだって」


テツトはエリカを見て


テツト「デート?あれから進展あったんだ」


エリカは頷いて


エリカ「うん、何回か食事には行ってるみたいだけどね・・・今日はどうなるのかしらね?」


エリカはシンゴとアミを見た


二人は無言のまま首を傾げた


すると隊長が


ミツル隊長「まぁ松木秘書官とカズヒロの休みが合うのはあまりないことだからな・・・我々は彼のハッピーエンドを信じるだけだよ」


そう口にした


エリカ「確かに、カズヒロを応援するだけね」


そう口にしながら席に戻ったエリカ


シンゴとアミは一旦顔を見合わせてから沈黙、再び目線を前に戻した


それを見たテツトはクスッと笑った



するとエリカがコンピューターの画面を見ながら


エリカ「隊長、TK06ポイントの上空に謎のエネルギー反応を感知」


隊長は席を立って


ミツル隊長「謎のエネルギー反応?モニターに出してくれ」


エリカ「了解」


メインモニターに地図が表示された


それを見た隊員たちも席を立つ


シンゴ「上空に?」


アミ「時空の歪みのような気がするわね」


隊長はエリカに


ミツル隊長「反応の強さは?」


エリカ「今のところは微弱のままです」



シンゴは隊長を見て


シンゴ「異空間を通じて怪獣か宇宙人が飛来するのかもしれません」



隊長はそれを聞いて頷いた、それからテツトを見て


ミツル隊長「テツト、至急現場に行って調査だ」


テツト「了解!」

テツトはヘルメットを手に指令室を後にした



アミは隊長に


アミ「隊長、カズヒロに連絡しますか?」


隊長は席に再び腰をかけて


ミツル隊長「いや、警戒は我々だけでも出来る・・・脅威が現れてから彼に戻ってもらう、それまではエートを楽しんでもらおうじゃないか」


アミはそれを聞いて少し微笑んだ


シンゴもその後ろでホッと一息ついた



〜OP〜


【異次元の来訪者】


迫り来る宇宙の脅威
地球を狙う侵略者たち
希望の光はどこにある?
絶望の淵に立った時

Come on!Come on!Oh マルス
Lets go!Lets go!Oh マルス
世界のピンチに駆け付けて
闇を追い払う銀色のヒーロー

ウルトラマン ウルトラマン Oh マルス
ウルトラマン ウルトラマン Oh マルス


異次元超神ゼブール人
登場



〜〜〜〜〜〜〜


街中を私服姿で歩くカズヒロ


茶色のコートに黒いズボン、なんだか外見的には彼のイメージに合わないような格好だった


そしてやけに胸ポケットを気にしながら歩いている


カズヒロ「はぁ・・・結構値がついたなぁ・・・」


そう漏らしたカズヒロの足はとある喫茶店の前へ



「カフェ なると」

と記された店名


カズヒロは右手を胸に添えて深呼吸してからドアに手をかけて入る


鐘の音と共に入店、少し暗めの店内でオレンジ色の照明


辺りを見渡したカズヒロ、そして


カズヒロ「あっ・・・」


何かを発見した様子


その目線の先にはテーブル席の一卓に座る白い服に青のロングスカートの松木の姿が


松木もカズヒロに気付き、少し微笑んで頭を下げた


カズヒロは松来の向かい側に座る


カズヒロ「レイナ(松木の名前)、久しぶり・・・だな」


若干気まずそうに話したカズヒロ


対して松木(以下、レイナ)も目の前のコーヒーカップを見ながら


レイナ「そう・・・ね、あまり会う機会がないもんね・・・」


互いにどこか遠慮してる雰囲気だった


彼らのテーブルの横、通路を挟んでカウンター内にいるマスターらしき人物がグラスを磨きながら二人の様子をチラチラ見ている



二人は目が合った瞬間に


「・・・あの!」


一緒に発声、次の瞬間には


カズヒロ「なっ、なんだ?」


レイナ「いやいや、カズヒロから・・・」


カズヒロは首を横に振って

カズヒロ「いや、レイナからで良いよ・・・」


そう言われたレイナは


レイナ「そう・・・最近、MMGとしての活動は元気にやってるの?あまり顔を出す機会がないからわからないんだけど」



そう問われたカズヒロは左手で頭を掻きながら


カズヒロ「お、おぅ・・・まぁ元気にやってるぜ・・・そっちは?」


レイナも目を泳がせながら


レイナ「まぁ忙しいけど・・・楽しくやってるわ・・・」


会話が途切れてしまった二人


カズヒロはマスターを見て


カズヒロ「すいません、コーヒーを・・・」


「はい」


頷いて準備するマスター


その様子を見ながらカズヒロは心の中で


(あーなかなか会話が弾まないなぁ・・・なんか恋愛成就の本とか読んどけば良かったかな・・・?)


対するレイナも


(やっぱりまだ気を使わせちゃってるのかな・・・?あんまり男の人とこういう機会ないのよね・・・)


と想っていた


互いに気まずそうにするも似たような心境だった



するとカズヒロは


カズヒロ「今日はこの後、どこに行く?」


咄嗟に言われたレイナは


レイナ「この後?そ、そうね・・・」


考えるレイナを見てカズヒロは


カズヒロ「買い物?それとも・・・映画が良いか・・・?」


そう言われたレイナは


レイナ「うーん・・・」


カズヒロは徐々に首をひねりつつあった


そしてレイナは


レイナ「散歩・・・かな?」


カズヒロは首をひねったまま


カズヒロ「さ、散歩・・・だな?」


するとそこへマスターが

「お待たせしました、コーヒーです」


机の上に置かれたコーヒー


二人は見つめ合ったまま止まっていた


マスターはそんな二人に


「・・・ごゆっくりどうぞ」


と言ってカウンター内に戻っていく



レイナの目線はコーヒーに


レイナ「・・・コーヒー、来たわよ・・・」


カズヒロはコーヒーを見てから手にして頷いた



なんとも言えない空間が二人を包んでいたのだった



〜〜〜〜〜〜〜



一方で街中でブレスを見ているテツト

どうやら、現場で謎のエネルギー反応について調べている最中だったようだ


テツト「この上か、謎の反応は・・・」


空を見上げるテツト


目には何も異常は見られなかった


もう一度ブレスを見たテツト



テツト「反応はするが異常は見られない・・・これは一体なんの反応なんだろうか・・・?」



するとテツトの耳に


「ウルトラマンマルス、この星から手を引いてはくれないだろうか・・・?」


テツトは咄嗟に空に目線を戻した


テツト「!?」


声だけで姿はどこにも見えなかった


テツト「・・・どこだ・・・どこにいる・・・?」


そして謎の声は次に


「なぜ君はそんな愚かな生物を守ろうとする?」


テツト「・・・愚かな生物だと?」


テツトの背後の大型ディスプレイのニュースキャスターが彼を見下ろすような目に


そしてそのキャスターが


「お前は私を信じてくれると思っているよ」


突然キャスターがそう言ったことにより街中の人々がディスプレイに目を向けた


テツトも目を向けて

テツト「あの男を通じて話してるのか?」


キャスターは頷いてから


「近い将来、地球人類は侵略する側の立場となる・・・愛や夢などというちっぽけな物を盾としてね・・・だから私は異次元の彼方から、そして未来から地球人類を滅ぼすためにやってきた」


ざわつく周辺


テツトはその画面を見ながら


テツト「地球人類が侵略者だって・・・?」


そしてキャスターは


「どうだね?我々ゼブール人と手を組まないか?ウルトラマンマルス!」



そう言った途端、そのキャスターは気絶


テツトはそれを見てブレスで基地に通信


テツト「隊長!謎のエネルギー反応はゼブール人と呼ばれる異次元人の仕業です!」


しかし返答がなかった


テツト「隊長?こちらテツト!MMG基地!MMG基地!応答してください!!」


しかし返事がない、テツトはその事に関して


テツト「まさか、妨害電波か何かか・・・!?」


そう思ったテツトはダッシュして移動を開始


橋を駆けるテツト、その目の前に先ほど大型ディスプレイに映されていたキャスターが立っていた


テツトは足を止めて


テツト「一体何の真似だ!?」


キャスターは不敵な笑みを浮かべて


「私と手を組んで地球人類を滅ぼそう・・・マルス」


テツトは腰にかかっているアタックレーザーをキャスターに向けた


テツト「何故そこまでして地球人類の壊滅にこだわる!?」


するとキャスターは目を逸らして


「私たちは・・・地球人に滅ぼされたくない・・・」


テツトは少し目を細めて


テツト「滅ぼされたくない・・・?」


先ほどの言葉がふと頭を過る


〜〜〜〜〜〜〜


「近い将来、地球人類は侵略する側の立場となる・・・愛や夢などというちっぽけな物を盾としてね・・・だから私は異次元の彼方から、そして未来から地球人類を滅ぼすためにやってきた」


〜〜〜〜〜〜〜


テツトは目を見開いて驚きの表情を見せて


テツト「まさかお前たちは地球人に滅ぼされたというのか!?」


キャスターはテツトを見て不敵な笑みを浮かべた


「ふっふっふっ・・・お前は俺を信じればいいんだ・・・ほーれ、信じろ・・・信じろ・・・」


呪文のようにつぶやかれたテツトは突如頭を抱えて苦しむ


テツト「くっ!なんだこれは・・・!?」


苦しみながらもキャスターを睨むテツト


「侵略される前に侵略する・・・それこそこの宇宙で生き残るための大切な事だよ」


テツト「何・・・?例え未来のためとは言え、侵略行為をするなんて許されないことだ!」



キャスターの顔色が少しずつ紫色になりつつあった


「ほう?では地球人が侵略する未来は許せるのか・・・?」


テツトは膝をつきながら必死に言葉を出す


テツト「未来は変えられる・・・!地球人は侵略者になんかならない・・・いや、そうはしさせない!!!」


キャスターはダッシュしてテツトに勢いよく蹴りを浴びせる


テツト「ウッ!!」


転がり込むテツトはすぐに受け身を取った


先ほどの頭痛は消え立ち上がるが目の前からキャスター扮するゼブール人が消えていた



テツトは周りを見渡して


テツト「どこだ・・・どこへ行ったんだ!?」


いくら探しても見当たらない


テツトはブレスにふと目をやると、上空のエネルギー反応が消えていた


テツト「反応が消えた・・・?」


すると隊長からの通信が入った


ミツル隊長「テツト、応答せよ!」


テツト「はい、こちらテツト!」


ミツル隊長「おぉ、テツト!無事だったか?通信がつながらなかったんで心配していたぞ」


テツトはそれを聞いてから



テツト「隊長、大変なことが起こっています・・・謎のエネルギー反応は異次元の来訪者、ゼブール人による物だったんです!!」


ミツル隊長「ゼブール人だと?」


テツト「はい、詳細は後ほど・・・今はゼブール人の姿も見当たりません・・・一度帰還します」



通信を終了したテツトは足を進めてその場から去っていったのだった



Bへつづく
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投稿者:執筆:A

R→F 第2話 B

自宅のソファーの上で昼寝をしていた様子の大門

机の上に置いてある携帯のバイブレーションに反応しそれを手に取る大門


大門「ん?なんだ?」


耳に当てて通話を開始した大門


大門「はい?」


相手は百花だった


百花「大門先生、また失踪事件です」


大門「・・・はっ?」


百花「ニュース見てないんですか?」


大門は目を手で擦りながら


大門「ん?あぁ、寝てた」



百花「聞いて驚かないでくださいね、今度の事件はこの地区、平沢市で起こったんですよ」


大門「・・・えっ?マジで?」


大門は周りを見渡して


大門「ちょ、とりあえず事務所向かうわ」


電話を切って着替え始める大門




〜〜〜〜〜〜〜


事務所の扉を激しく開けて入室してきた大門


そこにいた百花に


大門「おい、今度は何十代だ?」


すると百花は

百花「私の推理は当たってるかもしれません」


大門はソファーに座って


大門「そんなことは聞いてない、とっとと言ってくれ」


冷たくあしらわれた百花は


百花「60代です60代!次に狙われるのは確実に20代になったようなもんですよ」


大門はそれを聞いて少しうつ向いた


大門「なんでよりによってこの街で起きるんだ・・・てか南川町から中尾町を経てここって・・・完全に北に向かってるじゃないか・・・」


百花は向かい側の席に座って


百花「この街で起きるなんて信じられないですよね・・・」


すると大門は百花を見て


大門「・・・百花、お前何歳だ?」


百花はそう問われたので


百花「えっ?23歳ですけど・・・」


大門は腕を組んで上を見上げながら


大門「・・・」


口には出さなかったがその表情は緊張が感じられる


百花「先生、もしかして心配してくれてます・・・?」


すると大門は目を閉じてから再び目を開けて百花を真顔で見つめて


大門「ん?心配?してくれてると思った・・・?」


と誤魔化すように発言


百花「ですよね、わかってました」


呆れながら口にした百花は席を立ってポットの前へ移動、コーヒーを入れながら


百花「うーん、しかしどんな人が犯人なんでしょうか?移動してるっていうのは引越しとかですかね」


大門はそう口にした百花を見て


大門「引越し・・・」


思い当たる人物、鳥飼を思い浮かべた


すると席を立って大門は出入り口付近へ


百花はそれを見て


百花「どこに行くんですか?」


大門は足を止めて背を向けたまま


大門「・・・買い出し・・・うん、きっとそうだ、買い出しに決まってる」


そう口にして静かに扉を開けて閉めて去った


百花はそんな姿を首を傾げながら見ていた



〜〜〜〜〜〜〜


街を歩く大門



大門「・・・完全に手ぶらで行くことになっちゃうなぁ・・・どうすっかなぁ」


証拠が不十分すぎるのを少しばかり後悔している大門



そしてアパートの階段を登って自宅の前を通り過ぎようとするが一度足を止めて


大門「・・・鳥飼さん、ビール飲めるかなぁ・・・?」



〜そして〜


インターホンを鳴らした大門


扉から顔を覗かせた鳥飼


大門は缶ビールを見せて


大門「あのぉ、良かったら一緒に呑みませんか?大量に貰っちゃって一人じゃ無理だと思って、鳥飼さんとワイワイ呑もうかなって・・・ビール呑めます?」


すると鳥飼は笑顔で


鳥飼「えぇ大丈夫、良いですよ」


大門「あっ、なんかすいません」


申し訳なさそうにお邪魔する大門


和室に足を進めた大門


テレビ、机、座椅子


いたって普通の光景だった


鳥飼「さぁ、座ってください」


大門は頭を下げて座って机に缶ビール6缶パックとつまみを少量置いた


鳥飼は大門の向かい側に座って


鳥飼「テレビ見ます?」


そう問われた大門は


大門「・・・テレビ?あーいえ、僕はどっちでも・・・」


鳥飼「あっ、そうですか」


と言ってテレビは付けなかった



すると大門の携帯のバイブレーションが


大門はそれを手に取って鳥飼に


大門「あっ、ちょっとごめんなさい」


と謝罪し耳に当てて通話を開始


大門「なんだいきなり」


相手は百花だった


百花「先生!どこにいるんですか?西戸さんが事務所に来て先生と作戦を練りに来たって」


すると大門は


大門「西戸さんには帰ってくれって言っといて」


そう言って電話を切った



事務所の百花と西戸は


西戸「どうしたんだ・・・?」


百花は首を傾げながら


百花「わかりません・・・何かあったんでしょうか?」


西戸は席に座って


西戸「また面倒くさくなったのかな・・・」


百花「買い出しに行くって言ってたんで自宅に行けば会えるんじゃないですか?」


西戸は百花を見て


西戸「そうだな、行ってみるか」


西戸は席を立ったのだった



〜〜〜〜〜〜〜


大門は携帯をポケットにしまうと鳥飼が


鳥飼「相手は女性でしたね?若そうな」


大門は苦笑いして鳥飼に


大門「若いだけですよ」


缶ビールを開けた大門


鳥飼「へぇ、何歳くらいだったりするんですか?」


大門はビールを口にして


大門「ん?20代です」


大門は鳥飼に


大門「そういえば鳥飼さんが前に住んでた場所って異性が少ないんでしたよね?まさか誘拐する気ですか?」


笑いながらそう口にした大門に鳥飼は真顔で



鳥飼「誘拐・・・ですか」


すると話を変えるように


鳥飼「大門さん、今は何をされてるんですか?」


大門はつまみの封を開けようとしながら


大門「えっ、俺ですか?俺は今探偵やってますけど、なかなか飯が食えるまでには至りませんねぇ」



鳥飼「た、探偵・・・?」


大門はなかなか缶ビールを開けない鳥飼に


大門「やっぱりビール飲めませんでした?無理に押し付けちゃってごめんなさいね」



すると相手は


鳥飼「・・・まさか知ってて来たんですか?」


大門「えっ?僕は鳥飼さんがビール飲めないってことは知りませんよ、ただ今のご時世はビール飲めない方って結構いますからねぇ・・・」



鳥飼は


鳥飼「・・・事件を追ってたんですか?」



話が噛み合わないことに気付いた大門は鳥飼を見て


大門「事件?」


大門は鎌をかけようとこんなことを


大門「あぁ、追ってますよ・・・その目的が女性が不足してるための・・・」


言葉の途中で大門は目を逸した


すると鳥飼は


鳥飼「・・・まぁ、事件を追っても私を追わない方が良かったんじゃないですか?」


大門「・・・えぇ、あなたが地球人じゃないってことは言わない方が良かったですか?」


さらに適当に言った大門、すると鳥飼は立ち上がって


鳥飼「そこまで知ってるんですか」


大門は少し驚いた顔をして

大門「えっ、そうなんですか?」


鳥飼の目が青に変わった


大門は鳥飼を見ながら


大門「まぁ冥土の土産ってことで、目的全部言ってくれます?どうせ誰も来ないし」


鳥飼は後ろの押入れを開けた


そこにはカプセルに入った被害者の女性たちが



大門「・・・!?」


鳥飼は大門を見て


鳥飼「あと一体、20代の女性ですべてのサンプルは手に入る・・・我が星では女性が不足してるため仲間の繁栄が出来ない・・・そのため、我々の身体と酷似している地球人に目を付けた」


大門「・・・百花の推理は当たってたのか・・・ではどうやって誘拐したのか?」


鳥飼は押入れからある銃を取り出した


鳥飼「これだよこれ、目標を一瞬にしてここへワープさせる特殊光線」


大門はそれを聞いてある疑問が思い浮かんだ


大門「ワープさせる?じゃあ何故細かい作業をしてたんだ?それぞれの年齢がバラバラだったらなんでも良いんじゃないのか?」



すると鳥飼は


鳥飼「世代別と言っても細かい査定がある・・・その査定をクリアし選ばれたサンプルがこいつらだったということだ、誇りに思えるだろう?」


大門「何が誇りだバカ、許されるとでも思ってんのかね?」


鳥飼は銃を押し入れに置いて大門を見た


鳥飼「まぁ、話はここまでで良いかな?あとはお前の処理だな」


大門は静かな空間の中で外の足音に反応



そして大門は鳥飼を見て


大門「まぁ時間稼ぎご苦労様って感じかな?鍵閉めた?」


鳥飼「時間稼ぎ?鍵?一体何を言ってる?」


大門は玄関を見て鍵が開いてるのを確認


大門「開いてるね、じゃあどうぞ」


殺せとばかりに鳥飼を見る大門


鳥飼が両腕を大門に伸ばした瞬間、それを見た彼は


大門「ギャァァァァァッ!!西戸さん!鍵は開いてます!!!」


鳥飼はその声に少し怯んだ


その瞬間、玄関を勢い良く開けた西戸が銃で鳥飼を射撃


3発命中し胸を抑える鳥飼


西戸に続いて百花も入室


西戸は座ってる大門に駆け寄って


西戸「大丈夫か大門?」


大門は笑顔で西戸を見るに留めた


苦しむ鳥飼は倒れ込んでいる


西戸はそれを見て


西戸「確保だな」

西戸は鳥飼を立たせて外へと連れて行った


大門に歩み寄った百花は


百花「大門先生、これはどういう意味ですか?」


大門はゆっくり立ち上がって


大門「西戸さんについてきた割には何もわかってなかったのか?」


百花はゆっくり頷く


大門「犯人の家がここだというのは自分の中で5割5割の確率だった、だから保険としてお前に『買い出し』という単語を置いてった・・・買い出しが終わると家に帰るという俺の行動がお前らにわかってもらってるからね、あいつが犯人じゃなかったら大声出してない、それだけのこと」


百花は察したのか大門に


百花「ここまで来るのを予測しての行動ってことですか・・・大門先生、頭切れるじゃないですか」


大門は左手で頭を掻きながら玄関へ


大門「キレはお前の方がよっぽど良いよ、確信がないままここに乗り込んだんだから・・・」


外に出て夕焼け空を見る大門


大門「それにまだこの事件は終わってない、これから被害者女性たちが元の生活に戻れるか・・・それが解決するまではこの事件は完結してない・・・」


隣に立った百花は大門の横顔を見て少し微笑んだのだった




〜終〜



次回、【怪獣飼育者】をお送りします
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投稿者:執筆:Y

R→F 第2話 A

〜R→F〜



日が暮れたある時、あるアパートの一室に懐中電灯の光が当たる


そして、次に二人の男性、一人は茶色のコート、もうひとりは警察官だった


扉にノックするコートの男性


「大江さん!?大江さん!!」


何回もノックするが応答はなかった



すると警察官が


「突破するしかないんですかね?」


もう片方の男性は頷いて扉に手をかけた、すると扉が開いていた


「開いてる?」


中に突入した二人、廊下を経てリビングに突入したが誰の姿も見当たらなかった


警察官が部屋を見渡し


「何も残ってませんね・・・手遅れだったとしか・・・」


コートの男性は何故かしまっているカーテンを見つめてゆっくり近づいた


カーテンをめくると鍵がかかった窓を見た


「窓は戸締りがしっかりしている・・・チッ、これで3回目か・・・」


窓越しに夜空を見つめるコート姿の男性



〜【女が消える町】〜



大門探偵事務所の机にファイルを勢い良く置く西戸


西戸「これで3回目だよ全く!」


そう言いつつソファーに腰をかける西戸


それを向かい側に座ってお茶を飲む大門が


大門「3回目?何があったんですか」


すると横の椅子に腰をかけていた百花は大門に


百花「連続密室失踪事件ですよ先生、まさに探偵の出番って感じですね」


大門は関心無さそうに


大門「ほーん、連続密室失踪ねぇ・・・」


西戸はファイルから三枚の顔写真を机に並べた


西戸「これが被害者の顔写真、特別に警視庁から借りてきた」


それを見つめる百花は


百花「全員女性だったんですね・・・」


百花の言うとおり、3枚とも女性の写真だった


左から学生、OL、主婦のような感じだった


西戸「あぁ、まず1件目は真ん中の平岡さん、30代のOLだ、次にこっちの山田さん」


そう言って学生の写真に指をさす


西戸「彼女は10代で学生、そして最新の被害者は大江さん、50代で専業主婦だ」


それを聞いた百花は

百花「女性ばかり狙うということは男性の仕業でしょうか?ストーカーとか?」


そう口にした百花に大門は呆れながら


大門「ストーカーが誘拐したって?なんで年齢バラバラなのさ・・・」


百花はそう言われて


百花「確かに・・・年齢も職業もバラバラですもんね」



西戸は頷いて


西戸「あぁ、共通してるのは性別・・・それから失踪した場所だな」


そう口にした西戸に大門は


大門「場所?どういう意味ですか?」



西戸は問いにこう答えた


西戸「あぁ、被害者全員が南川町在宅の人たちだ」


百花はそれを聞いて


百花「その情報が一番大事じゃないですか、なんで後出しで言うんですか」


西戸は少し笑って


西戸「いやぁすまんすまん・・・」


大門はお茶を机に置いて


大門「っで、この情報を西戸さんが僕たちのところに持ってきたってことは警視庁の管轄外の点が見つかったって事なんでしょ?」



西戸は大門に感心


西戸「おっ、そういうところは察しが良いじゃないか」


大門は苦笑してから


大門「あのぉ、何年の付き合いだと思ってるんですか・・・いっつもそうでしょう?」


西戸は微笑んで


西戸「ふふっ、まぁな!」


百花は写真を見つつ


百花「で、その気になった点はどういう所ですか?」


西戸は右手で指パッチンしてから


西戸「よくぞ聞いてくれた、実はいずれも密室なのは説明した通り・・・犯人が出て行った形跡がないんだ・・・密室で突然姿が消える、すべての事件は突入した時には既にからっぽだったってわけだ・・・あと、全部自宅にいるところをやられている」



大門は茶碗を持ってポットの元へ移動


大門「それが管轄外だと思った点ですか?」


その問いにしばらく黙った西戸


変だと思った大門は西戸を見つめた


西戸は大門を見て


西戸「あとは・・・俺の勘だ」



そう口にすると少しの間ができた


大門は何も答えずポットからお湯を出して茶碗に注ぐ


百花も少しばかり呆れてパソコンに目を向けた


西戸は咳払いをしてから

西戸「とにかく、今回も防衛軍は出撃する気は無さそうだ、お前たちに協力してほしい」


大門は茶碗を持ってソファーに戻って机に茶碗を置いてから西戸を見て


大門「で、どういう捜査をするんですか?今の段階では情報が少なすぎますよ」


パソコンを見ながら百花は頷いて同意した



西戸は目を泳がせながら


西戸「あのぉ、そうだな・・・それはだな・・・」


すると大門が


大門「相手の正体もわからなければ相手の行動パターンもわかるわけがない、今日の所はお引取りを・・・」



そう言われた西戸はファイルを手に取って出入り口の前に立ってから大門を見て


西戸「冷たくなったな!大門!」


激しく扉を開け閉めして退室していった西戸


それを見た大門は席を立って叫んだ


大門「扉は静かに開け閉めするッ!何回目ですか!!!」


百花はパソコンで南川町の地図を表示していた


それを横目にした大門


大門「・・・地図なんか見てどうすんの?」


百花「被害者の住所をちょっと・・・」



大門は呆れて


大門「あのね、どこにもそんな情報載ってるわけ・・・ん?」


百花の手元に一枚の紙があるのを確認


大門「おい、それなんだ?」


紙を覗き見すると被害者三人の履歴書だった



百花は大門を見て微笑むに留めた


大門はそれを見て


大門「西戸さんから怒られても俺知らねぇからな・・・」


関係を持ちたくなさそうに口にしてソファーに腰をかけた大門



百花はパソコンの画面に目を向けて調べるのを再開した



〜〜〜〜〜〜〜


少々ボロいアパートの階段を登る大門、彼の自宅はここのようだ


一つの扉の鍵を開けて中に入ろうとする大門だったが隣の扉にも一人の男性がいた


大門はそれを見て


大門「あれ?引越しされてきた方でしょうか?」


男性は大門を見て


「あっ、はい・・・昨日引っ越してきた鳥飼(とりかい)です・・・」


大門は少し頭を下げて


大門「よろしくです」


鳥飼も頭を下げて

鳥飼「どうも・・・」


大門はそのまま部屋に入った



部屋の冷蔵庫から缶ビールを一つ取り出してリビングのソファーへ


テレビをつけてリモコンでチャンネル操作してると


ニュース番組を見て


大門「・・・ん?」


ニュースキャスターがニュースを読み上げる


「昨日、深夜の公園でまたも40代の女性が行方不明になる事件が発生しました」



大門はビールを口にして


大門「公園で女性・・・?」


すると先ほどの西戸の話を思い出した


大門「あぁ、これがその事件か・・・てかまたあったのか・・・場所はどうせ南川町でしょっての」


するとキャスターは


「場所は南川町ではなく、中尾町に・・・中尾町では住民が不安にかられています」



それを聞いた大門は


大門「中尾町で?」



ふと机の上にある地図を取り出した大門は


大門「南川町の隣町が中尾町・・・移動してるのか・・・」


〜〜〜〜〜〜〜


翌日、探偵事務所では・・・


西戸が再び訪問しており、向かい側に座る大門と百花に


西戸「また事件が起きたぞ、40代の女性だ」


大門は西戸に


大門「その話が来ると思ってました、場所も南川町ではなく中尾町になってるというね」


西戸は少しばかり感心しつつ


西戸「ほう、珍しくニュース見たのか」


大門「たまたまチャンネル回してたらやってただけです・・・っで、履歴書は?」


西戸はファイルから履歴書を取り出して百花に差し出した


百花は少し困惑


大門はそれを見て百花に嫌味っぽく


大門「ふっ・・・バレてたね、百花」



百花は苦笑しながらそれを受け取って

百花「昨日はどうもすいません・・・」



西戸は大門に


西戸「今回も防衛軍は出撃しないと思ってる・・・大門、力を貸してくれ」


大門は呆れながら


大門「いい加減重い腰を上げろって言ってやってください・・・なんで俺が・・・」


ブツブツ言いながら席を立ってお茶を入れる大門



その横で百花はパソコンの席へ移動し電源を入れた


横目でそれを見つつ大門は


大門「何かわかった?今回の事件の関連性とか?」


すると百花はパソコンの画面を見て


百花「どういう法則で女性が消息を絶ってるのか・・・そういうことですか?」


大門は茶碗を片手にソファーに戻って着席して


大門「うん、そういうこと」



すると百花は


百花「私はずっと南川町と女性というキーワードを軸に考えてました、でも場所が変わって関連性は女性ということのみに・・・でも中尾町で行方不明になった女性が40代ということもあって、わかったような気がします」


西戸はそれを聞いて


西戸「なっ、本当か?」


百花「強引に関連性を付けるならば、女性の年齢に注目してもらえれば」


大門は茶碗を机の上に置いて


大門「10代、30代、40代、50代・・・確かに全員がバラバラだ・・・アンケート調査みたいな感じか」


百花は大門を見て

百花「そう、それです・・・だから次に狙われるのはおそらく20代、60代・・・その先があるかはわかりませんが・・・」


西戸は席を立って


西戸「ナイスだよ百花ちゃん、一歩真相に近づけたかもな」


大門は腕を組んで顔を上に向ける


大門「その法則が当てはまるとして、どうやって失踪させてんだろうな・・・?」



〜〜〜〜〜〜〜


自宅の前に帰ってきた大門、すると鳥飼が家の前をほうきで掃除していた


大門はそれを見て


大門「あっ、鳥飼さん、こんにちは」


鳥飼はそう言われて大門を見て


鳥飼「あっ、大門さん・・・こんにちは」



すると大門は鍵を開ける動作をしながら


大門「そういえば鳥飼さん、どちらから引っ越してきたんですか・・・?」


ちりとりを手にした鳥飼は

鳥飼「遠い遠い、ずっと遠いところからです・・・」


大門は扉に手をかけて首を傾げながら


大門「遠いところ・・・?どういうところですか?」


すると鳥飼は


鳥飼「・・・うーん、異性が少ないですね、そんな感じがします」


大門は少し笑って


大門「ハハッ、やられました・・・それじゃ」


そう言って自宅に入っていった大門


鳥飼はそれを見て再びそうじを再開


するとそこへ階段から老婆が一人


「鳥飼さん、お茶にしませんか?」


鳥飼は老婆を見て


鳥飼「あら、よろしいんですか?」


「えぇ、こんなにそうじして下さるなんて・・・本当にありがたいよ」


鳥飼は笑顔で


鳥飼「じゃあ、少ししたらそちらに向かいますから」


老婆「はい、待ってますよ」


そう言って階段を降りていく


鳥飼はそれを見て少し笑ったような表情を浮かべていたのだった




Bへつづく
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投稿者:執筆:Y

ウルトラマンマルス 第36話 B

夜、MMG基地に動きが見られた


指令室に入室してきた軍人服の白人外国人の男性


陽気な口調で隊長に声をかけた


「ハッハー!ミツル、久々ダネー!」


隊長はその男性に寄り添って握手


ミツル隊長「ミューレン、久しぶりだな!」


隊長は皆を見て


ミツル隊長「紹介しよう、南アフリカ支部のミューレン隊長だ!」


ミューレンは皆に手を振って

ミューレン「ヨロシクネー」


二人は握手を終えた


ミツル隊長「ミューレンとはかつて同じ部隊に所属していたため、親友関係だ・・・今回協力してもらえたことを心より感謝する」


ミューレンは隊長を見て片言っぽく

ミューレン「オーケーオーケー!ミーもエイリアン、ガルギナを許せない!親友ミツルのために今回協力したまでね」


隊長はミューレンを見て笑顔になって


ミツル隊長「本当にありがとう、早速人工太陽光線をマシンに搭載願えるか?」


ミューレンは右手でOKのポーズを取って


ミューレン「オッケー!」


そして隊長は次に隊員たちを見て


ミツル隊長「ゼルド救出はおそらく奴らの妨害が加わるであろう、今回は2チームに分かれて救出を行う・・・まずテツト、カズヒロ、シンゴ、君たちは空からガルギナ星人の宇宙船を牽制」


テツトとカズヒロ、シンゴは揃って頷いた


ミツル隊長「そしてアミ、君にはゼルドに太陽エネルギー照射をお願いする」


アミは少し驚いた表情を見せたが、すんなり受け入れ頷いた


そして隊長はエリカを見て

ミツル隊長「ゼルドを閉じ込めてるカプセルの分析は?」

エリカは笑顔で

エリカ「えぇ、バッチリです!あのカプセルを一時的に消滅させる方法もわかりました!」


隊長は頷いてから皆を見て


ミツル隊長「今回、人類の命運とウルトラマンの命が関わるとてつもなく重大な任務だ、全員心してかかるように!」


そして全員は声を揃えて


「了解!!」


隊長の横顔を見て少し微笑むミューレンだった



〜〜〜〜〜〜〜


朝日が昇り始めた当日、地球の命運がかかった日がやってきた


隊員の全員、そしてミューレン、岩本のいる指令室に入室してきた作業服の青年は隊長を見て


「隊長、太陽エネルギー照射装置の搭載を完了しました!」


隊長は青年を見て


ミツル隊長「ありがとう、そしてご苦労様・・・あとは我々が」


そして隊長は隊員たちを見つめて


ミツル隊長「みんな、頼んだぞ・・・!」


全員ヘルメットを手にして頷いた


ミツル隊長「ゼルド救出作戦、MMG出撃!」


「了解!!」


テツト、アミ、シンゴ、カズヒロの四人は退室


岩本は彼らの姿を見つつ隊長に問いかけた


岩本「・・・本当に、成功するのか?浅見隊長」


すると隊長は目線を彼らが経た出入り口を見てからメインモニターを見て


ミツル隊長「私は今日まで彼らを信じ共に戦ってきました・・・なので今回も私は彼らを信じるのみです」


横のミューレンは隊長を見て少し笑いつつ


ミューレン「良い隊長になった、ミーも負けないようなチームを作るね」


と小さな声でつぶやいた



空を行く二機のファイターバード


すっかり太陽が昇りきって朝になっていた


-αにはテツト、-βにはシンゴ、カズヒロが乗っていた



そしてゼルドが浮遊する現場へ到着、すると空から声が



ガルギナ星人「降伏の意思がないと判断してもいいのかしら?その気なら私たちも相手をしてあげる」


突如として小型円盤が大量に出現



それを見たテツトは


テツト「やはりこっちの目的を見通していたか、だがこんなことで引き下がるわけには行かない!」


テツトはゼルドを見つめて


テツト「ゼルド!待ってろぉぉぉ!!」


二機のファイターバードは小型円盤と交戦開始



そして大型円盤の元には地上部隊の戦車群が続々と集結していた


戦車群の砲撃が開始されるが大型円盤の周りに透明の壁があるのか命中しない



ガルギナ星人「ハッハッハ!無駄よ!私たちはいかなる戦いにも敗北したことがない無敵のガルギナ星人、地球人ごときにやられるはずがないわ!」


大型円盤のレーザーで次々撃破されていく戦車群



一方、ファイターバードも苦戦を強いられていた


敵の光弾を回避する他ない二機


シンゴ「くっ!これじゃゼルドを閉じ込めてるカプセルを消滅させるためのレーザーが放てない!」


後部のカズヒロは


カズヒロ「どうすりゃいいんだ!!」


それを聞いていた通信のテツトは


テツト「僕がすべて引きつけます!その間にお願いします!」


-αが小型円盤の群れに突撃していく


それを見たシンゴたちは


シンゴ「あいつ・・・!」


するとカズヒロは


カズヒロ「シンゴ!テツトの勇気を無駄にするな!突撃するぞ!」


シンゴはそう言われて操縦桿を握り締めた


-βは小型円盤に狙われないうちにゼルドの方角へと向かう



-αは小型円盤に囲まれレーザーで狙い撃ちされる


回避し続けたが機体に少しばかり命中


テツト「くっ!」


墜落していくのを見て小型円盤の一部は狙いを-βに変えて接近していく


テツトは胸ポケットからマルスパークを取り出して


テツト「マルゥゥゥス!!」


墜落する-αから離脱するようにマルスが空中で出現


右手からマルスブレードを出して横一線に振って囲んでいた小型円盤を一蹴


そして-βに接近する小型円盤たちはマルシウム交戦ですべて撃墜させた


それを見たカズヒロは

カズヒロ「サンキュー!マルス!」


マルスはその声に優しく頷いた


マルス「・・・!?」


背後から光弾が飛んできて背中に受けたマルス


マルス「ホォワッ!」


地上へ落下し、背から地に打ち付けられた


すると大型円盤から巨大なガルギナ星人が出現


ガルギナ星人はマルスを見て


ガルギナ星人「現れたわねウルトラマンマルス、あなたの命もこの私がいただくわ」



起き上がって立ち上がるマルスは構えた


ガルギナ星人はムチ状の武器を出して右手に持った


ガルギナ星人は余裕が感じられるような雰囲気で歩いて接近してきた


マルス「ヘヤッ!」


マルスは正反対にダッシュして突撃


キックをするが回避される


間髪入れずチョップをしようとしたマルスだったが突如としてリング状のエネルギーに拘束されてしまう


マルス「!?」


それを見たガルギナ星人


ガルギナ星人「ハッハッハ!馬鹿ね?正直に突っ込んでくるなんて・・・」


マルスは目線を大型円盤に向ける、するとそこからエネルギーが発せられたことに気付いた


マルス「ウゥゥッ!」


なんとか振りほどこうとするが出来なかった


ガルギナ星人「ゼルドに続いてあなたも死ぬのよ、ウルトラマンマルス!」




一方、-βはゼルドに接近


シンゴ「よし、特殊エネルギー砲発射!」


発射ボタンを押すとファイターバードの先端部分から水色のレーザーが放たれた


カプセルに命中するとゆっくりだがカプセルが消滅していく


それを見ていたカズヒロは通信で

カズヒロ「アミ!今だぞ!」


すると近くの岩からドリルタンクが貫通して出てきた


コックピットのアミは


アミ「オッケー!ゼルド、受け取って!」


発射ボタンを押すと機体からオレンジ色の光線がゼルドに向けて照射された


ビームランプに命中、するとゼルドの左右の手が少し動いた


そしてビームランプの光が点き始め、目の光りも取り戻した


ゼルド「・・・ムゥゥゥッ・・・!」


両手をゆっくり握り締めると胸の前でクロス


ゼルド「デュワッ!」


照射が終わり、ここに完全復活を遂げたゼルド


それを見た全員が安堵と喜びの表情を露にした


アミ「やった!」


シンゴ「よっしゃぁぁぁ!!」


カズヒロ「よぉぉぉぉしッ!ゼルド復活!!!」


メインモニターからゼルド復活を見た指令室の面々も


ミューレン「おぉ!ミッションクリアね!」


岩本は隊長の肩に手を置いて


岩本「浅見隊長!」


隊長は岩本を見て頷いた



そしてガルギナ星人は空中のゼルドを見て


ガルギナ星人「なんですって!?何故ゼルドが・・・!」


ゼルドはファイターバード、ドリルタンクそれぞれに


ゼルド「ありがとう!みんな!!」


そう言ってマルスの前へと着地


ゼルド「デヤッ!」


チョップでリング状のエネルギーを切断しマルスを解放


ゼルド「大丈夫か?マルス」


その問いにマルスは力強く頷いた


そして二人はガルギナ星人を睨む


ガルギナ星人「フフッ、もう勝ったつもりかしら?まだ終わってないわよ・・・!」


構えようとするマルスを制止するゼルド


マルス「!!」


ゼルド「君は円盤を・・・!」


そう言うだけに留めたゼルド


マルスは頷いた


ゼルドは少し前に出て


ゼルド「決着を付けるぞ、ガルギナ星人!!」


ガルギナ星人「良いでしょう、また敗北を味わわせてあげる!」


互いにダッシュ


マルスは振り向いて大型円盤に目からビームを出す(マルス・アイスポット)


すると光の壁が消滅したように見えた



マルスは次の瞬間にマルシウム光線を発射


大型円盤に命中、炎上させた



ゼルド対ガルギナ星人


ムチ攻撃を側転で回避、振り向いたところを左手で腹にパンチ


ゼルド「デュッ!」

右足で蹴り話す


転がり倒れるガルギナ星人


ゼルド「・・・デュォ!」

ダッシュして接近


立ち上がったガルギナ星人に即座に右腕でラリアットして再び転倒させると両手で右足を掴んで放り投げた


地に打ち付けられたガルギナ星人、フラフラながらに立ち上がった


ゼルドはそれを見て拳を握って構える


するとガルギナ星人の姿が消える


ゼルド「・・・!?」


辺りを見渡すゼルド、何かに気付いて下を向いた


すると地中からガルギナ星人がゼルドの懐に


ゼルド「デュワッ!」


即座に反応して空中へ、ガルギナ星人も飛び出した勢いで空中へ


ゼルドは前宙した勢いでかかと落とし


ガルギナ星人の右肩にヒットし地上へ叩き落とす


地上に落下したガルギナ星人、それに続くように距離を保って着地したゼルド


起き上がってムチをゼルドに伸ばした


ゼルドはすぐにゼルド・スラッガーを放り投げてムチを切断


ガルギナ星人「!?」


怯んだガルギナ星人はゆっくりと立ち上がる


そしてゼルドは右腕を前に突き出しゆっくり横に動かした



ガルギナ星人はそれを見て突撃


ゼルド「デュワッ!」

両腕をL字に組んでゼルニウム光線を放った


走ってるガルギナ星人の胸に命中、命中した途端足を止めた


ガルギナ星人「そんな・・・私はいかなる戦いにも敗北したことがない無敵の・・・」



言葉の途中で木っ端微塵に爆発したのだった


構えをゆっくりと解いたゼルド


勝利を見た隊員たちはガッツポーズ


指令室にいる一同も


エリカ「やった!」

ミューレンはエリカに近寄ってハイタッチ

ミューレン「イェーイ!」


エリカは少々戸惑いつつもハイタッチ


岩本「作戦終了・・・!」


岩本と隊長は向かい合って

岩本「浅見隊長・・・ありがとう」



隊長は首を横に振ってから


ミツル隊長「いえ、与えられた場で与えられた仕事をしたまでです・・・」


握手を求める岩本


それに応える隊長だった



〜〜〜〜〜〜〜


仁王立ちしているゼルドの元へと歩み寄ってきたマルス



青空をバックにゼルドとマルスは向かい合った


そしてゼルドは


ゼルド「ありがとう、光の国の友よ・・・」


マルスは首を横に振ってから


マルス「私だけではない・・・」


そう言ってから地上で微笑みながら見守るシンゴ、カズヒロ、アミの三人を見つめた


そしてもう一度ゼルドを見て


マルス「彼らのおかげで君を救うことが出来た」


ゼルド「・・・そう・・・そうだったな、彼らを無くして今回の勝利はあり得なかった・・・本当にありがとう、君と地球人の絆に私は助けてもらった」


ゼルドは右の拳をマルスにゆっくりと差し出した


ゼルド「地球を頼む、ウルトラマンマルス」


マルスも頷いてから拳を合わせた


腕を下ろした両者、ゼルドは空を見上げて


ゼルド「・・・デュアァァ!」


飛び立っていた


それを地上で見送るマルス


『こうして二大ウルトラマンと人類の命運がかかった死闘は終わりを告げた、だがまだ戦いが終わったわけではない・・・次なる戦いはすぐそこまで迫っているのだから』



青空の中をゼルドが飛行していくのであった



〜次回予告〜

『異次元空間より現れた異次元超神ゼブール人、その目的は未来のために地球人類を滅ぼすことだった!』

『地球の未来に夢は、愛はあるのか?ゼブール人の脅威の前にどうする人類?』

『戦えマルス、地球のために!そしてカズヒロが・・・!?』

『次回、ウルトラマンマルス【異次元の来訪者】』



〜新作予告〜



新しいウルトラマン、現る・・・!


戦士、目覚める時・・・!!


〜【ウルトラマンアザドス】〜



最後に頼れるのは、自分自身の勇気だ!


4月15日から毎週土曜日に掲載開始!!!
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投稿者:執筆:A

ウルトラマンマルス 第36話

〜ウルトラマンマルス〜


宇宙の中で輝く地球

『地球は狙われている、さまざまな侵略宇宙人がその魔の手を今も伸ばそうとしている・・・そう、あらゆる手を使って・・・そして時には地球人類のために戦ってくれる戦士にもその魔の手が伸びることがあるのです』


一つの大型円盤が地球に向かって飛行していた


その姿を捕らえた人工衛星


〜MMG基地〜


指令室に警報に鳴り響く


その部屋にいた隊員たちの表情が一瞬にして引き締まった


エリカはコンピューターを操作して


エリカ「宇宙から謎の飛来物確認、衛星映像を出します!」


メインモニターにその映像を流し、大型円盤を目にする一同


シンゴ「あれは、円盤!?」


カズヒロ「また性懲りもなく侵略者が来やがったか?」


隊長はエリカを見て

ミツル隊長「円盤の現在地は?」


エリカはコンピューター画面を見ながら


エリカ「TK25ポイントです」


それを聞いた隊員たち


カズヒロは隊長を見て

カズヒロ「隊長!先制攻撃を仕掛けるべきです!」


隊長は右手を出して制する動作


ミツル隊長「相手の目的もわかってないのに攻撃するわけにはいかん、まずは様子を見るんだ・・・シンゴ、アミ、ファイターバードで現場へ急行」


シンゴとアミは


「了解!」


と返事してヘルメットを手に指令室を退室した



〜OP〜

【ゼルド処刑計画】


迫り来る宇宙の脅威
地球を狙う侵略者たち
希望の光はどこにある?
絶望の淵に立った時

Come on!Come on!Oh マルス
Lets go!Lets go!Oh マルス
世界のピンチに駆け付けて
闇を追い払う銀色のヒーロー

ウルトラマン ウルトラマン Oh マルス
ウルトラマン ウルトラマン Oh マルス


凶悪宇宙人ガルギナ星人
登場


〜〜〜〜〜〜〜


空を行くファイターバード


コックピットの前部にシンゴ、後部にアミが搭乗している形となっていた


アミ「円盤はTK25ポイントに停滞中、油断しないで」


アミと呼びかけに頷くシンゴ



そして現場、円盤はちょうど崖の上に着地してる状態だった



コックピットからそれを目視した二人


シンゴ「目標発見、着地したままで動きは見られません」


基地へそう通信をするシンゴ


それに隊長は


ミツル隊長「よし、動きあるまで待機、絶対に攻撃するな」


シンゴ「了解」


そう返事をして周辺を飛行するに留まった



そして指令室でも隊長はエリカに


ミツル隊長「円盤に通信を試みれるか?」


しかしエリカは首を横に振って


エリカ「ダメです、妨害電波があり通信することが出来ません」


隊長は少し下を向いて


ミツル隊長「そうか・・・」



その時だった、メインモニターが急に黒画面から砂嵐となった


テツトはそれを見て


テツト「なんだ・・・?」


次の瞬間に宇宙人が映し出された


コブラのような形の顔に肩周りが女型に見える宇宙人の姿だった


それを見た一同


するとエリカは


エリカ「円盤からの通信です!」


それを聞いた隊長はエリカを見てから再びモニターに目を向けて


ミツル隊長「君は一体何者だ?何故地球に飛来したのか?」


冷静に問いかける隊長、すると相手は


「私たちはいかなる戦いにも敗北を喫したことがないガルギナ星人・・・この星に来た目的は地球征服よ」


女声でそう発言したガルギナ星人


カズヒロ「やっぱり侵略者か、ふざけんな!何がいかなる戦いにも敗北したことがないだ!」


ガルギナ星人は左手を口元に添えて

ガルギナ星人「ホッホッホ、随分生意気な生物なのね、地球人は」


首を傾げたカズヒロ


カズヒロ「なんだと?」


横のテツトも

テツト「宣戦布告ということなら、こちらも容赦はしない!」


すると大きく声を上げて笑ったガルギナ星人


ガルギナ星人「ハッハッハ!あなたたちに面白いものを見せてあげようかしら?」


テツト「面白いもの・・・?」


するとモニターの画面が変わって青空をバックに十字架形のカプセルに閉じ込められているウルトラマンゼルドの姿が映し出された


それを見た指令室の一同、そしてファイターバードの二人も目を疑った



テツト「ゼルド!?」


カズヒロ「おいおい、これは一体どういうことだ!?」


誰もが信じられない光景を目の当たりにし、驚きを隠せない


その映像にガルギナ星人の声が


ガルギナ星人「どう?これでも私たちに戦いを挑むつもり?」



隊長は小さく


ミツル隊長「奴らは我々に戦いを挑むだけの準備をしてきたということか・・・」


とつぶやいた



すると横のエリカはコンピューターの画面を見ながら目を細めた


エリカ「?」


何かを発見した様子を見せていた


ガルギナ星人「ウルトラマンゼルドは私たちの手中にある、地球人類が降伏すればゼルドの命と、地球人類の命は見逃してあげるわ・・・猶予は24時間ってところかしら?」


それを聞いて苛立ちのカズヒロは


カズヒロ「好き勝手に言いやがって・・・!」


ガルギナ星人「24時間を過ぎても降伏しない場合はゼルドの処刑、それから全人類を消滅させるってところかしら・・・フフッ、今から返事が楽しみね」


そう言い残し、映像、音声共に消えたのだった


カズヒロは両手を机に叩き付けた


カズヒロ「クソッ!なんて事だ・・・!!」


テツトはカズヒロの横顔を見たあと、少しうつ向いて


テツト「ゼルドが既に奴らの手に落ちていたとは・・・」


下唇を噛み締め、どうするべきか考える隊長


するとブレスでシンゴたちに通信

ミツル隊長「シンゴ、アミ、一度帰還せよ・・・我々だけの判断ではどうにも出来ない事態となった・・・」

そう言って通信を終了した


目線を指令室のアナログ時計に向けた


「10:25」を指していた


ミツル隊長「明日の今頃・・・人類の運命がどっちかに動いている・・・」


すると横のエリカが


エリカ「隊長、ガルギナ星人とは別に電波がキャッチ出来ました」


隊長はエリカを見て

ミツル隊長「電波?正体は?」

エリカ「現在解析中です」


そう答えられたに留まった


〜〜〜〜〜〜〜


大型円盤のすぐ近くの上空、カプセルに閉じ込められたゼルド


目の光りも、ビームランプの光りも消えていた



〜〜〜〜〜〜〜


指令室に入室してきた岩本防衛長官


シンゴ、アミ含めた全員の隊員が横一列となって長官を迎えた


ただし、エリカだけはコンピューター席の場で立ち上がっていた


岩本「状況は把握している・・・地球防衛軍の総本部にもガルギナ星人からのメッセージは届いている・・・無論、ウルトラマンゼルドを処刑することにも明言してきた」


隊長は一歩前へ出て

ミツル隊長「それで、どのような攻撃体勢を取るつもりでしょうか?」


岩本は全員の顔を順番に見ながら


岩本「今回の戦いは、我々人類だけでなくウルトラマンの命まで関わっている・・・今までの戦いよりも確実に勝利を手にしなければならないんだ・・・しかし今回の戦いでの突破口が未だに見つかってはおらん」



シンゴ「確かにガルギナ星人がどのような攻撃をするのかというのもわかってません・・・」


エリカは席に座って解析を続行


テツトは岩本に


テツト「ガルギナ星人は予定よりもゼルド処刑を実行するかもしれません」


全員がテツトを見つめた


岩本「・・・というと?」

続きを言うように問う岩本


テツト「はい、奴らはゼルドを処刑することによって地球人の戦意がなくなると考えてるのではないでしょうか?」


それを聞いたカズヒロは


カズヒロ「じゃあ実質、24時間も猶予はないってことなのか?」


テツトはその言葉に


テツト「猶予がどれだけ正確なものかはわかりません、しかし奴らもより確実な方法で侵略しに来てるのはゼルドを捕らえてるのを見れば知っていただけるかと」


岩本「そうか・・・今回の鍵はウルトラマンゼルドの存在にあるのかもしれん」


アミ「・・・時に助けてくれるゼルド、マルスと一緒に地球のために戦ってくれるゼルドを見殺しには出来ないわ・・・」


静かに力を込めてつぶやいたアミ


それに同意するかのようにシンゴ、カズヒロも頷く



するとエリカが隊長を見て


エリカ「隊長、電波の発信源がわかりました!発信源はゼルドです!」


それを聞いて一同エリカを見て驚いた


ミツル隊長「ゼルドから!?」


カズヒロ「ゼルドは生きてるのか!?」


エリカは頷いてから


エリカ「でも、今は仮死状態だそうです・・・身体を動かせるようになるには一定のエネルギーが必要だそうです」


アミ「一定のエネルギー?そのエネルギーは?」


エリカは画面を見ながら


エリカ「太陽エネルギーです!」


岩本「・・・太陽エネルギー?」


シンゴ「それがあればゼルドは復活するんだな!?」


頷くエリカ


テツトは皆の横で安堵の表情を浮かべた


しかしアミが

アミ「太陽エネルギーって言っても、どこにそのエネルギーが・・・」


続いてシンゴは


シンゴ「それにあのカプセルも突破する必要がある・・・二重のエネルギーがないとゼルドを復活させられない」



希望は見えた、だがそこまで道のりを見つけられない一同


何か閃いた隊長は岩本を見て


ミツル隊長「長官、確か南アフリカ支部は宇宙開発用に人工太陽光線を開発していましたよね?」



岩本「人工太陽光線?確かにそんなものがあったはずだが・・・」


ミツル隊長「その太陽光線をゼルドに照射するんです、復活するとは言い切れませんがその可能性に私は賭けてみたいです」


岩本「・・・今は賭け事をしてる場合ではない・・・確実に復活させなければゼルドだけでなく、我々人類もやられてしまう」


隊長の前に出たテツトは


テツト「長官、僕からもお願いします!今は考えるより行動に移すべきです、猶予もありません・・・1%でも復活させられる可能性があるならば、僕もそれを実行するべきだと思います」


テツトは頭を下げて


テツト「お願いします!」


テツトに続いて隊長も頭を下げた



アミもシンゴ、カズヒロも岩本に


シンゴ「長官!」


アミ「長官!」


カズヒロ「やらせて下さい!長官!」


岩本は順番に隊員たちの表情を見て


岩本「そこまで言うのなら、良いだろう・・・やってみるんだ」


頭を上げた隊長は


ミツル隊長「長官・・・!」


岩本は表情を変えずに

岩本「時間はない、すぐに準備に取り掛かってくれ」


それだけ言い残して退室した岩本


隊長は頷いてからエリカを見て


ミツル隊長「エリカ、すぐに南アフリカ支部のミューレン隊長に連絡!」


エリカ「了解!!」


ヘッドホンマイクをセットして通信を開始するエリカ




空は夕焼け色に輝いていた


この夕焼けが人類最後の夕日となってしまうのだろうか?そしてゼルドの、人類の運命は?
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投稿者:執筆:A

R→F 第1話 B

〜大門探偵事務所〜


ソファーで毛布を覆って横になってる大門


向かい側のソファーに座って書物に目を通す百花


大門はそんな百花の様子を見て

大門「ほんとに怪物がいると思ってるのか・・・?」


百花は目線を大門に変えて


百花「先生も聞いたじゃないですか、あのうめき声」


大門は少し流すように


大門「動物の声じゃないのぉ?山奥なんだしあの声の一つや二つ聞こえるでしょ」



百花は再び書物を見て


百花「動物の声とは明らかに違うように聞こえました・・・」


大門は目を閉じて


大門「ほんとに怪物なら俺ら専門外だよ?全部防衛軍に任せりゃいいの」


そして顔に毛布を覆ったのだった


百花はそんな大門を見て


百花「だって、防衛軍はなかなか重い腰を上げてくれないじゃないですか・・・私たちが動かないとこの事件は解決出来ないですよ」


そう言ったが大門は返事なし


百花は呆れてまた書物に目線を戻したのだった



すると激しい足音が聞こえてきて事務所の扉を激しく開け閉めした人物


それは西戸だった

西戸「おい!また行方不明者だ!」


毛布を取っ払った大門は身体を起こして西戸に叫ぶ


大門「だから扉は丁寧に扱ってくださいってば!!!」


百花は西戸を見て


百花「場所はどこなんですか?」


西戸はスマホを取り出して画面を見ながら


西戸「ここだ!」


画面を百花に見せた


百花「・・・昨日の場所とは違いますね・・・でも・・・」


画像には「食中トンネル」の記載が


西戸「そう、だが名前は同じ・・・これってやっぱり怪物が本当に関係してるってことなのか?」


百花「そのトンネルの場所はどこなんですか?」


西戸はマップを出して見せた


百花「都内じゃないですか、昨日とは全然違う場所ですね」


西戸は頷いた


大門は頭を掻きながら百花に


大門「その写真コラじゃないんすか?そんな気がしてきましたよ」


百花は大門の言葉を流すように


百花「もう、先生はいい加減ですね・・・」


そう言いつつパソコンの前に移動して電源を入れた


西戸「・・・百花ちゃん、どうするんだ?」


椅子に座ってパソコンに手をつける百花は


百花「昨日のトンネルとそのトンネル、共通点が何かあるかもしれません・・・それを調べるんです」


西戸はソファーに座ってそれを見守りながら


西戸「ほう共通点か・・・」


次の瞬間には書物を手にして目を通した


西戸「この怪物が犯人なら・・・トンネルの名前が変わるってのはなんでなんだろうな・・・」


大門はメガネのレンズを拭きながら


大門「まさかトンネルごとの空間を歪ませて移動してるとかそんなんじゃないんですか?」


西戸は大門を見て


西戸「お前・・・」


大門は作業を中断し西戸と目が合った


大門「・・・ん?どうしました?」


西戸は笑顔になって


西戸「たまにはヒントになること言うじゃないか!そうだよ、空間移動だ・・・例えばその・・・異次元を自由に行き来する怪物とかな!」


生き生きと話す西戸に大門は再びメガネを磨きながら


大門「僕はそんなつもりで言ってません、適当に言っただけです」


すると百花は


百花「大門さんの推理、当たってるかもしれません」


大門は咄嗟に


大門「おいおい嘘だろ」


ソファーから立ってパソコンの画面を見る


西戸もその横に

パソコンの画面には二つのトンネルの画像が

左側が「湖口トンネル」、右側が「清川トンネル」


百花「昨日のトンネルはここ、湖口トンネルです・・・そして清川トンネルが右側の画像の場所です」


頷く二人


百花「どちらのトンネルも長さが112km、それにどちらもカーブしていて入口から出口が見えない構図になってます」



大門「・・・っで、これが俺の推理が合ってるって?どこが?」


西戸は大門を見て

西戸「どちらのトンネルも構図が全く同じってことだろ、それにこの二つのトンネルは内部の電球がないぞ・・・」


百花「闇の中へ足を踏み入れる・・・出口が見えなくて電球もない・・・トンネルの中間はまさに闇ってことですよ」



大門は再びソファーに座って


大門「トンネルの謎は以上として、誰が人々を失踪させたっていう謎は?まさか本当に異次元を移動する怪物?」


百花は再び検索をした


百花「・・・このキーワードで検索すると面白いものが出ました」


西戸「ん?異次元怪獣・・・?なんじゃこりゃ」


百花「異次元怪獣は都市伝説としも数多く取り上げられていて、実際に目にした人も少なくない有名な存在なんです」


すると大門はすぐに指摘


大門「有名なのは君のようなマニアだけ、一般人は知らないでしょ」



百花はさらに詳細のページを表示


百花「なんと言っても今回の事件に一番近い存在なのがこれじゃないですか?『異次元怪獣ダククイ』」


西戸「その怪獣の生態は?」


百花は画面を見ながらそこに書いてあるであろう文を音読


百花「闇を好み闇に生きる怪獣・・・闇に足を踏み入れる者を残さず食し、空腹を満たす・・・とありますね」


西戸「ここの文、書物の文と一致するじゃないか・・・」



大門は二人を見て


大門「食中トンネル・・・ダククイが食中っていうちょっとしたギャグも含まれてるのかね」


百花は苦笑いして


百花「それはどうかわかりませんけど・・・でも、昨日私たちも一歩間違えれば食されてたってことですよ・・・西戸さんは本当にナイス判断でしたね」


急に褒められた西戸は


西戸「まぁな、防衛軍やってるだけのことはあるだろ?」


すると大門は小声で


大門「偶然でしょ」


西戸は咳払いして百花に


西戸「とりあえず、この清川トンネルに行こう・・・これ以上被害が増えるのもまずい」


大門は西戸に


大門「えっ、こんだけ説得力ある証拠が揃ったのに防衛軍は出撃しないんすか?」


西戸は頷いて


西戸「お前たちが思ってる以上に防衛軍の腰は重い」


すると大門はすぐに


大門「いや重すぎでしょ」



西戸は二人を見て


西戸「よし、大門探偵チーム出動!!!」


百花は敬礼


百花「了解!」


それを見ていた大門は


大門「いや勝手に仕切るな」




〜〜〜〜〜〜〜


清川トンネルにやってきた三人


昨日とほぼ同じ服装


懐中電灯を渡された大門


西戸はバズーカを手にした


西戸「よーし、行くぞ!」


先導する西戸


それについて行く大門と百花


大門「倒せなかったらどうするんすか、俺まだ死にたくないんすけど・・・」


百花「先生は殺されたって死ぬような人じゃないでしょ」


大門「それ褒めてる?」


トンネル内部へと足を進めた三人


三人の足音だけが響き渡る


またまた百花にべったりな大門


しかし呆れてる百花は何も言わなかった


しばらく歩いていると西戸が足を止めた


西戸「・・・来た・・・!」


大門は周りを見渡しながら


大門「えっ、やだやだ・・・来るなよ」



すると次の瞬間に背後から


「ヘェェェェェゥ・・・!」


百花「この声、確かに聞きましたね・・・」


西戸は二人に


西戸「カウント3で振り向くぞ・・・3、2、1!」

一斉に振り向いた三人、すると目の前には


巨大な白い目、黒い瞳が二つ存在していた


大門「わぁぁぁぁぁッ!!ほんとに怪獣じゃないすか!!!!」


悲鳴のように口にする大門、百花は大門を連れて少し後ろへ引き下がる


西戸「来たな、とりあえず・・・」


バズーカを構えて引き金を引いた


命中した、ダククイは苦しみの咆哮を上げる


西戸「おっ、効いてるねぇ・・・」


「ヘェェェェゥ!!」



大門「倒せてないじゃないですか!早くぅぅ!!」


西戸はバズーカを構えて



西戸「今度は二発喰らっとけ!」


二発発射しすべて命中させる



「ヘェェェェ・・・ゥゥゥ・・・」


声、そして目がゆっくりと消えた


大門「ん?ん?倒したんすか・・・?」


西戸は首を傾げながら


西戸「わからん、とりあえず一旦外に出るぞ」


三人はトンネルの外へ


するとトンネルの前には数人が倒れていた


その中には冒頭でダククイに食されたとされる親子の姿も


百花「この人たちって・・・!」


大門はその人たちを見ながら


大門「どうやらあの怪物に食された人々らしい・・・解放されたと見ていいんじゃないか」


西戸はバズーカを地面に置いて一人一人に駆け寄って声をかけていく



それを見た二人、百花は大門に


百花「先生、一件落着ってことでイイですかね?」


大門は百花のその言葉を聞いて笑ったがすぐに歩き出しながら


大門「知らね、自分で判断しろ」


と言って歩いていく


そんな後ろ姿を見て微笑む百花




〜〜〜〜〜〜〜


その夜、山道を走る白い軽自動車


運転席には一人、金髪の若い男性が乗っていた


暗い道の先、一つのトンネルが見えた


そのトンネルは出口が見えず、電球が存在していなかった


車は、そのトンネル目掛け走り去っていくのだった・・・



〜終〜




次回、【女が消える町】をお送りします
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投稿者:執筆:Y

R→F 第1話 A

〜R→F〜


青空広がる下、とある山道、ピクニックと洒落こんだ親子三人の姿があった


登山用の服装の30代前半くらいの父、母、そして10代前半の少年の姿


笑顔で歩く三人


少年は父の顔を見つつ


少年「パパ、もうすぐ?」


すると父は頷いてから


父「あぁ、あのトンネルを越えたら湖が見えるぞ」


指差した方向にある小さなトンネル


足を進めて接近していく三人


父「ここのトンネルは少し長い、それに電球もない、懐中電灯をつけていこう」


リュックから懐中電灯を一つ取り出した父


少年はトンネルを見ながら


少年「なんだか怖いなぁ」


と漏らした、すると母は


母「まっ、山奥のトンネルなんてこんなもんよ」


とあまり気にしてない様子


懐中電灯を右手に持った父は電源を入れてトンネルの中を照らす


父「よし、行くか」


父の先導でトンネルに入る三人


トンネル内では彼らの足音が響き渡っていた


父の言ったとおり、出口は見えず電球もなく、懐中電灯の灯りだけがたよりだった


少年は真っ暗なトンネルをただ見渡した


そして足を止めて振り向くと自分たちが入ってきた入口さえ見えなかったのだ


それを見た少年は


少年「ねぇ、今どの辺り・・・?」


両親の姿を見ずにそう問う少年


しかし両親の返事が聞こえない


少年「ねぇ!聞いてる!?」


少々怒りながら振り向いた少年、するとその目線の先には


「ヘェェェェェゥ!」


白い目、黒い瞳を二つ確認


少年「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!」


悲鳴が響き渡ってすぐ、少年の声はどこかこもってる様に聞こえて、やがては聞こえなくなってしまった



一体、何が起こったのだろうか・・・?




〜【出口なきトンネル】〜



少しボロい事務所


入口の窓には黒文字で「大門探偵事務所」と記されていた


ソファー、机を挟んでまたソファーと対面式になっており、机の横にはパソコンが置いてある机、その前に椅子が存在する


ソファーに座りながらコーヒーカップを手にして口にするメガネをかけている短髪の男性


しかし熱がる仕草を見せ


「あっつ・・・」


左手で口元を拭う仕草をすると向かいに座っていたポニーテールで赤渕メガネをかけている女性に


「大門先生、熱いので気をつけてくださいってさっき言いましたよね?」


大門と呼ばれた男、彼の名前は「大門 義男(だいもん よしお)」


大門「ごめんごめん、聞いてなかった・・・」


どうでも良さそうに返事をする大門



そしてこの女性の名前は「有田百花(ありた ももか)」


百花「本当に話聞かないですよね」


皮肉るように口にすると大門は鼻で笑いながら


大門「聞かせる話をしなきゃね」


それを聞いた百花は呆れながら


百花「たかだかコーヒー熱いですよって言うだけで聞かせろだなんて・・・もぉう」


そっぽ向く百花


すると勢い良く扉を開けた迷彩柄の服装、短髪の男


「失礼する!!」


閉めるのも思いっきりだったので大門は


大門「西戸さ〜ん、静かに開け閉めしてくださいよぉ」


百花の隣に座った西戸と呼ばれた男、彼の名前は「西戸 久志(にしど ひさし)」


西戸「ん?あんまり気にするなって!それよりさ・・・」


そう言いながら胸ポケットから小さな紙を取り出した


それを見ながら大門は

大門「ただでさえボロいんだから丁寧に扱ってくださいよ」


グチグチと文句垂れる大門、すると西戸は紙を広げながら


西戸「さっさと修理しろっての」


机の上に紙を置く西戸


横の百花は西戸を見て


百花「修理するお金くださいよ」


西戸は苦笑いして


西戸「それは無理な話だな、それよりこれ見てくれ」


話を切り替えるように紙を見るように言い聞かせた西戸


二人は紙を見つめた、それは新聞の切れ端だった


そこには「謎の連続失踪事件相次ぐ」と書かれていた



大門「連続失踪事件・・・?こんな事件あったんすか?」


西戸は頷いて


西戸「あぁ、気になってこの件に関して情報を集めてたんだ・・・内容を見るにとても人間の仕業とは思えねぇ」


百花「人間業じゃないって・・・どういう失踪ですか」


そう言われた西戸はソファーから腰を上げてパソコンの横にある茶碗にお茶粉を入れながら


西戸「そこにも少し書いてあるが一定の場所ピクニックや登山者たちばかり行方不明になってる・・・それも何日もの捜索をしてるのにも関わらす手がかりは・・・」


ポットからお湯を出して茶碗に注いでお茶を自分で用意して机に置いた


そして再び腰をかけて


西戸「ゼロってことだ」



西戸の顔を見た大門と百花


そして西戸は続けて


西戸「しかも今度は捜索者にも行方不明者が現れたってことだ、これはもう人間が誘拐してるだとかそんな次元の話じゃないってことだ」



すると百花は

百花「人間業じゃないってことは警視庁の管轄外ですよね・・・じゃあ防衛軍が調査すれば良いんじゃないですか」


そう言ったところ大門は


大門「百花ちゃん、西戸さんがここに来てる意味を考えなよ・・・ねっ、西戸さん」


嫌な目つきで西戸を見つめる大門、すると西戸は頷いて


西戸「そういうところは察しが良いな・・・そうだよ、防衛軍はまだ動く気は無いようだ」


大門は鼻で笑いながら


大門「相変わらず防衛軍は腰が重いですね、これから先出撃することなんてあるんすか?」


西戸も呆れながら


西戸「はっ、俺に聞くな」


そう言って茶を口にした


百花は紙を見つつ


百花「しかし、こっから調べると言っても手がかりが無さすぎじゃないですかね」


大門「・・・どこで消息を絶ったとかは情報ないんですか?」


西戸は腕を組んで


西戸「それがだ、唯一わかってるのは捜索者の一人があるトンネルに入ったっきり帰ってこなくなったそうだ・・・」


百花「トンネル・・・ですか」


そうつぶやいて椅子から立ち上がった百花は部屋の奥にある押入れを開けて何やら探し始めた



大門「そのトンネルって場所わかります?」


西戸はポケットからスマートフォンを取り出して調べ始めた


西戸「えぇーっと・・・確か・・・あっこれだ」


画面を見せた西戸


西戸「ここだったはずだ」


見せられた大門は


大門「食中トンネル・・・?へぇ」


あまり興味が持てない様子の大門


西戸「なんだその反応は?」


大門は前かがみで右手を顎に添えて


大門「いや、うーん・・・」


なんだかスッキリしない様子の大門


西戸「どうしたんだ?」


顎から手を離してソファーに思いっきりもたれる大門


大門「他の行方不明者もそのトンネルでいなくなってるんだったら話は簡単ですよ?でも、現実はそう上手くは行かないでしょ」



すると押入れから一つの書物を手にした百花は二人に


百花「トンネルって聞いて引っかかるものがあったんで探してたらありましたよ」


机の上に広げて置いた百花


大門「なんだこの本!どこにこんなものあるんだ?」


百花は大門を見て笑って


百花「私が昔から持ってた都市伝説研究書です」


大門は百花の顔を見ながら首を傾げて


大門「はぁ?都市伝説?あのね、こういう事件じゃ・・・」


言葉の途中で百花は西戸を見て


百花「これ読んでください、そっくりじゃないですか?」


大門は呆れて言葉を中断、西戸と共に書物に目をやる


百花はそれを音読


百花「人を食うトンネル、闇から闇へと移動する怪物が闇に足を踏み入れるもの、残さず食べる・・・」


西戸「闇から闇へ移動・・・闇ってトンネルのことか?」



大門は西戸を見て


大門「まぁ闇に足を踏み入れるって書いてありますからトンネルと考えるのは正解なんじゃないですか」



もう一度文を見た大門は

大門「ん?人を食うトンネル・・・」


さっき見た画像の「食中トンネル」の光景が頭を過ぎった


大門「・・・さっき見たトンネルの画像、食中って書いてましたよね」


それを聞いた西戸は頷いて


西戸「あぁ、それが何か?」


百花は西戸のスマホを手に取って目を通した


百花「食中トンネル・・・食・・・つまり大門先生が言いたいのはこのトンネルが鍵ってことですよ」


大門は百花を見て


大門「いちいち言わなくてもいいの、それ俺の台詞だから」


百花は大門を見て少し笑って申し訳なさそうにした


そして大門は西戸を見て


大門「じゃあ明日行ってみます?このトンネルに」


西戸は腕を組んで


西戸「行くったって・・・場所わかるのか?」



黙り込んだ大門、目が合う西戸


大門と西戸を交互に見つめる百花



西戸は百花の手からゆっくり自分のスマホを持ってさりげなく調べ始めた


大門は無言で少し頭を下げた、おそらく謝罪のつもりだったのだろう


画面を見ながら西戸は目を細めた

西戸「・・・ん?」


百花は画面を横から覗き見しながら


百花「どうしたんですか?」


すると西戸の口から


西戸「おい、食中トンネルってトンネル・・・検索しても場所は出ないぞ」


それを聞いて驚く大門


大門「場所が出ない?そんな馬鹿な事がありますか?」


西戸は検索結果を大門に見せる


大門は首を横に振りながら


大門「そんな馬鹿な事がありましたね・・・どうすべしか」



すると百花は書物を再び見て


百花「闇から闇へ移動・・・ってことはこの食中トンネルって移動することが出来るんじゃないでしょうか?」


それを聞いた大門は両手で頭を抑えながら


大門「はぁ?そんなことありなのか・・・?だったらこの事件は一生解決できねぇぞ」


西戸も頷くだけで言葉は出さなかった



百花は書物を見つめながら


百花「そうだ・・・闇へ足を踏み入れるもの、残さず食べられる・・・ってことならトンネルならどこでもいいのかも」


大門と西戸は百花の表情を見た


百花は二人を見て


百花「この可能性にかけてみませんか・・・?」


大門と西戸は顔を見合わせて頷いた


そして大門は百花を見て


大門「とりあえず、この食中トンネルじゃないにしても、捜索者が行方不明になったトンネルへ足を運ぶか・・・それしか方法はなさそうだし・・・」


頷く西戸と百花



大門「・・・うん、これで行こう・・・とりあえず明日ね」



ソファーから立ち上がった大門


百花はそれを見て


百花「先生、どちらへ?」


大門は足を止めて百花を見て


大門「・・・スーパーの値引きセールは今日までなの!食費ピンチなの!以上!」


激しい開け閉めをして退室した大門


二人はそれを見てしばらく沈黙


すると西戸は百花を見て


西戸「あいつ、扉丁寧に扱えって言ってなかったっけ・・・?」


百花は二回頷いて

百花「間違いないです、明言してました・・・」


再び出入り口を見て首を傾げる西戸



〜翌日〜

捜索者がいなくなったトンネルの前を目指して歩く三人


迷彩服は変わらずの西戸、リュックを背負って服装も山登りらしくしてきた百花


しかし大門は上下スウェットでダウンを着込んでるだけの部屋着状態


西戸と百花は大門を見て


百花「大門先生、本当にそんな服装で行くんですか?」


横の西戸は二回頷く


大門は自分の服装を見つつ


大門「別に山登りしに来たんじゃないんだからこれでいいでしょ」


とどうでも良さそうに口にした


百花「はぁ・・・」


ため息を漏らす百花


西戸はふと大門に


西戸「ところで昨日、値引きセールで何を買ったんだ?」


大門は前方を見ながら


大門「えっ?パックのうどんですようどん」


西戸「ほう、うどん食べたのか?」


大門は西戸を見て

大門「そんなとこ気にして何なるんですか」


と問われた西戸は少し笑って


西戸「最後の晩餐になるかもしれないんだぞ?」


そう言われた大門は


大門「ないですないです、絶対最後になんかなりません」


そう返した大門


そうした会話してる間にトンネルの前に辿りついた三人


トンネルの名前を確認するもどこにも記載されておらず百花は


百花「おかしいですね・・・ここのトンネルに名前なんかありませんよ」


大門はトンネルの周りを見渡して


大門「だってここで消息を絶ったんですよね?西戸さん」


西戸は地図を確認して


西戸「あぁ、そのはずだ・・・」


その該当するトンネルの地点に赤いバツ印


もう片方の手でスマホのマップを確認する西戸は確信を抱いて


西戸「間違いない、絶対ここだ・・・」


そう言われた百花は首を傾げながら


百花「じゃあやっぱりあのトンネルは移動することが出来るんですよ」


大門はトンネルを見つめて


大門「じゃあとりあえず入ってみよっか」


足を進めようとする大門と手を掴んだ百花は


百花「ちょちょ!なんの対策もせずに踏み入れるんですか!?」


大門はそう言われると


大門「対策ってどういうことが行われて失踪したかもわからないのに?」


百花「トンネルは長くて電球もありません、それに書物の通りだと怪物が出ると書かれてるんです」


リュックから懐中電灯を取り出して大門に手渡す百花


大門「・・・所詮都市伝説の一種でしょ、仮に怪物がいたとして懐中電灯なんかで戦えるわけ・・・」



手にした懐中電灯を握って大門は西戸を見て


大門「西戸さん、先導してくれます?」


そう言われた西戸は自分を指差しして


西戸「はっ?俺?」


大門は服装を指摘


大門「だってあなた防衛軍の人じゃないですか」


西戸は自分の服装を確認してから


西戸「おい、お前な、こういう時にそういう事はナシって前にも言っただろ?何回目だよこのやり取り」


そう言われると大門は笑いながら首を横に振って


大門「いやいや、僕はあなたの意見を飲み込んだつもりはないですよ、ほら早く」



早く行けと言わんばかりの動作に百花は呆れて


百花「はぁ、大門先生は色んな意味で小さい人なんですね」


そう言われた大門は流すように


大門「はいはい、なんとでも言ってもらっても大丈夫だから」


西戸は渋々トンネルの中へ


それに続くように中へと踏み入れる大門と百花


中は真っ暗で懐中電灯の灯りだけが頼りだった


大門は百花にベッタリだった


百花はそれに対して


百花「ちょっと先生、離れてくださいよ!」


大門は周りを見ながら

大門「どうせ死ぬんだったら一人じゃない方がいいでしょ?」


興味なさそうに発言する大門に百花はため息だけを出す


足を止めた西戸、それを見て二人も足を止める


百花「どうしました?」


西戸は周りを見ながら


西戸「・・・なんか聞こえなかった?」


耳を澄ませた二人


すると小さくだが



「ヘェェェェェゥ・・・!」


大門「うめき声ですかね・・・?」


だが三人は気付いていた


徐々に声が近付いてることに


百花「どんどんこっちへ来てる・・・!」


西戸は二人を見て頷く


だが二人はそれを見て首を傾げる


西戸「行くぞ・・・?」


大門「・・・?」


百花「・・・?」


二人は西戸がどうするかわからない

そして次に声が聞こえた瞬間、西戸は叫んだ


西戸「今だぁぁぁぁッ!!」


すると西戸は来た方向へとダッシュ


大門「ちょちょ!!!」

百花「西戸さん!!」


それに釣られて二人もダッシュ


迫ってくる声


必死に走る三人


トンネルの外へ飛び出した三人


西戸「よぉぉっしゃ!!!」


百花も足を止めて息を上げている、その横で倒れ込む大門


大門「はぁはぁ・・・急に走り出さないでくださいよ」


西戸は振り向いて二人を見て


西戸「いやぁすまんすまん・・・慣れないからなこういうのは」


呆れた百花は


百花「防衛軍の人がみっともないですよ・・・」


百花はそう口にした後、トンネルを見つめるとその上に「食中トンネル」と記されていた


百花は見間違いと思ったのか一度目を手で擦った


そして再び見つめるとその記載はなかった


首を傾げる百花


百花「・・・?」


不審に思う百花だった



Bへつづく
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投稿者:執筆:Y

ウルトラマンマルス 第35話 B

そして、MMG基地ではエリカが石碑の文の解読を開始していた



その横で隊長はアミに


ミツル隊長「アミ、すまないがもう一度加瀬調査団長たちの元へと向かって欲しい」


そう言われたアミは机の上のヘルメットを手にして


アミ「わかりました」


そう口にして指令室を後にしたのだった


そして隊長は他の三人を見て


ミツル隊長「テツト、シンゴ、カズヒロの三人は怪獣出現に備えてパトロールだ」


椅子に座っていた三人は立ち上がってヘルメットを手にして


「了解!」


と口にして退室していった


隊長はエリカを見て


ミツル隊長「解読はどれくらい時間を要する?」



コンピューターの画面を見ながら首を傾げたエリカは


エリカ「今の調子だとあと1日はかかるんじゃないですかね・・・」


それを聞いた隊長は少し目線をずらして数回頷いてから再びエリカを見て


ミツル隊長「わかった、だが出来れば早くお願いする」


エリカは頷いて


エリカ「了解です」



そして隊長は少し下を向いて


ミツル隊長「本文と怪獣に何か関係があるならば、こちらの作業も早く進めなければな・・・」


と小さくつぶやいた



〜〜〜〜〜〜〜


巨大遺跡の前に停車したタイガーリーフ


運転席から降車したアミはすぐに洞窟の方へ


しかしディノドンに破壊されたこともあって酷い有様だった


アミ「これは酷い・・・もう中には入れないのかしら」


すると背後から加瀬の声が


加瀬「アミ隊員、来ていたのか」


振り向いたアミは加瀬に頭を下げて挨拶


そして再び遺跡を見て


アミ「怪獣に散々に破壊されてしまいましたね・・・」


加瀬は頷いて


加瀬「あぁ、少しだけ内部に入れる部分もあったが外にいるのとそんなに変わらない様子だったよ・・・しかし・・・」


言葉を詰まらせた加瀬を不審に思ったアミは加瀬の表情を見て


アミ「しかし・・・どうしました?」


そう問うと加瀬は右手で口元を抑えながら


加瀬「石堀くんの行方がわからなくなってしまった・・・彼だけ怪獣の攻撃を受けてしまったのだろうか・・・?」


アミは驚いたような表情を浮かべて


アミ「石堀さんが?」


再び遺跡へ目を向けたアミ


無残な光景を見つつ、悲しさを感じさせる表情を浮かべるアミ


それと同時に右手を強く握りしめていた



するとブレスに通信が入った


アミ「はい、こちらアミ」


相手は隊長だった


ミツル隊長「アミ、SZ04ポイントに怪獣が現れた・・・情報を統合するにおそらく巨大遺跡を破壊した怪獣と同一個体だ・・・すぐに現場に急行してくれ」


アミ「了解!」


振り向いてタイガーリーフに向かおうとしたアミに声をかける加瀬


加瀬「あの怪獣は二種類の武器を持っている・・・十分に気をつけてくれ」


足を止めたアミは加瀬を見て少し頭を下げるに留めてタイガーリーフに乗り込んで発進させた



〜〜〜〜〜〜〜


森林を進むディノドン


現場には二機のファイターバードが到着


-αにはテツト、-βにはシンゴとカズヒロが搭乗している


シンゴ「この先は市街地だ!なんとしても侵攻を食い止めるぞ!」


カズヒロ「あぁ!やってやろうぜ!」



-βが先行し攻撃を開始した


背中に命中し振り向かせることに成功


続いて-αが接近して


テツト「喰らえ!」


レーザーを胸に命中させる


少し怯んだディノドンだったが右の顔から火炎弾を発射


難なく回避した-α


旋回中の機体を見てディノドンは左の顔から細長い下を振るった


命中し右の翼が切断されてしまった


テツト「なっ!翼が・・・!」


飛行は不可能となり、脱出レバーを引いて脱出するテツト


それを見ていたシンゴたちは


シンゴ「奴の攻撃は二種類か・・・厄介だな」


すると後ろのカズヒロが操作しながら


カズヒロ「だったらミサイルで同時に命中させるだけだな!」


-βから放たれたミサイル


左右の顔にそれぞれミサイルが一直線



「ツェェェェェッ!」


しかし舌で両方破壊されてしまった


そして火炎弾で-βを攻撃



命中してしまった-β



シンゴ「うわっ!」


不時着した-β


地上でそれを目撃したテツト


テツト「シンゴ隊員!カズヒロ隊員!」


-βの機内では二人とも不時着のショックで気を失っていた


ディノドンが二人が乗るファイターバードに接近している


テツトは胸ポケットからマルスパークを右手に持ち、空へ掲げて叫んだ


「ウルトラマンッ!マルゥゥゥゥス!」


赤色とエメラルド色に包まれて変身


足を進めるディノドン、すると横から


「ドルァァァァッ!」


右足でドロップキックを豪快に決めたマルス、転がり倒れるディノドン


後ろへ少し下がって構えるマルス、立ち上がって咆哮を上げるディノドン


一定の距離を保ったまま互いは動きを見せなかった


そんな現場にタイガーリーフが到着、降車するアミ


向かい合う両者を見てアミは


アミ「マルス・・・頑張って・・・!」


左の顔が少し動いたのを見てマルスはジャンプ


マルス「フッ!」


予測通り舌を振るってきたが回避に成功したマルスは相手に飛び込んだ


掴み合ったまま転がる両者


やがてマルスがマウントを取って両手で交互にチョップを打ち込んでく


マルス「ヘヤッ!ハッ!」


ディノドンは右手でマルスの腹にパンチし吹っ飛ばす


マルス「ホワッ!」


空高くで一回転して背中から地に打ち付けられるマルス


平然と立ち上がるディノドン


一方腹を抑えたまま立ち上がるマルス


ディノドンは足を進めてマルスに接近


接近してきたところを左足でハイキックするが弾かれて顔面に張り手を喰らうマルス


マルス「ヘェッ!」


後ろへと引き下がるマルス


それを見ていたアミは


アミ「マルス・・・援護するわ」


腰にかかっていたアタックレーザーを手にしてダッシュする



マルスは右手で空手チョップを仕掛けるが左手で受け止められてしまった


マルス「!?」


ディノドンは右手でマルスの首元を掴む


マルス「ウッ!ガァァァッ!」


苦しむマルスを大きく投げ飛ばす


背中から倒れたマルス


「ガァガァ!ギィギィ!」


なんとか立ち上がろうとするマルスにさらに蹴り飛ばすディノドン


マルス「フワッ!」


転がり倒れるマルス


走ってから足を止めたアミはディノドンにアタックレーザーを向けた


しかし目線が少し下を向いて何かを発見した


少し離れた場所に青年の後ろ姿が見える


アミはその青年に見覚えがあると思い、こう口にした

アミ「・・・石堀さん・・・?」



アミが見たとおり、それは石堀の姿だった


右手には先ほどのオーパーツが握られている


そしてディノドンを見ながら


石堀「良いぞ・・・こんなところで終わらせない・・・僕はウルトラマンをも倒せる怪獣を見つけたんだ・・・!」


瞳が赤く光ってそうつぶやいた


その石堀の想いとシンクロするようにディノドンはどんどん凶暴性が増していく


掴みかかってきたマルスに火炎弾を命中させる


転倒するが受け身を取ったマルスはすぐさま振り向いてマルシウム光線を発射


マルス「ヘヤッ!」


ディノドンの胸に命中、しかしディノドンはノーガードで突っ込んでくる


受けながら接近し突進で突き放す


マルス「ホワァ!」


ディノドンは空に向かって咆哮を高らかに上げる


倒れ込んだマルス、上半身を起こしなんとか立ち上がろうとしていた


ディノドンはジャンプしマルスを両足で踏みつける


マルス「ガァァァッ!」


一度ならずもう一度ジャンプし二度目の踏みつけ


それを見て不気味に笑う石堀


石堀「ふふふ・・・はっはっはっは!」


三度目の踏みつけ


マルス「ンガァ!」


ジャンプしマルスから離れて着地したディノドン



苦しむマルス、胸のカラータイマーが青から赤へと変わって点滅を始めた


石堀は絶好のチャンスと言わんばかりにディノドンに


石堀「さぁ、ウルトラマンにとどめを!!!」


ふと何かを感じた石堀はゆっくりと振り向く


目線の先にはアタックレーザーを向けるアミの姿が



アミの目は少し涙目だった


石堀は少し首を傾げながら


石堀「・・・同じ人間を撃つのか・・・?」



アミはその問いに力を込めて返す


アミ「私が射抜くのはあなたの命じゃない・・・」


次の瞬間、引き金を引いてレーザーが放たれた


オーパーツに命中、その衝撃で放してしまう石堀


石堀「!?」


少し離れた場所に落下したオーパーツ


石堀の瞳は赤から黒へと変わりその場に気を失って倒れた


アミはゆっくり構えを解いてマルスを見つめる


倒れて苦しむマルス



ディノドンは一方で動きに活発性が見られなくなった



アミ「マルス・・・立ち上がって・・・そして・・・あの怪獣を倒して!!」



その声を聞いたマルスの左手が強く握り締められた


ゆっくりと立ち上がったマルス


マルス「ウォォォッ!」


力を振り絞って構えるマルスはダッシュ


反撃する動作を見せないディノドン


マルスはディノドンの腹に渾身のパンチ


大ダメージを与えるだけでなく、マルスはその右手一本でディノドンをリフトアップ


マルス「ヘェヤッ!シャァァァァッ!!」


そして思いっきり投げ飛ばした


地に打ち付けられたディノドン


後ろへ下がって警戒するマルス


フラフラながら立ち上がったディノドン


それを見たマルスは両手を左右に広げた、すると一本のオレンジ色の線が見える


それを右手で掴んで振り回してから斜めへ上げる


マルス「ドルァァァァ!」


そして槍のように投げた(マルス・ストレートランサー)


胸を貫通、通過した


火花を散らしたディノドンはゆっくりと倒れて爆発を起こした


空を見上げたマルス


マルス「シャァァァッ!!」


そして飛び立っていった



アミはマルスを見送ってからオーパーツを見つめて再びアタックレーザーを構える


そして引き金を引いて射撃


一発が命中ししばらく間が空いた


アミ「・・・!!」


すると二発目、三発目と引き金を引いてオーパーツを撃ち抜いていく



四発目が放たれようとした時、アミの腕を掴むもう一つの腕



アミが横を見るとそれはテツトだった


テツトはアミの顔を見ながらゆっくりと首を横に振った



それはもう必要ないという意思の表れなのだろう


それを見たあと、アミは再びオーパーツを見て何をやっていたのか自分で理解する


煙を上げるオーパーツ、アミはそれを見て何を思っていたのだろうか




〜〜〜〜〜〜〜


指令室のメインミニターに表示された石碑の文の箇所


加瀬含む全員の隊員が見つめていた


ミツル隊長「ではエリカ、読んでくれ」



エリカは頷いてから音読を開始した



エリカ「この器を使う者、それはすなわち怪獣の意思と同調するということ・・・憎と悪、二つの顔を持つ怪獣に人間の憎しみ心と悪しき心、開花させられる・・・」


それを聞いた加瀬は


加瀬「あのオーパーツは、人間の心の闇を覚醒させてしまう物だったということか」


シンゴ「しかし・・・そんなものが何故古代文明に存在しているんだ・・・」


すると隊長は

ミツル隊長「太古の昔から地球には数々の宇宙人が飛来したと言われている、その宇宙人が地球に置いていった怪獣を操作する兵器の一種かもしれない」


そしてアミは小さなため息を漏らして指令室から退室


それを見ていたテツトは後を追う


基地の通路でテツトはアミに呼びかけた


テツト「どうしたんだアミ・・・そんな顔して」


足を止めたアミ、背を向けたままテツトに


アミ「あのオーパーツは人間の心の闇を覚醒させるって言ったよね・・・憎しみと悪しき心・・・」


テツトは黙って彼女の話を聞いていた


アミ「今までウルトラマンは私たち人間と地球のために戦ってくれてた・・・そんなウルトラマンを追い詰めていたのは人間の悪意だったのかと思うと耐えられない・・・それと、そんな私も憎しみの心に支配されて何度も何度も引き金を引いてた・・・」


徐々に声が震え始めてるのがテツトにもわかっていた


アミは振り向くと涙目だった、そして


アミ「結局私も闇に支配される弱い人間だったのよ、そんな私を、そんな人間を、ウルトラマンはこれからも守り続けてくれると思うと申し訳が立たなくて・・・」


テツトは少し近寄って両肩に手を添えて


テツト「考えすぎだよ、確かに誰の心の中にも闇はある・・・でもウルトラマンが僕たちと一緒に戦ってくれるのは、その対局にある光を信じてくれてるからなんじゃないかな・・・?」


下唇を噛み締めながらアミは話を聞いていた



テツト「大丈夫、だからあまり気にしすぎるなよ」


アミは頷いた


テツトも少し微笑んだ



〜〜〜〜〜〜〜

屋上で青空を見上げるテツト



その表情は、心の闇に屈さぬという意思が感じられる表情だった


今日も太陽は光り輝いている



それと同じように人間の心の光も存在しているのだ




〜次回予告〜


『地球人類に挑戦状を叩きつける凶悪宇宙人、ガルギナ!その絶対的な自信はどこから来るものなのか?』

『そしてガルギナ星人の手に落ちたウルトラマンゼルド、MMGによるウルトラマン救出作戦が始まる!』

『頑張れテツト!戦えマルス!ゼルド最後の戦いが幕を開ける!』

『次回、ウルトラマンマルス【ゼルド処刑計画】』
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投稿者:執筆:O
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