とりあえず、地面に空き缶を置いてみた。
空は鉛色をしていて、今にも落ちてきそうだ。
これからどうしようか?
無性に、空き缶を蹴っ飛ばしたくなった。
空き缶はヒューという音を立てて南の空へ飛んでゆく。
今日は南へ行こう。
あいにく傘は無いが、一本のギターと少しのお金はある。
ギターは習ったわけではないが、いつも裏の爺さんが弾いていたので弾くことができるような気がする。
「オーイ坊主、どこから来たんだい」見た感じ60過ぎの痩せた老人が薄汚れた僕を見て声をかけてきた。すべるようにカウンターの向こうからグラスが飛んでくる。
「一杯ご馳走するぜ!」と目で合図
老人は僕のそばへ近寄り、僕のおんぼろのギターを手にすると、気持ちよさそうに「ジョージア オン マイ マィンド」口ずさんでいた。
故郷を離れてきた僕に、老人は故郷を思い出すかのように歌っている。
古ぼけたメガネの奥には、遠くに残した家族の風景が映っているに違いない・・・
今夜はこの町に厄介になる事にしよう・・・続く(かも?)
今週はのんびり過ごそう、外は雨が降っています。「シュワッチ!

」