店の名前は「エボニー&アイボリー」
自由開きの扉を入ると、お店はガラーンとしていた。
時間は夕方4時を過ぎた頃だ。
カウンター越しに覗いて見るが、人の気配は感じられない。
人待ち顔でなんとなく店の中を眺める。
ギブソンのL-5・マーティンのD-28・ナショナルのリゾネーターそしてブロードキャスター・SG・・・たくさんのギターが壁にかかっている。どれもがフレットは擦れ、ピックガードの周りまで傷だらけのようだ。薄暗い奥にはパールのドラムセット。ワンタム・ワンスネア・ワンバス・シンプルな奴だ。そしてその横にはペダルの欠けたピアノが1台。
「キャシー・お客さんだ!」自由開きの扉から太った白髭のオヤジが俺が気づかぬ内に入っていた。
カウンターの奥からは手馴れない化粧の少女が、一人立っていた・・・
それでは「シュワッチ!

」