昨年の暮れ、NHKBSで「サイドマン」という面白い番組をやっていた。ベーシストのクラウス・ヴーアマンに焦点をあてたドイツのドキュメントである。クラウスは70才になっていたが、元気で相変わらずカッコよくそしてペースの腕前も健在だった。
クラウスと言えばビートルズの「リボルバー」のジャケットデザインが有名で、画家としての評価も高い。
さてさて、このライブ盤だけど出た当時はジョンの復活?もさることながらクラプトンの存在も大きかった。ロンドンからトロントまでの飛行機の中でリハをやってライブに臨むという無茶なことをやってのけた。LPのA面を聴き終わってB面が始まると「なななんだ!これは!どうなってんだ・・・(泣)」とみんな激怒して涙目になったもんだ。
しかし、興奮状態のジョン、まだ「人間宣言」する前の神の子クラプトンを支えられるベーシストはクラウスしかいなかった。さすがジョン・レノン。ドラムはよく知らないがアラン・ホワイトという人。ひょっとして「イエス」ってバンドのドラマー???
イエスといえば、ロンドンでイエスのレコーディングを見た人が言っていたけど、アラン・ホワイト君はほかのメンバーからドツキまわされたり、頭をボカボカ叩かれたりして半べそでドラムをたたいていたらしい。イエスのメンバーはヤクザっぽいのかも。
クラウスはこの後、ジョージの3枚組、ジョンの名ソロアルバム、リンゴのアルバム等々でペースを弾いている。特に「バングラデシュのコンサート」では大活躍だ。
ギターだけでも6〜7台、ドラム2台、その他もろもろで30人くらいステージにいる状況。映画は撮る、ライブ盤も録る、1日2回公演、まさに緊急事態だ。この短期決戦を任せられるベーシストはクラウスしかいない。さすがジョージ・ハリソン。
クラウスがいるから大丈夫とみんな思ったに違いない。「SOMETHING」のベースはポールみたいに音数は多くないが、曲の良さを引き出している。
以前、ニューミュージックの歌手のレコーディングに呼ばれて来日したことがある。
プロデューサーが譜面を渡したが「私には必要ないよ」とクラウスは答えた。その、バカプロデューサーは「なんだ、こいつ譜面も読めないのか。大したことないじゃないか」と言ったらしい。そうゆう奴はピアノ線で絞首刑だ。ご冥福をお祈りしたい。
全世界のベーシストの模範としてこれからも活躍してほしい。ベーシストとしても人間としても尊敬できる素晴らしい男だ。
「BB・KINGとクラウス」

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