【裁判員同士の微妙な雰囲気】
…で、初日の午後の公判に進むのですが、重くてまじめな話になるので、ここでちょっと一息。裁判員制度の本番が始まると、数々の口外してはならないこと(守秘義務)を一生課されることになります。裁判所の中で見聞きしたものの内、刑事裁判で証拠として出された他人のプライバシーに関わる情報など他人に知られたくないような情報や、判決を下すにあたり裁判官・裁判員により行われた評議の過程や内容、そして裁判員の素性(名前や職業等)等について、「墓場まで」守秘義務を負い続けることになります。
それを踏まえた上で…裁判員同士の挨拶・自己紹介は、とても
ぎこちなく行われました。
通常、一般社会では初対面の人と挨拶を交わす際、「はじめまして」と名刺を渡したり自分の名前を名乗ったりしてある程度自分の素性を明かすものだと思います。しかし、裁判員制度では裁判員の匿名性や個人情報の保護に配慮をすべき観点から、まずお互いをどう呼び合うかについてを裁判官より聞かれました。
「皆さん、これから3日間ですが、
番号で呼び合った方が宜しいですか?それとも、
名前で呼び合っても差し支えないですか?」
確かに一理はある。偶然呼ばれた者同士、ある程度の警戒感を持つのは心情。匿名性の確保を追求するなら、名前に変わる呼び名を作らなければならないかもしれません。
ただ、少なくとも私は…
3日間とはいえ、ずっと
「17番」て呼ばれるのは嫌だ!!
くだけた場ならば、ニックネームや(最近なら)ハンドルネームと言うのもあるかもしれないけれど、裁判所としてはここでは番号しか思い浮かばなかったのでしょう。幸い、今回は名字だけは差し支えないという点では裁判員の考えは一致したので、めでたく名字で呼び合うことになりました。
まぁ、こんな雰囲気なので各自が自分の素性を明かす者はなく、裁判員同士、
お互いの名字と性別以外の情報(下の名前、年齢、出身地、会社名等)を全く知らないまま3日間が進行していくこととなりました…。
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さて、ついに公判手続きへ。裁判官に促され、生まれて初めて黒くてダブダブの「法服」を身にまとい、法廷へ。裁判官として座る位置は事前にくじで厳正に決められました。
いよいよ公判に突入。冒頭3分間の入室を認められたテレビカメラ多数。おかげで、地元各社のニュースにバンバン登場することになりました。その模様は、また次回。

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