「まぼろしの邪馬台国(宮崎康平/講談社1967)」
種々管見
何でも『まぼろしの邪馬台国』が映画化され、この秋11月に公開予定なのだとか。監督は(あの『トリック』の)堤幸彦だそうで。へぇ〜。
何故か縁あって手元に残してあるこの本は、いちおう生まれてはいたものの、まだ物心もついていない1967年(昭和42年)に出版されたものです。それまでは学者クラスの論争であった「邪馬台国はどこか?」を、市井の人びとを巻き込んだ一大ムーブメントへと変えた一冊です。
作者の宮崎康平先生についてはWiki先生のページをどうぞ。(Wikipedia:
宮崎康平)戦後の復興期に島原鉄道の事業の最前線で、失明するほどの激務をこなし、その一方で最初の奥さんに家を出て行かれてしまい、乳飲み子を抱えて歌って聞かせたのが、あの『島原の子守唄』なのだといいます。
♪おどみゃ島原の おどみゃ島原の なしの木育ちよ
何のなしやら 何のなしやら 色気なしばよ しょうかいな
早よ寝ろ泣かんで おろろんばい
鬼の池ん 久助どんの連れんこらるばい
今回の映画では竹中直人さんが宮崎先生を演じるのだそうです。そして晩年の先生の眼となり杖となった(後妻の)和子さん役が、吉永小百合さん。期待しちゃいますね。
さて肝心の「邪馬台国はどこか?」ですが、宮崎先生は「畿内説」ではなく、「九州説」を唱えられました。いまは何となく空気感として「畿内説」がリードしているような観がありますが、実はわたしも「九州説」に一票です。鉄器の出土状況(畿内に比べ九州が数的に圧倒している)が大きな理由になるかな…いや、案外むかし読んだこの本の刷り込み作用かも。(^^;