昨日のこと。近所のお宅で“送り火”をしている家があったそうで、カミサンと娘が見学させてもらったそうな。見学記念ついでにホオズキの実をひとついただいてきたりして―
お盆はもともと旧暦の7月15日におこなわれるもので、いまでは(1)新暦7月15日、(2)旧暦7月15日、(3)月遅れの8月15日と、地域によって三つの時期に分かれるそうです。つまり東京の下町では(1)だったというわけ。わたしの両親の実家は(3)だな。沖縄はいまでも(2)か。このあたりはWiki先生をどうぞ。(Wikipedia:
お盆)
お盆の期間中にお飾りに用いるホオズキは、その形状と色から祖霊たちの“提灯”の役目に見立てているのだそうです。そういえばホオズキは漢語で“鬼灯”。あちらじゃ“鬼”は広く“霊”の意味を持ちますから、そのあたりの連想がこちらに伝播したのかもしれません。(もうひとつ“酸漿”とも書きますが、こちらは生薬としての名称なのだとか)
興味深いところでは、あのヤマタノオロチ(八俣遠呂智)の眼は「ホオズキのように赤い」と書かれています。
…その目は赤加賀智の如し…(『古事記』上巻)
「加賀智(カガチ)」はホオズキの古名で、故・吉野裕子先生はそこから大蛇の古名である「カガシ」「カガチ」との関連を指摘しました。当時ある種の“霊力”を持つ植物だと認識されていたのかも?(あれほど多種多様な植物が詠まれている『万葉集』で、ホオズキが題材にされていないところなども、何かしらそれが忌避されるような存在だったことを想像させます)
―というわけで、タイトルはちょっと考えて平仮名で“ほおずき”。漢字の“酸漿”や“鬼灯”じゃ少々重いなぁと。色鮮やかで可愛らしい実なんですけれどね。