(無題)  *桜*

ねぇ…。
貴方も毎日、こうやって桜を眺め続けていたのですか?――


だんだん暖かくなり、桜やさまざまな花が咲く季節になってきた。
私の町は結構田舎で、桜の木があちこちに植えられていた。
町の名前にも「桜」が付くほどで、春になると鮮やかなピンクに染まったこの町に訪れる観光客も多かった。
そのためか4月の休日になると道に人が溢れ返り、静かだったこの町は一気に騒がしくなっていた。

今日も休日のため観光客がわんさかと来て、この町の桜の下でお花見をしていた。
こっちは折角の休日なんだから静かに休ませてくれと思うのだが、この町に来てくれる人はこの町の桜の美しさを知っているからお花見にくるんだと思えば、春の時くらい多少煩くても構わないと思った。

一番綺麗に花が咲いてる「お花見ポイント」というのが、駅の近くの公園にある。
そこの場所をとるために、朝一番の電車に乗ってシートで場所を確保しようとする人達がよく争っているのを見かける。
そして、とれなかった人は渋々他の桜の場所を探しに行く。
ここの桜は、別に「お花見ポイント」の場所じゃなくても十分美しい。
観光客は森の中でも道端でもシートを敷き、桜を眺め飲んだり食ったりする。
ひどい奴は人の庭に咲いている桜で花見をしようと、庭にドカドカと入り込み怒られていた人もいた。
これはかなり昔の出来事だが、町の人たちはとても印象に残ったらしくこの町の「お花見伝説」にもなった。
とりあえず人々は桜だったら何でも良かったらしい。

だが、そんな人々でも絶対に近付こうとしない桜があった。
町に、ある森の1つに小さな公園がある。
その公園には、千年以上にもなる大きな桜の木があった。
ただその桜は、毎年毎年花の色がどんどん濃くなっているのだ。
普通、木とかは年をとっていくと栄養を吸収出来なくなり、花の色はどんどん薄くなっていくものだ(本当かどうか分からないが、そう教えられた)
それに、昔(何時だか分からないが)この桜の近くで「神隠し」もあったらしい。
それから人は、その桜を恐れ近付かなくなり「この桜はもっと濃くなっていき最後には漆黒に染まるだろう」と言い始め、桜は次第に漆黒の桜「闇夜桜」と呼ばれるようになった。

ただ私はこの桜が一番美しいと思う。
私は小さいころ、この「闇夜桜」の下に捨てられていた。
だからなのかも知れないが、この桜に親近感(?)が持てる。
どんどん花の色が濃くなったりするのって、その桜に感情があるみたいだ。
だから私は、この町の桜の中で「闇夜桜」が一番美しいと思うし、好きだ。
だから、ほぼ毎日暇な時は観光客の人達の代わりに私がお花見をしてあげた。
というより、したかったと言う方が正しいかも知れない。

だから今日もこうやって一人で桜を眺め続けている。


〜あとがき〜

ハイ、第一話目が始まりました♪
それと、いちいち題名を考えるのが面倒臭いので(コラ
無題にしてありまっす
まぁ 目次に書いてあるのが題名って感じですかね?

まだ物語りに全然入っておりません!!(←
すんません、短編にするつもりが…。
まぁ、どうなるか分からないけど気ままに書いていきたいと思います♪
コメントしてくださると励みになりますので宜しくお願いします。
質問等あればいつでも言って下さい♪

でわノシ

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