このブログ『ドイツに行けと言われて』をこれまで応援して頂き
本当にありがとうございました。
『ドイツで働くサラリーマンという立場で、面白い(不思議、おかしい)と感じたことを書く』と
『自分の気持ちを素直に書く』、この二つをテーマに
自分のその時その時の気持ちをそのままに表現できればと思っていました。
文章を書くことに慣れていなかった自分にとって
このブログを読んでくれた昔からの友人の反応は、思ってもいないものでした。
なぜならそれは、自分が想像していたものよりも喜んでいてくれていたばかりでなく
わたしのブログが更新されるのを、とても楽しみにしてくれている友人もいたからです。
正直言うとここ1年、自分でも納得のいくような面白い文章を書けていなかったと思います。
そのことに対して自分でもうすうすと感じていましたし、ずっと悩んでいました。
それまで自分が感じたことをそのまま表現していて
それを周りが面白いと感じてくれたこと
それがいつの間にか、読者を喜ばせようとする気持ちが芽生えていたのです。
わたしは作家ではありません。
文章を書くことで生活を成り立てる人間ではないので
『面白いことを書くこと=生業にすること』ではないし
自分のブログを商業的なものにすることも全く考えていません。
だからこそこのブログは、一般的な独身サラリーマンの日常が
ドイツで生活しているとどのようになってしまう(歪んでいってしまう)のか
を伝えるドキュメンメンタリー的なものであって
リアルな現状をそのままの声で伝えるべきものなのだと考えていました。
だからこそ、いまここで終了するのがベストの選択であると思いました。
気が付けば、ドイツへ赴任して4年が経とうとしています。
出張先で盗難にあったり、交通事故に遭ったり、ケガをするといった悲しい経験
いろんな国の美味しい食べ物を食べたり、その土地の人達と交流を深めたりといった楽しい経験
それらの様々なことを経験し、その中から多くのことを学びました。
そして自分のなかでとても大切なことに気付きました。それは
『今まで自分が培ってきた価値観すべてを捨てることができた人間が初めて
その国の人間と同じ国籍を持てることができる。』ということ。
『他の国の人達を理解すること=まず自分の常識を捨てること』なのだと思います。
もしかしたらこの先、このブログ読んだ方達が
旅行や仕事を通して海外へ行く機会があるかもしれません。
そんなとき、その旅行先や滞在先での生活を更に有意義なものにするために
ぜひこの気持ちを持っていて欲しいと思います。
最後になりますが
2009年がみなさまにとって素敵な1年であることをお祈りしつつ
このブログを支えてくださったことにこころから感謝致します。
これまで本当にありがとうございました。
2009年 元旦
行けと言われた本人

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