台風がやって来る。直撃コースからは外れているようだが、いかんせん予報であって先のことはわからない。
海もまだ穏やかで、しかし予報では昼頃から波が高まる模様。時代劇に出てくる盗賊ではないが、きょうの仕事は急ぎ働きだった。
「急いでやって魚が捕れるのなら毎日急いでやるわい」。って感じだったが、捕れない時期はどうやっても捕れない。
長い時間魚が捕れなくておかずがないときに、オジィ達の腹の足しになるのがメイド イン 宮古島ブランド
「ミキ」である。
原料は砂糖・麦・餅米・白米だったと思うが、添加物などが入っていなくて意外と健康食品ぽい。
宮古人には大人気のこのミキもナイチャー(県外人の総称)には人気薄。インシャーマンの知ってる限りのナイチャー全員が口を合わせて「なんだこりゃ〜、飲めない」って言う。
だがネイティブ宮古人にはノスタルジックを感じさせてくれる唯一の飲み物だろう。インシャーマンが小さい頃は牛乳瓶に入って売られていたものだ。
昔は「ミキ」とは呼ばず「ゲンマイ」と呼ばれていて、おじさんが自転車の荷台に積んで鐘を鳴らしながら売り歩いていた。
家の中にいてもその鐘の音が聞こえてくると、母親から5セント(円の間違いじゃないぞ、セントだぞ。昔はアメリカ人?だったのだ)硬貨をもらいよく外に飛び出したものだ。
今では缶入りとなって販売されていて、宮古島の店ならほぼどこでも(大型スーパーでもだぞ)売られている。
とにかくネイティブ宮古人にとって、切っても切り離すことのできない(ちょっとおおげさかも)飲み物なのだ。
そのミキをアギヤーのオジィ達もこよなく愛す。ただ佐良浜産のミキ(ミキは商品名であって、総称は今でもゲンマイ)は食紅で色を付けてあり、とってもセクシーなピンク色をしている。
佐良浜の売店では市販の500_gのペットボトルのラベルを剥がし、それにピンクのゲンマイが入いり販売されているのをよく見かける。
そしてそのゲンマイを観光客が物珍しそうに手にとって眺めている光景もよく見かけるのだ。
宮古島を愛するナイチャーの皆さん、ついでにゲンマイも愛してあげてください。きっと初恋の思い出のように忘れられなくなるはずよ・・・
まっ、そんなことはおいといて、アギヤーも意外と急いでやればできないこともないなぁ〜。なんて感心しながら無事漁を終え帰ってきたのだった。
明日から4〜5日間は漁の方も台風休みになることだろう。船の台風対策でもしてこよっと・・・