伊是名島では毎年旧暦の8月11日・12日に豊年祭が
催される。
豊年祭とは、文字通りその昔農家(昔はほとんどの家が
農家であった)の収穫を祝い、次の作物も豊作でありま
すようにと祈願し、執り行われる。
そのプログラムには昔から当たり前のように、伝統芸能
が披露される。棒術に始まり、エイサー、琉球舞踊など
沢山の伝統芸能を2,3ヶ月前から練習し、指導され、
受け継がれていく。
中でも『組踊』は並大抵な練習量ではない。組踊は沖縄
を代表する伝統芸能で、沖縄各地で継承され知らない人
はいないくらいの知名度もある。
伊是名島の5ヶ字でそれぞれ異なる組踊があるのだが、
我々仲田区では4つの組踊があり、内容やセリフ、曲
などすべて異なる。
@伏山敵討(ふしやまてきうち)
※ 若按司(王子)の父(王様)の敵を討つ内容
所要時間:1時間15分
A屋蔵の比屋(やぐらのひや)
※ 若按司(王子)の父(王様)・母(王妃)の敵を討
つ内容
所用時間:2時間
B姉妹敵討(しまいてきうち)
※ 姉妹の親の敵を討つ内容
所要時間:1時間40分
C束辺名夜討(ちかひなやうち)
※ 若按司(王子)の父(王様)の敵を討つ内容
所用時間:2時間30分
などなど、特にというよりも仲田区の場合すべてが
親の敵を討ち果たす内容になっているが、組踊には
他に恋物語などがあり、1時間以内と比較的短い
組踊である。代表的なのは、「花売の縁」、「手水
の縁」、「仲村渠真嘉妒」、「執心鐘入」である。
流れとしては、大体が親が権力争いで殺された所か
ら始まり、生き残った子や子分達で敵を討ち果たす
のが大筋のながれだ。結局は感動的なフィナーレを
迎えて終わるのだが、方言などが分からなければ、
泣くことすらできない。しかしながら、演じ方に
よって「今はどの場面だなぁ・・・」と感じとれる
はずだ。
仲田区では2年に1度の周期で組踊が演じられる。
昨年「束辺名夜討」を演じたので、今年は組踊は
演じられない。ちょっと前までは毎年のように組
踊を演じていたが、今では2年に1回となっている。
組踊は役者と地謡がいなければ成り立たないため、
総勢15名程は必要となる。
地謡は三線、箏、笛、胡弓、太鼓が必要になるん
だが、みんなかなり高齢化しているため、後継者
育成が今後の継承のカギとなる。これは役者にも
言えることだが・・・。
とまぁ、毎年催されているので「9月の連休中は
仕事だから、連休明けが休みだなぁ」と言う方は
一度足を運んで観る価値ありですよ。
伝統芸能で酔いしれてみてはいかが?

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