暑くなりだしたこの頃から、伊是名は各祭りに向けての取り組みがスタートする。
その中でも特に盛り上がる祭りを、いくつか紹介しよう。
●8月1日(土曜日)、2日(日曜日)
いぜな尚円王まつり
この祭りは、村主催の祭りで最近復活したハーリー競争、少年サッカー大会尚円カップまた出店の屋台、舞台での催しが多い。特に島民が楽しみにしているのが、世帯に1枚しか配られない抽選券での、「お楽しみ抽選」だ!過去に自動車や原動付自転車など豪華賞品が魅力だ!今年はどんな賞品が待っているのだろうか?
●8月5日(水曜日) 旧6月15日
勢理客ウンナー
●8月7日(金曜日) 旧6月17日
仲田ウンナー
●8月15日(土曜日)旧6月25日
伊是名、諸見ウンナー
この祭りは、稲作の第1期米の収穫を祝う祭りで、一番盛り上がる祭りだと島民は言っている。簡潔明瞭にいうと「綱引き」ですが、それだけではないと言うことをこれから書きます。
まずは東西(北南とも言う)に分かれ(各字で東と西の境界線が違う)、班ごとに収穫した米のワラで綱を編み、その編んだ綱をまとめて大きな綱にします。まずこれが当日の夕方までの作業。それから綱を編んだ喜びと綱引きの必勝を誓う酒盛り、「今年はオレ達が勝つぞ〜」などと言いながら呑んでいるのでしょう!それから東西にわかれ、今年または昨年お祝いごとのあった家をまわり「ウンナガーイ」といってウンナーの唄を三線に合わせて踊りながら唄います。一人は泡盛の一升瓶を片手に、ひとりはコップを片手に参加している皆さんに振舞い、時には空から泡盛が降ってくることも・・・。
一通り回るとまた公民館の方へ戻り、今度は「スナイ」と言ってタタミ2畳ほどの板を10名から20名くらいで担ぎ、その上に東西2名ずつが乗って「ガチンコの落としあい」をするというかなりヒートアップする催しがある。(←これはマジでヤバイ)勝った方がまた来年豊作になるという先代の楽しみの一つではないだろうか。
スナイが終わるといよいよ「綱引き」雄綱と雌綱をカヌチ棒で組み合わせ、区長さんの合図でスタート。先に2勝した方が勝ちではあるが、途中で綱が切れた方は、(切れた=良い米が出来ていない)負けとなる。
綱引きが終わると、みんなで一斉に綱を運び、綱で円を作り土俵を作ります。そう、沖縄相撲の「角力」が始まる。毎年そだが、東の綱で土俵を作り、西の綱で「毛遊び」(後で説明)の会場を作る。下は小学生から上は大人までと50名ほどが参加する。もちろん小学生の部(学年同士の対決)、中学生の部(学年同士)、大人の部(フリーの無差別)と分かれ、賞品も変わってくる。小中学生はたくさん勉強して欲しいと願いを込めて「ノート」と夏休みにあった「花火」で大人は新米(3kg)が1勝につき1袋。大人の部は3勝、勝ち抜き戦となっている。
隣の場所では先ほど書いた「毛遊び」といって三線を弾いて唄ったり踊ったりと、ドンチャン騒ぎだ。だいたいここで酔っ払いが参上する。
以上がウンナーの説明だが、各字によって多少は異なる場合があるの。また、ウンナーは「参加型」の行事なので、観光客など誰でも参加OKな祭りである。綱引きやスナイの担ぎ、毛遊びや角力(但し、大人の部のみ)など、どんどん参加してみて下さい。※スナイの上に乗る2名は選ばれた精鋭達(危険を伴うため)が乗るため、飛び入りでの参上はできません。
●9月29日(火曜日) 旧8月11日 豊年祭(ティルクグチ)
●9月30日(水曜日) 旧8月12日 豊年際
この祭りも豊年を祝う行事の一つだが、ウンナーとちょっと違うのは、伝統芸能を主に披露する祭りであるということ。
豊年際の次第順に書いていくと(昨年の場合)
棒術→エイサー→かぎやで風(舞踊)→舞踊(3曲程度)→組踊り(束辺名夜討)→棒術→エイサー
と伝統芸能のオンパレードだ。中でも初日のティルクグチは主となる人(主に区長や豊年際の実行委員長などなど)の後を輪唱するような感じで唄うのだが、唄の歌詞がまた難しい!この唄は神様に「また来年も豊作でありますように」と願いを込めた唄だと聞かされたことがあるが、歌詞の内容の意味は残念ながら尋ねていない。
以上が伊是名島のベストハ○ス1・2・3の行事です。ほとんどが旧暦で行事が決まっているので、新暦にすると毎年月日が違うので、もし遊びに来たいという方は村観光振興課までお問い合わせを!
ここで旧暦の24節(口説にのせて唄う)の唄を紹介します。
1.さても一月小大寒 二月立春雨水にて 三月啓蟄彼岸なり
2.四月清明天晴れて 穀雨の雨は柔らかく よもの若草伸びる優る
3.五月立夏後の小満と 六月芒種は雨多し 夏至は六月二十日過ぎ
4.七月小大暑に 八月立秋処暑は 風の季節の半ばなり
5.九月白露と彼岸にて 十月寒露霜降りて「エイ」
十一月立冬小雪にて 十二月大雪冬至こもる
この歌は、季節と自然または天気などを旧暦の24節に合わせて唄った歌で、季節の移り変わりが判り易く、今の高齢者の世代の方々は生活に馴染んでます。例えば「そろそろ旧の五月〜六月だから、雨が多くなるね〜」というのは梅雨を表してます。
と長々と伊是名島の行事などを書きましたが、これを参考にするも良し!実際参加してみるも良し!こんな感じで「伊是名島の一年は過ぎていく」というのが少しでも分かって頂ければ幸いです。

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